妊活の知識~排卵について~

排卵について、正しい知識を身に着けよう!

活の知識排卵

近年では妊活を行っているご夫婦やカップルはとても多くなっていますが、その多くの人たちが「正しい知識」を身に着けているとは言いがたいものです。子どもを授かるためには単純に体の関係を持てばいい、排卵日に性行為を行えば良いなどなど…。本当に子どもが欲しいと望むのなら、やはり正しい知識を身に着けて妊活に臨みたいものです。

妊活といえば女性が行うイメージが強いですが、もちろん女性ひとりでは子どもはできません。男性にも女性の体のことを知ってもらい、より二人で妊活をしていくことができるように妊活について基本的な知識を身につけましょう。妊活はもちろん、特に女性では毎月の生理にもかかわる「排卵」について、正しい知識を身に着けていきましょう。

排卵は生理の2週間前に起こる!

そもそも排卵というのは、どういった仕組みで起こって妊娠や女性の体にどんな影響をおよぼすものなのでしょうか?排卵というのは…簡単に言うと卵巣から卵子が放出されることをいいます。

活の知識排卵

この卵子が放出されて精子と出会い合体することで受精し、赤ちゃんのもととなる受精卵になるということなんですね。

女性の体でとても不思議なのが、だいたいは一定のサイクルでこの排卵が起こるということ。排卵されてからほぼ2週間後に生理(月経)が起こり、また次のサイクルに突入していきます。生理が毎月まちまちだという方であっても、生理の2週間前に排卵が起こるというのは同じことで、これはどの女性にも当てはまる体の仕組みになっています。

排卵で放出された卵子は、寿命は約1日とごく短いもの。そのため、この排卵日と呼ばれる日を狙ってセックスをすることもひとつの妊活だとされていて、これは多くの人が実際に行っている「タイミング法」という妊活の方法になります。

ただ、このタイミング法は排卵日当日を狙うというよりもその前日・2日前がもっとも妊娠率が高いということがわかってきています。卵子の寿命が約1日ということを考えると、排卵されたあとでセックスをしても卵子がどんどん老化していっているということになりますよね。また、精子の寿命は約1週間と長いため、排卵日前日・2日前を狙うことで排卵されるのを待ち構えておくという状況を作るほうが妊娠しやすくなる…ということなんです。タイミング法やいろいろな不妊治療について

排卵の具体的な仕組み

不妊治療をしていると、排卵しない人・質の良い卵子が少ないという人など、排卵に関する問題が出てくる人が多いものです。そもそも卵子が放出されるという排卵の仕組みなのですが、女性の体には「卵巣」と呼ばれる生殖器があります。この中で卵子のもととなる卵細胞をじっくり成熟させ、成熟した卵子を月経の周期にあわせて1つずつ放出していきます。

活の知識排卵

でも、ししゃもの卵のように卵巣の中に卵子が直接入っているというわけではありません。卵巣の中には「卵胞(らんほう・らんぽう)」という細胞の集合体がいくつもあって、この中に卵子が入っているんです。成熟した卵胞は人の場合10㎜から15㎜程度だと言われていて、排卵の時期がやってくると卵胞の表面を溶かして裂け目をつくるホルモンが分泌され、その裂け目から卵子が飛び出します。

卵子が勢いよく放出される、卵胞が裂けることで排卵のときに「排卵痛」と呼ばれる不快感や痛みを感じる人も中にはいらっしゃいます。また、排卵は子宮の左右にひとつずつある卵巣から毎月交互に行われるので、人によっては右側の排卵痛を感じたり、どちらで排卵が起こったかわかるという人もいるんですよ。

排卵でいったん放出された卵子は、すぐに子宮や子宮への道である卵管に入るわけではなくて、まず腹部の臓器の隙間である腹腔に出ていきます。その後、卵管の先端にある卵管采(らんかんさい)とよばれる部分で卵子がキャッチされて、卵管の中に入っていきます。

ちなみに、卵子をつつんでいた卵胞はどうなるのかというと…。排卵のために破れてしまった卵胞はその寿命を終えてしまうのですが、卵胞はその後折りたたまれるような形で小さくなり、こんどは「黄体」という部分に変化していきます。黄体は卵巣の中でエストロゲン(女性ホルモン)とプロゲステロン(ステロイドホルモン)を作るはたらきを持っている部分になります。

排卵をコントロールするホルモンたち

排卵に大きくかかわるのが「ホルモン」のはたらきです。まず、脳の下垂体という部分から分泌される「卵胞刺激ホルモン(FSH)」の働きによって、卵巣の中にある卵胞が発達を始めていきます。ちなみに、卵巣の中にたくさんある卵胞はそれぞれが少しずつ大きくなっていくのですが、その中でも排卵されるのはたった1つだけ。このとき排卵されずに発達をストップしてしまった残りの卵胞たちは、その後細胞が死んでしまうために体に吸収されてしまいます…。

そして次に、発達した卵胞からはエストロゲンといういわゆる「卵胞ホルモン」が分泌されていきます。卵胞が発達すればするほどエストロゲンの分泌量も増えていき、こんどは脳の視床下部という部分から分泌されている「ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)」というホルモンの分泌量も、相乗効果で増えていきます。ゴナドトロピン放出ホルモンは、先ほど述べた卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)というホルモンの分泌を増やすホルモンなので、排卵前にはさまざまなホルモンがあちこちから分泌されているということになります。これによって、ホルモンの分泌量がピークになると排卵が起こるということなんです。なので生理前はこのようにホルモンバランスが乱れやすく、生理前独特のさまざまな不快感や不調が起こりやすくなる…ということなんですね。

このように、女性の生理・排卵に関しては体の中でいろいろな作用が重なって起こっていたということがわかります。さまざまなホルモンがかかわっていることなので、ストレスや栄養不足・睡眠不足などでどこか1つでも障害が起きてしまうと、うまく排卵がされなかったり生理不順になるということもわかると思います。妊活のためにはこのすべての機能を正常にするよう規則正しい生活を心がけて、正しい知識を身に着けていきましょう。


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