妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?

妊娠したママのからだに起こる症状のひとつに、おりものの変化があります。
おりものは女性のからだを守り、変化を知らせてくれる大切なバロメーターです。

妊娠初期にみられるおりものの特徴について、詳しくご紹介します。

妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?
ママさん(妊娠発覚前)

おりものがいつもと違う気がする…もしかして妊娠したのかしら?

妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?
編集部
  • まだ妊娠しているか分からない
  • 妊娠したかどうか知りたい

という方には、妊娠によるおりものの変化について紹介します。

妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?
ママさん(妊娠発覚後)

おりものの色やニオイが変だわ。なにか病気にかかったのかしら?おなかの赤ちゃんが心配…

妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?
編集部
  • すでに妊娠している
  • 悪い病気にかかっているか知りたい

という方は、注意すべきおりものの特徴についてみていきましょう。

おりものとは?どんな役割があるの?

妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?おりものとは、体内のさまざまな分泌物が混ざった、粘性のある液体です。
女性のからだを守り、変化を知らせてくれます。

おりものには、以下の2つの役割があります。

  1. 自浄作用:膣の中をきれいに保ちます。
  2. 受精の手助け:精子のスムーズな進行を助けます。

正しいおりものの知識を身につけると、妊娠が確定する前でも兆候に気づけたり、からだのトラブルにいち早く気づけるかもしれません。

おりものの状態は、自分のからだを知るサインとなるので、重要なのですね。

妊娠によるおりものの変化はどう見分ける?

妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?
妊娠によるおりものの変化を、通常時と比較しました。

妊娠初期症状 妊娠なし(黄体期)
白濁色・黄・クリーム色・茶 透明~白濁色
増えがち 減る
粘性 水っぽくなる さらさら
※生理前に粘り気アップ
ニオイ 強くなる 生理前に強くなる
妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?
ママさん

おりものの変化から、妊娠のサインを読み取れるのね!

妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?
ママさん

でも自分の症状が、妊娠初期症状なのか単に生理前の変化なのか、迷いそうだわ。

妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?
編集部

「自分のおりものの変化は妊娠初期症状なのか、もっと正確に知りたい!」という方は、以下の2ポイントを確認しましょう。

  1. 項目別・妊娠によるおりものの変化
  2. おりもの以外で妊娠のサインをみわけるポイント

この2ポイントを知れば、おりものの変化を見て、妊娠しているかどうか、より細やかで正確な判断が可能です。

項目別・妊娠によるおりものの変化

妊娠するとどのようにおりものが変化するのか、色・量・粘性・ニオイの項目に分けて紹介します。

【ポイント】

  • 白濁色・黄色・クリーム色が多い
  • 着床出血により茶色っぽいケースも

着床後のおりものは白く濁っていたり、黄色やクリーム色になるケースが多いです。

またクリーム色や、白いかたまりのような、おりものがでる場合があります。
妊娠初期にでるおりもののかたまりは、5人に1人の割合でみられるので心配する必要はありません。

妊娠をすると、着床出血により微量の血が混じりおりものが茶色っぽくなるケースがあります。

ただし茶色っぽいおりものは、着床出血のほかに、子宮外妊娠(異所性妊娠)でおこる可能性があります。

  • おりものが茶色い状態が続く
  • 下腹部痛がある

上記の場合は、早めに産婦人科を受診しましょう。


量・粘り気

【ポイント】

  • エストロゲンの増加で、おりものの量は増え、さらさらに
  • おりもの量が変わらない/減るケースも

妊娠超初期・着床後にみられるおりものについて、「量が増えた」「水っぽい」という変化を感じる女性が多いようです。

着床がおこなわれず排卵される場合はホルモンの分泌が徐々に減り、やがて生理がきます。
受精卵が着床すると、妊娠の状態を維持するために女性ホルモンが分泌され続けます。

妊娠をすると卵胞ホルモンであるエストロゲンが増えるため、おりものの量が増えます。
また、エストロゲンが分泌される影響でおりものの状態がさらさらと水っぽくなるケースがあります。

おりもの量が増えるからこそ、下記のポイントに気を付けて、清潔を保ちましょう。

  • シャワーの使用などで清潔を保つ
  • 吸湿性・通気性に優れた下着を着用する
  • 下着をこまめに交換する
  • おりもの用のナプキンを着用して、こまめに交換する

