【漢方薬剤師が教える】生理不順の漢方的分類(2)経血の多いタイプ・少ないタイプ

皆さんこんにちは。
タクヤ先生こと杉山卓也です。

以前は月経周期の早いタイプ・遅いタイプについてお話しました。

今回は経血の量について過剰、あるいは明らかに少ない状態について、どのような原因で起こっているかをお話します。

月経血の多いタイプの特徴と漢方薬

月経血の多いタイプの特徴

周期

  • 正常

量(なかなか測るというのは難しいと思いますが)

  • 100mlを超える
  • 明らかに前よりも増えているものが続けて2回以上続く

さらに、この経血の多いタイプを原因別で3つに分類すると下記になります。

(1)体を制御するエネルギー不足タイプ(気虚:ききょ)

経血の色は淡く、薄い感じで、顔色が蒼白、かつ疲れやすさを訴える場合。
内蔵が下に降りて(胃下垂や子宮脱など)いるなどが指標となります。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などの気(エネルギー)を補う漢方薬がオススメです。

(2)血液循環不全タイプ(瘀血:おけつ)

経血にレバーのような塊が多く、色は黒っぽい、下腹部に突き刺さるような痛みがあり舌の裏の静脈が怒張しているなどが指標です。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などの血の循環を改善させる漢方薬が良いでしょう。

(3)血液に余剰な熱が生まれているタイプ(血熱:けつねつ)

経血が真っ赤、血の塊も見られる、口が渇き尿の色が濃い…。
生活習慣の乱れなどで血液に熱が入りこんで悪さをするという解釈を取ります。

清営顆粒(せいえいかりゅう)などがオススメです。

月経血の少ないタイプの特徴と漢方薬

反対に経血の少ないタイプにはどうのような原因があるのでしょうか。

月経血の少ないタイプの特徴

周期

  • 生理が2日以内に終わってしまう周期が2回以上続いた
  • 明らかに減少する

さらに、経血の少ないタイプを原因別に3つに分けると下記になります。

(1)生理を引き起こすエネルギー不足タイプ(腎陽虚:じんようきょ)

生理を引き起こす部位の過去とを漢方では「腎」と呼びますが、この腎を駆動させるエネルギーが不足して生理をきちんと起こせなくなっているタイプです。
めまい、耳鳴り、下腹部の冷え、夜間の尿回数が多い、などが指標です。

八味地黄丸(はちみじおうがん)などがお勧めです。

(2)イライラ血液不足タイプ(肝血虚:かんけっきょ)

血液を貯蔵する働きを担う「肝」という部位の機能が悪くなり、体の血液が不足してしまうタイプ。
頭がクラクラしたりめまいを訴える。動悸を感じる、顔色が黄色っぽいなどが指標です。

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)などがお勧めです。

(3)体内の水分代謝異常タイプ(痰湿:たんしつ)

胃腸の働きが悪く、摂取した水分が胃内にたまり、体内で害を成すようになってしまっているタイプ。
ねばりけのあるおりものが多い、体がだるい、しまりのないぶよぶよした肌、吐き気を訴えるというのが指標です。

六君子湯(りっくんしとう)などがお勧めです。

経血の異常ははやめの改善を…!

こうした生理の経血の異常は様々な病態を原因としています。
このような病態が生理、そして正常な妊娠の障害になりますので、できれば早めの改善をお勧めしたいと思います。

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