微弱陣痛について知っておこう

微弱陣痛について知っておこう

てんかん

出産予定日が近くなると、毎日・・・「これって、おしるし!?」「この腹痛が陣痛!?」と、体調の変化に敏感になってしまい、陣痛おしるし破水などがないかドキドキとした気持ちが続きますよね。みなさんは陣痛にどのようなイメージを持っているでしょうか?陣痛の中には「微弱陣痛」というものがあるのをご存知ですか?

微弱陣痛とは・・・・お産が始まったのに、何らかの原因がありいつまでたっても、陣痛が弱く、持続時間が短く、陣痛周期が長く、お産が長引く事を「微弱陣痛」といいます。

初めての出産の方は、微弱陣痛はなぜ起こるのか、どのように対応するべきなのかを知っておく必要があります。今回は微弱陣痛の原因や他の陣痛との違いについてお話したいと思います。

微弱陣痛の種類とその原因とは?

微弱陣痛には「原発微弱陣痛」と「続発微弱陣痛」の2つの種類があります。

分娩が開始してからずっと弱い場合「原発微弱陣痛」

原発微弱陣痛の原因

母体の疲労・睡眠不足など・貧血、腎炎、糖尿病などの疾患がある・出産に対する恐怖や不安などがある場合に「原発微弱陣痛」が起こる可能性があります。

はじめは正常に陣痛がきていても、途中から弱まる場合「続発微弱陣痛」

続発微弱陣痛の原因

続発微弱陣痛の原因は、母体と胎児側両方の原因が考えられます。

母体側
軟産道の狭窄または強靭・狭骨盤など
胎児側
水痘症・胎位・胎勢・回旋の異常・巨大児など

一言で「微弱陣痛」とは言っても、原因は異なり、それによって名称も変化するのです。

微弱陣痛が起こる主な原因って何?

以下の理由でも陣痛が弱まり「微弱陣痛」になってしまう可能性があります。

  • 多胎妊娠、羊水過多、赤ちゃんが大きいなどの理由から子宮筋が伸びていたり、骨盤が赤ちゃんの下りてきやすい形でなかったりすることがあります。その際に微弱陣痛が起こる事があります。
  • 妊娠中に太りすぎてしまい、子宮まわりに余分な脂肪がついていると、筋肉の動きが悪くなり、陣痛が弱まり、微弱陣痛になる可能性があります。
  • ママが疲労や睡眠不足の状態だと、陣痛が弱くなってしまいます。特に初産婦だと、初めてのことでとても緊張しがちで、更に陣痛が弱くなる場合があります。

もしも微弱陣痛が起こってしまったら・・・

微弱陣痛の場合、お産が長引いてしまうので、ママの体力も消耗してしまいます。赤ちゃんの心音がしっかりしていて、ママが元気な場合は、少し眠ったり食事をしたりと、休憩(リラックス)することで再び強い陣痛が戻ってくることがあります。それでも有効な強い陣痛にならず、ママや赤ちゃんの状態が思わしくない場合や破水後などで感染の心配がある場合は陣痛促進剤を使い、有効な陣痛につながるようにします。子宮口がある程度開いている状態であれば、陣痛促進剤を使用して陣痛を誘発します。

一刻を争う場合は、緊急帝王切開に切り替わることもあるという事を覚えておいてくださいね。

微弱陣痛の管理

分娩時間が長引くと、母体と胎児に悪影響を及ぼすことがあります。どのような影響があるのか分娩第1期~出産直後である第3期までの影響をお話しておきたいと思います。

分娩第1期

破水前に微弱陣痛がある場合、お産まではかなりの時間を要しますが、ママと赤ちゃんに危険はないと考えられます。破水後に微弱陣痛があれば、子宮内感染のリスクが高まり、胎盤や臍帯血管が圧迫され、母児間のガス交換が不十分になり胎児仮死の危険性が高まります。

分娩第2期

分娩中に微弱陣痛が起こってしまった場合、分娩遷延(ぶんべんせんえん)あるいは分娩停止を引き起こし、赤ちゃんは長時間、産道の途中で圧迫されるため、胎児仮死、胎児死亡、腫脹、浮腫などの危険性が高まります。

分娩遷延とは・・・通常分娩時間が、初産婦では平均12~16時間、経産婦では5~8時間といわれていますが、初産婦で30時間以上、経産婦では15時間以上かかってしまうことを分娩遷延といいます。

分娩第3期

出産後、いわゆる後産の時期の微弱陣痛は、胎盤の娩出に時間がかかってしまい弛緩性出血(しかんせいしゅっけつ)を起こしやすいとされています。

弛緩性出血とは・・・胎盤娩出後も、子宮の収縮が上手くいかないために出血が続くことがあり、これを弛緩出血といいます。分娩に長時間かかった場合や、急速に終了した分娩のときに起こりやすいといわれています。

微弱陣痛の対処法について知っておこう

微弱陣痛になってしまった場合、以下のような処置がとられる事があります。

  • ママの疲労改善と脱水予防に対する処置
  • 子宮内感染の予防
  • 胎児機能不全に対する治療
  • 胎児機能不全や赤ちゃんが上手く下降できていない場合は吸引分娩や鉗子分娩
  • 陣痛促進剤の投与
  • 胎頭骨盤不均等が疑われる場合は、レントゲンを撮り、場合によっては帝王切開になる などの対処法がとられます

微弱陣痛と前駆陣痛の違いって何?

微弱陣痛も前駆陣痛も、本陣痛の前に起こることが多いので時期で判断するのは難しいですが、症状が少し異なります。前駆陣痛の場合、陣痛の痛みや長さや間隔が不規則です。間隔がある程度、一定になっていて弱い痛みがある場合は微弱陣痛の可能性がありますので、産婦人科に電話をして、どのような対策をとるべきなのか必ず相談しましょう。

陣痛の始まりは人それぞれです。陣痛の種類をよく理解しておきましょう。出産は体力勝負になりますので、睡眠、食事はしっかりとり、いつ始まるか分からないお産に備えて、パワーを蓄えておきましょう。合わせて陣痛の兆候や陣痛の間隔についての記事もお読みください

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