【管理栄養士監修】「妊婦さんの食事にオススメ」妊娠中にいい食べ物の献立や量まとめ

妊娠中にどんな食事をするかは、赤ちゃんとママにとって、とても重要です。

妊娠中は「バランスのよい食事を心がけるべき」とよくいわれていますが、なかでもとくに摂っておきたい栄養素があります。

編集部

3人の子の母でもある筆者も、妊娠中は食べ物に敏感になっていました…。

そこで、どんな栄養素がおすすめで、どの食材に入っているかをみていきましょう。

>>まず妊婦さんにおすすめなお食事レシピを見たい方はこちら

妊娠中の食事でとりたい栄養はこれ!


妊娠中は、なるべく栄養バランスのとれた食生活を送りたいものです。

なかでも以下の栄養素は積極的にとるようにしましょう。

赤ちゃんの発育のために:葉酸

細胞分裂をサポートしたり血液を増やしたりするのに必要な「葉酸」

赤ちゃんにもママにも大変重要な栄養素です。

葉酸をしっかりとることで、赤ちゃんの脳や脊椎の発達異常になる神経管閉鎖障害のリスクを下げることができます。

また、産後も葉酸をしっかりとることで子宮の回復や母乳の質をサポートします。

体に吸収されづらく加熱調理にも弱いという特性があるので、新鮮な野菜や果物などは生で食べる工夫をし、基本的には食事から摂り入れることをおすすめします。

葉酸不足が気になる場合にはサプリメントなどの栄養補助食品の使用を考えるかもしれませんが、中には添加物が多く使われているものや過剰摂取で逆効果の場合もあるので選ぶ際には少し注意が必要です。

厚生労働省による葉酸の1日の推奨摂取量は?

妊娠1か月以上前~妊娠中:食事から480㎍、上限量 20代は900㎍、30代は1000㎍

非妊娠時:食事から240㎍、上限量 20代は900㎍、30代は1000㎍

葉酸が多い食材


葉酸が豊富な食材のなかから、妊娠中でも安心して食べられるものを厳選して紹介します。

食材
葉酸含有量(100gあたり)
スモークレバー
310μg
モロヘイヤ
250μg
芽キャベツ
240μg
ほうれん草
210μg
ブロッコリー
210μg
ぜんまい
210μg
アスパラガス
190μg
高菜
180μg
水菜
140μg
わらび
140μg
糸引き納豆
120μg
いちご
90μg
アボガド
84μg
マンゴー
84μg

上記のような緑黄色野菜を中心とした食材を、すすんで食生活に取り入れましょう。
参照:文部科学省 栄養成分百科

鉄分

赤ちゃんの体が作られるとともに、血液もどんどん必要になります。

鉄分が不足すると、イライラや立ちくらみ、頭痛、肩こりなどの症状が現れます。

低体重の赤ちゃんが産まれるリスクも高まりますので、積極的にとりましょう。

とくに妊娠中期以降は、普段の倍の鉄分が必要といわれています。

厚生労働省による1日の推奨摂取量:妊娠初期は20代で8.5mg、30代で9.0㎎、中期以降は20代で21mg、30代で21.5㎎

鉄分が多い食材


鉄分は、以下のものに多く含まれています。

食材
鉄分含有量(100gあたり)
ごま
9.6g
しじみ
8.3g
卵黄
6g
小豆
5.4g
黒砂糖
4.7g
あさり
3.8g
大根
0.3g

鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類が存在します。

植物性食品、特に乳製品やたまごに豊富に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」といって、単体では吸収されにくい特性があります。

吸収率をアップさせるためには、動物性タンパク質(肉)とビタミンCを同時にとりましょう。
参照:文部科学省 栄養成分百科

DHA・EPAなどオメガ3脂肪酸

食事からとらなければ体内で作れない必須脂肪酸であるDHAやEPAも、赤ちゃんの発育にとても大切な栄養です。

DHAは脳の神経細胞の働きを活発にし、赤ちゃんの脳の発育に影響します。

また、血液をサラサラにする作用があり、ママから赤ちゃんへの栄養の受け渡しをスムーズにします。

厚生労働省による1日の目標量:1.8g以上(妊婦の目安量は1.7g)

