不妊治療って、こんなことをします!

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赤ちゃんができなくて悩んでいるという、不妊の方が多くなっています。不妊の原因ですが、男性側の原因、女性側の原因、またなぜなのかわからないという原因不明のものも多くあります。不妊状態を解消すべく、まずは何が不妊の原因になっているの?ということを調べなくてはなりません。ですから、まずは治療に入る前に不妊検査を受けます。そこでわかった原因に合わせて行われるのが「不妊治療」です。

不妊治療…と言うと、一般的には高額な費用がかかったり、心身ともにダメージが大きくつらい治療だというイメージがありますよね。治療費に関しては、以下のページのように助成金が出るという場合もあります。特定不妊治療費助成事業の金額・対象者・手続きについて

では、不妊治療って具体的にどんなことをするか知っていますか?どんな方法で不妊治療を行い、どんな痛みがあったり、どれくらいの効果があるのかを見ていきましょう。

不妊治療の種類とは?

おもな不妊治療の方法ですが、このようになっています。

  • タイミング法
  • 人工授精
  • 体外受精
  • 顕微授精

このほかにも、さらに排卵誘発法や下垂体ゴナドトロピン療法などの方法もあります。不妊治療はまずタイミング法からスタートし、だんだんとステップアップしていきます。一般的には数周期ごとに結果が出なければステップアップしていく…ということになりますが、そのご夫婦によって早くステップアップしたり、方法は変わってきます。また、不妊の原因によってはタイミング法や人工授精の工程を飛ばし、体外受精や顕微授精からスタートするということもあります。

タイミング法について

不妊の原因が不明、体外受精などでなくても妊娠の可能性があるというときには、まずタイミング法からスタートです。排卵日を予測して、排卵日の2日前から性行為をするようにすすめられる方法です。これまではタイミング法によって「排卵日当日を狙うように」と指導されてきたのですが、実際のところは排卵日の2日前・前日がもっとも妊娠する確率が高いことがわかっています。卵子の寿命は約1日。長くても1日半(36時間)とのことですから、排卵日当日に性行為をしたとしてもそこから精子と出会って受精するまでには時間がかかってしまいます。さらに、排卵された卵子は時間を追うごとにどんどん老化していってしまいますから、排卵されてすぐに精子が待ち構えている!という状態の方が受精しやすいことはわかりますよね。卵子も精子も若々しさ(鮮度)が大切ですから、排卵日2日前・前日に性行為をして精子をスタンバイさせておく方が良いということなんです。

ちなみに、卵子の寿命は約1日に対して、精子は2日から数日と長め。早めに性行為をしておいても問題はないということなんですね。

また、より妊娠する確率をアップさせる方法として、排卵日2日前・前日だけでなく、普段から性行為をしておく方が良いとも言われています。排卵日が近いから…というときだけ性行為を行うことは、多くの場合女性は「チャンス!」と思いますが、一方の男性は義務的な性行為を強要されているようで嫌な気分に…。そうすると、排卵日付近で性行為に誘われることでなかなか性行為ができなくなる「排卵日ED」にかかってしまうことも。喧嘩になったりすれ違いが起こったりしやすくなるので、できるだけ普段から自然に性行為ができる関係でいることが望ましいですね。

排卵誘発法

タイミング法では、より健康で成熟した卵子を排卵させるため、また基礎体温を安定させて排卵の周期をよりわかりやすくするという「排卵誘発法」がとられることもあります。基礎体温についてはこちら

排卵誘発剤には「卵子を育てる薬」と「排卵をサポートする薬」があります。ひとりひとりの排卵の状態に合わせて薬が処方されます。

クロミッド(クロミフェン)
排卵誘発剤には経口薬と注射とがあります。もっとも多く使われているのはこの「クロミッド」という経口薬で、費用もあまりかからず使いやすい薬です。排卵の指令を出すホルモンを分泌させるため、脳に指令を出すようはたらきかけてくれます。長期的に使うと妊娠した場合の流産確率が少し高くなる、排卵期の頸管粘液が少なくなる、子宮内膜が薄くなりやすいなどの副作用があります。
セキソビット(シクロフェニル)
穏やかな作用のため、副作用も少ないので安心して使うことができる排卵誘発剤。ですが、その排卵誘発率はクロミッドの約半分だと言われています。
アロマターゼ阻害剤(フェマーラ、アリミデックスなど)
こちらは、乳がんの患者さんにつかわれる治療薬なのですが、排卵誘発としても使えるということで不妊治療目的で処方されることがあるそうです。が、注意したいのがこちらは排卵誘発としては認可されていないものだということです。初期流産や胎児の催奇形などの危険性があるからです。そのため、この薬が病院で処方される場合には同意書を何枚も書くということがあるようです。
ゴナドトロピン製剤(ゴナピュールなど)
卵巣に直接はたらきかけてくれる注射薬になります。強い作用があるぶん、多胎や卵巣過剰刺激症候群(卵巣が腫れ、腹水などの症状が起こる)などの副作用の可能性が大きくなります。
hCG製剤
育っている卵子を強制的に排卵するよう促してくれるはたらきがある注射薬です。このhCG製剤を注射すると、約12~36時間後に排卵されます。筋肉注射なので、痛みが強くなってしまう事がデメリットです。
hMG製剤
卵子を育てるための注射薬なのですが、クロミッドなどの経口薬と違うのは脳にはたらきかけるのではなく、直接卵巣にはたらくということです。効果が大きいぶん、多胎になる可能性も大きくなります。
自己注射
「フォリスチム」という注射薬があります。これはペン型の注射器で、自宅で注射をすることができるので病院に通う手間を省くことができます。卵胞という卵子をつつんでいる部分にはたらきかけ、成長するように促してくれる効果があります。
GnRHアゴニスト製剤(スプレキュア)
点鼻薬タイプのホルモン治療剤で、鼻の粘膜から吸収されるようになっています。使う期間によってロング法・ショート法と呼ばれる方法があります。難しいかと思いますが、「GnRH」はゴナドトロピン放出因子、「アゴニスト」は誘導体という意味です。ゴナドトロピンというホルモンは、卵巣を刺激するホルモンを出させるというはたらきがあるのですが、このゴナドトロピンを出させるために欠かせないのがGnRHです。GnRHアゴニスト製剤は、体の中にあるGnRHそのものではなくそれを真似てつくられた物質です。なので、もともと体の中にあるGnRHよりも作用が強いと言われています。
GnRHアンタゴニスト製剤
海外でも卵子の質が良くなったなどさまざまな効果が期待されていて、日本でも2006年に承認された注射薬です。排卵のコントロールに役立つはたらきがあります。

