妊娠がキッカケでガンになる事がある?!絨毛ガンについて知っておこう!

妊娠がきっかけで起こる「ガン」って?

絨毛ガン

赤ちゃんとお母さんとをつなぐ役割をしている、胎盤。お母さんのおなかの中にいる赤ちゃんは、ここから栄養をもらってすくすくと成長していきます。とっても大切な役割をしているこの胎盤は、赤ちゃんにもっとも近い羊膜と、子宮の筋肉との間に位置しています。

そしてこの胎盤の内側には「絨毛(じゅうもう)」と呼ばれるものがあります。細かな枝のようにびっしりと絨毛があり、この絨毛には赤ちゃんのものである血管が走っているんです。つまり、赤ちゃんが作ったものであり、赤ちゃんのもうひとつの臓器であると言っても良いでしょう。

さて、そんな大切な絨毛なのですが、妊娠することによってこの絨毛からある病気が発生してしまうことがあるんです。

それが「絨毛ガン」です。ガンというととても怖く、ショックな病気ですよね。しかもそれが妊娠に関わっているとなるとなおさらです。

では、この絨毛ガンというのはどういった病気で、赤ちゃんにどんな影響があるのでしょうか?

絨毛ガンは転移が早い!?

絨毛ガンはとても珍しいタイプで、妊娠が原因で発生してしまうことが多い悪性腫瘍です。絨網ガンは妊娠が原因となっている事がほとんどですが、そのうちの半分が「胞状奇胎」が原因だとされています。

胞状奇胎というのは何なのでしょうか?

受精卵、つまり赤ちゃんのもととなる卵が、染色体異常などの原因で異常な増殖を始めてしまうものです。どんどん増殖してしまうのですが、赤ちゃんとしては育たず、まるでブドウやタピオカのようなかたまりがたくさんできていきます。

このかたまりでおなかが大きくなっていくこともありますし、胞状奇胎になった2割程度の方は、膣からかたまりが出てくることもあるそうです。

全胞状奇胎

このかたまりだけでまったく赤ちゃんの存在がない場合を「全胞状奇胎」と言います。そして、赤ちゃんの部分と一部で胞状奇胎がみられる場合を「部分胞状奇胎」と言います。部分胞状奇胎の場合、赤ちゃんの成長に何も問題がないというときには、妊娠を続けて出産することも可能です。

また、産まれてきた赤ちゃんに先天性の異常などがなく、まったくの健康であるという場合には、胞状奇胎であるほうは双子の片割れだったということも多いようです。

この胞状奇胎の組織は、ときどき膣や肺などに広がっているということも。そして、ごくまれに悪性化していまい、胞状奇胎が絨毛ガンとなってしまうんです。

絨毛ガンの症状と対策って?

絨毛ガンの症状としては、下腹の痛みやつわりのような症状、不正出血がみられます。そして、血液にのって転移しやすいというのが特徴で、特に肺に転移しやすいと言われています。

そのため、肺に転移してしまったときには息がしづらかったり(呼吸困難)、血痰が出るという症状もみられるということです。肺への転移や転移のスピードが速いという、とても恐ろしい病気である絨毛ガン。

ですが、抗がん剤治療をしていくことで寛解率(100%もとの体の状態であるという「治癒」とは違って、とりあえず治ったよという状態)9割以上ということで、できるだけ早く見つけて治療をしていくことが望まれます。

まず、絨毛ガンを予防するためには胞状奇胎に注意することです。胞状奇胎は500人に1人程度に起こり得るということで、妊婦健診を受けていればほぼすぐに発見することができます。ここできちんと治療をして、かたまりの部分を摘出して絨毛ガンを防いでいくことが大切です。

ただ、胞状奇胎はかたまりを取り去ったとしても、まだかたまりの増殖があるという場合がありますので、その後も慎重に経過を見ていかなくてはなりません。この経過観察中に、絨毛ガンとなってあらわれてしまうことも少なくありませんので、妊娠を希望する場合にはしっかりと経過を見ていきましょう。

多くの絨毛ガンは妊娠のあとに発生すると言われていますが、まれに妊娠とは関係なく卵巣・精巣にある生殖細胞で発生してしまうこともあると言われています。どちらにしても、不正出血があったり「なんだかおかしいかも?」と思ったら、迷わず産婦人科を受診するようにしましょう。

胞状奇胎を経験したことがあるという方は、再発率は低いもののゼロではありませんから、絨毛ガンになってしまう可能性もあるということになります。妊娠を希望する方、そうでなくても絨毛ガンは進行が速いので注意して検査を受けるようにしましょう。

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