バースプランとは?先輩ママの記入例、具体的な書き方・注意点まとめ

「バースプラン」とは、産院に提出する出産の計画です。

出産のために入院してから退院するまでの期間をどう過ごすか、どのような産み方をするかなどを、あらかじめ決めて、医師や助産師に共有します。

ここ最近バースプランは、日本でも多くの産院や病院で導入され、出産準備のひとつとして主流になっているようです。

しかし、実際にバースプランの記入用紙をもらっても「どんな風に書いたらいいのかわからない」というママも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、先輩ママが実際に書いたバースプランや、具体的な記入例、書くときのポイントや注意点などを紹介します。

理想のお産に近づけるために、ぜひ参考にしてみてくださいね!

バースプランとは?

バースプランとは、病院や産院に伝えるお産の希望・計画のことです。

どんなお産をしたいかや、分娩前後の医療処置、お産後の赤ちゃんとのことなど、自分らしいお産をするために希望することを書き、産院に提出するプラン。

引用:公益財団法人母子衛生研究会「よくわかる用語辞典|赤ちゃん&子育てインフォ

希望・計画を記入する用紙は、病院や助産院から渡されたり、自分で印刷して持ち込む場合もあります。

バースプランを書くメリットは、次の2つです。

バースプランを書くメリット

  • 出産への心構えが自然にできる
  • あらかじめ医師・助産師に希望を伝えることで、安心してお産をむかえられる

バースプランは、スムーズかつ安心してお産をむかえるための準備のこと。

出産を控えたママは、医師や助産師に自分の希望を伝えることで、不安や悩みを解消し、満足のいくお産に近づけることができます。

妊娠中期に考え妊娠8~9ヶ月頃までに提出することが多い

バースプランは、妊娠中期のころに看護師や助産師から話があり、妊娠8~9ヶ月頃までに提出することが多いようです。

バースプランの取り入れ方は、産院・病院によって異なるため、提出時期や内容にも差があります。

病院によっては、ホームページに記入用紙のサンプルを出しているところもあるので、自分の通っている病院や産院のサイトをチェックしてみましょう。

バースプランは、多くの産院・病院で、妊娠8~9ヶ月頃までに提出します。

直前で焦らないためにも、あらかじめサンプルをチェックしたり、先輩ママから話を聞いたりして、準備しておきましょう。

産院・病院によっては取り入れていないところも

産院や病院のなかには、バースプランを取り入れていないところもあります。

お産の流れは人それぞれなので、安全出産を第一に考えるため、個人の希望であるバースプランに対応していないケースがあるのです。

バースプランがない病院で、どうしても希望を出したい場合は、検診のときにメモを提出したり、直接看護師さんに相談するとよいでしょう。

また希望した内容が、すべて通るとは限らないため、早めにプランを立てておけば、自分に合った産院・病院を探すことができますよ。

産院・病院によっては、バースプランを取り入れていないところもあるので、事前に確認しておきましょう。

【陣痛編】バースプランの書き方・記入例

バースプランといわれても、「一体なにを書けばいいの?」と悩むママも多いでしょう。

バースプランは「陣痛時」「分娩時」「産後の入院時」の3つに分けて考えると、書きやすいです。

まずは、陣痛時のバースプランの例を見てみましょう。

陣痛に関するバースプラン記入例

  • 陣痛中、ときどき安心できる言葉をかけて欲しい
  • 呼吸法をリードして欲しい
  • いきみを逃すのを手伝って欲しい
  • 好きな音楽香りを使いたい
  • いつも使っているクッションを持ち込みたい
  • 陣痛中、1人にしないで欲しい
  • わたしは打たれ弱いので、叱らないでほしい
  • なるべく陣痛促進剤を使いたくない
  • 浣腸は恥ずかしいので、できれば避けて欲しい
  • 吸引分娩はしたくない

陣痛室の環境や、ママへの対応など、さまざまな例があります。

陣痛に関するバースプランを書く場合は、どのような点を抑えておけばよいのでしょうか。

陣痛時について書く2つのポイント

陣痛に関するバースプランを書くときのポイントは、次の2つです。

陣痛について書くときのポイントは2つ

  • 陣痛室での過ごし方について
  • 陣痛中の対応について

それぞれをくわしく説明していきます。

1:陣痛室での過ごし方について

バースプランには、陣痛室での過ごし方を書きましょう。

陣痛室では痛みをやわらげるマッサージをしてくれたり、好きな音楽を流せたり、好きなアロマを焚いてもらえる産院があります。

お産でもっとも長いのは、陣痛に耐えながら子宮口が開き、分娩の準備が整うまでの時間です。
経腟分娩の場合、初産なら12~15時間、経産なら6~8時間ほどの時間がかかります。

