【医師監修】花粉症の妊婦さん必見!妊娠中の花粉症の悪化を防ぐには?

妊娠中に花粉シーズンを迎えるのは、妊婦さんにとって不安なことかもしれません。

「症状を緩和するために薬を飲むのはOK?」
「薬が赤ちゃんに影響を及ぼすことはあるの?」

薬の服用はしてよいのか、また薬を使わないで症状をおさえるための方法を詳しくみていきましょう。

花粉症対策は薬だけじゃない

花粉症の症状は薬でなくても抑えられます。
花粉を体内に吸収しにくくするために、普段の生活で工夫できることをみていきましょう。

外出時に気をつけること

外出するときには、マスクやメガネを身に付けましょう。
マスクは花粉の飛散が多い日で花粉の吸収を3分の1から6分の1、眼鏡も2分の1から3分の1まで減少させるのです。

また衣服はなるべくつるつるした静電気が起きにくい素材を選び、毛織物の上着やコートは避けましょう。

そのほかにも帽子やマフラーなどを身につけることで、花粉の付きやすい髪の毛を守ることができます。

ただしあまり神経質になりすぎるのもよくないので、こまめに天気予報をチェックし花粉の飛散量が少ない日や時間帯を選んで外出するのがよいでしょう。

室内に花粉を持ち込まない

外出から帰ったら、衣服や髪についた花粉を家に入る前に払い落としましょう。
とくに帽子や上着は家の外で脱いでしまい、花粉を室内に持ち込まないようブラシなどで払うのが効果的です。

症状がひどい場合には、外出後は室内着に着替え、外出の際に着た服はすぐに洗濯するとよいでしょう。

また帰宅後は手洗い、うがいが必須です。
花粉対策だけでなく、風邪予防にもつながるので心がけましょう。

さらに時間が経たないうちにシャワーを浴びて体についた花粉を取り除くことで、より症状を緩和できます。

室内の空気清浄と湿度を保つ

自分が外出していないとしても、家族が外から戻ると花粉を持ち込んでしまいます。

そこで室内に浮遊する花粉の除去のために、空気清浄機を活用しましょう。

空気清浄機は風邪やインフルエンザの予防にも役立つことから、妊娠中の体調管理のために多少のコストをかけても損はしないかもしれません。

また室内の乾燥対策も、必要です。

花粉の飛散時期は空気が乾燥しやすくなることで、喉がイガイガしたり、鼻の粘膜がかさつきます。
その結果、花粉を外へ排出する力が低下するため、症状が悪化してしまうのです。

室内の湿度は60%以上に保ちましょう。

加湿器がない場合には洗濯物を室内に干しておくのがオススメです。
洗濯物を家の中に入れておくことで、花粉が衣服に付着しないうえ、室内の湿度も保てます。

さらにこまめに床掃除や換気をすることで、ほこりや花粉が蔓延しないよう、室内を清潔に保ちましょう。

花粉症対策に効果的な食事とは

花粉症の症状は食べ物に注意することでも和らげられます。

ヨーグルトや牛乳などに含まれる乳酸菌は、花粉症のもととなるIge抗体をおさえ込み、腸内環境をととのえるのに役立つのです。

またレンコンや山芋、納豆に含まれる、ネバネバもとのムチンという成分は目や鼻などの粘膜を保護する役割があるといわれています。

そのほかにも、青魚にはアレルギー物質を体内のDHAやEPAにかえる働きがあるのです。

こうした食材を取り入れてバランスのよい食生活を心がけてみてください。
ただし乳製品を多量に摂取するのは、逆に腸に負担をかけたり、カロリーオーバーになる可能性がありますので、サプリメントで乳酸菌を効率よく摂取するとよいでしょう。

飲み物でも花粉症は和らげられる

飲み物のなかでもルイボスティーには、アレルギー反応をおさえ、免疫力が低下すると発生する活性酸素を除去する力があります。
ただし、ルイボスティーを飲んでよいのは妊娠27週くらいまでです。

ルイボスティーにはカフェインが含まれていないため、妊婦さんでも安心して飲むことができると勘違いされがちです。
しかし、ルイボスティーに含まれるポリフェノールの量がとても多いため、妊娠後期に摂取しすぎると赤ちゃんの心臓に異常が起きてしまう可能性があります。
実はコーヒーよりはるかに注意が必要な飲みものです。

いっぽう黒酢には目のかゆみや鼻づまりをやわらげ、粘膜を新しく再生する働きがあります。

これらの飲み物を意識して飲むことも花粉症対策のひとつになるでしょう。


妊娠によって花粉症の発症や悪化が起こるのはなぜ?

