妊娠中に口唇ヘルペスが出来てしまったら・・・

気付いたらまたあらわれた!やっかいな口唇ヘルペス

妊娠中に口唇ヘルペスが出来てしまったら

ちょっと風邪をひいたときや疲れたとき、口の周りや唇ににぷつぷつと発疹ができて痛む…という経験はありませんか?これは「口唇ヘルペス」と呼ばれるもので、一度感染すると疲れたときなどに発症し、治るを繰り返します。口唇ヘルペスが発症しやすい人は毎月のように痛みのある水ぶくれや発疹ができてしまいます。とてもやっかいな口唇ヘルペスですが、普段とは違う体調のときにかかってしまうとどうなるのでしょうか?

たとえば、妊娠中。妊娠中は母体にさまざまな変化が起こりやすいため、ちょっとしたことで体調が悪くなってしまうことがあります。口唇ヘルペスにもともとかかっていたという方は、その症状があらわれやすくなることも。では、妊娠中に口唇ヘルペスが発症してしまう・感染してしまうと、赤ちゃんに何か影響はあるのでしょうか?

口唇ヘルペスってどんなもの?

そもそも、口唇ヘルペスってどんなものなのでしょうか?みなさんが「ヘルペス」と呼んでいるウイルスですが、実は8種類もあるんですよ。そのうち、私たちに馴染みのあるものが以下の5種類なんです。

  • 単純ヘルペスウイルス1型…口唇ヘルペス、単純ヘルペス脳炎
  • 単純ヘルペスウイルス2型…性器ヘルペス、ヘルペス髄膜炎、新生児ヘルペス
  • 水痘・帯状疱疹ウイルス…帯状疱疹、水痘(水ぼうそう)
  • サイトメガロウイルス…サイトメガロウィルス感染症・肺炎
  • ヒトヘルペスウイルス6・ヒトヘルペスウイルス7…突発性発疹

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型(学名ではHHV-1といいます)というウイルスに感染することで起こるものです。ちなみに、単純ヘルペスウイルス2型(学名・HHV-2)は主に性器ヘルペスやヘルペス髄膜炎、新生児ヘルペスの原因だと言われています。肺炎もヘルペスウイルスの一種によって起こるものだというのは驚きですよね。赤ちゃんの水ぼうそうについてはこちら妊婦が気を付けたいサイトメガロウィルスについてはこちら突発性発疹についてはこちら

単純ヘルペスウイルス1型は主に口唇ヘルペスで、ほかにもヘルペスによる口内炎や角膜炎、脳炎を起こしてしまう原因とも言われています。(※必ずしも単純ヘルペスウイルス1型が口の周り、単純ヘルペスウイルス2型が性器というわけではありません)

これらのウイルスは一度感染してしまうと、いったん発症するものの、その後は神経のすきまに隠れて潜伏します。このように感染はしているけれど特に症状があらわれないという状態を「不顕性(ふけんせい)感染」といいます。ヘルペスウイルス自体はとても弱いのですが、感染力がとても強く、神経の間に隠れてしまうため薬も使うことができません。つまり、一度感染すると完治するのが難しいということなんです。そのため、免疫力が下がったときなどに再び活性化して、痛みや水ぶくれなどができるということなんです。

ただ、発症する前にはピリピリとした独特の違和感や痛みなどがあらわれるため、これを感じたらすぐに薬を服用するなどして症状をおさえたり、軽くすることができます。薬をうまくつかって、ヘルペスと付き合っていかなくてはなりません。

妊娠中の口唇ヘルペスの診断と治療

では、妊娠とヘルペスについて見ていきましょう。ヘルペスウイルスがおなかの赤ちゃんに影響を及ぼすというのは、先ほど述べたウイルスの中でも性器ヘルペスにかかわる2型のものと、サイトメガロウィルス感染症を起こす5型のものです。1型の口唇ヘルペスウイルスについては赤ちゃんに直接影響があるということはなく、治療をすることももちろんできます。

ただ、この治療に使われる薬には塗り薬・飲み薬がありますが、特に飲み薬についてはきちんと医師に相談して処方してもらうようにしましょう。口唇ヘルペスの治療薬ですが、現在では以下ようになっています。

  • アシクロビル(ゾビラックス)…ウイルスが増えるのを防ぐ、抗ウイルス薬
  • バラシクロビル(バルトレックス)…アシクロビルより吸収率が高い抗ウイルス薬
  • ファムシクロビル(ファムビル)…効果が長いといわれている抗ウイルス薬

ヘルペスは一生つきあっていく感染症、そのため薬を飲み続けて発症を抑える必要がありますが、最近では市販薬を使ったり、薬を海外から個人輸入しているという方も少なくありません。妊娠中は、自分で薬を購入して服用するということは避け、まずは医師の診察を受けてから適切な治療を受けるようにしましょう。妊娠時期によっては飲み薬は避けたほうが良いかもと判断されることもあるかもしれませんので、必ず受診するようにしてくださいね。

ヘルペスによる心配なことQ&A

質問1口の中のヘルペスが痛くてご飯が食べられない、赤ちゃんは大丈夫?

質問1つわりで何キロもやせてしまうという方もいらっしゃいますが、その間にも赤ちゃんはすくすくと育っていっているもの。ただ、水分は必ず摂るように心がけて、しっかりと薬を服用してヘルペスを抑えるようにしましょう。

質問1今までヘルペスになったことがなかったのに、妊娠してから発症した!どうして?

質問1ヘルペスウイルスは、大半の人が小さなころに感染しているものです。これまで発症しなかったという方でも、妊娠中は免疫力が下がりやすいためここで初めて発症したということも考えられます。

質問1どうしても赤ちゃんが心配、薬を使いたくない!

質問1ヘルペスが発症するのは免疫力が下がっている・ストレスが溜まっているなど、体が弱っている状態。規則正しい生活をして、きちんと栄養を摂って休養すると薬を使わなくても1~2数週間で症状が良くなるとされています。しかし、水ぶくれが拡散したり、症状が悪化する場合はちゃんと診察を受け、治療をしていきましょう。先ほども述べましたが、妊娠中であっても口唇ヘルペスの治療薬は赤ちゃんへの心配が少ないと言われています

質問1赤ちゃんにうつるの?

質問1出産後、赤ちゃんにうつる可能性は高いです。水ぶくれができたりという症状があらわれているときは、ウイルスがたくさんあらわれている状態です。ヘルペスウイルスの感染経路としては、飛沫感染や水ぶくれに含まれるウイルスを触っての感染、タオルやコップなどを共用しての感染、性行為なども含まれます。ですから、赤ちゃんはもちろん旦那さんにもうつってしまう可能性があります。症状があらわれていない時でも感染することがありますので、感染を完全に防ぐ…というのは難しいと思われます。

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