電車・バスではベビーカーをたたまないでOK?注意点やマナーまとめ

外出や通院など、ベビーカーに赤ちゃんを乗せて電車に乗る機会はたびたびあります。

しかし、ベビーカーで電車に乗るとき、湧き上がってくるのが、この疑問。

「このベビーカー広げたままでいいの?それともたたむべき?」

周囲の乗客に怒られたりしないか、迷惑になっていないか…ベビーカーを押すママたちは、ひやひやしながら電車に乗っているのではないでしょうか?

そこで、この記事では正しいベビーカーでの電車・バスの乗り方をお伝えします。
マナーや注意点を守って、子育て中も電車やバスでお出かけしましょう!

電車の中でベビーカーは折りたたむべき?


ずばり、電車やバスでは、ベビーカーを広げたまま乗車してOKです!

平成25年、国土交通省は、ベビーカー利用をとりまく環境改善のために「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」を設置しました。

「ベビーカー利用に関する協議会」において検討が重ねられ、平成26年には「公共交通機関においてベビーカーを折りたたまずに使用できるように取り扱う」という方針が発表されたのです。

これ以降、交通事業者や国交省は、ベビーカーは折りたたまずに乗車できることを知らせる活動を行っています。

「ベビーカーマーク」を知っていますか?

「ベビーカーマーク」とは、「安全な使用方法を守ったうえで、ベビーカーを折りたたまずに利用できる場所や設備を表す」マークです。

平成26年に「ベビーカー利用に関する協議会」が、ベビーカーを安全に利用できる環境づくりのために作成。

平成27年、JIS規格化されました。

主に、公共交通機関や公共施設などのエレベーター、鉄道やバスの優先席や車いすペースなどに掲出されています。

どの車両でもベビーカーを広げて乗ることができますが、ベビーカーマークの貼ってある場所なら、より安心して乗車することができます。

「ベビーカー禁止マーク」もある

「ベビーカーマーク」とは反対に、ベビーカーを使ってはいけない場所を示す「ベビーカー禁止マーク」もあります。

エスカレーターや階段など、ベビーカーを広げたまま利用すると危ない場所に貼られています。
「ベビーカー禁止マーク」のある場所では、ベビーカーをたたんで利用しましょう。

ベビーカーの電車利用で守るべき7項目


平成26年、国土交通省は「ベビーカー利用にあたってのお願い」も作成しました。

公共交通機関でベビーカーを利用するためには、「子どもの安全を守ること」「周囲への配慮」が不可欠だからです。

では、正しいベビーカーでの電車の乗り方について、「ベビーカー利用にあたってのお願い」を元に説明しましょう!

