女性の体はどう変わる?妊娠と女性ホルモンの関係

人間の身体は、たくさんのホルモンの働きによって正常に保たれています。

毎月の月経や妊娠などのメカニズムにも、ホルモンが大きく関係しているのです。

この女性特有のホルモンを一般的に「女性ホルモン」といいます。

女性ホルモンは、どのような働きがあり、妊娠とどのような関係があるのでしょうか。

今回は「女性ホルモン」をキーワードに、女性のカラダについて紹介します。

女性ホルモンって何?どんな働きがあるの?

ホルモンとは、身体のさまざまな働きをコントロールする化学物質です。

人が生活するなかで、環境が変化しても身体はいつもどおりに機能するよう、調節しています。

人の体内で分泌されるホルモンは、100種類ほどあります。

このうち月経や妊娠、出産に深く関わりのある黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)を、女性ホルモンといいます。

通常これらの女性ホルモンは、女性の月経周期に合わせて、バランスをとりながら増減します。

それぞれどのような働きがあるのかみていきましょう。

黄体ホルモン(プロゲステロン)ってなに?どんな働きがあるの?

黄体ホルモンは、排卵がおわる頃から次回の生理予定日にかけて、卵巣内で分泌されるホルモンです。

黄体ホルモンの働き

黄体ホルモンは、妊娠しやすい体内環境を作り出す重要な役割があるのです。

具体的には、以下のような働きがあります。

  • 子宮内膜を厚くする
  • 基礎体温を上げる
  • 食欲を増進する
  • 乳腺を発達させる
  • 妊娠を継続させる
子宮内膜の厚みがあると妊娠率があがる?

子宮内膜の厚みが7mm以上あれば受精卵の着床率が高くなるという研究や、子宮内膜が9mm以上であると妊娠の継続率が高くなるという研究があります。

子宮内膜を最適な厚みに保つことが、いかに重要なことなのかがわかるでしょう。

高温期は黄体ホルモンが多いとき

排卵後に、基礎体温が高温期にはいるのは、黄体ホルモンが分泌されているためです。

基礎体温表をつけている人は、高温相が表れているかを確認すれば、黄体ホルモンがきちんと分泌されているかどうか判断できますよ。

妊娠が成立すると、黄体ホルモンは分泌されつづけるため、高温期が続くことになります。

しかし妊娠が成立していない場合は、黄体ホルモンの分泌量は減少していき、生理をむかえるころには、「卵胞ホルモン」にバトンタッチします。

黄体ホルモンが多いとどうなる?

女性のカラダに必要不可欠な黄体ホルモンですが、分泌量が多ければ多いほどよい、というわけではありません。

分泌量が多すぎると、情緒不安定になったり、便秘やニキビなどの原因にもなります。

黄体ホルモンは排卵後から生理前にかけて分泌されるため、「PMS(月経前症候群)」原因であるといわれています。

黄体ホルモンが少ないとどうなる?

黄体ホルモンが、排卵後10mg/mL以下で分泌量が少ない場合に、「黄体機能不全」であると判断します。

黄体機能不全になると、うまく着床できないなどの弊害が起こり不妊の原因となることがあります。

卵胞ホルモン(エストロゲン)って何?どんな働きがあるの?

卵胞ホルモンは、生理開始日から排卵期にかけて、卵巣内で分泌されるホルモンです。

卵胞ホルモンの働き

卵胞ホルモンは、妊娠はもちろん、生理や排卵などを正常に保つ役割を担っています。

具体的には、以下のような働きがあります。

● 卵胞を成熟させる
●子宮内膜を厚くする
● 精子が子宮内に入りやすくするため、頸管粘液の分泌を促す
● 骨を形成して、血管収縮を抑制する
黄体ホルモンは肌をツヤツヤにする

上記以外にも、脂質代謝を促進させる働きにによって、肌や髪をツヤツヤにする効果もあります。

生理前に黄体ホルモンの影響で肌荒れなどしていても、生理が始まると、途端に肌の調子がよくなったり便秘が解消するのは、卵胞ホルモンのおかげなんですよ!