なかにはおりものの量が少ない・減ったと感じる女性もいます。
おりものの変化は個人差が出やすいため、必ず増えるというわけではないのです。

ただし以下の項目に当てはまるときは、黄体機能不全のリスクがあります。

  • 普段から生理不順である
  • 不正出血があった

黄体機能不全は、妊娠の維持に重要なホルモンがうまく分泌されず、不妊症や習慣流産につながるケースもあります。

黄体機能不全のリスクが考えられるときは、病院で相談しましょう。

ニオイ

【ポイント】

  • ニオイがきつくなるケースが多い

妊娠すると、おりもののニオイがきつくなると感じる女性が多いです。

もともとおりものには、酸っぱいニオイや生臭いニオイがあります。
ニオイの強さには個人差があるので、普段の状態と比べながら判断しましょう。

ただし妊娠によりおりものが変化するのは、妊娠していない時の「黄体期」にあたります。

おりもの以外で妊娠のサインをみわけるポイント

ここまで「おりものから妊娠のサインを見つけるポイント」について説明しました。
しかし実は、おりものが妊娠により変化したか確かめたいときは、ほかの症状と併せて確認が必要です。

女性のからだのサイクルは、生理周期に対応しており、4つの期間に分かれます。

  • 月経期
  • 卵胞期
  • 排卵期
  • 黄体期

「生理が来ない」ことは、と女性が「妊娠したかも」と考え始める大きなきっかけですよね。

この時期は、本来なら生理が来る直前の「黄体期」にあたります。

時期 おりものの状態
卵胞期 生理直前~排卵前
  • さらさらとして水っぽい
  • 白っぽい色
排卵期 排卵日前後
  • 量がもっとも多い
  • とろみがある
  • 無色透明
黄体期 排卵後~生理前
  • 徐々に量が減る
  • 透明から白濁色に変わる
  • さらさらとした状態
妊娠初期
  • 量が増えがち
  • 白濁色・黄・クリーム色・茶
  • 水っぽくさらさらとした状態
  • ニオイが強くなることも

おりものの変化が、「黄体期だから」なのか、「妊娠したから」なのか、判断しづらい人もいるでしょう。

  1. ほかの妊娠初期症状
  2. 妊娠検査薬

おりものが普段と違うと感じたら、上の2要素とあわせて判断することが大切です。

1. ほかの妊娠初期症状

妊娠初期に現れる症状は、以下の通りです。

  • 吐き気
  • 生理痛のような痛み
  • 下腹部痛
  • 頭痛
  • めまい
  • 着床出血
  • 下痢
  • 精神面の変化(情緒不安定、イライラなど)
  • 風邪っぽい症状
  • 眠気
  • 胸の張り
  • トイレの回数が多くなる

赤ちゃんの部屋での調査でも、先輩ママたちが複数の初期症状から妊娠に気づいていることがわかります。

妊娠検査薬

妊娠初期症状があると感じたら、妊娠検査薬を使い、本当に妊娠しているかどうか確認しましょう。

検査薬では陰性反応だったのに妊娠していた、というケースもありますが、通常は生理予定日の1週間後以降で、妊娠判定ができるとされています。

  • 生理予定日から1週間後以降
  • 妊娠した可能性が高い日(性交渉があった日)から3週間後移以降

いずれかを満たすのであれば、検査薬をうまく活用してください。

おりものがいつもと違ったら、ほかの症状と併せて妊娠の判断の目安にしましょう

おりものの状態がいつもと違うと感じたら、色・量・粘り気・ニオイから妊娠の可能性を探りましょう。

妊娠初期症状
白濁色・黄・クリーム色・茶
増えがち
粘性 水っぽくなる
ニオイ 強くなることも

また、おりものだけでなく、下記もあわせて判断していきましょう。

  • ほかの妊娠初期症状
  • 妊娠検査薬

妊娠検査薬を使えば、妊娠をより正確に確かめられますね。

病気や流産の可能性も?妊娠初期に注意すべきおりものの状態とは

妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?妊娠してすぐは、体調のちょっとした変化に不安を感じがちですよね。