DHA・EPAが多い食材


DHA・EPAは以下の食材に多く含まれています。

食材
DHA・EPA含有量(100gあたり)
しめさば(缶詰)
2,600mg
ブリ
1,700mg
サンマ
1,600mg
イワシ
870mg

妊娠中に気を付けたい魚介類の水銀ですが、上記のものは特に注意の必要のないものを厳選しました。

また、くるみや亜麻仁油・えごま油などの植物油にもふくまれているので、料理に活用していくのもよいでしょう。

ただし、植物油に関してはとても酸化のしやすい油であるので加熱調理は絶対に避けましょう。

そのため、基本的には魚やくるみなどの食材から取り入れることをおすすめします。

参照:一般社団法人日本水産油脂協会 DHA・EPA協議会
参照:文部科学省 栄養成分百科

カルシウム

赤ちゃんが骨格を作るのに必要不可欠なカルシウムは、不足すると母体からどんどん赤ちゃんへ流れていきます。

結果ママの体が深刻なカルシウム不足に陥り、歯や骨に影響が出る可能性があります。

厚生労働省による1日の推奨摂取量:650mg、上限2,500mg

カルシウムが多い食材


カルシウムが豊富な食材をみていきましょう。

食材
カルシウム(100gあたり)
カマンベールチーズ
460mg
モロヘイヤ
260mg
ケール
220mg
小松菜
170mg
つるむらさき
150mg
高野豆腐
150mg
ヨーグルト
120mg
牛乳
110mg
ブロッコリー
38mg

牛乳などタンパク質が豊富なものは、とりすぎるとアレルギーがでる人がいますので、摂取量には十分注意してください。

ひじきもカルシウムが豊富ですが、妊婦さんが摂りすぎを避けたい「ヨードやヒ素」もふくまれているので食べる量には注意が必要です。

参照:日本酪農乳業協会
参照:文部科学省 栄養成分百科

ビタミンB6

ビタミンB6には、タンパク質をエネルギーに変換し、妊娠初期に現れやすいつわりを緩和する作用があります。

ビタミンB6と一緒にビタミンB2(アーモンド、納豆などに豊富)もとると、つわり解消につながりやすくなります。

一般の人の推奨量が1.2mgに対して、妊娠中の1日あたりの推奨量は1.4mgになっています。

ビタミンB6が多い食材


ビタミンB6が豊富な食材をみてきましょう。

食材
ビタミンB6含有量(100gあたり)
にんにく
1.84mg
抹茶
0.96mg
カツオ
0.76mg
玄米
0.45mg
バナナ
0.38mg
さつまいも
0.26mg
キャベツ
0.11mg

なお、カツオや鮭(ごくごく微量の水銀)、抹茶(カフェイン)などは、妊婦さんが一度に大量にとると危険な場合があります。

※常識的な量なら問題ありません。
参照:文部科学省 栄養成分百科

ビタミンB12

ビタミンB12は、さきほどご紹介した葉酸と一緒にとることで、葉酸のはたらきを強めます。

不足すると貧血や神経障害、慢性疲労につながります。

推奨摂取量は、成人女性で1日に2.4μgです。

ビタミンB12が多い食材


ビタミンB12が豊富な食材をみていきましょう。

食材
ビタミンB12含有量(100gあたり)
あさり
52.4μg
牡蠣
23.1μg
サンマ
16.2μg
イワシ
14.2μg
0.9μg
牛乳
0.3μg

参照:文部科学省 栄養成分百科

ビタミンC

ビタミンCは葉酸や鉄分の吸収をよくします。

それ以上に、コラーゲンの生成に欠かせなかったり、免疫を高めたり抗ガン作用があったりと、なにかと優れた栄養素です。

ビタミンCの1日の推奨摂取量は100mgで、妊娠時は11mgを目安に摂取しましょう。

ビタミンCが多い食材


ビタミンCが豊富な食材をみていきましょう。

食材
ビタミンC含有量(100gあたり)
芽キャベツ
160mg
キウイ
140mg
ブロッコリー
120mg
レモン
100mg
ケール
81mg
ピーマン
76mg
モロヘイヤ
65mg
いちご
62mg

なおパセリにもビタミンCがたっぷり入っていますが、流産のリスクが上がるとされているので積極的にとることは控えてください。
参照:文部科学省 栄養成分百科

ビタミンK

ビタミンKには、骨を丈夫にしたり、出血を止めるはたらきがあります。

母体で成長中の赤ちゃんのためにはもちろん、出産時の赤ちゃんとママの出血にそなえ、とくに臨月には毎日取り入れてほしい栄養素です。

ビタミンKが多い食材


ビタミンKが豊富な食材をみていきましょう。

食材
ビタミンK含有量(100gあたり)
カットわかめ
1,600μg
ひきわり納豆
930μg
モロヘイヤ
640μg
かぶの葉
370μg
カイワレ大根
200μg
削り昆布
150μg

参照:文部科学省 栄養成分百科

妊娠中に食べちゃだめな食べ物ってあるの?

