流産・早産の原因としてよく挙げられる子宮頚管無力症について

流産や早産の不安…その原因って何?

子宮頚管無力症

妊娠すると、さまざまな不安や心配事に頭を悩まされてしまいますよね。

赤ちゃんはちゃんと育っているのだろうか、無事に産まれてくるのだろうか…そういった心配のひとつに「流産早産」があると思います。妊婦であれば誰もが可能性のある流産や早産ですが、なぜこのようなことになってしまうかをご存知でしょうか?

流産や早産には、赤ちゃんの染色体異常など赤ちゃん側の原因によるものと、お母さん側の原因によるものがあります。このうち、お母さん側の原因によるものというのは、原因がわかっていれば予防することができるものもあるんです。

子宮頚管無力症って?

お母さん側の流産・早産の原因としてよく挙げられるのが「子宮頚管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)」というもの。子宮頚管というのは、子宮の出口部分のこと。そこから赤ちゃんは外に出てくるのですが、通常はここがしっかりと閉じていて、出産のときに開いていきます。

…が、まだ出産して良い状態ではないにも関わらず、子宮頚管がどんどん開いていってしまう…これが、子宮頚管無力症です。

子宮の出口部分

つまり、赤ちゃんがじゅうぶんに育っていないのに、流産や早産を引き起こしてしまうというとても恐ろしい状態なんです。

では、この子宮頚管無力症になってしまう原因とは何なのでしょうか?

子宮頚管無力症の原因って?

子宮頚管無力症の原因は以下のものがあげられます。

  • 子宮頚管が短い
  • 子宮奇形である
  • 堕胎(中絶)手術の為に子宮掻爬の手術を受けたことがある
  • 流産の為に子宮掻爬の手術を受けたことがある
  • 子宮頚がんになった経験があり、子宮頚部の手術を受けたことがある
  • 前回の出産などで子宮頚管に傷が出来てしまった

子宮頚管無力症の原因ですが、まず第一に挙げられるのは、この部分(子宮頚管)が弱いということ。

たとえば、堕胎(中絶)手術や以前の妊娠などで子宮頚管にダメージがあったということや、この部分を手術したことがある…ということ。

また、お母さんの体質による原因、もともと子宮頚管が開きやすいということもあるようです。一度、子宮頚管無力症だと診断されたら、次の妊娠のときにも再び子宮頚管無力症になってしまう可能性は大きいので、事前に何らかの処置をしておく必要があります。流産・早産などの心配がある子宮頚管無力症ですが、対策ももちろんあります。

子宮頚管無力症の症状って?

子宮頚管無力症は、初期の段階では特に自覚症状がありませんので、初期の段階で自分で気がつくという事は難しいことです。ですが、発見が遅くなってしまうと、緩んだ子宮頚管から細菌などが進入し感染症になってしまう事もあります。感染症になると、おりものの色や臭いに変化があらわれたり、痒みが出たりと異変があらわれます。おりものの異変、お腹が張る回数が多くなったなど、少しでも身体に異変があらわれた場合には、すぐに担当医へ相談するようにしましょう。

処置で妊娠継続・出産も可能!

「シロッカー手術」という方法と、「マクドナルド手術」という2通りの方法があります。

シロッカー手術
子宮頚管の前後2か所を切開して、そこに直接糸をかけて縛っていきます。
マクドナルド手術
シロッカー手術とは違って切開をせず、子宮頚管の周囲4~5か所から糸をかけて巾着のように縛るという方法になります。

手術が刺激にならないように、切開をしないマクドナルド手術の方がよく行われているようです。

ただ、この手術をしたことが原因でおなかの張りが起こってしまい、そのまま出産となってしまうケースも少なくありません。リスクは大きいですが、赤ちゃんをしっかりとおなかの中で育てるために「子宮頚管無力症」と診断されたら、こういった手術を行っていきます。

また、この手術で子宮頚管を縛ると、もう出産しても大丈夫!という時期になったら抜糸が行われます。いざ抜糸をすると、その日のうちに陣痛がくるということもありますし、2~3日以内でだいたい陣痛がきて出産…という流れになることが多いと言われています。

そして、前回の妊娠で子宮頚管無力症だったという方の場合、次の妊娠で流産・早産を予防するために、あらかじめ子宮頚管を縛る手術を行うことができます。

子宮頚管の長さは測ることが出来る

子宮頚管の長さは測ることができます。

エコー検査

膣に経膣エコーを入れ、子宮頚管の長さを測ります。この検査は、全員が頻繁に行うわけではなく、お腹の張る回数が多い方や、赤ちゃんが下に下りてきている方など、子宮頚管無力症が疑われる場合に検査を行います。子宮頚管の長さは、何も異常がなければ妊娠初期から36週目まで“約30mm程度”を保っています。30mmを下回ると、自宅で安静にするようにと、お医者様から指示が出されます。

更に25mmを下回ると、早産のリスクが高まるため、「シロッカー手術」・「マクドナルド手術」いずれかの手術を行い様子を見ます。それでも深刻な場合は入院して安静するように指示がでます。

子宮頚管無力症は、胎児に影響はあるの?

上でもお話したように、子宮頚管無力症になると感染症のリスクがあります。ですから、感染症が胎児に何らかの影響をあたえる可能性があります。

ですが、胎児への影響で一番心配すべき事は「早産」です。4週目~約30週目頃まで、赤ちゃんはママの体内で様々な器官を形成しています。子宮頚管無力症が原因で、早産になってしまった場合、器官形成が十分でない可能性があり、脳などに障害をおってしまうことがあります。最悪の場合、亡くなってしまうことがありますので、1日でも長くママのお腹の中で赤ちゃんを育ててあげることが大切です。

子宮頚管無力症であっても妊娠を継続することも、出産することもじゅうぶんに可能ですので、妊娠中に「何かおかしい…?」と、異常を感じたらすぐに産院で調べてもらってもらうようにしてくださいね。

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