【漢方薬剤師が教える】習慣性流産…漢方や中医学的にみた原因と解決方法とは

皆さんこんにちは。
タクヤ先生こと杉山卓也です。

ここのところ習慣性流産のご相談が続いております。
今回は漢方、中医学的に見た時になぜこうした事が起きるのかを専門的な観点でお話してみたいと思います。

習慣性流産とは

流産は妊娠して、子宮内に胎児や胎嚢が確認された後に胎児が何らかの要因で死亡、その成長が停止した状態を指します。

流産の中でも習慣性流産というのは自然流産や早産を3回以上繰り返す場合のことであり、約半分は原因不明とされています。

それゆえに漢方薬を用いて改善したいという声も多く、当店でもご相談の多いお悩みの1つです。

漢方/中医学的な考え

しかし習慣性流産というのは漢方/中医学的に分類がされており、予防や改善に向けての漢方薬の使用は有効であると考えられています。

そもそも漢方/中医学では母体の中での大切な受精卵や胎児を子宮で育て、守るためには体のエネルギーである「気」と体中に十分な潤い、そして栄養を運んでくれる「血」の働きが必要不可欠です。

早期流産や習慣性流産というのはこの気と血の不足で起こる「気血不足(きけつぶそく)」という状態と、体を活発に動かし、熱を作り出すための「陽(よう)」という力が足りない「陽虚(ようきょ)」という病態を併せ持つ人に多い症状の1つと考えられているのです。

漢方/中医学は「気血」と「陽」の漢方薬を用いる

西洋医学的な習慣性流産の原因には、染色体異常、遺伝、免疫、内分泌異常、子宮や頸管の異常、感染症や内蔵の働きの失調などが指摘されますが、漢方の場合は気血と陽を補う漢方薬が用いられます。

代表的なものとしては気血を補う「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」や陽虚を改善する「八味地黄丸(はちみじおうがん)」などです。
使う方により用いる漢方は異なりますので専門知識のある医療機関にかかりましょう。

メインの原因としての気血不足と陽虚に続く形でこうした病態を作り出す要素としては胃腸の虚弱、血液循環の悪さ、生活習慣の乱れ、運動不足や寝不足などによる代謝不全なども忘れてはいけないものとなります。

病院での治療が無く、困り果てている、というケースに内臓から体の働きを正常化させる漢方の知識は大きな希望につながることが多いものです。
お悩みの方はぜひ一度ご相談下さい。