健康的な妊娠、出産をサポートする栄養素をみてきました。

すでにチラホラ話が出てきましたが、じつは妊婦さんには食べたらダメな食材があります。

詳しくみていきましょう。

アルコールやカフェインといった飲み物も我慢して

妊娠中は、アルコールは控えましょう。

赤ちゃんの神経に障害が出たり、発育が遅れたりする「胎児性アルコール症候群」になるリスクが高まるからです。

飲食物ではありませんが、タバコも同じ理由でよくありません。

カフェインも、摂取に注意が必要です。

日常的に多量に摂取を続けると、流産のリスクが高まり、赤ちゃんの低体重や発育遅延の危険性がアップしてしまうといわれています。

どうしてもカフェインをたしなみたい場合には、1日カップ1~2杯程度にとどめておきましょう。

生の食材はNG!

基本的に、妊娠中は生肉、生卵といった生の食材は控えてください。

これは、寄生虫や菌が潜んでいる可能性があるためで、免疫力が低下している妊娠中はとらない方がベターなのです。

加熱すれば安全ですので、火を通した料理を食べるようにしましょう。

見落としがちなのがチーズです。

プロセスチーズは加熱処理してあるので安全ですが、ナチュラルチーズ(カマンベールやブルーチーズなど)は非加熱なため、おすすめできません。

生野菜については見解が分かれていて、日本では、国産の野菜をよく洗えばOK、というのが通説のようです。

レバー、うなぎといったビタミンA豊富なもの

ビタミンAは、皮膚や粘膜、視覚の健康を保つ大切な栄養素です。

不足すると赤ちゃんの奇形リスクが高まってしまうので、ビタミンAは毎日とりましょう。

しかしビタミンAは、とりすぎても、赤ちゃんに障害がでる確率がアップしてしまうのです。
レバーやうなぎといったビタミンAがたっぷり入っているものを、一度に大量に食べるのはやめましょう。

食べなくてもダメ、食べ過ぎてもダメ、というのでは、摂取の加減が難しいかもしれません。

そんなときは、「βカロテン」が豊富に含まれる野菜をたくさん食べましょう。

「βカロテン」は体内に入ると、不足している分だけがビタミンAに変わります。

自動的に必要量を調整してくれるのです。

βカロテンは緑黄色野菜に豊富に含まれていますので、ぜひ毎日の献立に取り入れましょう。

アレルギーのもと「異種タンパク質」にご用心

「異種タンパク質」とは、人間のタンパク質とは構造がちがう、別の動物タンパク質のことです。

例をあげると、牛乳、卵、肉などが該当します。

日本人の身体は欧米人と違い、これら異種タンパク質を分解・消化しにくい性質です。

消化しにくい物質は、体の免疫システムが「異物である」と判断をくだし、結果としてアレルギー反応が起こりやすくなります。

妊娠8か月~生後8か月の時期は、とくに異種タンパク質の摂取に注意が必要です。

摂取のコツは、同じタンパク質ばかり毎日とり続けず、ローテーションさせていくこと。

植物性タンパク質は日本人の体質に合っています。
たまには肉食をやめ、大豆などでタンパク質を補ってみましょう。

大豆の中でも特に味噌や納豆などの発酵食品は、消化器官にも負担をかけないのでおすすめですよ。

妊娠中の食事のとりかた注意点

妊娠中の食事のしかたで、気をつけたいことはなんでしょうか。

バランスよく食べる

当たり前ですが、食事のバランスには気をつけましょう。

オススメの栄養素だけとればよい、というものではありません。

ごはんやパン・麺類などの主食、魚・肉・卵・大豆などの主菜、野菜・キノコ・芋・海藻といった副菜などを組み合わせ、NG食材以外のいろいろな食品を取り入れましょう。

少しずつ食べる

つわりで食欲が落ちている人はもちろん、少しずつ分割して食べるのは妊娠中期~後期にもおすすめの食べかたです。

分割してまめに食事すれば、血糖値の急上昇を避けられ、糖尿病のリスクを下げることができます。

空腹によるドカ食いも防げ、肥満対策もできるのです。

可能であれば、1日5食くらいにわけて食べてみましょう。

※注意)
1日に食べていい食事の総量は変わりません。
1日5食の場合は、1回あたりの食事量は1日3食のときより落としてください。

つわりがひどい場合の食事はどうすればいい?

