【医師監修】「妊娠3週」出血やおりものに変化がでる?フライング検査はアリ?

妊娠3週目は、最終生理が終わってから2週間ほど経過した時期です。
俗称では、妊娠超初期といわれます。

この記事では、妊娠3週目の胎児やママの様子についてみていきましょう。

飲酒や喫煙、妊娠検査薬の使用についてなど、このころに多くみられる悩みについてもあわせて解説していきます。

正しい知識を得て悩みを解決し、快適な妊婦ライフを過ごしましょう。

妊娠3週目のママの変化

妊娠3週目は、「着床」が起こり妊娠が成立する、大切な時期です。
体調にはどのような変化がみられるのでしょうか。

体調・気分の変化

妊娠3週目にはいると、つぎのような変化があらわれることがあります。

  • 基礎体温で高温期が続く
  • おりものの変化
  • 胸の張り、痛み

月経前の症状と似ているものが多く、妊娠しているのか判断が難しいですね。

上記の症状にあてはまるものがあっても、すぐに妊娠したと決めつけず、生理が予定通り来るか確かめましょう。

もし妊娠しているなら、妊娠が判明する前の時期から、葉酸などの栄養をしっかり摂ることが大切です。

まだ確定できないけれど妊娠の可能性がある方は、下記を参考にからだの調子を整えましょう。

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妊娠3週目の赤ちゃんの変化

妊娠3週目の赤ちゃんは、どんな状況でしょうか。
赤ちゃんがお腹のなかでどのように成長しているかをみていきましょう。

“胚”とよばれる受精卵が子宮内膜へ着床し、”胎芽”へ

受精と着床

妊娠3週目に入ったころの赤ちゃんは、ヒトの形はしておらず、“胚”と呼ばれる細胞の状態です。

排卵時に受精が成立したあとに、子宮内膜に着床することで、正式に妊娠したことになります。

着床は排卵後およそ12日ごろに完了するのが一般的です。

着床とは、受精卵が子宮内膜のほうへ向かい、埋没することをさします。

排卵後に受精が成立すれば受精卵が作られ、細胞分裂を繰り返しながら、卵管を通り子宮内膜へと向かっていくのです。

受精卵が子宮内膜へ完全に癒着したところで着床完了となり、赤ちゃんは“胎芽”になります。

赤ちゃんはまだ目視で確認できません

妊娠3週目の時点で、赤ちゃんのもととなる「胚盤胞」は、まだ確認できないほど小さいです。

着床できる状態となった胚盤胞は、大きさがおよそ0.2mmしかありません。

まだ赤ちゃんの元である細胞の状態で、子宮内膜の中にいます。

妊婦健診などでの超音波検査やCTでも確認できません

妊娠4~5週に胎芽がやっと3mmほどに成長したところで、臨床で妊娠が成立したことになります。

参照:不妊治療情報センター「赤ちゃんがほしいご夫婦のための不妊治療バイブル」

妊娠3週目の妊婦さんの過ごし方

妊娠3週目では、つぎのような点に注意しながら過ごしましょう。

必要な栄養素を摂る

赤ちゃんを育てるために大切な葉酸は、積極的にとりましょう

最近では、妊娠する前から意識的に葉酸をとって、未来の妊娠に備えることが推奨されています。

厚生労働省によれば、赤ちゃんの先天性異常リスクをさげるためには、妊娠の少なくとも1~3ヶ月まえから妊娠初期のあいだは、食事以外からも毎日400㎍の葉酸をサプリメントなどから補給するべきだとしています。

葉酸サプリは、通販やドラッグストアで多くの種類が販売されていますので、うまく利用しましょう。

もう一つ大切な栄養素は鉄分です。

妊娠前から貧血気味な人はもちろん、今まで貧血とは無縁だった人でも妊娠すると貧血になることもあります。

分娩時には、産み方にかかわらず多量出血のリスクがあり、貧血は大敵です。

また鉄分不足から立ちくらみなどがおこり、転倒してしまう可能性もあります。

たかが貧血と軽視せずに、妊娠が判明する前から対策を取りましょう。


無影響期の終わりに向けて環境改善を

妊娠3週目は「無影響期」とよばれ、普段の生活において大きく制限するものはまだないと考えるのが一般的なようです

ただもし影響があれば妊娠を継続できなくなってしまうので、妊活中のママは何も気にせずアルコールやたばこを摂取してもよいわけではありません。

また4週目になると、最も薬等の影響が出やすい時期に入るため注意が必要です。

妊活をはじめる時点で、禁酒・禁煙といった生活習慣を整えていきましょう

レントゲンをとっちゃったけど大丈夫?

