双子の膜性診断と出産までの流れについて

びっくり、多胎妊娠!どうしたらいいの?

多胎妊娠

妊娠したかも?と思って産婦人科へ行き、エコーをしてみると…ぴくぴくと動く心臓が、ふたつある!という驚きの光景。そう、多胎妊娠です。

双子、三つ子…など、複数の赤ちゃんを妊娠したときというのは、驚きも喜びも2倍以上になるのではないでしょうか。

しかしながら、多胎妊娠特有のリスクがあったり、無事に出産してもそこからの育児がとても大変だということはよく言われています。ここでは、まず多胎妊娠の出産までの流れを見ていきたいと思います。

多胎妊娠で重要なのが「膜性診断」

多胎妊娠というのは、世界的に見ると平均して80組に1組あると言われていて、さらに三つ子の場合には6400組に1組と言われています。

多胎妊娠がわかったら、まず大切なのは「膜性診断」を行うことです。この膜性診断というのは、赤ちゃんたちがどのような状態でおなかのなかにいるかをチェックすることです。

双子で言えば、よく一卵性双生児と二卵性双生児がいると言われますよね。これらはその言葉通り、ひとつの卵子から二人の赤ちゃんになるパターンと、二つの卵子がそれぞれ同時に受精して一緒に育っていくというパターンになります。

そして、赤ちゃんたちが育っていくうえで大切な部屋、それが絨毛膜(じゅうもうまく)と羊膜になります。このふたつの膜がどのような状態であるかによって、多胎妊娠のリスクが左右されることになるので、慎重に調べていかなくてはなりません。赤ちゃんを包んでいるこれらの膜ですが、絨毛膜は赤ちゃんに栄養を送るための器官で、羊膜は赤ちゃんが過ごす部屋ということになります。

多胎妊娠のリスクを左右する絨毛膜・羊膜

さて、この絨毛膜と羊膜ですが、数の組み合わせによって以下のようなパターンがあります。

双子
  • 絨毛膜が1つ、羊膜も1つ【一絨毛膜一羊膜性双胎】
  • 絨毛膜が1つ、羊膜は2つ【一絨毛膜二羊膜性双胎】
  • 絨毛膜が2つ、羊膜も2つ【二絨毛膜二羊膜性双胎】

一絨毛膜一羊膜性双胎

この中でももっともまれなのが、一絨毛膜一羊膜性双胎です。一卵性双胎のなかでも、なんとわずか1%ほどしか発生しないということなんです。ひとつの胎盤を共有していて、同じ部屋の中にふたりが育っていくというのがこのパターンになります。多胎妊娠のなかでももっともリスクが高いと言われているのが、この一絨毛膜一羊膜性双胎です。

一絨毛膜二羊膜性双胎

こちらもまたハイリスクだということなのですが、このふたつの膜性は「絨毛膜を共有している」ということにあります。

つまり、赤ちゃんが育つためのエネルギー源をふたりで共有しているので、どちらかが食べ過ぎるとどちらかがやせ細ってしまう可能性があるということです。最悪の場合は、赤ちゃんがそのまま亡くなってしまうということもありますし、さらにもう一方の赤ちゃんにも影響があることも。

そして、赤ちゃんを包んでいる羊膜がひとつの場合だと、お互いのへその緒が絡まりあってしまう…という危険性もあります。赤ちゃんが動けば動くほどへその緒が絡まりやすくなってしまいますし、それがどんなタイミングで起こるのかも予測できませんから、だいたい妊娠28週ごろから管理入院するということになります。

二絨毛膜二羊膜性双胎

こちらは、多胎妊娠のなかでも比較的リスクの低いタイプ。 エネルギー源はそれぞれの赤ちゃんにひとつずつあるので、どちらかが栄養不足になる…という心配もありませんし、またそれぞれの独立した部屋があるのでお互いのへその緒が絡まるという心配もありません。

ですが、やはりひとりの赤ちゃんを妊娠するよりも早産・流産の可能性が高いというのは事実です。多胎妊娠では半分以上の確立で早産になると言われていますし、単胎での妊娠に比べてお母さんへの負担もどうしても大きくなってしまいます。

もう少し詳しく知りたいという方は、以下の「一卵性と二卵性の違いとは?」をご覧下さい。一卵性と二卵性の違いとは?

多胎妊娠の出産までの流れ

多胎妊娠の出産までの流れ

まず、多胎妊娠である事が分かった場合、上でもお話をしているように「膜性診断」を行います。一絨毛膜性であるのか、二絨毛膜性であるのかを判断します。

二絨毛膜性であった場合
2週間に1回の妊娠健診を受診します。異常が見つかった場合のみ管理入院が必要となりますが、経過が順調であれば出産まで入院の必要はありません。妊娠34週目頃から1週間に1回の健診になります。妊娠36週目頃に検査を行い、分娩時期や分娩方法を検討していきます。
一絨網毛膜性であった場合
二週間に1階の妊娠健診を受診します。二絨毛膜性の方との違いは、妊娠28週目頃に2~3週間程度の管理入院があるという事です。その際に異常がなければ、二絨毛膜性の方と同じように、34週目頃から週1回の健診になり、36週目に検査を行い、分娩時期や分娩方法を検討していきます。もしも管理入院中に異常が見つかった場合、入院管理を継続することになります。この場合、状況に応じて出産時期や分娩方法を検討していきます。

多胎妊娠は早産・流産に細心の注意を!

多胎妊娠では妊娠初期には流産の可能性が高いですし、安定期に入っても次は早産の可能性も高いままです。

また、出産時に帝王切開になるか自然分娩になるかどうかというのも気になりますが、これはお母さんのコンディションをはじめ、赤ちゃんが逆子になっていないかなどさまざまな条件をクリアして、自然分娩ができることになります。

元気な赤ちゃんを迎えてあげられるように、ゆったりとしたマタニティライフを送るように心がけてくださいね。三つ子を妊娠したママの妊娠から出産までの記録はこちら

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