妊娠中のつらい痛み…坐骨神経痛について知っておこう!

妊娠中のつらい痛み…坐骨神経痛について知っておこう!

坐骨神経痛

おなかの中で赤ちゃんを育てている間、どんどん大きくなっていく赤ちゃんに対してお母さんの身体はさまざまな変化が起こります。特に、赤ちゃんに体を押し広げられていくというのはとても負担がかかることで、重たく大きくなっていくおなかのせいで足の付け根が痛くなったり、腰痛がひどくなったり。そしてその中でも特につらい症状だと言われているのが「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」です。

坐骨神経痛はよく聞く病気のように思われますが、実は症状(痛み)の名前であって病気の名前ではありません。そんな坐骨神経痛ですが、妊娠するとどうして起こりやすくなるのでしょうか?また、妊娠中に坐骨神経痛が起こると赤ちゃんに何か影響があったり、治すことができるのでしょうか?つらい痛みが続く妊娠中の坐骨神経痛について、見ていきましょう。

坐骨神経痛ってなに?

そもそも坐骨神経痛というのは、どんな症状なのでしょうか。私たちの身体の中をめぐっている神経というのは、とてもたくさんの種類があります。脳や脊髄といったとても大切な部分をつかさどる中枢神経や、筋肉に動きを伝えるための運動神経、そして外からの刺激を体の中に伝えるための末梢神経があります。この末梢神経の中でも、いちばん太くて長い神経が「坐骨神経」です。

坐骨神経は、私たちの骨盤のあたりから足の付け根、そしてひざの裏の方まで長く伸びています。この坐骨神経がなんらかの原因で刺激されることで神経痛が起き、坐骨神経痛という症状となってあらわれるのです。

では、坐骨神経を刺激する原因とは何なのでしょうか。坐骨神経痛の原因はいくつかあり、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群といったものが挙げられます。なんと約9割が椎間板ヘルニアが原因で坐骨神経痛となっていると言われています。

椎間板ヘルニアというのは、背骨(椎骨)のひとつひとつの隙間にある椎間板が飛び出してしまっている状態のことをいいます。椎間板の近くに坐骨神経が通っているため、椎間板が飛び出して他の場所を圧迫してしまうことで坐骨神経痛が起こる…ということなんです。

妊娠中になぜ坐骨神経痛になるの?

さて、そんな坐骨神経痛ですが…。まず妊娠して赤ちゃんが大きくなるにつれてさまざまな症状があらわれますよね。胃が圧迫されてたくさん食事を摂ることができない・気持ち悪い・胸やけがする。膀胱が圧迫されてトイレに何度も何度も行く・なかなか排尿できないなどの症状がよくあると思います。坐骨神経痛も同じことで、赤ちゃんが大きくなるにつれて骨盤が圧迫されたり下半身がぎゅうぎゅうと押し広げられていきますよね。そうすると当然、坐骨神経にもその影響が及んでしまいます。そのため、特に妊娠後期や臨月に痛みを強く感じるという妊婦さんが多くなってきます。

また、出産が近くなると「リラキシン」というホルモンが分泌されるようになります。これは子宮弛緩因子とも言われていて、出産のときに赤ちゃんが産道・骨盤を通りやすくなるように、準備をしてくれる働きをもっています。リラキシン・出産が近いと恥骨が痛む症状についてはこちら

骨盤が開いて赤ちゃんが出て来やすくなるのは良いのですが、肝心のお母さんの体は重たい赤ちゃんや自分の体をうまく支えきれなくなってしまいますよね。上半身の土台であると言っても良いほど大切な骨盤が開くのですから、グラグラとバランスが悪くなってしまって当然です。そこで、またさらに坐骨神経が圧迫されて神経痛が起こってしまう…というわけなんですね。

具体的な症状なのですが、腰の痛みはもちろん、おしりや太ももの裏、足という下半身全体で痛み・しびれといった症状があらわれることが多いのだそう。ビリッ!とした痛み、針を刺すような痛み、チリチリとした焼けるような痛みなど、感じ方は人それぞれだと思いますがどれにしてもとてもつらい症状のようです。

また、痛みが起こるとそのまま動けなくなってしまったり、起き上がるどころか寝返りもうつことができない…という方も。妊娠中というのは体が重たくなっているばかりか、大きくなっていく赤ちゃんの影響で体のあちこちに痛みを感じるもの。加えて坐骨神経痛が起こってしまうと、うつ状態にまで陥ってしまう方もいらっしゃるんだそうです。では、妊娠中に坐骨神経痛が起こってしまったら、どうしたら良いのでしょうか?