卵胞ホルモンは低温期

卵胞ホルモンが分泌されている期間は、体温も低温期で、身も心も安定している時期といえるでしょう。

受精できるよう卵胞を十分に成熟させたところで、「黄体ホルモン」にバトンタッチし、排卵期を迎えます。

卵胞ホルモンが多いとどうなる?

卵胞ホルモンは女性らしさや美にも作用するので、サプリメントなどで摂取する女性もいます。

では多ければ多いほどいいのかというと、そうではないんです。
過剰に摂取しすぎたり、過剰に分泌されると、胸の張りやおなかの痛みなどの症状が現れることがあります。

さらには卵胞ホルモンが体内に多く存在するようになると、子宮内膜が肥大し、子宮体がんのリスクが高くなります。
卵胞ホルモンは女性の身体になくてはならない存在ですが、何事もバランスが大切だということです。

ホルモン剤やサプリなどから人為的に摂取する場合は、医者に相談したうえで、上限をしっかり守りましょう。

卵胞ホルモンが少ないとどうなる?

卵胞ホルモンは、年齢とともに減少していくホルモンです。

女性は生まれた瞬間から、生涯にもてる卵胞の数が決まっているといわれています。
そのため卵胞の数の減少にともなって、卵胞ホルモンが減少するのは自然なことです。
しかし加齢によるものでなく、卵巣機能の低下によって卵胞ホルモンが減少している場合は注意が必要です。
まだ閉経の歳でもないのに、更年期障害のような、動悸や頭痛・物忘れ・イライラ・うつなどの症状があらわれることがあります。

妊娠すると女性ホルモンはどう変化する?女性のカラダに与える影響は?


妊娠が成立していない場合は、黄体ホルモンと卵胞ホルモンが交互に、優位に分泌することで、毎月の生理周期を安定させています。

妊娠すると急激に女性ホルモンは増加する

妊娠が成立した場合は、なにがおこるのでしょうか。

黄体ホルモン・卵胞ホルモンのどちらも急激に増加し、出産がおわるまで分泌し続け、おなかの中の赤ちゃんを守る働きをします。

どちらのホルモンにも子宮内膜の厚みを保ち、妊娠を継続させる役割があるのです。

本来であれば卵胞ホルモンにバトンタッチするはずの黄体ホルモンが、妊娠すると分泌されつづけるため、高温期が長く続きます。

基礎体温をつけていると、いち早く訪れる妊娠兆候のひとつといえるでしょう。


黄体ホルモンは、胎盤形成や妊娠中の排卵を抑制、乳汁の準備などさまざまな役割を果たします。

卵胞ホルモンは、乳腺の発達を促したり、子宮を大きくするなどの働きをします。

この2つのホルモンは二人三脚で、出産に向けての準備をしているのです。

女性ホルモンってどれくらい増えるの?

妊娠にともなって、ふたつの女性ホルモンがどのように変化するのか、具体的な数値は以下を参考にしてくださいね。

黄体ホルモン 卵胞ホルモン
卵胞期 1ng/ml以下 11~82pg/ml
卵胞期後期 52~230 pg/ml
排卵期 1ng/ml以下 120~390 pg/ml
黄体期 5~30ng/ml 9~230 pg/ml
妊娠初期 9~47 ng/ml 2,300~7,400 pg/ml
妊娠中期 17~146 ng/ml 9,700~18,400 pg/ml
妊娠後期 49~300 ng/ml 16,500~32,400 pg/ml

妊娠が成立した途端、けた違いに分泌量が増加していることがよくわかります。

体内でこれほど急激な変化が起きて、身体に副作用はないのでしょうか。

女性ホルモンの急激な増加による体調や気分の変化

妊娠すると、目には見えませんが体の中では目まぐるしい変化が起きています。

妊娠する前とはホルモンバランスが大きく変化するため、吐き気(つわり)や感情の起伏が激しくなるなどの症状がでる女性が多いです。

また黄体ホルモンの影響で、体温も高い状態が続くため、倦怠感や風邪をひいたようなだるさを感じることもあります。

妊娠や胎児のすこやかな成長のために、たくさん働く黄体ホルモンですが、いっぽうで自律神経を乱す働きもあるのです。

女性ホルモンの分泌を促すのは、脳の視床下部にあります。

視床下部は、女性ホルモンだけでなく、自律神経もコントロールしているため、お互いに影響があると考えられています。

そのため妊娠後の不調は、程度に個人差はあるものの、仕方のない現象なのです。

女性ホルモンによる気分の変化や体調不良の対処法はある?


