妊娠中の採血、めまいや貧血の症状は血管迷走神経反射かもしれない

妊娠中の採血、めまいや貧血の症状は血管迷走神経反射かもしれない

採血中のめまいや意識

あなたは今までに採血を行った直後に、意識を失いそうになった事などはありませんか?3人に1人が人生で一度は失神を経験すると言われているのですが、妊娠中に失神して倒れてしまうと、打ち所によっては赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。妊娠中は非妊娠時よりも健康に気をつけなければいけない事も多く、妊婦健診などでの採血の機会なども増えてきます。一度でも採血後に意識が朦朧としてしまったという経験がある場合は、血管迷走神経反射性失神について知っておく必要があります。血管迷走神経反射性失神とは、一体どのような症状なのかを学んでいきましょう。

血管迷走神経反射(VVR)とは?

血管迷走神経反射とは、激しい痛み、恐怖心や情緒不安定、長時間の立ちっぱなし、暑いところでの激しい運動などによって起こります。特に注射が苦手な方に多く、男性よりも女性に多いと言われています。

小学生時代、全体朝礼の時に突然貧血で倒れる子がいましたよね。これも血管迷走神経反射によって起こる事なのです。人間は立ちっぱなしの状態で貧血になる事はないと言われています。長時間立ちっぱなしの状態でいる事がストレスになってしまい血管迷走神経反射(VVR)が起こり、失神してしまうといわれています。実は「人酔い」の招待も血管迷走神経反射(VVR)だといわれています。血管迷走神経反射が原因で起こる失神は意外と身近にあるにもかかわらず、「血管迷走神経反射」という言葉はあまり耳にしたことがないというのが現状です。

話を採血に戻します。なぜ採血の際にめまいのような症状が現れるのかというと・・・

採血を受ける事で恐怖心などや注射針を刺す行為で強いストレスを感じ、そのストレスにより血管迷走神経が反応して血圧を下げます。血圧が急に低下してしまった事により、脳への血流が低下してしまい血流不足となってしまいます。その影響で脳が血液・酸素不足になってしまい失神してしまうのです。

このような事を「血管迷走神経反射性失神(けっかんめいそうしんけいはんしゃせいしっしん)」と言います。貧血と診断させた事もないのに、採血直後めまいや意識が遠くなる感じがある場合は「血管迷走神経反射性失神」の可能性が高いです。

血管迷走神経反射(VVR)の症状とは?

血管迷走神経反射は以下のような症状があらわれます。

血管迷走神経反射(VVR)の症状
  • 冷や汗
  • 目の前が真っ白、または真っ暗になる
  • 耳が遠くなる(聞こえづらくなる)
  • 意識が朦朧(もうろう)とする
  • 脈が速くなる
  • 低血圧
  • 意識が無くなる
  • 顔色が悪くなる
  • 吐き気
  • 落ち着きがなくなる
  • 悪寒

失神する30秒ほど前から上記のいずれかの兆候が現れます。兆候を察知したら、すぐに看護師さんへ伝え、ベットで横にならせてもらいましょう。※血管迷走神経反射の場合は、上記のような予兆が必ずあります。予兆無く失神してしまう場合は、血管迷走神経反射以外の病気が考えられます。

一度でも採血などで、上記のような症状が出たことがある方は、妊婦健診の採血時に必ず申告しておきましょう。採血後に急に気を失い倒れてしまうと、打ち所によってはお腹の赤ちゃんにも危険がおよぶ可能性もあります。ですから、一度でも経験がある方は先に申告しておくことが大切です。

筆者自信も最近採血の検査を受ける機会があり、その際に血管迷走神経反射を起こしました。 今回は採血の前から若干嫌な予感はしていました。「数年前に採血後に意識が朦朧とした事があるけど・・・今日は大丈夫かな・・・。空腹状態だけど大丈夫なのかな・・・。」その不安な気持ちがストレスとなり、血管迷走神経反射を起こしてしまったのでしょう。

