つわりで入院になることも!病院に行く目安や治療方法・費用は?

妊娠初期に、ほとんどの妊婦さんが経験するつわりですが、重症の場合妊娠悪阻(にんしんおそ)といわれ、入院が必要になることもあります。

そこで今回は、つわりで入院になるケースはどんな場合なのか、病院に行く目安や治療方法、費用についてまとめました。

>>つわりでの入院費を知りたい方はこちら

つわりで入院することもあるの?

妊娠初期には、ほとんどの女性がつわりを経験しています。

朝から晩までずっとムカムカしたり、何を食べても吐いてしまったり、いろんなものの匂いが異常にきつく感じて気持ち悪かったり、唾液が大量に出たりとその症状は人によってさまざまです。

このように妊婦さんにとってはツライつわりですが、安定期に入る頃には徐々に落ち着いてくるものです。

しかし、なかには症状が重く、入院が必要になる妊婦さんもいます。

つわりで入院が必要になるケース

つわりで入院が必要になるかどうかは、母体の健康状態によります。

「吐く回数が多いから」とか、「気持ち悪くて何もできないから」入院というわけではありません。

吐き気や嘔吐は、つわりによくある症状ですが、それにより、母体が脱水症状や飢餓状態に陥っているかどうかが問題なのです。

このような重症のつわりを妊娠悪阻(にんしんおそ)といいますが、妊娠悪阻は、放っておいて自然に治るものではありません。

放置しておけば、母体の健康を著しく損ない、重症の場合は意識不明になることもあります。

とくに、はじめての妊娠の場合は、「つわりとはこういうものなんだ」と思って我慢してしまい、重症化させてしまいがちです。

つわりがひどい!病院へ行く目安はなに?

つわりのつらさは人それぞれで、天秤にかけることはできませんが、次のような症状がある場合は、妊娠悪阻の可能性が高いです。

  • 吐き気がひどく、食べ物も飲み物も受け付けない日が何日も続いている
  • 食べても、食べたもの全部を吐いてしまう
  • 何も食べてなくても胃液を吐いてしまい、時々血が混じる
  • 1週間で3キロ以上、体重が減少している
  • 1日に2回などトイレの回数が極端に少ない、トイレに行っても出ない
  • 頭痛やめまいがひどく、ふらふらして足元がおぼつかない

上記のうち、ひとつでも当てはまる場合は、病院で医師に相談しましょう。

診察や検査の結果、脱水症状や栄養・代謝障害が見られた場合は、治療や入院が必要です。

軽症であれば、通院で治療することもありますが、尿検査でケトン体が陽性と出た場合は、入院しての治療となります。

ケトン体の数値は、+1、+2のように表されますが、数字が高いほど重症妊娠悪阻になります。

ケトン体が陽性になるってどういう意味なの?

普通は、食事で摂取した栄養分からブドウ糖が作られ、体のエネルギーになります。

しかし、つわりがひどく食べ物を摂取できなくなると、ブドウ糖が作られないので、体はブドウ糖の代わりに体に蓄積されている脂肪を分解してエネルギーを得ようとするのです。

このときに発生するのがケトン体で、ケトン体が陽性になるということは、必要な栄養が食事から摂取されていないという意味になります。

ケトン体の量が増えるほど、重症妊娠悪阻ということです。

つわりでの入院、治療や期間は?

つわりで入院すると、どのような治療を受け、入院期間はどのくらいになるのでしょうか。

体験者の声も交えながら、治療法や入院期間について詳しくみてみましょう。

入院中はどんな治療法をするの?

入院中の治療は、症状や体の状態によって変わり、輸液治療(点滴)を中心に、食事療法や精神療法などが行われます。

輸液療法

つわりで入院した場合、ほとんどの場合は、点滴を行う輸液療法が取られます。

嘔吐や吐き気がひどいと、身体は脱水状態になりますし、必要な栄養分を摂取することもできません。

体に水分と栄養分を補給するために、点滴が必要となるのです。

点滴の回数は、症状によってさまざまですが、脱水症状がひどい場合は、24時間継続して点滴を打つことになります。

ここで、つわりのときに使用する点滴の成分を確認しておきましょう。

  • 水分
  • ブドウ糖
  • ビタミンB1、ビタミンB6
  • カリウム、クロームなどの電解質

吐き気が強い場合には、点滴に吐き気を抑える薬も加えることがあります。

しかし、吐き気止めを混入しても、つわりの吐き気がまったくなくなるというわけではありません。

点滴は、あくまでも体の脱水症状と代謝異常を改善するためのものです。

点滴の期間は、患者さんの回復状況によってさまざまで、1週間という人もいれば、1ヶ月という人もいます。

ケトン体が陽性の間は点滴治療が継続されるでしょう。

食事療法

つわりで入院すると、点滴に加えて、食事療法も並行して行うことがほとんどです。

嘔吐による脱水症状がひどい場合は、脱水を抑えるために絶飲絶食で点滴療法を受けることもあります。

嘔吐で胃が荒れることも多く、しばらく胃を休めるために、絶飲絶食が必要なこともあるでしょう。

点滴により症状が改善された場合は、好きなものを食べたい時に、少量ずつ何回かに分けて食べるようにします。

妊娠していると、胎児への影響を心配し、栄養のバランスを気にする方も多くいますが、つわりがひどいときは、食べれるものを食べましょう。

精神療法

つわりは、ストレスとも深い関わりがあるといわれています。

日常生活から離れて、入院して安静に過ごすことで、精神的に安定し、症状が緩和される妊婦さんもいます。

体を回復させるためには、心を休ませることも大切です。

はじめての妊娠の場合、何もかもはじめての体験ですから、心配になったり、心細かったりするのは当然です。

起き上がるのもツライ、何日も食べるができないという場合は、遠慮せずに受診して、先生に相談してみましょう。

ひどくなってから入院となると、自分も家族も余計に大変な状態になってしまいます。

入院の期間はどれくらい?