人工授精について

人工授精というと聞いただけでは機械的なイメージがあったり、抵抗があるという方もいらっしゃいますが、実際には人工的に精子を子宮に注入するというものです。ですから、タイミング法でなかなか妊娠できないというときや、旦那さんの出張が多くてなかなかタイミング法も実践できないというときにおこなわれます。配偶者(旦那さん)の精子を利用するものを「AIH」、第三者の精子を利用するもの「AID」といいます。

AIDの場合、旦那さんと血のつながりがなくなってしまうことになりますが、たとえば無精子症などで子どもをもつことができないという場合、それでも子どもがほしい!というときにとられる方法です。

(※最近では、無精子症であっても精子になる前段階の細胞から人工授精が可能ということが発表されています!
その記事については以下のリンクからご覧ください。)
無精子症でも妊娠は可能!?

なかなか妊娠できない原因のひとつとして、膣内でうまく射精ができていなかったり、射精しても精子がうまく子宮の中へ入りこめていないなどが挙げられます。医師が確実に子宮に精子を送り込むことで、妊娠確率をアップさせる方法です。普通に性行為をして精子を子宮に送り込むよりも、人工授精ではその精子についている雑菌などを洗浄してから注入するのも特徴です。

肝心なのは痛みですが、これは人によって大きく差があります。まったく痛くなかった!という方、かなり痛かったという方、耐えられるけど痛い…という方。注射一本にしても痛みの感じ方は違いますし、内診をしても痛いという方は痛いですよね。なので、人工授精での痛みは一口に「このくらい」とは言えません…。また、費用は約2~3万円だと言われています。

体外受精について

タイミング法・人工授精での妊娠が難しいというときや、排卵されないなどの原因がわかっているときに「体外受精」の方法がとられます。そのほかにも、高齢であまり時間がないというときや、男性不妊、子宮内膜症、原因不明だという場合などにも適応されます。

  • 排卵を誘発する
  • 卵子をとる(採卵)
  • 授精させる
  • 受精卵を育てる(培養)
  • 受精卵を子宮におくる(胚移植)

という順番になります。

排卵誘発
排卵誘発については、先ほど述べました「排卵誘発剤について」をご覧ください。
採卵
次に、採卵をおこないます。卵子を採取するのですが、これは膣から超音波と一緒に約30センチもある採取用の長い針を入れていきます。超音波で卵巣を確認しながら、膣の一番奥から卵巣の中に針を刺します。卵巣の中には卵子のもととなる細胞を包んでいる「卵胞」があるのですが、この卵胞から針で卵子を抜いていきます。麻酔をする病院・しない病院もありますし、麻酔も局所麻酔や全身麻酔など希望によって変えられます。採卵時の痛みについてですが、これは多くの方が強い痛みを感じているようです。ただ、麻酔をせず採卵に臨むという方も少なくありません。
授精
採卵した卵子に、精子をふりかけて授精するのを待ちます。これを、コンベンショナル体外受精といいます。授精した卵(受精卵)というのは、日を追うごとにどんどん分裂していきます。また、コンベンショナル体外受精でも妊娠ができない・受精障害があるという場合には「顕微授精」の方法がなされます。
胚移植
細いチューブのような器具を使って、胚(赤ちゃんのもと)を子宮に戻していきます。この作業は数分で終わりますし、痛みもあまりないと言われています。ですが、痛みに不安があるという方は鎮痛剤を使うこともできます。胚移植をしてそのまま子宮に着床すると妊娠ということになります。

顕微授精について

先ほどの体外受精で、コンベンショナル体外受精ができないというときに行われます。元気に動いている精子の数が極端に少ない、体外受精では受精しないというときに行われます。顕微鏡を使って、卵子に針を刺して精子を直接注入します。正式名称は「卵細胞質精子注入法(ICSI)」といいます。

…このように、不妊治療にはさまざまな方法があるということがわかります。中には痛みをともなうものもありますが、現在では麻酔薬もかなり幅広く使われていますし、また治療に使われる針などもとても細くなっています。痛みなどの負担をできるだけ少なくしながら不妊治療をしていくことが可能ですので、しっかりと医師に相談して信頼できる病院を見つけてくださいね。また、気になる費用ですが冒頭でも述べたように「体外受精」と「顕微授精」の場合には助成金が支払われます。人工授精ならば1回に2~3万円程度となっていますので、何度かチャレンジしていくことができそうですね。

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