長時間かかるからこそ、陣痛室での過ごし方について書いておくと安心でしょう。

2:陣痛中の対応や処置について

陣痛に関するバースプランでは、陣痛中の対応や処置についても書きましょう。

陣痛促進剤の投与、浣腸の有無のほかに、陣痛中の呼吸法のリードや声掛けなど、ママへの対応についての希望も出しておくと安心です。

陣痛中は、母子の状況に応じて、さまざまな処置がとられます。
緊急度が高ければ、医師の判断で避けたい処置をされるケースがありますが、安全の範囲内でママの希望を尊重してくれます。
希望がある場合は、遠慮せずに書いておきましょう。


【出産編】バースプランの書き方

つづいて、分娩時のバースプランの例を見てみましょう。

お産についてのバースプラン記入例

  • 痛みに弱いので無痛分娩をしたい
  • 会陰切開はできるだけしたくない
  • 切開するときは、必ず言って欲しい
  • 夫以外に、上の子を出産に立ち会わせたい
  • 旦那の立ち会いは希望しない
  • 夫側の両親は分娩室にいれず、優しく断ってほしい
  • 好きな音楽を流しておきたい
  • へその緒を自分で切りたい
  • 赤ちゃんを私より先に旦那に抱っこさせてあげたい
  • お産の状況などを逐一説明しながら進行してほしい
  • 旦那にビデオを録ってもらいたい
  • 分娩台で抱っこして写真を撮りたい
  • 胎盤を見てみたい

お産についてのバースプランを書く場合、どのような点を抑えておけばよいのでしょうか。

お産について書くときのポイント

お産に関するバースプランを書くときのポイントは、次の5つです。

お産について書くときのポイントは5つ

  • 分娩方法について
  • 会陰切開の有無
  • 立ち会い出産の有無
  • 分娩室の環境について
  • 分娩中のママへの対応や撮影について

それぞれを詳しく解説していきます。

1:分娩方法について

お産に関するバースプランでは、自分が希望する分娩方法を書きます。

分娩方法については、バースプランを採用してない病院でも、妊婦さんの希望を聞いてくれることが多いようです。

分娩方法には、大きく分けて経膣分娩(自然分娩)・無痛分娩・帝王切開の3つがあります。
さらに細かく分けると、上の図のような方法があるのです。

麻酔を使って痛みを和らげる和痛分娩や無痛分娩は、事前に医師と相談したり、テストを行わなければなりません。
希望する場合は、なるべく早く病院側に伝えてくださいね。

バースプランには、自分が挑戦したい分娩方法を記入しましょう。
それぞれの分娩方法については、下の記事でくわしく紹介していますので、参考にしてみてください。

2:会陰切開の有無

お産のバースプランには、会陰切開の有無を記入しましょう。

会陰切開とは、赤ちゃんが出てくるときに、会陰の一部をメスで切ることです。
膣口が伸びきっていないと、会陰が裂けて大量出血する危険があるため、分娩時の状況に応じて、医師により処置がとられます。

どうしても会陰切開をしたくない場合は、妊娠中から、会陰をやわらかくするマッサージをしておくのがオススメです。

バースプランには、会陰切開の有無や、やるなら声をかける、部分麻酔をしてほしいなど希望を書くとよいですね。

3:立ち会い出産の有無

バースプランには、立ち会い出産の有無を書くとよいでしょう。

出産はとてもデリケートなので、ママは分娩中の立ち会いについて希望を出せます。

「旦那以外は立ち会ってほしくない」「集中できないから立ち合いはNG」「母にそばにいてほしい」など、それぞれ自分の事情を希望するとよいでしょう。

病院によっては、立ち合いは夫のみなど、立ち合いできる人が限られている場合があるため、あらかじめ産院側に確認してく必要があります。

分娩室の立ち会いについては、事前に夫婦や家族で話し合い、忘れずに記入しましょう。

4:分娩室の環境について

お産に関するバースプランには、分娩室の環境についても書けます。

病院によっては、好きな音楽を流したり、アロマを焚くなど、自分の好きな環境をセットできることがあるのです。

出産までの時間には個人差があるため、人によっては長丁場になることも。
分娩室が少しでもリラックスできる環境であれば、ママも安心してお産にのぞめるかもしれません。

バースプランには、分娩室の環境はどうしたいかを、具体的に書くとよいですよ。

5:分娩中のママへの対応や撮影について

お産に関するバースプランには、分娩中のママへの対応や、撮影について書きましょう。

分娩中に「こうしてほしい」、と言葉で伝えるのはなかなか難しいかもしれません。

「夫にへその緒を切って欲しい」
「母や看護師さんにはそばで声掛けしてほしい」
「胎盤が見たい」
「赤ちゃんが出てきたら写真を撮りたい」

といった希望を、あらかじめ病院側に伝えておくと安心です。

バースプランには、分娩室で、夫や家族、看護師にどんな対応をしてもらいたいかを具体的に記入することをおすすめします。

帝王切開の場合は何を書けばいい?

