切迫早産の原因になる絨毛膜羊水炎について

切迫早産の原因になる絨毛膜羊水炎について

絨毛膜羊水炎

女性は妊娠すると、さまざまな体の変化が起こっていきますよね。赤ちゃんが成長するにつれて、いろいろなトラブルが起こることもしばしばありますが、その中でも赤ちゃんが危険な状態になりかねないのが「切迫早産」です。

妊娠22週から37週未満に赤ちゃんが産まれると早産になってしまうのですが、早産になりそう…という状態を切迫早産といいます。切迫早産に関する詳しい記事はこちらから

その程度は人によってさまざまで、自宅安静(トイレ以外寝ている状態)や、おなかの張り止め薬を処方される方、さらに入院しなくてはならないという方などがあります。

そんな切迫早産はたくさんの原因があると言われていますが、もっとも多いと言われているのが「絨毛膜羊水炎」です。この絨毛膜羊水炎は切迫早産の最大の原因だと言われていて、早い段階で破水や陣痛を引き起こしてしまう原因になってしまいます。

では、絨毛膜羊水炎とはいったい何なのでしょうか?

絨毛膜羊水炎の原因は、もともと体にいる細菌のせいだった…

女性の膣の中には、常在菌という細菌がたくさん住み着いています。たとえば、肌の上にいつもいるのはニキビの原因になるというアクネ菌、黄色ブドウ球菌などがよく知られていますね。

これと同じように膣の中にも善玉菌がいて、普段は膣の中を酸性に保つことで他の細菌を受け付けないようにガードしてくれているんです。

健康な状態であればなんともないのですが、お母さんの免疫力が下がってしまったり、性行為で細菌感染してしまうことで絨毛膜羊水炎になってしまうきっかけになるんです。男性の精液の中にはプロスタグランジンという物質が入っているのですが、これは子宮を収縮させる効果があるため、早産になりやすくしてしまうというわけなんです。

普段は細菌が悪さをしようとしたら防御因子という部隊が体を守る反応をします。しかし、その防御因子たちが細菌感染の炎症に大げさな反応をしてしまうことでもプロスタグランジンを作り出してしまう…と言われています。体を守ろうとする反応なのに、逆に体を傷つけてしまっているというわけなんですね。

絨毛膜ってどこにあるの?どんな役目?

ところで、絨毛膜羊水炎の「絨毛膜」とはどこにあるかをご存知でしょうか?赤ちゃんを包んでいる膜を卵膜といいますが、この卵膜というのは3層構造になっています。内側から赤ちゃんを直接包んでいる羊膜、中間にある絨毛膜、そしていちばん外側にある脱落膜です。細菌感染によってこの卵膜に含まれるコラーゲンが分解されてしまい、膜が破れやすくなり、予期せぬ破水を引き起こしてしまう…これも大きな切迫早産の原因になります。

ですから、細菌感染してもできるだけ早く見つけて対処すれば、卵膜の外側で感染を食い止めることができるのです。

絨毛膜羊水炎の症状ですが、切迫早産の傾向が出てくるだけでなくお母さんが発熱してしまったり、頻脈、赤ちゃんの頻脈、羊水が濁ってくる、臭いがでてくるなどがあります。 放っておくと赤ちゃんにも感染してしまう恐れがありますから、できるだけ早期発見して治療していきましょう。

気になる治療ですが、膣洗浄や消毒をしてとにかくきれいにしていくということになります。そして、子宮が収縮するのをおさえる薬を点滴したり、服用していくことで切迫早産をおさえていくという形になります。

絨毛膜羊水炎の対策・予防法をチェック!

無症状のまま、気付いたときには切迫早産だった!ということも多い、絨毛膜羊水炎。赤ちゃんのためにも、最悪の事態を避けるためにどのような対策をしていけば良いのでしょうか?まず、赤ちゃんを宿しているお母さんが元気であるということです。免疫力が低くなると、普段は気にならないような細菌もすべて敵になってしまいます。

ですから、規則正しい生活・食生活を心がけて、ストレスが溜まりにくい環境を作り出すことがオススメです。免疫力を上げるためには、まずしっかりと睡眠を摂って、ビタミン類やアミノ酸を意識して摂取するようにする、これでじゅうぶんです。

また、もし性行為をするというときには、先に述べたように子宮を収縮させてはいけませんから、きちんとコンドームなど避妊具を使って細菌感染させないようにしましょう。熱が出たり、おりものの匂いがいつもとちょっと違うような…?と思ったら、すぐに産婦人科で診てもらいましょう。

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