妊娠に気づかないまま、子どものレントゲンに付き添ったり、歯医者で口元のレントゲンを撮ってしまったと心配している人もいるかもしれませんが、基本的には問題はありません

付き添いはもちろん、放射線量が少ないといわれる歯医者などでの撮影でも腹部の撮影以外ではプロテクターをするため、胎児には影響がないといわれています。

現時点で妊娠が継続されているのであれば、問題なかったと結論づけましょう。

参照:国立保健医療科学院生活環境研究部「妊娠しているときの放射線検査は安全なの?」

性交渉は注意が必要

妊娠初期の性交渉は基本的に問題ありません。

ひと昔前は、性交渉が流産に繋がると言われていましたが、現在は胎児には影響が無いことがわかっています。

英国国立医療技術評価機構(NICE)が2008年に出したガイドラインでは、「妊婦は、妊娠中の性交は有害転帰との関連が知られていないことを情報提供されるべきである」とされているほどです。

ただし、以下の場合には性交渉は控えましょう。

  • 出血がある
  • 切迫流産、切迫早産の経験がある
  • 下腹部に痛みがある
  • 異常妊娠の可能性を指摘されている

不正出血の原因が子宮外妊娠である可能性もありますので、該当する方はすみやかに産婦人科を受診し、医師の指示をあおぎましょう。

また性交渉時の子宮収縮によって、切迫流産、切迫早産の可能性が高くなるため、経験がある方は注意が必要です。

参照:南江堂「エビデンスをもとに答える妊産婦・授乳婦の疑問92」

妊娠3週目で気を付けたいこと

妊娠3週目では、どんなことに気をつければよいでしょうか。

化学流産

妊娠3週目あたりから心配になる「化学流産」。
化学流産とは、受精後、着床が最後まで完了せず妊娠に至らなかった状況をいいます。

名前に流産とついていますが、妊娠したことにはならないので医学的には流産として扱われません
よって、初期流産とは別物です。
また流産ではないので、大きな出血や痛みなどはありません

最近は妊娠検査薬の精度が上がっていて、3週目で陽性を確認、つまりは着床を確認することにより、化学流産がわかります。

いったん着床したという認識がなければ、化学流産はただの生理として扱われることでしょう。

着床に関することなので、化学流産を防ぐ方法は現時点では解明されていません

ママの行動や気持ちが原因となることもありません。

万が一化学流産となった場合でも、自分を責めるのはやめましょう。

参照:愛知県不妊専門相談センター
参照:慶応義塾大学病院「不育症」

妊娠検査薬での検査は4週目から

妊娠検査薬は、着床後に分泌されるhCGホルモンが尿中にあれば陽性反応がでます。

よって正確性を求めるのであれば、着床が完了する4週目以降に使用することが望ましいものです。

妊娠を切望している人にとっては、早く妊娠検査薬で確認したい気持ちはわかります。

最近の検査薬は精度が良くて、月経予定日の1~2日前から陽性反応が出ることもあるので、試しにやってみようという気持ちで検査してもよいかもしれません。

ただし、フライング検査で陽性が出たとしても、そのあとで化学流産してしまう可能性もあります

妊娠3週目、妊娠初期症状とうまく付き合おう

以上、妊娠3週目のママや胎児の状態を紹介しました。

妊娠が成立するこの時期。
母体では着床という大切なことが起きていて、ホルモンバランスが大きく変化するので、色々と不快な症状が出てきます。

生活で大きな制限はありませんので、リラックスを心がけ、不快な症状を乗り切りましょう

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