帝王切開は手術のため、バースプランを取り入れていない病院多いようです。

しかし、帝王切開が決まっていたとしても、あらかじめ希望を伝えることはできます。

では、帝王切開の場合はどのような希望を出すことができるのでしょうか。

帝王切開のバースプラン例

  • 手術室で好きな音楽を聴きたい
  • 赤ちゃんがよく見えるように眼鏡はかけておきたい
  • カンガルーケアが可能ならしてみたい
  • 赤ちゃんが無事に出てきたあとは眠らせて欲しい
  • 出産したら赤ちゃんと記念撮影をしたい
  • 今どういう状況なのかを細かく説明してほしい
  • 術後の痛みが不安なので、痛み止めを出してもらいたい
  • 産後しばらくは休みたいので、赤ちゃんを預かってほしい

帝王切開のバースプランでは、手術室の環境や、帝王切開ならではの希望を出す方が多いようです。

カンガルーケアは、帝王切開の場合、禁止されている病院もあります。

病院や母子の状況によってできることは異なりますが、疑問や不安、希望はメモにまとめるなどして、医師に伝えましょう。

【産後編】バースプランの書き方

バースプランには、赤ちゃんを産んだあとの希望も書けます。

お産が終わったあとのバースプランの記入例

  • 生まれたその日から母子同室がいい
  • カンガルーケアをしたい
  • できるなら、完母で育てたい
  • 産後すぐは夫以外立ち入り禁止にしてほしい
  • 入院部屋は、トイレ・シャワー付の個室がいい
  • 入院中、自分の体調が悪いときは赤ちゃんを預かってほしい
  • 沐浴や授乳の指導をしてほしい

産後についてのバースプランは、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。

産後について書くときのポイント

産後に関するバースプランでは、次の5つを書いておくと安心です。

産後について書くときのポイントは5つ

  • 母子同室について
  • 入院部屋の環境について
  • 産後の授乳方法について
  • カンガルーケアの有無
  • はじめての授乳・沐浴指導の有無

それぞれについて、くわしく説明していきます。

1:母子同室について

産後のバースプランには、母子同室の有無を書きます。

母子同室とは、産後すぐからママと赤ちゃんが同じ部屋で過ごすことです。

産院によっては、赤ちゃんと一緒に過ごし始めるタイミングを希望できます。

「産後すぐに母子同室がいい」「一晩休んでからがいい」など、希望があれば記入しておきましょう。

2:入院部屋の環境について

バースプランには、入院部屋の環境を希望できます。

産後は、出産の疲労や赤ちゃんのお世話で、身体的・精神的に敏感になるため、できるだけ快適に過ごしたい時期です。

個室か大部屋か、シャワーやトイレは付いているか、入院中にできるサービスについてなど、希望があれば記入しましょう。

とはいえサービスがいいところは、そのぶん費用もかかるので、事前に費用の確認しておくと安心ですよ。

3:カンガルーケアの有無

バースプランでは、カンガルーケアをしたいかも希望できます。

カンガルーケアとは、赤ちゃんが生まれてから30分以内に、ママが赤ちゃんを抱っこすることです。

寝ているママの胸の上に、裸の赤ちゃんを置いてもらうカンガルーケアは、母子の絆が強まりやすいといわれています。

カンガルーケアができるかどうかは、母子の状態次第で変わりますが、「やってみたい」という希望があれば、バースプランに記入しておきましょう。

4:産後の授乳方法について

産後の授乳方法もバースプランに書けます。

出産後はすぐに、授乳・調乳指導がはじまります。
母乳育児かミルク育児か、こだわりがあれば書いておくと指導のときに取り入れてくれるようです。

ただし母乳の出る量は、出産後にはじめてわかります。

バースプランに書いたとしても、看護師や助産師と相談しながら、自分にとって適した授乳方法を見つけられるので、出産前は理想を書いておくとよいですね。

5:はじめての授乳・沐浴指導の有無

授乳・沐浴指導をしてほしいか、不要かをバースプランに書きましょう。

初産婦の場合、産後しばらくすると授乳指導が始まります。
沐浴指導は、できる産院・できない産院があるので、注意してください。

はじめて授乳や沐浴するときは、助産師や看護師に指導してもらえると安心ですよ。

バースプランには、はじめての授乳・沐浴指導の希望を記入しましょう。
指導内容は病院によってことなるため、自分の病院や産院に、あらかじめ確認しておくことをオススメします。

先輩ママはバースプランにどんなことを書いた?

