【医師監修】「妊娠4週」生理っぽい症状?検査薬は反応する?赤ちゃんの状態は?

妊娠4週は、妊娠2ヶ月の1週目にあたります。

この時期は、ママや赤ちゃんにどのような変化が起こるのでしょうか。

妊娠4週目のママの変化

妊娠4週目は、ちょうど生理予定日の時期です。

妊娠検査薬を使えば、陽性反応が出はじめるころでもあります。

妊娠4週目では、ママの体調や気分にどのような変化がみられるでしょうか。

体調・気分の変化

個人差もありますが、代表的な変化は次のとおりです。

  • 熱っぽさ
  • 倦怠感・眠気
  • 便秘・下痢
  • 腹痛・下腹部痛
  • むくみ
  • 胸の張り・痛み
  • つわり・吐き気・胃もたれ
  • 味覚の変化
  • 頭痛
  • 少量の出血
  • おりものの変化
  • 情緒不安定

生理が予定日をすぎても来ず、上記の症状がみられる場合には、妊娠検査薬を試してもよいですね。

妊娠検査薬の正しい使い方を知りたい方は、下記を参照ください。

妊娠4週目の赤ちゃんの変化

赤ちゃんには、つぎのような変化がみられます。

赤ちゃん=「胚」!器官がつくられはじめます

この時期の赤ちゃんは、「胚」と呼ばれます。

身体の器官がどんどん作られていく「器官形成期」にあたり、つぎの3パーツの胚葉ごとに成長していくのです。

  • 【外胚葉】
    身体の外側部分をつくる。
    ※脳・神経・脊髄・皮膚・髪の毛・目(水晶体)・歯(エナメル質)など

    • 【中胚葉】
      身体の中心部分をつくる。
      ※骨・筋肉・リンパ組織・血管・心臓・肺・腎臓など
    • 【内胚葉】
      身体の内側部分をつくる。
      ※消化器官(胃腸など)・舌・扁桃腺・尿道・膀胱など

平均的な赤ちゃんの大きさは1ミリ以下!

妊娠4週目の赤ちゃんは、まだ1ミリに満たない大きさしかありません。

それぞれの器官を肉眼で確認するのは難しい状態です。

赤ちゃんが入っている袋である「胎嚢(たいのう)」も、ふつうはまだ確認できません。

ママとのネットワーク「胎盤」が準備をスタート

妊娠4週目になると、胎盤が作られはじめます。

胎盤が完成するにはまだ2ヶ月ほど必要です。

しかし妊娠4週目でも、赤ちゃんの糞尿を排出したり、ママから酸素や栄養を受け取ることが可能になります。

妊娠4週目のマイナートラブル

急激なホルモン変化がはじまる妊娠4週目には、身体の不調を感じる人も多くなります。

具体的に、どのような症状があるのかみていきましょう。

便秘やむくみに悩まされる

妊娠によって量が増える「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」というホルモンが、女性のホルモンバランスに変化をうみだします。

女性ホルモンのひとつである「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が活発化するため体内に水分がためこまれやすくなり、むくみやすくなります。

子宮が胃を圧迫するうえに、腸内の水分まで栄養として身体にとられてしまうため、便秘を経験する人も多いようです。

なかには、便秘で腸内環境が悪化して下痢になったり、便秘と下痢を繰り返す人もいます。

参照:ゼクシィBaby「妊娠初期の便秘」

その他生理と間違いやすい諸症状がでることも

胸の張りや痛み、ひどい眠気やだるさを感じる人もいるようです。

生理前の症状と似ているものが多いので、妊娠していても、生理前だから体調が悪いのだと勘違いしてしまうこともあるでしょう。

おりものが増えて不快に感じることも

水っぽいサラサラのおりものが増え、不快に感じる人もいるようです。

また妊娠中は身体の抵抗力がおち感染症にかかりやすくなります。

もしおりものが臭かったり、色がついていたり、陰部にかゆみを感じる場合には、病気の可能性も考えられるため注意が必要です。

人によっては「つわり」がはじまるケースも

つわりは、多くの場合妊娠5~6週目ごろからはじまるといわれています。

しかし早い人では、4週目からおこることもあるようです。

つわりには何種類かあり、食べると気持ちが悪くなる「吐きづわり」以外にも、空腹だと気持ちが悪くなる「食べづわり」や、眠くてしかたない「眠りつわり」などさまざまあります。

