妊娠トラブルの一つ・・・羊水混濁について知っておこう!

なかなかわかりにくい羊水のトラブル

羊水混濁

妊婦さんというのは、出産時はもちろん妊娠中にもさまざまな不安・トラブルなどがつきものですよね。無事に赤ちゃんが産まれてくるのかということはもちろん、自分自身ちゃんと出産できるのかなど、その心配は尽きることがありません。現代の医療では、妊婦健診のときなどにさまざまな異常を早く見つけることができるようになっていますので、以前に比べるとその心配も減っているのではないでしょうか。

…しかし、残念ながらエコーや通常の妊婦健診ではなかなか見つけることのできない異常というのも、あります。

そのひとつが「羊水混濁」です。羊水混濁というのは、赤ちゃんを守っている羊水が濁ってしまい、そのせいで時には赤ちゃんが危険な状態になってしまうというもの。どうして羊水混濁になってしまうのか、その原因や、羊水混濁になることで赤ちゃんにどんな症状があらわれるのでしょうか?

羊水混濁=赤ちゃんのうんち!?

赤ちゃんを守っている羊水は、赤ちゃんの周りを包んでクッションの役割をするほかにも、おしっこの除去や赤ちゃんが育ちやすい環境を作るためバランスの良い環境をする働きをしています。

弱アルカリ性の液体で、赤ちゃんは羊水を飲むことで飲み込みや呼吸の練習をし、おしっこを出して外での生活に備えています。妊娠中期になると羊水の成分は、ほとんどが赤ちゃんのおしっこからできたものになります。ちなみに、おしっことは言っても老廃物は臍帯(へその緒)を通してお母さん側にいくので、心配しないでくださいね。

この羊水ですが、透明・もしくは若干白っぽい色であるのが通常なのですが、黄色や黄緑色、緑色になってしまうことや茶色っぽい粒が浮かぶことがあります。これは、赤ちゃんがおなかの中で胎便(うんち)をしてしまったことが原因で、羊水の色が濁ってしまうからです。

出産時の約1割の赤ちゃんに羊水混濁がみられると言われていて、胎便の量が多いほど緑色っぽく濁ってきます。

胎便は海苔の佃煮のような見た目で、通常の赤ちゃんは産まれてから胎便をします。しかし、おなかの中で赤ちゃんが「苦しい」という状況になってしまったときに、赤ちゃんの腸の動きが異常に活発になることでうんちをしてしまいます。そのせいで、羊水が濁ってしまうというわけなんです。

羊水混濁で胎便吸引症候群になってしまうことも

赤ちゃんがおなかの中でうんちをして羊水が濁った=病気になる!というわけではありません。破水したときなどに羊水混濁が見られても、すぐ帝王切開に切り替えるのではなくそのままお産を続行していくことが多いんです。

問題なのは、この濁った羊水を赤ちゃんが飲み込んでしまったとき。赤ちゃんが濁った羊水を飲み込むと、気管支に詰まってしまったり肺に入り込んでしまうことで呼吸ができなくなってしまう事があります。そうすると、赤ちゃんは呼吸困難になってしまい、胎便で汚染された羊水は赤ちゃんをどんどんむしばんでいってしまいます。いくら赤ちゃんのうんちとは言っても便であることには変わりませんし、呼吸ができなくなってしまうのですね。

これを「胎便吸引症候群」といいます。

この状態が長く続いてしまうと、赤ちゃんの体に酸素が行きわたらずに低酸素状態となり、新生児仮死の状態で産まれてきてしまいます。

これを防ぐために、赤ちゃんの心音などモニターでチェックしていきます。 羊水混濁が見られた場合、赤ちゃんの心音に徐脈(脈拍が遅くなる)などの異常があれば、促進剤を使って早く出産するようにしたり、状況によっては帝王切開に切り替えられることもあります。

ただ、羊水混濁の状態で産まれても赤ちゃんは元気ということがほとんどですし、万が一胎便を飲み込んでいたとしても出産後に吸引や感染症を防ぐ薬を飲ませることで、軽快していきます。

羊水混濁があっても赤ちゃんに異常なしが大半

羊水混濁が起こるのはいつかわかりません。妊娠中に起こるということはまれで、もっとも多く起こるのは妊娠42週を越えたころで約3割近くもの赤ちゃんにみられるといわれていて、出産のときに起こるのがほとんどです。もし妊娠中に羊水混濁が起こっても、健診のときなどにすべてがわかるというわけではありません。通常はエコーで黒い画面の中に赤ちゃんが白っぽく映っていると思いますが、羊水が濁っていると赤ちゃんの周りが白くかすんだように見えることも。こうしたときには、そのまま緊急的に入院して出産というケースが多いようです。

羊水混濁で産まれてきた赤ちゃんをもつお母さんの多くが、自分を責めてしまうというケース。「羊水混濁になっていたということは、赤ちゃんが苦しんでいたんだ…」と、その原因が自分だと責めてしまいます。

ですが、出産というのは赤ちゃんもお母さんもまったく苦しくないものはありません。羊水混濁が起こるのは出産のうちの1~2割だと言われていますが、出産件数を考えると相当な数になりますよね。つまり、よくあることだということを覚えておいてください。

また、すぐに適切な治療や処置を行うことで、何事もなくお母さんと一緒に退院することもできますので、心配しないでくださいね。

妊娠中のママに役立つページ

  • 妊娠中の過ごし方-月別・週別
  • 妊娠中知っておきたい知識
  • 出産について
  • 仕事をしているママ
  • 妊娠中のトラブル
  • 妊娠関連情報ページ

妊娠中に知っておきたい基礎知識について

妊娠中の基礎知識


注目ページ!