つわりがひどくて、どうしても食べられない人もいるかもしれません。

編集部

筆者も、妊娠中、お腹の赤ちゃんのために栄養はとらないといけないけど、無理やり食べて吐いてしまうことがありました…。

そんなジレンマに悩んでいる人は、次のように意識してみましょう。

食事を分割して少しずつ食べる

とにかくちょっとずつ「これならなんとか食べられるかも」と思うものを小分けにしてお腹にいれてみましょう。

つわりを和らげるとされるビタミンB6が豊富な食材のほか、のどごしのよい豆腐やゼリー、トマトなどを試してみてもよいでしょう。

食材単品のみでもOK!

つわりの時期に料理なんてできない…。

そんな方は、わざわざ調理する必要はありません。

バナナや、水切りした豆腐を手の届くところに置いておいて、食べられそうな時にちょっとずつ食べる、という方法でも十分です。

無理して食べない

つわりで食べられないときは、いっそのこと無理して食べないのもひとつの方法です。

「そんなことしたらお腹の赤ちゃんによくない!」と思うかもしれません。

しかし無理して食べるストレスのほうが、よほど赤ちゃんにも母体にもよくないのです。

妊娠初期に必要なカロリーは妊娠前からたったの+50kcal。

この程度なら、妊娠前からついている体の脂肪でなんとかなる場合がほとんどです。

なるべく楽をして、ストレスフリーな妊娠生活を送りましょう。

ただし食事をとらない場合でも、水や塩分は少しずつ補給を。

本来食事からとれる水分や塩分がとれなくなることで、脱水症状になりやすくなります。

水すら飲めないという人は、すぐに産婦人科を受診しましょう。

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つわりがひどいと、スーパーのニオイがNG…だったり、お腹が張ってしまうので歩けないということもあります。
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サプリメントを上手に利用する

妊娠中は体調も不安定で、バランスのよい食事を続けるのは難しいことがあります。

そんなときは足りない栄養素をサプリメントで補うのも手です。

実際に、厚生労働省では葉酸についてサプリメントでとることを推奨しています。

厚労省が葉酸サプリを推奨するワケは?
食事でとれる葉酸と、サプリメントに配合されている葉酸は吸収率が違うことがわかっています。

一般的にサプリメントなど栄養補助食品に配合されている葉酸は「モノグルタミン酸型葉酸」で、野菜などからとれるものよりも吸収がよいのです。

そのため、厚生労働省はとくに妊娠初期の女性に対し、食事から240㎍、サプリメントから400㎍の摂取を呼び掛けています。

島田先生

妊娠初期のつわりで食べにくい時期にこそ、サプリメントで葉酸を摂取する必要が高まります。

医師:マミーズクリニックちとせ院長 島田先生

しかし、日本先天異常学会によると、日本でサプリメントを使っている妊婦さんは、10~20%程度となっています。

自分でどうにかしようと我慢する方が多いようですが、無理しないでサプリメントで栄養補給をするとよいですね。

参照:日本先天異常学会「葉酸サプリメントの摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしましょう」


妊娠中はどれくらい食べればいいの?

妊娠中は赤ちゃんのために栄養をたっぷりとるのが理想です。
しかし過剰に食べ過ぎてしまうと肥満になり、次のようなリスクが高まります。

【肥満のリスク】

  1. 赤ちゃんの成長阻害:
  2. 心肺機能、循環機能が低下し、赤ちゃんへの血液供給量がダウン。

  3. 妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症):
  4. 胎盤機能が低下し、赤ちゃんにも母体にも悪影響が。

  5. 妊娠糖尿病:
  6. ホルモン異常がおこり、血糖値コントロールが不可に。
    赤ちゃんの命にかかわる場合あり。

  7. 難産:
  8. 産道に脂肪がついたり循環器系の機能低下により、お産が大変に。

肥満をさけ、理想の体重を目指すにはどれくらい食べればよいでしょうか。

摂取カロリーの目安は年齢・活動量・時期によって違う

どれくらい食べればよいのかは、年齢と活動量、また妊娠何週目にいるのかで異なります。

活動量が多い人はもちろん、歳を重ねるごとに、また妊娠周期が進むにしたがい、推奨摂取カロリー量は上がります。

具体的に、ケースごとにみていきましょう。

なお、それぞれの活動量の目安は次の通りです。

【活動量の目安】

  • 活動量が少ない人:デスクワークの人、子どもがいない主婦
  • 活動量が普通の人:立ち仕事や接客業の人、子どもがいる主婦
  • 活動量が多い人:農業やガテン系ワークの人、毎日意識的に運動している人