つわりで入院する期間は、患者さんの症状の重さや体の状態によってさまざまです。

症状が軽い場合は1週間程度で退院できることもありますが、1~2ヶ月の入院が必要になる方もいます。

退院しても、再び症状が悪化して再入院するケースもあるでしょう。

入院中はどんな生活になる?面会はできる?

つわりで入院した場合の治療は、点滴を受け、ベッドの上で静かに過ごすというのが基本になります。

絶飲絶食をドクターから指示されている場合は、食事の時間もありません。

入院中は、テレビをみたり、本を読んだりというのも、つらくてできないいう人も多いようです。

面会は病院の面会時間であれば、問題ありません。

人と話している方が気が紛れたり、時間の経過が早く感じるものです。

入院したらいくらかかるの?

つわりでの入院は、期間が長引くことも多く、入院費用が心配になってきます。

治療費はどのくらいかかるのか、保険は適用されるのか、気になる点をまとめました。

つわりでの入院は、健康保険は適用される◎

出産は病気ではありませんので、出産に関わる費用に関しては、健康保険は適用されません。

しかし妊娠悪阻は、妊婦さん特有の病気で治療が必要です。

そのため健康保険が適用され、入院費の3割が自己負担となります。

入院費の目安

健康保険が適用されるとはいえ、長期にわたって入院すると、治療費が心配になるでしょう。

治療費は、使う点滴の本数や検査の回数、大部屋か個室か、個人病院か総合病院かによって金額に大きなばらつきがあります。

治療のメインとなる点滴は、通常で1本1,000円程度

これを1日に4本となると、それだけで4,000円の費用がかかるのです。

それに処置代・診察代・検査代・入院基本料が加わり、1日1〜2万円は、かかると考えておいた方がよいでしょう。

個室であれば、さらに費用がかかり、総額の3割が患者さんの負担です。

保険適用外の費用がある

入院費の中には、健康保険が適用されないものもあります。

入院中の食事代や消耗品の代金、寝間着などのレンタル代がそれですが、もっとも金額的に負担になるのは、差額ベッド代でしょう。

差額ベッド代とは、特別療養環境室という1人部屋〜4人部屋を利用した時にかかる、大部屋との差額の料金をいいます。

差額ベッド代は、病院により金額にばらつきがありますが、1日あたり5,000円〜10,000円程度かかることが多いようです。

たとえば差額ベッド代が1日5,000円として、10日の入院の場合は、合計50,000円の差額ベッド代がかかります。

差額ベッド代に健康保険は適用されず、下記で紹介する高額療養費制度の対象にもなりません。

ただ、匂いづわりがひどい人の場合、同じ病室の患者さんの「食事の匂いが気になってつらかった」という声もよく聞かれます。

個室にするか大部屋にするかは、自身の体の状態も考慮しつつ、慎重に検討しましょう。

高額療養費制度

つわりでの入院が長期間にわたり、入院費の自己負担金が高額になってしまった場合、高額療養費という制度が利用できます。

高額療養費制度とは、医療費の自己負担金額が、1ヶ月あたりの限度額を超えた場合、その分の医療費が還付される制度です。

ただし、入院中の食事代や差額ベッド代など、健康保険対象外の費用に関しては、高額療養費制度が適用されません。

申請しないと還付されませんので、限度額を超えた場合は、忘れずに申請しましょう。

なお、1ヶ月あたりの限度額は、収入によって変わってきます。
詳しい計算方法は、下記の記事を参考にしてください。

傷病手当金

産休まで働くつもりでいても、つわりで入院が必要になったら、会社を休む必要があるでしょう。

そんなときは、傷病手当金が支給されます。

傷病手当金とは、怪我や病気4で日以上仕事を休み、その間の給与がでない場合に支給されるものです。

産休に入る前に、重度のつわりで入院となった場合も、傷病手当金支給の対象となります。

支給の対象者は、勤務先が加入している健康保険の保険料を自分で払っている人です。

受け取る金額は、各自の給料の金額によって変わっきます。

詳しい条件や計算方法、申請の手順などは、以下の記事を参考にしてください。

民間の医療保険

正常分娩での入院は、病気ではないため、医療保険の支給対象とはなりません。

ただ、つわりが重症で入院した場合は、民間の医療保険の対象になるケースもあります。

ご自身の契約内容を一度、保険会社に確認してみましょう。

ただし、妊娠がわかってからの加入の場合、子宮に関する疾病には保険金が出ないという条件が課せられます。

妊娠を考えている人は、妊娠前に保険に加入しておきましょう。

女性特有の疾病に特化した女性保険なら、妊娠・出産・子宮・卵巣に関わる疾病への保障が手厚く、これらのリスクが心配な人にはオススメです。

民間の保険について詳しくは、下記をご覧ください。

ムリせずに、早めに受診を!

「つわりは気持ち悪いのが当然、我慢しなくちゃ」と思い込んでいる女性も多いですが、重症の場合は放置すると危険です。

頑張り屋の妊婦さんほど、「つわりはみんな苦しいんだから」とツライのにムリしてしまいがち。

つわりは苦しいものですが、食事どころか水分もとれなかったり、体重が激減している場合は、産婦人科を受診して担当の先生に相談しましょう。

脱水症状や栄養失調を招く前に、早めに対応することが大切です。

対応が遅くなるほど、治療にかかる時間も長くなります。

ムリせず、早めに受診しましょう。

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