おりものに以下の特徴がある場合は、ママのからだに異常がある恐れがあります。

参照:南江堂「エビデンスをもとに答える妊産婦・授乳婦の疑問92」

それぞれの症状について、どのような病気のリスクがあるのか詳しく解説します。

【白・ポロつく】カンジダ性膣炎

おりものの特徴
  • 白くポロポロとしたおりものがでる
  • 外陰部に強いかゆみがある

カンジダ性膣炎にかかると、チーズのかすのような形状で、強いニオイのおりものがみられがちです。

たとえ深刻な症状が出なくとも、病院で治療をしてもらいましょう。

【泡状・黄~黄緑】トリコモナス膣炎

おりものの特徴
  • 泡状で黄緑・黄色
  • 強い悪臭がする
  • 外陰部に強いかゆみがある
妊婦の感染リスク
  • 不妊症・早産・流産の恐れあり

トリコモナス原虫という寄生虫による感染症です。

悪臭がする黄緑色の泡だったおりものが出て、強いかゆみを伴います。

妊娠中にかかると、早産のリスクがありますが、自然には治らないため治療が必要です。

参照:
東京レディースクリニック「トリコモナス」

アスペクト「すべてがわかる妊娠と出産の本」

【血が混じる】婦人科系の病気(萎縮性膣炎、子宮頚管ポリープ、子宮頸がん、子宮体がん)

おりものの特徴
  • 茶褐色・赤褐色・ピンク色のおりもの
  • 悪臭がある
妊婦の感染リスク
  • 子宮がん:死亡の恐れあり

おりものに血が混じっていても、必ずしもトラブルのサインとは限りませんが、子宮筋腫などの婦人科系の病気が原因で起こっているケースもあります。

また流産や切迫流産、子宮外妊娠など、赤ちゃんに悪い影響が出るケースも考えられるでしょう。

とくに子宮がんは、ママのからだに深刻な影響を及ぼす病気です。

  • 生理のような鮮血が出る
  • 下腹部痛がある
  • 悪臭がする

上記のポイントにあてはまるなら、病院で相談すると安心です。

【腐敗臭】細菌性膣症

おりものの特徴
  • 灰色で水っぽい
  • 魚が腐ったような臭い
  • 外陰部にかゆみがある
妊婦の感染リスク
  • 早産につながる恐れあり

細菌性膣症にかかると、おりものが灰色になり、魚が腐ったようなニオイがすることが特徴的です。

  • 絨毛膜羊膜炎(胎児を包む絨毛膜と羊膜に細菌が感染、早産の原因に)
  • 低出生体重児

などにつながるケースもあります。

参照:日本性感染症学会「細菌性膣症」

【ねばつく・量が増える】子宮頸管炎

おりものの特徴
  • 量が増える
  • ねばつく、膿状
  • 黄~黄緑色のケースも
妊婦の感染リスク
  • 赤ちゃんに深刻な症状が出る恐れあり

子宮頸管炎は、頸管粘膜に炎症が起こる病気で、

  • クラミジアという細菌によるクラミジア感染症
  • 淋菌という細菌による淋菌感染症

などの性感染症であるケースが多いです。

黄~黄緑色のドロッとしたおりものが増えることが、代表的な症状です。

自覚症状が出にくい病気ですが、産道を通るとき胎児に感染すると、結膜炎や深刻な感染症を起こすリスクがあります。

参照:
アスペクト「すべてがわかる妊娠と出産の本」

東京都感染症情報センター「性器クラミジア感染症」
東京都感染症情報センター「淋菌感染症」

ここまで紹介してきたおりものの特徴が見られたら、病院で治療を受けることをオススメします。

おりものがいつもと違うと思っても、自分では判断しづらいうえに、他人に相談しにくいため、困っているママは多いようです。

妊婦健診では性クラミジア検査などを受けることができますが、不安があればぜひ健診を待たずに相談しましょう。

【注意すべきおりものの特徴】

  • 白くてポロポロしている:カンジダ性膣炎
  • 泡状で黄緑~黄色:トリコモナス膣炎
  • 血が混じる:婦人科系の病気
  • 灰色で腐敗臭がする:細菌性膣症
  • 黄~黄緑色でねばつく:子宮頸管炎

おりものは妊娠前・後ともにからだのバロメーター!体調を判断する材料にしましょう

妊娠初期の「おりもの」の色や量、臭いはどんな風に変化する?

  • 妊娠しているかどうか
  • 妊娠初期に母子のからだが健康かどうか

おりものの特徴によって、上記のような判断をするうえで知っておきたいポイントを紹介しました。

おりものは個人差が大きいため、色や量だけで妊娠初期を判断しづらいと感じることもあるでしょう。

妊娠初期はおりもののほかに、体調の変化に意識を向けるようにしてください。

普段とはちがうおりものの色や臭いを感じた場合は、病気の可能性も含めて婦人科を受診するようにしましょう。

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