妊娠すると体質に変化が現れるという話を聞いたことはあるでしょうか。

妊娠するとおなかの赤ちゃんを育てるために、女性ホルモンの分泌量が増加したり、血中の水分量が増えたりとママの身体にはさまざまな変化が起こるからです。

花粉症を発症しやすくなったり、悪化させたりするのも、体内に水分を蓄えようと鼻やのどの粘膜が敏感に機能し、ほこりや花粉に反応しやすくなるためだといわれています。

そのほかにも、自律神経の乱れや体の免疫力の低下といった原因も考えられるのです。

いっぽうでくしゃみや鼻水、涙目などの症状から花粉症を疑ったとしても、血管運動性鼻炎の可能性もあります。

症状は花粉症と似ているものの、ストレスや環境刺激による自律神経の乱れで鼻の粘膜がむくむことで引き起こされる鼻炎です。

いずれにしても妊娠によるホルモンバランスの変化や、自律神経の乱れなどによって、花粉症やアレルギーを発症させ悪化させることもあれば、逆に治るケースもあります。

妊娠中に使用できる薬とは?

花粉症対策のために使用できる薬はあるのでしょうか。

一般的に花粉症の治療として使われる、抗アレルギー剤は、ほとんどが妊娠中に服用しても問題ないものです。

症状がひどい場合には自己判断せずに医師に相談したうえで、使用方法を守って適切に服用するようにしましょう。

いっぽうで目薬や、点鼻薬の場合はどうでしょうか。

目薬や点鼻薬は微量であり、使う箇所も限られているためお腹の子どもへの心配もほとんどなく症状に対処できます。
ただし含まれる成分によっては、妊娠中に使用できないものもあるので注意が必要です。

妊娠中であることを耳鼻科や眼科の医師に伝えておきましょう。
症状を和らげるための内服薬や点眼薬、は基本的には病院で処方してもらったものの方が望ましいですが、市販薬を使用する場合も含めて、必ず医師に相談しましょう。

薬はお腹の赤ちゃんに影響する?


薬が赤ちゃんに与える影響は時期により異なります。

服用が問題になりやすいのは、妊娠4週目から12週目の時期です。

妊娠4週目から12週目は、赤ちゃんの脳や心臓、腎臓、消化器官などの内臓や、手足や目、耳などが形成される大事な時期といえます。

そのため器官形成期に薬を服用すると、赤ちゃんの脳や体に影響を及ぼす可能性があるので服用を控えたほうがよい種類の薬もあります。

妊娠4週目以前のまだ妊娠に気付かない状態で、市販の風邪薬や痛み止めを内服しても、薬の影響があればそもそも妊娠が成立しませんし、逆に妊娠が成立したということは薬の影響はなかったと判断されます。
ただ、「妊娠に気付かず薬を飲んでしまった」という不安を抱えてしまう場合もありますので、妊娠を意識している女性は薬の服用には十分注意してください。

また妊娠12週目以降は奇形児のリスクなどは低下しますが、薬の成分によっては胎児毒性の問題があるため、症状がひどい場合には医師に相談して薬を処方してもらいましょう。

症状がひどい場合には医師に相談する

妊娠中に花粉の時期を迎えるのは想像以上にツライかもしれません。

症状を我慢することでストレスにつながり、体調をくずしたり精神的に追い込まれることもあります。

そのため花粉の症状がひどくなる場合には、医師に相談しましょう。
飲み薬でも、妊娠中に服用できるものが色々ありますので、母体の健康を考えて薬を処方することもあります。

産婦人科の先生のアドバイスにしたがって症状を緩和させるのがよいでしょう。

妊婦さんの花粉症対策は慎重に

妊娠中にはホルモンバランスの変化や自律神経の乱れによって、花粉症を発症させたり悪化させたりする可能性があることがわかりました。

薬を使用する場合には医師に相談のうえ、適切な使用方法を守って服用してください。

また薬以外でできる日常生活での工夫を心がけ、花粉の時期を乗り越えましょう。

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