妊娠中の坐骨神経痛、対策・治療法は!?

妊娠中というと、やはり赤ちゃんへの影響を考えて薬はあまり処方されませんよね。坐骨神経痛でも同じことで、痛み止めのシップを出されることがほとんどだそうです。シップをもらう以外の対処法ですが、保険適用ではないものの鍼(はり)やお灸、さらにピラティスやカイロプラクティックで坐骨神経への圧迫を改善させる…というのが効果が期待できるとのことです。ただ、これは医師によってストップがかかる場合もありますので、事前に必ず相談するようにしてくださいね。

また、坐骨神経痛になりやすい人として「動きすぎる」「同じ姿勢でいつづける」ということがあるそうです。ウォーキングなどで体力作りや体重管理をするのはもちろんなのですが、腰をはじめ下半身に痛みやしびれといった異変があった場合、しばらく控えるようにしてみることをオススメします。

さらに妊婦さんの痛みを簡単に改善させる可能性として、骨盤ベルトを使うのも良いでしょう。産前・産後の骨盤ベルトについてはこちらから

出産時にも、陣痛以外にもしこんな激痛があったらどうしよう…、痛くていきめないし帝王切開になったらどうしよう…と悩んでいるママさんも多いようです。できるだけ症状が軽いうちに医師に相談し、上記のような対策をとってみてくださいね。

妊娠中のママに役立つページ

  • 妊娠中の過ごし方-月別・週別
  • 妊娠中知っておきたい知識
  • 出産について
  • 仕事をしているママ
  • 妊娠中のトラブル
  • 妊娠関連情報ページ

妊娠中に知っておきたい基礎知識について

妊娠中の基礎知識


注目ページ!

新着記事

世界の子育て事情や体験談、話題の動画を配信赤ちゃんの部屋エンターテイメント 赤ちゃんの部屋エンタメ(エンターテイメント)のすべての記事 妊娠したらマタスタ マタスタのすべての記事
出産したらママスタ ママスタのすべての記事 パパになったらパパスタ パパスタのすべての記事
妊娠・出産・育児コラム
赤ちゃんの部屋コラム

赤ちゃんの部屋コラム

妊娠、出産、育児にはいろいろな悩みや疑問、発見や不思議、喜びや驚きなど今まで知る事のなかった世界があります。目からウロコが出るような妊娠・出産・育児に関するコラムをお届けしていきます♪

赤ちゃんの部屋コラム
母乳育児コラム

母乳育児コラム

あき助産師と助産院ばぶばぶ院長の小林ひさこ先生による母乳育児コラム。母乳育児を始める頃から卒乳までに役立つ様々な情報満載で、母乳育児の疑問や悩みを解決してくれます。

母乳育児コラム
イヤイヤ期コラム

イヤイヤ期コラム

NLP心理学を学び、一時保育所で働きながら100人以上のイヤイヤ期の子供の行動パターンや心理状態を日々観察することで、イヤイヤ期の対応法を体系化したイヤイヤ期専門家の西村先生によるコラム。

イヤイヤ期コラム
ベビーサインコラム

ベビーサインコラム

一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事の吉中みちる先生によるベビーサインコラム。手や指を使ったベビーサインのコミュニケーション手段を覚えて赤ちゃんとコミュニケーションをとりましょう!