すでに出産を経験している先輩ママたちは、バースプランにどのようなことを書いたのでしょうか。

Twitterに投稿されていた、先輩ママたちのバースプランを集めてみました!


病院でも反響だったという、こちらのバースプラン。
色付きペンやイラストでデコレーションされていて、「生まれてくる赤ちゃんが楽しみ!」というママの気持ちが伝わってきますね。


ママ自身への対応だけでなく、立ち会うパパに「こんな対応をしてほしい」と書いている人もいました。


「痛いのだけは避けたい」という痛みが苦手なママの切実な想いが伝わってきます。


細かい内容は書かず、赤ちゃんが無事に生まれてくれればいい、というママの気持ちが表れたバースプランも見つかりました。

バースプランの内容は、ひとそれぞれのようです。

「何を書けばいいのかわからない」「プランはとくにない」という人は、まずは家族やママ友など、周囲に相談してみるのもいいかもしれませんね。

バースプランを立てるときの3つの注意点

バースプランは、やみくもに希望を書けばよいものではありません。

ママの希望を、医師や助産師に的確に伝え、納得のいくお産に近づけるためのものです。

バースプランを書くときは、次のようなことに注意しましょう。

希望通りになるとは限らないことを理解しておく

提出したバースプランは、すべてが希望通りになるとは限らないことを理解しておきましょう。

母子の状態や、病院・産院によって、できることは異なるため、どうしても希望がかなわない場合もあります。

病院はできるだけ、バースプランに沿うように努力してくれますが、もっとも大切なのは赤ちゃんと母体の健康状態です。

必ずしもバースプラン通りの出産ができるわけではないことを理解し、医師の判断で必要だといわれた処置には従いましょう。

すべて書き出したら優先順位をつける

バースプランを立てていると、あれもやりたい、これもやってみたいなど、さまざまなアイデアがでてくるかもしれません。
浮かんできたバースプランは、すべて書きだしたあと、優先順位をつけましょう。

希望がすべて通るとは限りませんが、優先度をつけておくと、医師も判断がしやすく、優先度の高いものはなるべく叶えるように考えてくれるケースもあるようです。

なぜ希望するのかという理由まで書いておくと、プランの意図やママの気持ちが、より伝わりやすくなります。

たくさん希望がある場合は、優先順位をつけることを忘れないでくださいね。

内容はできるだけ具体的に書く

バースプランの内容は、できるだけ具体的に書きましょう。

ママの希望を、医師や助産師に的確に伝えることが大切です。

ざっくりとした内容では、医師や助産師に間違って伝わってしまい、理想のお産ができなくなる場合があります。

少しでも「やりたい」と思うことや、不安に思うことは、遠慮せず、具体的に記入しましょう。

バースプランは夫の意見も入れるべき?

バースプランは、夫婦で話し合って立てることをオススメします。

夫婦一緒に考えることで、パパも「これから父親になるんだ」という自覚が湧くかもしれません。

なかには、パパの考えを書く欄が設けられている場合もあります。

バースプランを立てるときは、パパにも意見を聞いてみましょう。
夫婦であらかじめ話し合っておくと、スムーズにお産を迎えられますよ。

意見が食い違ったらママの意見を尊重して

夫婦一緒にバースプランを立てていて、もしもパパ・ママの意見が食い違ったときは、ママの意見を尊重しましょう。

実際に出産するのはママなので、最終的にはママの希望を取り入れ、パパはママを支える必要があります。

もちろん、夫婦両方の希望が叶えばよいですが、ムリな場合はママの気持ちを優先させましょう。

「したい」だけでなく「したくない」ことも挙げる

バースプランには、希望する内容はもちろんですが、したくないことも書いておきましょう。

これだけはイヤだというような希望しないことが起こってしまうのは、精神的にもよくありません。

もちろん帝王切開は絶対イヤだと書いていても、緊急で仕方なく行われる場合もあるので、希望通りにいくとは限らないことを理解しておきましょう。

バースプランはどうしても「したい」ことを詰め込みがちになるので、満足のいくお産にするために「したくない」ことをも忘れずに記入してくださいね。

バースプランで理想の出産に近づけよう

最近、対応している病院も増えてきたバースプラン。
あらかじめプランを立てておけば、出産に対する不安や疑問が解消され、リラックスしてお産に臨めるでしょう。

妊娠中に出産を想像しながら書きだしてみると、赤ちゃんに会える楽しみにワクワクできるかもしれません。
より具体的に、理由も添えて書くことが、伝わりやすいコツです。

しかし、希望したプランがすべて実現できるとは限らないことを念頭においておきましょう。
大切なのは希望通りのお産ではなく、安全なお産ができるかどうかです。

ママと赤ちゃんの安全を第一に、素敵なバースプランを立ててみましょう。

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