無痛分娩の気になるリスクを聞きました!東京マザーズクリニックの林聡先生にインタビュー

無痛分娩は一般的な自然分娩より、痛みの少ない分娩方法です。

痛みの少ないお産を希望する妊婦さんに人気ですが、麻酔を使用するため安全性を心配する方もいます。

どんな麻酔を使うの?
麻酔が効いているとお産でいきめるのか心配。
赤ちゃんに影響はある?

このように不安な気持ちになる女性もいるでしょう。

そこで、無痛分娩に力を入れている東京マザーズクリニックの林聡先生に、無痛分娩についてお話を伺いました。

無痛分娩の麻酔やお産のフォロー体制、妊婦さんが不安なく分娩に向き合うための取り組みをお聞きしました。

また、妊娠中におこなわれる胎児ドックの内容や、お悩みが多い産後のサポートについても併せて紹介します。

東京マザーズクリニック 林聡先生

コンシェルジュが迎えてくれるリラックス空間

東京マザーズクリニックは入口でコンシェルジュの方が迎えてくれる、広々としたロビーが印象的なクリニックです。

ーーーなぜコンシェルジュサービスを導入したのですか。

東京マザーズクリニックは2012年1月にオープンしました。
開設にあたって「今までにない産婦人科」を志し、それまで病院でみかけなかったコンシェルジュサービスは是非導入したいと考えていました。

産婦人科は、これからお産を迎える方が来院されます。

安らげる環境で妊婦検診を受けたり、赤ちゃんを迎え入れる準備ができるように、ホテルのように温かく、ゆったりとリラックスできる雰囲気を作りたかったのです。

また、気になっていることを話せて、患者さんが安心できるクリニックを目指しました。

そこで、困ったことがあるときに気軽に聞けて、患者さんのさまざまな要望に応えられるポジションとして、コンシェルジュサービスを設置しました。

コンシェルジュとは…
ホテルや百貨店、高級マンションでお客様のさまざまな質問や要望に応じて、サービスを提供するスタッフのことです。

東京マザーズクリニックのコンシェルジュは、診察で聞きそびれたことを聞けたり、ちょっとした疑問の相談に乗ってくれます。
会計や予約、院内のご案内も担当しています。

ーーーじっさい、コンシェルジュサービスを利用した方からは、どのような声がありますか?

「診察で聞きそびれたことを聞けて助かった」「誰に聞いていいかわからなかったことも相談できてよかった」という声があります。

患者さんが気になったことを相談できたり、必要なことは医師に確認するパイプ役としても来院された方のお役に立っているようです。

コンシェルジュは医療スタッフではありません。
そのため、患者さんの目線で相談に乗れる点も好評です。

育児の不安やベビーシッターの探し方など、産後の悩みについてご相談も寄せられています。

東京マザーズクリニックで力を入れている「無痛分娩」

東京マザーズクリニックでは無痛分娩に力を入れています。

林先生は、フィラデルフィアこども病院やペンシルバニア大学胎児診断・胎児治療センターへの留学経験を経て、無痛分娩に着目したとのこと。

日本では痛みに耐えてこそ出産という考えを持つ方が多いことに、疑問を感じたそうです。

ーーー欧米に比べると、日本は無痛分娩の割合が少ない状況です。
無痛分娩を広めるにあたって直面した妊婦さんの反応は、どのようなものがありますか。

まず、無痛分娩が今ほど一般的でなかった時代は、無痛分娩について知る機会があまりありませんでした。

無痛分娩をしたことのある経産婦さんがまわりにいないため、どういうお産なのかわからないのです。
そのため、無痛分娩に興味があっても、不安な気持ちになる方が多くいました。

妊婦さんのご両親など年配の方から心配をされ、理解してもらえずに悩んでいるケースもみられました。

ーーー親御さんの世代に当たる方や「お産は痛いもの」という考えが強い方は、無痛分娩に対する不安も大きいのではないでしょうか。

そうですね。
パートナーはもちろん、親御さんも一緒に来院していただいて、妊婦さんと一緒に無痛分娩の説明を聞いていただくことも多くあります。

ーーー無痛分娩に対して、ほかにはどのような相談がありますか。

無痛分娩は麻酔を使うため、麻酔をしている状態で赤ちゃんを産めるのか心配だったり、眠った状態でお産をするのか、といった疑問が寄せられました。

ーーー無痛分娩は眠った状態でお産をするのですか。

現在は違います。
20~30年前までは妊婦さんが眠った状態でしたが、現在の無痛分娩は意識がありますよ。

当院ではいきみみやすい強さの薬を使用して、麻酔科医がフォローしています。

また、マザークラスや母親学級を通して無痛分娩について知ってもらい、妊婦検診でも質問にお答えしています。

無痛分娩の不安を解決できるように、一つひとつの疑問に対してきちんと説明することを心がけています。

無痛分娩とは…
麻酔によるコントロールをおこない、痛みを少なくしてお産をする方法です。