妊娠初期(16週未満)は一般の人より+50kcal

妊娠初期のうちは、一般の人とほとんど変わらないか、気持ち多めに食べるくらいで十分です。
つわりがひどい人はあまりこだわらず、「食べたいものを食べたいときに食べる」スタンスでいきましょう。

【年齢:18~29歳】

  • 活動量が少ない人:1,700kcal
  • 活動量が普通の人:2,000kcal
  • 活動量が多い人:2,250kcal

【年齢:30~49歳】

  • 活動量が少ない人:1,800kcal
  • 活動量が普通の人:2,050kcal
  • 活動量が多い人:2,350kcal

妊娠中期(16~28週未満)は一般の人より+250kcal

妊娠中期は、つわりが落ち着き、食欲がわいてくる時期です。

反動でいっきに食べ過ぎると肥満になる可能性があります。

食事は、妊娠前から比べて主菜や副菜、果物などを1品追加する程度にしましょう。

週に0.5kg以下の体重増加を目安にしてください。

【年齢:18~29歳】

  • 活動量が少ない人:1,900kcal
  • 活動量が普通の人:2,200kcal
  • 活動量が多い人:2,450kcal

【年齢:30~49歳】

  • 活動量が少ない人:2,000kcal
  • 活動量が普通の人:2,250kcal
  • 活動量が多い人:2,550kcal

妊娠後期(28週以降)は一般の人より+450kcal

妊娠後期の推奨食事量はぐっと増えます。
主食、主菜、副菜、果物、乳製品などのなかから栄養バランスを考えて数品追加しましょう。

【年齢:18~29歳】

  • 活動量が少ない人:2,100kcal
  • 活動量が普通の人:2,400kcal
  • 活動量が多い人:2,650kcal

【年齢:30~49歳】

  • 活動量が少ない人:2,200kcal
  • 活動量が普通の人:2,450kcal
  • 活動量が多い人:2,750kcal

最終的な体重増加量はBMIを目安に

最終的にどれくらいの体重増加がゆるされるかは、妊娠前のBMI値を目安に考えましょう。

BMI値は次のように計算します。

【BMIの算出方法】
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)※例)
身長160cm、体重(妊娠前)50kgの人のBMI=50÷1.60÷1.60≒19.53

【BMIと体重増加量の目安】

  • BMIが18.5未満(痩せ気味)の人:9~12kgくらい
  • BMIが18.5~25未満(標準体型)の人:7~12kgくらい
  • BMIが25以上(肥満傾向)の人:5~7kgくらい(ただし医師に要確認)

妊婦さんにおすすめ!カンタンお食事レシピ

妊娠中におすすめのメニューを、具体的にいくつかご紹介しましょう。

とてもカンタンなものばかりですので、よろしければ試してみてください。

ほうれん草と鶏むね肉の炒め物

【材料】

  • ほうれん草 0.5束(5~7株くらい)
  • 鶏むね肉 250g程度
  • ニンニク 1カケ
  • エリンギ 1袋

※ほうれん草は調理するとき、サッとボイルしておくといいでしょう。
小松菜などの代用もオススメです。

<調味料A>

  • 醤油 小さじ2
  • オリーブオイル 小さじ1
  • 塩コショウ 少々

【作りかた】

  1. 鶏むね肉をそぎ切りにします。
  2. 1を<調味料A>に10~20分ひたします。
  3. ほうれん草はあらかじめレンジで軽く(1~2分程度)蒸しておきます。
  4. ニンニクをみじん切りにします。
  5. エリンギは適当な大きさに切っておきます。
  6. 中火にした鍋に油をひき、4をいれて香りが出たら2を入れます。
  7. 火が通ってきたら3と5を入れます。
  8. 火が通ったらできあがりです。
【ポイント】
ほうれん草には、葉酸、鉄分、ビタミンCといった妊婦さんに欠かせない栄養がたっぷり。
タンパク質と一緒にとることにより、効率的に栄養分を取りこめます。
またオリーブオイルは、自然でスムーズなお通じにつながります。

