日本と海外の不妊治療の違い

つらいイメージの不妊治療、海外ではどうなの?

日本と海外の不妊治療の違い

不妊治療といえば、どんなイメージがあるでしょうか?つらい、痛い、ほかの妊婦さんやママさんが妬ましい、とかくお金がかかる…といったものが多く、どれもマイナスイメージとなっています。不妊治療の内容について詳しくはこちら

日本の夫婦やカップルはもちろんですが、海外でも同じように日々赤ちゃんを授かるためにさまざまな努力を行っている方たちがいらっしゃいます。では、海外での不妊治療っていったいどうなっているのでしょうか?日本とどのような違いがあって、助成金や不妊治療に訪れる方たちはどのような悩みを持っているのでしょうか…?

日本と海外の不妊治療、内容はどう違うの?

まず、日本での不妊治療については、内容としては海外と変わりません。

  • タイミング法
  • 体外受精
  • 顕微授精

ただ、その助成など国からの補助といった点では大きな違いが出てきます。特定不妊治療費助成事業について

また、日本ではまず基礎体温をはかってタイミング法を…というパターンがほとんどですが、海外では不妊を「病気」としてとらえているところが多いようです。そのため、すぐに体外受精という「治療」にとりかかっていくケースが多いと言われています。

患者さんが高齢であるということや、赤ちゃんを授かるために時間がないということが多いのが不妊治療。海外ではより早く結果を出すためにも、日本とは違ってすぐに体外受精を行うことが多いんですね。

世界各国の不妊治療ってどうなの?

アメリカ

不妊治療に限らず、さまざまな医療の最先端を行くアメリカ。日本のように何クールもタイミング法などをするのではなく、結果重視ですぐに体外受精をすすめられることがほとんどだそう。「早く赤ちゃんが欲しい」という患者さんのために、治療という方法で結果をつなぐようにしているようです。また、年齢が高く(45歳~)なったり、体外受精で結果が出ない場合には代理出産や第三者からの卵子を使った方法など、日本では少ない方法が提案されることもあります。

スペイン

国の公的な病院であれば、スペインは40歳未満の方までなら不妊治療費が無料になるそうです。そのぶん公立の病院は人気となっているため数か月待ち~年単位で待たなくてはならない場合も多く、保険がきかない私立の病院に通う方も。

フランス

フランスでの不妊治療が日本と大きく違うところは、まず男女そろって検査を受けないと治療を進めていくことができないというところ。日本ではどうしても女性に重きをおいてしまう不妊治療ですが、赤ちゃんを授かるためには男女ふたりがいないとできませんよね。

これによってどちらかに負担が大きくなってしまうということが少なく、またさまざまな条件をクリアすると治療費も保険適用に。フランスでは不妊は病気としてとらえられているため、年齢や人工授精・体外受精のチャレンジ回数に決まりがありますが、この範囲内なら保険が利用できるので費用はほぼ無料に。さらに、不妊治療のために休暇を取ることもできるのだとか…。

フランスでは不妊治療はもちろん、その後の妊娠・出産・育児においても夫はもちろん国自体が協力的な姿勢を見せています。イクメンパパが多いフランス!

インド

世界的にも代理出産が行われることが多いインド。不妊治療=マイナスイメージがある日本では、病院の待合室でも静かにひっそり…という方が多いものですが、インドでは多くの国から不妊治療に訪れる方がいて和気あいあいとした雰囲気なんだとか。インド周辺のアジア各国に暮らす日本人の方も、インドに訪れて休暇がてら不妊治療を受ける人が少なくありません。

ブラジル

2008年から、卵子の提供者を増やすことと不妊治療費の負担軽減の両方を目指して「卵子提供プログラム」がスタートしたブラジル。顕微授精などの不妊治療を受けるとどうしても高額な不妊治療費がかかってしまいます。が、その際に卵子バンクに自分の卵子を提供することで、治療費が無料になるんだとか!つまり、顕微授精を行うときには治療費自体はかからず、薬代のみとなるそうです。

また、その風土からか不妊治療に対して前向きな患者さんがほとんどだということで、暗いイメージのある日本人も多くブラジルに渡って不妊治療を行っているとのことです。

海外での不妊治療、メリットとデメリット

メリット

環境の変化
日本と違った環境で、日本よりもオープンに不妊治療を受けられることが多い海外。静かにひっそりと待合室に通い、夫やパートナーともすれ違い…という寂しさやストレスを軽減することができ、積極的に治療を受けられるようになります。
理解がある
日本では不妊は「悪い」イメージがありませんか?しかし海外では不妊について病気ととらえられているところが多いので、じゃあ治そう、治療していこう!と前向き。日本のように子どもができないことを責められることが少ないので、周囲の不妊治療に対する理解力も高いと言えるでしょう。
結果重視
特にアメリカのように、日本で行われるタイミング法よりも体外受精など、医師によるより可能性の高い治療を早い段階で行っていきます。そのため、思った以上に早く妊娠・出産にいたるケースも多いのが特徴です。日本では年間で20万件を超える体外受精が行われているのですが、海外・フランスではその3分の1の7万件弱。日本ではタイミング法などでしばらくの月日を重ねることで、よりその間に卵子の質が低下してしまう可能性や治療の機会を逃してしまうことが原因だと言われています。つまり、海外ではパパッと治療して早く赤ちゃんを授かりましょう!という姿勢なんですね。
費用軽減
先ほどご紹介したように、各国で条件は異なりますが不妊治療にかかる費用は保険適用となるケースが多いのです。日本でも助成金はありますが、基本的には不妊治療費は高額・自己負担。そのため、不妊治療のために海外にわたるという方も少なくないのです。

デメリット

日本語を話せる方が少ない
これは海外であればどの地域でも言えることですが、やはり英語はある程度ヒアリングができて、かつ話せるようになっておく方が良いでしょう。もちろん日本人のスタッフや日本語が話せる医師もいらっしゃいますが、不妊治療はデリケートな問題ですから、事細かく自分の気持ちや体調を伝えて医師に意向を汲んでもらえるようにしたいですね。
環境の変化
これは先ほど述べたようにメリットでもあり、一方でデメリットでもあります。食べ物や気候・文化や言葉の違いがあることで短期間のバカンスなら良いのですが、長期滞在やそちらに住むことになった場合にストレスを感じてしまうことも。「住めば都」とはよく言ったものですが、慣れるまでに時間がかかることも少なくありませんよね。
費用
不妊治療のために海外にわたるという方もいらっしゃいますが、やはりそれには費用がかかります。また、短期間での滞在や休暇を兼ねて海外に行くという場合も、どうしても費用がかかってしまうのがネックです。

…いかがでしたか?海外と日本との不妊治療の違いについて、さまざまな違いが浮き彫りになりました。特に日本では不妊治療に対してどうしても後ろ向きですが、海外では待合室でもにぎやかだったり、カップル同士で受診することでお互いを励まし合い、絆が深まるんだとか。そのために海外にわたる人が多いというのも、納得できそうですね。


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