また妊娠していなくても、女性ホルモンのバランスが崩れると、無排卵月経や月経困難症、生理不順などにもなりかねません。
女性ホルモンのバランスが崩れ、自律神経が乱れると、体温調節がうまくできず、冷えの原因になることもあるのです。
身体が冷えることは、とくに妊娠を望む女性にとっては重大なことで、妊娠力を低下させ不妊症となる可能性が高くなります。

妊娠中の女性も、これから妊娠を望む女性も、女性ホルモン・自律神経の乱れに対処する方法を知っておく必要があるでしょう。

自律神経が整うと、体調面や気分の安定以外にも、排卵リズムや月経周期が規則的になったり、不妊の大敵である冷えの改善にも効果的です。

妊娠しやすい身体づくりの基本ともいえるので、しっかりと確認してくださいね!


適度な運動で、気分も一転できる

自律神経を整えるのに、おすすめなのがウォーキングやストレッチなどの軽い運動です。

「気持ちが乗らない、外に出たくない」からといって、身体を動かさずにいると、自律神経がさらに乱れてしまいます。

自律神経に適度な刺激を与えることで、正常に働くようになります。

あまりに吐き気がひどいときなどは、身体を休めることを優先してくださいね。

食べ物で自律神経を整える

ビタミン・ミネラルをしっかりとることで、ストレスにも負けにくくなります。

自律神経はストレスの影響をとても受けやすいので、ビタミンやミネラルが不足すると、簡単に自律神経も乱れてしまいます。

またホルモンバランスを整える食べ物には、下記のようなものがあります。

  • 種子食品:玄米、豆類、ナッツ類
  • 発酵食品:味噌、しょうゆ、納豆、豆腐
  • 青魚:さば、いわし

ほかにもカルシウムや鉄分、葉酸など女性が摂取するとよい栄養素がたくさんあります。

全ての栄養素をバランスよく取り入れることが一番重要といえるでしょう。


質のよい睡眠

「睡眠は万能薬」といわれるように、自律神経やホルモンバランスを整えるためにも、睡眠の質はとても大切です。

ぐっすり寝るためにはどうしたらよいでしょうか。

自分にあった寝具をそろえてもよいですし、日中しっかり活動することもひとつです。

自分の1日の生活を振り返って、睡眠の質を高める工夫をしましょう。

ぐっすり眠ると副交感神経が活性化し、日中は交感神経が活性化します。

このバランスがしっかりとれるようになると、自律神経もおのずと整うというわけです。

正しく入浴しましょう

副交感神経と交感神経への刺激を利用した入浴方法があります。

人は温かいお湯(42度程度)につかると、筋肉の緊張が緩みリラックス状態になります。

このときに刺激されるのは、交感神経です。

次に副交感神経を刺激するために、冷たいお水(18度程度)を体にかける、もしくは水風呂に浸かりましょう。

これを何度か繰り返すことで、副交感神経と交感神経が交互に刺激をうけ、本来の正常なバランスを取り戻すという方法です。


女性ホルモンについて理解して、自分のカラダとさらに向き合いましょう!

私たちの身体の中で、とても重要な役割を果たしている女性ホルモンについて、紹介しました。

女性ホルモンのバランスを整えるために、生活習慣を整えることは大切です。

とはいえ、1日だけしても意味がありません。
毎日コツコツ続けることで少しづつ改善していくものです。

ただ、あまりにも「食事をちゃんとしなきゃ」「しっかり寝れなかったどうしよう」と過剰に心配するとストレスになります。
自分にできることから、ひとつひとつ心がけてみましょう。

女性ホルモンは、目には見えないけれど、縁の下の力持ちといった大切な存在です。

ホルモンについてより理解を深めることで、自分のカラダとうまく付き合えるようになりますよ!

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