鶏ささみの梅肉あえ

【材料】

  • 鶏ささみ 200g
  • 梅干し 4個
  • 塩コショウ 少々
  • 片栗粉 少々

【作りかた】

  1. ささみにかるく塩コショウをかけ、うっすらと片栗粉をふります。
  2. (出来上がりのパサつきを防ぎます。)

  3.  箸をつかって1に数か所穴をあけます。
  4. (レンジ加熱による爆発を防ぎます。)
     

  5. 2を耐熱容器に移し、ラップをかけて500Wレンジで2分ほど加熱。裏返して再度2分ほど加熱。
    中まで火が通っていなかったら追加で1分ほど再加熱します。
  6.  

  7. 熱いうちにささみを食べやすい大きさにほぐします。
  8.  梅干しはタネをとり、包丁でほぐしておきます。
  9.  4と5をあわせたらできあがりです。

※お好みで大根おろしやポン酢、めんつゆ、ワサビ醤油などで味付けしてもOK!

【ポイント】
鶏ささみは余分な脂肪分のない、良質なタンパク質。

赤ちゃんの成長やママの体重コントロールに欠かせない食材です。

さらにつわりを軽減するビタミンB6もたっぷり。

梅干しのさっぱりした味付けで、食欲の落ちている時期でも箸がすすみます。

オクラ納豆

【材料】

  • オクラ 1袋
  • 納豆 1パック(40~50g)
  • しょうゆ 少々、または納豆添付のたれ 1袋

【作りかた】

  1. よく洗ったオクラのヘタを取り、小口切りにします。
  2. 1を器に移し、納豆を合わせます。
  3. 2に納豆のタレか、しょうゆをかけてできあがりです。

※妊娠中は生卵はNGなので、さっぱりした醤油味を楽しみましょう。

また、納豆のタレには添加物が多く含まれているので、できればしょうゆを使用することをおすすめします。

【ポイント】
納豆には、妊娠中に欠かせない葉酸が豊富に入っています。

ビタミンKもたっぷり入っているので、臨月のママにとてもおすすめな食材です。

いっぽうのオクラはβカロテンが豊富で、不足している分のビタミンAを効率的におぎなってくれます。

食物繊維で便秘予防するのと同時に、カリウムでむくみを解消して、妊婦さんのスッキリをサポート。

カルシウムも入っているので、赤ちゃんの骨格形成にも役立ちます。

妊娠中の食べ物の好みで”赤ちゃんの性別”がわかるってホント?

「妊娠中に食事の好みが変わる」というのは、よく聞く話です。
なかには、食べ物の好みの傾向で「産まれてくるのが男の子か女の子かわかる」、という人もいます。

具体的には、次のような俗説です。

【お腹の赤ちゃんが女の子の場合】

  • 野菜が好き
  • つわりの時期に甘いもの、お菓子類が食べたくなる
  • 妊娠前は肉好きだったのに、妊娠を機に野菜好きに変わる

【お腹の赤ちゃんが男の子の場合】

  • 肉類が好き
  • つわりの時期に肉、しょっぱいもの、ジャンクフードが食べたくなる
  • 妊娠前は野菜好きだったのに、妊娠後は肉が食べたくなる

これらの説は、食品のpH(ペーハー)値によって、血液のpHが変わるから、と言われています。

しかし実際のところは、アルカリ性食品をとろうが酸性食品をとろうが、人間の血液のpH値は変わりません。

私たちには、体の状態をある一定の状態に保つ「恒常性(“ホメオスタシス”ともいいます)」という機能が備わっているためです。

食べ物の好みの変化が、赤ちゃんの性別に直結する可能性は低いといえます。

お腹のなかにいるのが男の子なのか女の子なのか、もう少しワクワクしながら待つことにしましょう。

バランスのとれた食生活を頭の片隅にいれつつ、妊娠生活を楽しむゆとりを!


妊娠中におすすめのレシピ情報や、積極的にとりたい栄養素、避けたほうがよい食材などをお伝えしてきましたが、いかがでしたか。

NG食を避けつつ、サプリを利用しながら、妊娠中に必要な栄養素をうまく取り入れていってください。

最終的には難しく考えすぎず、「今しかできない妊娠ライフ」を満喫することも大切です。

元気な赤ちゃんが産まれるよう、編集部一同応援しています!

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