妊娠中に飲むと危険な薬を知っておこう!

妊娠中控えた方が良いもの・禁止されるもの

妊娠中の薬

妊娠中というのは、おなかの中の赤ちゃんのことを考えてさまざまなことを控えるように言われます。タバコやお酒はもちろん、食べ物でもあまり食べない方が良い・飲まない方が良いというものがあったり、思っている以上にたくさんセーブされることがあります。妊娠中に食べてはいけないもの妊娠中はカフェインを控えましょう妊娠中は飲酒を控えましょう妊娠中のタバコの影響について

そしてもうひとつ、薬について。

体調が悪いとき、熱っぽいとき、どこかが痛むときなどに飲みたい市販薬。でも、食べ物よりもさらに薬の方が赤ちゃんへの影響が大きそうですよね…。では妊娠中に飲むと危険な薬というのは、どれくらいあるのでしょうか?

妊娠中に薬を服用するリスク

薬のリスクについてはインターネット上には様々な情報があります。医師によっても見解が違っていたりネットにはデタラメな情報があったりと中々難しい問題です。市販されている薬には「妊娠中禁忌」や「妊娠中は服用前に医師に相談を・・・」などと書かれている薬をよく目にするかと思います。実際のところはこういう注意書きが書かれていても胎児に影響を与えるとされる薬はほとんどありません。と言っているサイト(医師監修サイト)もあれば、逆にそういう記載があるものを妊婦が服用する事は危険なので医師に相談するようにと書かれているところもあります。実はどちらも間違いとは言えない部分があるのです。

薬を販売する側からすると「妊娠中禁忌」や「妊娠中は服用前に医師に相談を・・・」と記載する事で妊婦さんが使用して万が一何かあってニュースになったり、副作用など様々な因果関係によってなんらかの影響が出たと言われる事を避ける為にあえて書かれている事があるのも事実。そんな中で妊婦さんが一番に考えてほしいのはリスクを避ける為にどうしたらよいかという事。それは自己判断で薬を飲まないという事です。リスクがほとんど無いなら飲んでもよいという考え方は捨て、お腹の子の為に減らす事の出来るリスクがあるのならリスクを減らす事に努めるべきだと思います。

妊娠中禁忌の薬って?

特によく使われるものの中で薬の説明に「妊娠中禁忌」とされているものをご紹介していきます。

  • ロキソプロフェン(ロキソニン)
  • ジクロフェナク(ボルタレン)
  • インドメタシン(インダシン)
  • イブプロフェン(ブルフェン)
  • アセチルサリチル酸(アスピリン)
  • フェルビナク

解熱剤や痛み止めとして市販薬でもよく見かけるタイプの薬です。これらは、NSAIDs(エヌセイズ・非ステロイド消炎物質)と呼ばれるグループの薬で、服用する事で胎児の動脈管が収縮し胎児循環持続症が発症する危険性が指摘されている為、避けるべき薬とされています。

センノシド(プルゼニドやセンナ、アジャストA、センナ茶など)

便通をよくするために使われる薬、またはよく市販されているお茶のセンナです。大腸を刺激して便通を良くするのですが、その効き目が強いために子宮の収縮を引き起こしてしまう可能性があるため、妊娠中は原則禁忌とされています。が、慢性的な便秘であるなどの場合は妊娠中でも少量を処方されることもあります。

マジンドール(サノレックス)

食欲抑制薬として使われています。肥満症の方に処方される薬なのですが、動物実験では母親にマジンドールを与えることによって胎児にも毒性があらわれるということがわかっています。

ビタミンA(チョコラAやサプリメントなど)

脂に溶けやすい特徴を持っているビタミンですが、ビタミンAの摂り過ぎによって水頭症や口蓋裂などの胎児奇形が起こる危険性があります。逆に、ビタミンAの欠乏症としては単眼症などの胎児奇形が起こる可能性があるとも言われています。ですが、ビタミンAが多く含まれている食品はとても多いので、過剰摂取になりやすいためサプリメントなどはあまり摂らない方が良いと言われています。胎児奇形のひとつ口蓋裂について

ホルモン剤(エストロゲン、シクロフェニル、クロミフェン、メチルテストステロンなど)

男性ホルモン剤のメチルテストステロンやダナゾールは、女の子の赤ちゃんの場合には性器の男性化を引き起こす可能性があります。また、経鼻ホルモン剤のスプレキュア(ブセレリン)などは流産の危険性があるため使ってはいけないと言われています。

ワルファリン(ワーファリン、ワルファリンKなど)

抗凝固薬のひとつで、血栓症予防のために処方される薬です。 催奇形性が高いと言われているため、妊婦さんにつかってはいけないと言われています。ですが、繰り返し流産が起こる習慣性流産の原因のひとつとして「抗リン脂質抗体症候群」というものがあります。お母さんの血液が胎盤でかたまり、赤ちゃんに酸素や栄養が送られなくなってしまうものですが、この治療にもワルファリンが使われます。妊娠を望む場合にはワルファリンではなく、出産時まで低用量のアスピリンやヘパリンなどに変更しなくてはなりません。

そのほかにも、糖尿病用剤(グリクラジド、アセトヘキサミド、レパグリニド、メトホルミンなど)、アレルギー用剤(オキサトミド、トラニラストなど)、服用してはいけないというものはたくさんあります。

また、てんかんなどの持病を持っているという人は、妊娠中においても治療をして発作が起こらないようにしなくてはなりません。そのときに使う薬は基本的には妊娠中禁忌となっているものもありますが、医師とよくよく相談して種類を変える・量を減らすなどの対応をしていきます。てんかんの持病がある方の妊娠についてはこちらをご覧ください

禁忌とはされていても、「治療で必要であれば投与する」というのが一般的です。飲まなくてはならないか、飲まなくても大丈夫かというところが薬を投与される境目だと思ってくださいね。絶対に妊娠中は自己判断で市販薬を購入して服用するという事はしないようにしましょう。体調不良や体の事で気になる事があれば、必ず医師に相談するようにしましょう!

妊娠中、薬についての心配・相談は?

厚生労働省の取り組みのひとつとして、こういったものがあります。「妊娠と薬情報センター」による、妊娠中のお薬について相談できるというもの。相談できる内容は以下のようになっています。

  • 持病でお薬を飲んでいるが、妊娠しても赤ちゃんに影響はないか、のご相談
  • 妊娠していることを知らずに、お薬を飲んでしまった場合のご相談

妊娠と薬情報センター(外部リンク)

もちろん、かかりつけの産婦人科で薬について尋ねるのもいいのですが、またこういった機関があるということを知っておくと不安があったときに相談することができますよ。まだ妊娠がわかっていないときにうっかり薬を飲んでしまった!ということは、よくあります。その場合も一度医師に相談するようにしましょう。

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