名前
つわりといっても、人によってツラい症状は変わります。

妊娠4週目の妊婦さんの過ごし方

妊娠4週目と思われる人は、つぎのようなことに目を向けてみましょう。

積極的に【葉酸】をとりましょう

この時期の妊婦さんにぜひ積極的に摂取してほしい栄養のひとつが「葉酸」です。

妊娠初期の段階でママの血中の葉酸が不足していると、お腹の赤ちゃんが「神経管閉鎖障害」をおこすリスクが高まります。
神経管閉鎖障害は、二分脊椎症や無脳症の発症につながる重大な障害です。

【厚生労働省がすすめる葉酸の摂取】
厚生労働省は、妊娠1か月以上前~妊娠3か月までは、食事でとる葉酸(推奨量240㎍)のほかに毎日400㎍を栄養補助食品(サプリメントなど)から摂取することを推奨しています。妊娠4か月目からは、食事から240㎍+栄養補助食品から240㎍の摂取を推奨しています。

妊娠前からの葉酸の摂取で、神経管閉鎖障害のリスクが70~80%減らせることがわかっています。

参照:厚生労働省「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」

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生活環境・健康上の不安を解消しておく

妊娠4週目の段階では、ひどいつわりといった、深刻なマイナートラブルにまだ見舞われていない人もいるでしょう。

妊娠の段階が進むと、体調不良を感じたり、身体が重くなったりする人も多くなります。

もしも生活環境に問題があったり、虫歯などの治療が必要な場合には、まだカラダがうごく時期に改善しておくとあとあと楽でしょう。

ただしなんらかの治療をおこなう場合には、妊娠している可能性をドクターにしっかり伝えておく必要があります。

出産の計画をたてはじめる

最終生理の開始日がわかっている人は、ざっくりした出産予定日を計算することができます。
だいたいの出産予定日がわかれば、さきざきの予定がたてやすくなったり、楽しみが増えるかもしれません。

出産予定日の計算方法としては、以下の方法があります。

【出産予定日の計算方法1例】

  • 出産予定日=最終生理の開始日+280日
    ※生理周期が28日である前提

生理周期によっては計算がずれますので、くわしくは以下の記事をご参照ください。

また、この時期になったら、産院探しを視野に入れましょう。

人気の産院は、すぐに埋まってしまうといいます。
自分が納得できる出産を迎えられるよう、リサーチだけでも早めにスタートすると安心です。

イライラはうまく解消を!

妊娠初期は、身体だけでなく、ココロの不調も感じやすい時期です。

これはホルモンバランスが急激に変化するためで、誰にでも起こること。

情緒不安定になってもひとりで自己嫌悪におちいらず、だれかに相談してみましょう。

出産経験者の話も参考になるかもしれません。

ストレス解消できる趣味がある人は、身体に負担がかからない程度に楽しみましょう。

妊娠4週目で気を付けたいこと

妊娠4週の人、もしくは妊娠4週に該当すると思われる人は、つぎのことに気をつけましょう。

4週目の妊娠検査薬はあくまで【参考値】です!