新着記事

世界の子育て事情や体験談、話題の動画を配信赤ちゃんの部屋エンターテイメント 赤ちゃんの部屋エンタメ(エンターテイメント)のすべての記事 妊娠したらマタスタ マタスタのすべての記事
出産したらママスタ ママスタのすべての記事 パパになったらパパスタ パパスタのすべての記事
妊娠・出産・育児コラム
赤ちゃんの部屋コラム

赤ちゃんの部屋コラム

妊娠、出産、育児にはいろいろな悩みや疑問、発見や不思議、喜びや驚きなど今まで知る事のなかった世界があります。目からウロコが出るような妊娠・出産・育児に関するコラムをお届けしていきます♪

赤ちゃんの部屋コラム
母乳育児コラム

母乳育児コラム

あき助産師と助産院ばぶばぶ院長の小林ひさこ先生による母乳育児コラム。母乳育児を始める頃から卒乳までに役立つ様々な情報満載で、母乳育児の疑問や悩みを解決してくれます。

母乳育児コラム
イヤイヤ期コラム

イヤイヤ期コラム

NLP心理学を学び、一時保育所で働きながら100人以上のイヤイヤ期の子供の行動パターンや心理状態を日々観察することで、イヤイヤ期の対応法を体系化したイヤイヤ期専門家の西村先生によるコラム。

イヤイヤ期コラム
ベビーサインコラム

ベビーサインコラム

一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事の吉中みちる先生によるベビーサインコラム。手や指を使ったベビーサインのコミュニケーション手段を覚えて赤ちゃんとコミュニケーションをとりましょう!

ベビーサインコラム
マタニティ整体と産後の整体コラム

マタニティ整体と産後の整体コラム

マタニティ整体と産後の整体について助産師・看護師・ママズケア認定ベビーマッサージ講師・アラウンドバースセラピスト・受胎調節実施指導など様々な分野で活躍する佐藤先生が詳しく解説するコラム。

マタニティ整体と産後の整体コラム
産後の骨盤調整・尿漏れ・便秘・ダイエットに効くエクササイズ

産後のエクササイズコラム

Beauty Space代表、日本マタニティフィットネス協会ママフィット認定インストラクターの荻野則子先生による産後の骨盤調整・尿漏れ・便秘・ダイエットに効くエクササイズを動画でわかり易く解説。

産後のエクササイズコラム
ベルタ葉酸サプリ ベルタ妊娠線 ベルタ酵素
ベビーマッサージコラム

ベビーマッサージコラム

ははこぐさ治療室院長の奥山麻理先生と助産師・保健師・看護師の石坂晶先生によるコラム。お2人が紹介するベビーマッサージはママズケアのメソッドで、1日1回30秒から始められるベビーマッサージ。

ベビーマッサージコラム
ベビーマッサージコラム

ベビーマッサージコラム

RTA指定スクールでぃんぷる代表の関本涼子先生とRTA指定スクールPoco a Poco代表の吉野陽子先生によるコラム。生まれたての赤ちゃんと最初の意思疎通、それは肌と肌を通じて行うタッチケア。

ベビーマッサージコラム
絵本の読み聞かせコラム

絵本の読み聞かせコラム

愛着形成に大変効果的とされる絵本。絵本の選び方や絵本の読み聞かせの効果、読み聞かせ方のコツやオススメの絵本などを絵本の読み聞かせ専門家の平松祐美子先生が紹介。

絵本の読み聞かせコラム
小児歯科医が教えるマイナス1歳(妊娠中)からの虫歯予防

小児歯科医が教えるマイナス1歳(妊娠中)からの虫歯予防

「ムシ歯ゼロで元気なお口」を育むために、マタニティや0歳の赤ちゃんの頃からできることを、小児歯科の専門家としてお伝えするコラム。

虫歯予防コラム
子どもとのコミュニケーションや発達障がい

子どもとのコミュニケーションや発達障がいのお子さんとの関わり方

コミュニケーションや発達障がいのお子さんとの関わり方について臨床発達心理士の斑目雅美先生が子育て実践例を交えて解説。

臨床発達心理士コラム
お腹の中の赤ちゃんと絆作りコラム

お腹の中の赤ちゃんと絆作り

臨床心理士の飯島ゆみこ先生によるお腹の中の赤ちゃんと絆作りコラム。おなかの赤ちゃんとママとの絆を深め、子育ても楽しめるようになるヒントを臨床心理士の視点からお伝えしていきます。

臨床心理士コラム
~幸せのレシピ~人間関係トレーナー高島大のコラム

人間関係トレーナー高島大のコラム

人間関係トレーナー高島大による身近で大切な人との幸せな関係を築く情報コラム。大切な人と幸せな関係を築ける『考え方』と『心の習慣』を『言葉』にして贈らせて頂きます。

幸せのレシピコラム
抱っこの専門家が伝える楽な抱っことおんぶのお話

楽な抱っこやおんぶの仕方

抱っこの専門家が楽な抱っこやおんぶの仕方から腱鞘炎・腰痛などの問題まで詳しく解説!乳幼児期の抱っことおんぶを、より快適に、気持ちよく、自由に楽しめるポイントを学びましょう。

楽な抱っこやおんぶの仕方
言葉を覚えるのが遅い子どものコミュニケーションや発音を育てるトレーニング

言葉を覚えるのが遅い子どものコミュニケーションや発音を育てるトレーニング

「周りの子に比べてことばが少し遅い」「コミュニケーションがうまくいかない」そんな悩みを解決するコミュニケーションや発音を育てるトレーニングコラムです。

言語聴覚士コラム
子どもごはん

偏食・食べないを乗り切るご飯作り

偏食の子も食べない子も悩まないごはん作りを子どもごはんの専門家、美紀ピア先生が教えます。子どもごはんをサポートする食セッションで食の大切さを学びましょう。

子どもごはんコラム