筆者の場合は、目の前が真っ白になり、耳が聞こえづらくなり、体中から大量の汗が出てきました。目の前が白くなり始めたときに「これはマズイ」と感じ、看護師さんに「ベットで横になりたい」と伝えたのですが、伝えている途中から耳が聞こえづらくなり意識が朦朧としてしまったので、ちゃんと話せていたのかは分かりません。その後、2人の看護師さんに抱えてもらいながらベットで寝かせてもらいました。横になると2~3分では視界も聴覚も回復します。「もう大丈夫です。ご迷惑をおかけしました!」と立ち上がろうとしましたが、「脈がまだ早いから脈拍が落ち着くまで横になっていなさい」と言われ、結局20分ほど病院のベットで休ませてもらいました。看護師さん曰く「急に顔が青ざめて目の焦点があわなくなっていた。まっすぐ立っているつもりだろうけど傾いていた」とおっしゃっていました。

私自身の体験談を話して何を伝えたいかと言うと、私自身が血管迷走神経反射を体験して“上手くしゃべれなくなる”という経験をしたので、採血などで異常を感じたら、すぐに口に出して異常事態を伝える事が大切です。ちょっとでも躊躇してしまうと、一瞬で目の前が真っ白、何も聞こえないという感覚になり、気が付けば意識が朦朧として、上手く話せないという事になってしまいます。その場に倒れてしまわないよう、異変を感じたらすぐに看護師に伝えるようにしましょうね

血管迷走神経反射(VVR)は少しの間横になっている事で元に戻ります。すぐに立ち上がるのではなく、冷や汗が止まり、脈拍がおちついてから起き上がるようにしましょう。最低でも15分は横になっているといいそうです。

血管迷走神経反射(VVR)の改善方法とは?

血管迷走神経反射は精神的な影響が大きいため、“コレ”といった治療法がありません。リラックスし、気分を落ち着かせてから採血を受ける事が重要という事です。血管迷走神経反射を起こしたことがある方であれば分かるかと思いますが、採血をするたびに毎回めまいを起こすという方は少ないのではないでしょうか?何度もお話している通り、血管迷走神経反射は精神的な影響がとても多いものです。

その為、「こんなに血をとるの!?」「すぐに終わるって言ってたのに、試験管を付け替えているわ!」という、予想に反して多く血を抜かれた際や、針をグリグリと奥まで刺される行為、採血するに当たって不安要素がある際にストレスを感じてしまい、血管迷走神経反射が起こります。私のように以前「血管迷走神経反射性失神」の体験をした頃ある方だと、採血をすると伝えられた時点で、以前の経験が頭をよぎり、不安になってしまい・・・その影響で血管迷走神経反射を起こしてしまいます。

人間は全血液量の3分の1を失うと、生命に関わるといわれています。採血で使う試験管数本分では命に危険は及びませんし、このくらいの量で貧血になる事はありませんのでリラックスして採血に挑みましょう。もちろん、今までに貧血気味だと診断されている方は、採血を受ける前に申告しておくことが大切です。

血管迷走神経反射(VVR)は直らないの?

治療方法は、いかにリラックスして注射や採血を受けられるかという事です。血管迷走神経反射(VVR)は若い人ほど多いと言われていますので、年齢を重ねていくごとに血管迷走神経反射が起こらなくなっていきます。痛みに敏感な若いうちは、女性であれば1度や2度は経験するのかもしれません。

何度も言うように血管迷走神経反射は、強いストレスや恐怖心によって引き起こされます。大人になっても注射・点滴・採血が怖いという方も多くいらっしゃいます。心配な場合は、先に「針が苦手」だという事を伝えておくと、看護師さんたちも様子を伺いながら採血や点滴を行ってくれるはずです。血管迷走神経反射で引き起こされる失神は30秒前から兆候が現れますので、異変を感じたらすぐに「倒れそう」という事を伝えましょう。血管迷走神経反射性失神を起こす前は力も入らなくなってしまい、まっすぐ立ってはいられなくなります。看護師さん達に支えてもらいましょう。「この程度の血を抜いたくらいでは貧血になどならない」「このくらいの量の血を抜いたくらい、どうって事はない」という事を理解し、リラックスして採血に挑みましょう!不安になってしまうかもしれないので、目をそらし抜かれている血液は見ないようにしましょうね!

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