アトピー性皮膚炎に使用する薬の種類と効果

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎の治療には、「原因や、皮膚症状を悪化させる要因を発見し、対策をする」「正しいスキンケアをする」「薬を使用する」などがあります。なるべく早く症状を悪化させる要因を発見し、対策をするようにしましょう。

薬を使用した治療

■飲み薬

ヒスタミン
「飲み薬」では抗アレルギー薬を使用します。抗アレルギー薬とはアレルゲンが体内に入り、ヒスタミンなどの化学伝達物質が肥満細胞という白血球から出るのを抑えたり、防ぐ効果のある薬です。数多く種類があります。この薬の効果は、すぐに効果があらわれる訳ではなく、早くても1~2ヵ月、通常でも半年は飲み続けなくては効果がありません。

痒み止め
上記の効果のある薬を使用し、痒みがひどく夜眠れない子に使われます。しかし、アトピー性皮膚炎の痒みの原因はヒスタミンだけではないので、効果が十分に得られるとはかぎりません。
食物アレルギー
食物アレルギーでは、アレルゲンとなる食物を除去しますが、アレルゲンが複数あり除去が難しい場合は、「抗アレルギー薬」を飲みます。
気管支喘息の予防
アトピー性皮膚炎のある子は、ダニ・ホコリなどの吸引アレルゲンが多く喘息になるリスクが高くなります。また、アトピー性皮膚炎で皮膚に強い炎症があると、皮膚だけでなくT細胞がはずみで喘息を発症してしまいます。「抗アレルギー薬」を飲むと、喘息の発症を抑えることができます。

※抗アレルギー薬の種類

  • インタール
  • ザジテン

等々

※気管支喘息の薬

  • オノン
  • シングレア

等々

■塗り薬

顔に薬を塗る
「塗り薬」では、抗炎症作用の強い【ステロイド剤】を使います。ステロイドとは、副腎皮質ホルモン(副腎皮質ステロイド薬・ステロイドホルモンと記載されたりします)というホルモンの一種が入った塗り薬です。ステロイドホルモンは、炎症を抑える素晴らしい効果があるのが特徴で、アトピー性皮膚炎だけでなく、皮膚の炎症にもよく使用します。しかし、ステロイド剤は炎症を抑えることはできますが、原因そのものを取り除いてくれるわけではありません。ステロイド剤には「最強~弱い」までの5段階に分かれます。(下記参照)乳幼児の場合、Ⅲ群以下を使用します。顔の皮膚は体よりも薄く、薬を吸収しやすいので体に塗るものより弱い薬を使います。

ステロイド剤の種類

Ⅰ群Strongest(最強)
デルモベート軟膏・ジフラール・ダイアコートなど
Ⅱ群Very Strong(とても強い)
マイザー軟膏・メサデルム・ネリゾナユニバーサルクリーム・トプシムクリームなど
Ⅲ群Strong(強い)
ベトネベート・リドメックス・エクラー・フルコートなど
Ⅳ群Medium(中くらい)
アルメタ・キンダベート・レダコート・ロコイドなど
Ⅴ群Weak(弱い)
コルテス・プレドニゾロンなど

※ステロイド剤の副作用について

ステロイド剤というと、副作用が気になりますね。しかし、感染症にかかりやすくなる、顔がむくむ、などの全身的な副作用は長期間の内服・注射によるものです。塗り薬の副作用としては、皮膚が薄くなるや、赤くなるなどです。これらの症状は、強いクラスの塗り薬を長期間使用することで起こります。乳児をよくみる専門医は、強いステロイド剤を出し続けることはしません。医師の指示どうりに使用すると心配ありません。

※ステロイド剤の使い方

上記でもあるように、赤ちゃんのステロイド剤は、Ⅲ以下を使います。顔や首、陰部は皮膚が薄く特に敏感なので、要注意です。まずは、汗や汚れを落とし、体を清潔にしてからステロイド剤を薄めに塗ります。力を入れてすり込んでしまうと、それが刺激となり悪化させてしますので注意しましょう。ステロイド剤を使っても症状が良くないときは、その時点で専門医を受診しましょう。細菌やカビに皮膚が感染していると抗生剤などが必要となり、ステロイド剤は逆効果になってしまうからです。特に敏感な赤ちゃんだからこそ、皮膚のトラブルは見分けることが難しいので、受診をしましょう。

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