妊娠4週が疑われる人は、妊娠検査薬で検査する人も多いでしょう。

けれど、妊娠検査薬で正確な判定ができるのは、一般的には妊娠5週目以降です。

4週目だと、たとえ妊娠していたとしても、妊娠判定に必要なhCGホルモンの分泌量が不十分な可能性もあります。

妊娠4週目での妊娠検査薬の判定は、参考程度にとどめておいたほうが無難でしょう。

なお、生理予定日頃から使える「早期妊娠検査薬」というものもあります。

どうしても妊娠しているか早く知りたい方は、使ってみるとよいですね。

参照:ベネッセ「初めてのたまごクラブ2018年春号」

着床出血を生理と間違いやすい

生理予定日前後に出血があると、「生理がきた」と思う人が多いでしょう。

しかし、妊娠初期に出血することもあるのです。

妊娠を計画していた場合には、こういった原因で出血がおこっている可能性も頭に入れて、結果がハッキリするまでは、妊娠していることを前提で生活をしましょう

大量の鮮血には要注意!

  • 鮮血が大量に出ているような場合
  • 出血が長期間続く場合

上記のケースでは、赤ちゃんになんらかのトラブルが起きている可能性があります。

出血がひどい場合や、すこしでも違和感がある場合には、すぐに医療機関を受診しましょう。

産院に連絡するときは、次の項目をしっかりと伝えられるようにしておくとよいですね。

  • 出血の量
  • 出血の色(真っ赤・赤褐色の場合は緊急度が高いです)
  • 出血の状態(さらさら・量が増えていくなど)
  • 出血したときの状況
  • 出血以外の症状

参照:ベネッセ「初めてのたまごクラブ2018年春号」

出血の原因が流産である可能性は?

妊娠中に出血があると、流産を心配するママは多いでしょう。

妊娠4週目は、「初期流産」の確率も非常に高い時期です。

流産にともなう出血は生理と似た症状なので、流産に気付かない事もあります。

ただし「初期流産」の原因は、赤ちゃんに染色体の異常などがあり、これ以上育つ事ができないために起こるものがほとんどです。

妊娠がわかり、ママになった喜びの後に、残念ながら初期流産を経験したという話を耳にしたことがあるかもしれません。

「初期流産」は、決してママのせいではないと、旦那さんを含め、周りの方々が理解するのも大切です。

また妊娠中に出血・腹痛がみられる「切迫流産」などの場合には、出血量は少なく、ピンクっぽい色をしていることが多いようです。

胎嚢を確認して妊娠が確定するのは次週以降に持ち越し

病院を受診したときに「妊娠確定」となるのは、一般には胎嚢が確認されてからになります。

赤ちゃんの胎嚢が確認できるのは、妊娠5週目以降の人がほとんどです。

妊娠が分かった時点で病院へ行くことをオススメしますが、この時期は胎嚢が確認できず、1週間~4週間後に再来院するように言われるケースもあります。

病院やママの状態によって、何週間後に再来院するかは異なってくるでしょう。

新米ママさんの場合は、異所性妊娠など、初めての妊娠で不安要素もあります。

分娩予約が早めに必要になる地域もありますので、妊娠反応が出た時点で一度は病院を受診しましょう。

いずれにせよ、胎嚢が確認できるまでもう少しです。
あせらずに赤ちゃんの成長を待ちましょう。

“絶対過敏期”なので、薬やアルコール・タバコはNG!

「絶対過敏期」は、妊娠4~7週目です。

この時期に市販薬やアルコール、タバコなどを安易に摂取すると、お腹の赤ちゃんに悪影響が出てしまいます。

具体的には、発育不全や、流産・早産、中枢神経の異常や奇形といったリスクです。

妊娠しているかもしれない人は、飲酒や喫煙はひかえ、体調不良などで薬を飲む場合には、かならずドクターに相談しましょう。


参照:厚生労働省「妊産婦のための食事バランスガイド」

赤ちゃんのためにベストをつくしておこう!

妊娠4週目は、妊娠が確定していることは多くはないでしょうが、とてもデリケートで大切な時期です。

すこしでも妊娠に思い当たるようであれば、赤ちゃんのためにも、体調管理には細心の注意をはらっておきましょう。

また常用薬がある人は、すぐに病院に相談するべきです。

妊娠確定まであと少し。
身体に悪いことは避け、意識的に葉酸サプリをとるなどして、万全の体制で、妊娠が確定する「その日」に備えましょう。

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