ベビーサインコラム
マタニティ整体と産後の整体コラム

マタニティ整体と産後の整体コラム

マタニティ整体と産後の整体について助産師・看護師・ママズケア認定ベビーマッサージ講師・アラウンドバースセラピスト・受胎調節実施指導など様々な分野で活躍する佐藤先生が詳しく解説するコラム。

マタニティ整体と産後の整体コラム
産後の骨盤調整・尿漏れ・便秘・ダイエットに効くエクササイズ

産後のエクササイズコラム

Beauty Space代表、日本マタニティフィットネス協会ママフィット認定インストラクターの荻野則子先生による産後の骨盤調整・尿漏れ・便秘・ダイエットに効くエクササイズを動画でわかり易く解説。

産後のエクササイズコラム
ベルタ葉酸サプリ ベルタ妊娠線 ベルタ酵素
ベビーマッサージコラム

ベビーマッサージコラム

ははこぐさ治療室院長の奥山麻理先生と助産師・保健師・看護師の石坂晶先生によるコラム。お2人が紹介するベビーマッサージはママズケアのメソッドで、1日1回30秒から始められるベビーマッサージ。

ベビーマッサージコラム
ベビーマッサージコラム

ベビーマッサージコラム

RTA指定スクールでぃんぷる代表の関本涼子先生とRTA指定スクールPoco a Poco代表の吉野陽子先生によるコラム。生まれたての赤ちゃんと最初の意思疎通、それは肌と肌を通じて行うタッチケア。

ベビーマッサージコラム
絵本の読み聞かせコラム

絵本の読み聞かせコラム

愛着形成に大変効果的とされる絵本。絵本の選び方や絵本の読み聞かせの効果、読み聞かせ方のコツやオススメの絵本などを絵本の読み聞かせ専門家の平松祐美子先生が紹介。

絵本の読み聞かせコラム
小児歯科医が教えるマイナス1歳(妊娠中)からの虫歯予防

小児歯科医が教えるマイナス1歳(妊娠中)からの虫歯予防

「ムシ歯ゼロで元気なお口」を育むために、マタニティや0歳の赤ちゃんの頃からできることを、小児歯科の専門家としてお伝えするコラム。

虫歯予防コラム
子どもとのコミュニケーションや発達障がい

子どもとのコミュニケーションや発達障がいのお子さんとの関わり方

コミュニケーションや発達障がいのお子さんとの関わり方について臨床発達心理士の斑目雅美先生が子育て実践例を交えて解説。

臨床発達心理士コラム
お腹の中の赤ちゃんと絆作りコラム

お腹の中の赤ちゃんと絆作り

臨床心理士の飯島ゆみこ先生によるお腹の中の赤ちゃんと絆作りコラム。おなかの赤ちゃんとママとの絆を深め、子育ても楽しめるようになるヒントを臨床心理士の視点からお伝えしていきます。

臨床心理士コラム
~幸せのレシピ~人間関係トレーナー高島大のコラム

人間関係トレーナー高島大のコラム

人間関係トレーナー高島大による身近で大切な人との幸せな関係を築く情報コラム。大切な人と幸せな関係を築ける『考え方』と『心の習慣』を『言葉』にして贈らせて頂きます。

幸せのレシピコラム
抱っこの専門家が伝える楽な抱っことおんぶのお話

楽な抱っこやおんぶの仕方

抱っこの専門家が楽な抱っこやおんぶの仕方から腱鞘炎・腰痛などの問題まで詳しく解説!乳幼児期の抱っことおんぶを、より快適に、気持ちよく、自由に楽しめるポイントを学びましょう。

楽な抱っこやおんぶの仕方
言葉を覚えるのが遅い子どものコミュニケーションや発音を育てるトレーニング

言葉を覚えるのが遅い子どものコミュニケーションや発音を育てるトレーニング

「周りの子に比べてことばが少し遅い」「コミュニケーションがうまくいかない」そんな悩みを解決するコミュニケーションや発音を育てるトレーニングコラムです。

言語聴覚士コラム
子どもごはん

偏食・食べないを乗り切るご飯作り

偏食の子も食べない子も悩まないごはん作りを子どもごはんの専門家、美紀ピア先生が教えます。子どもごはんをサポートする食セッションで食の大切さを学びましょう。

子どもごはんコラム