(1)シートベルトは必ず着用

ベビーカーに子どもを乗せる際には必ずシートベルトを着用しましょう。

急いでいたり、子どもが嫌がったりしたときは、いちいちシートベルトを締めるのは面倒…という気持ちもわかります。

しかし、ベビーカーが倒れたり前のめりになったりした時、シートベルトを着用していないと子どもが落下する恐れがあります。

特に、電車やバスなど交通機関では、予期しない揺れなどが起きることも。

子どもを守るシートベルトは、必ず締めておいてください。

(2)駆け込み乗車厳禁!駅への到着は時間に余裕をもって

ベビーカーを伴ってのお出かけは、何かと時間がかかるもの。

時間には余裕をもってお出かけしましょう。

駅に時間ぎりぎり到着して駆け込み乗車!なんてことはもってのほかです。

(3)ホームでは列の先頭に並ぶ

JR職員の方によると、ベビーカーで電車を利用する際には、列の先頭に並び、最初に乗り込むのがおすすめとのことです。

最後に乗り込むと、急いでいる人に押されたり、発車間際になってしまってドアに挟まれる危険があるためです。

混雑した時間を避けてトラブル回避

混雑した時間帯にベビーカーで電車に乗ると、周囲の人たちへの迷惑になることもあります。

できれば、トラブル防止のために平日の昼間など空いている時間帯の電車を利用するようにしましょう。

混雑する時間帯に電車に乗る場合は、ベビーカーは折りたたんで、抱っこひもを使用してください。

電車に乗る際には、ワンタッチで折りたためるベビーカーを選ぶと便利です。

(4)電車へはベビーカーの前輪から乗り込む

電車のドアが開いたら、段差に十分注意して乗り込みましょう。
ベビーカーの前輪から電車に乗せ、パパママはベビーカーを押して乗車します。

このようにすれば、電車とホームの間の隙間を乗り越えるときに、前から子どもが飛び出すことがありません。

また、パパやママが最後に乗車することで、万が一、発車ベルが鳴ってしまっても、駅員さんに発見されやすいという利点もあります。

(5) 車内では必ず車輪のストッパーをおろす

電車内では、必ずベビーカーの車輪のストッパーをおろしましょう。

進行方向に対してベビーカーの向きを垂直に止めておけば、より揺れにくくなります。

さらに、乗車中はベビーカーのハンドルをしっかり握っておくようにしてください。

(6)子どもから目を離さない

車内では、周りのお客さんとの接触に注意してください。

電車に乗っている間、ママは一息つきたいところですが、目を離したすきに、赤ちゃんが周りのお客さんに思わぬ迷惑をかけてしまうかも知れません。

急な揺れなどに注意するためにも、子どもやベビーカーからは目を離さないようにしましょう。

車内でのぐずり対策は万全に!

子どもは泣くのが仕事…とは言いますが、たくさんの人が乗っている電車内では、そんな事態は避けたいですよね。

赤ちゃんが泣きだしたときのために、電車やバスに乗る際には、お菓子や音の出ないおもちゃなどのアイテムは必需品です。

もし、それでもだめなら、一旦電車を降りるのも手。

赤ちゃんも親も、一呼吸おいて気分をリフレッシュしましょう。

(7)降りるときはベビーカーは後ろ向きで

乗る時とは反対に、電車を降りるときはベビーカーを後ろ向きにしましょう。

バックしながらベビーカーを引いていき、パパママから降りる格好です。

ベビーカーの後輪から降りることで、乗る時と同じく子どもが前から飛び出すことを防ぎます。

新幹線はベビーカーをたたんで乗車

新幹線は通路が狭いため、ベビーカーはたたまなければなりません。

たたんだベビーカーは、車両の最後列の座席後ろにあるスペースに置くことが可能です。

別の乗客の荷物が置いてある場合は、乗務員の方に相談して、デッキなどに置かせてもらいましょう。

また、車両の最前列の席なら、他の座席より少しスペースが広いので、自分の足元にたたんだベビーカーを置いておくことができます。

ベビーカーで新幹線を利用する際は、車両最前列か最後列の指定席を予約するのがおすすめです。
多目的室に近い車両なら、おむつ替え等や授乳にも便利です!

バスもベビーカーで乗車OK!注意点は2つ


バスも、電車と同じく、ベビーカーに子どもを乗せたまま乗車することができます。

電車と同じように、乗る時は前輪から乗り込み、降りる時は、後ろ向きになりベビーカーをバックさせて降ろします。

バスで一番注意しなければいけないのは、乗車中です。

バスは交差点で左右に曲がったり、急ブレーキをかけたりと、電車よりも揺れることが想定されます。

そのため、車内では次のようなことを守って乗車しましょう。

(1)ベビーカーの向きは進行方向の逆に

バスの車内では、ベビーカーは進行方向に対して後ろ向きに止めます。

進行方向を向いていると、急ブレーキの際に子どもが飛び出して危険です。

(2)車輪のストッパー+補助ベルトでしっかり固定!

多くのバスには、ベビーカーを固定するベルトが備え付けてあります。

その場合、ベビーカーをシートにくっつけ、座席についているベルトでベビーカーをしっかりと固定。

そして、車輪のストッパーをしっかり下ろしましょう。

パパやママはベビーカーの背もたれの後ろに立ち、手でしっかりとベビーカーを押さえます。

座る場合も、ベビーカーのハンドルからは手を離さないようにしてください。

駅構内をベビーカーで安全に利用するには


駅構内をベビーカーで利用する際には、他の公共施設とは違った点で注意するべきことがあります。

特に、電車が行き来するホームには意外な危険が潜んでいます。

ベビーカーは線路と平行に止める

駅のホームは排水のために勾配がつけられていることを知っていましたか?

立っているとあまり感じられませんが、ベビーカーを線路に向かって止めていると動き出す可能性があります。

ホームで電車を待つ時、ベビーカーは線路と平行に止め、必ず車輪のストッパーをかけましょう。

通過列車の風圧などでベビーカーが動いたり倒れたりすることもあるので、必ずベビーカーには手を添えておいてください。

駅構内の移動はエレベーターで

出入り口から改札、そしてホームまで、駅構内では上り下りしなければならない場所がたくさんあります。

その際、ベビーカーに子どもを乗せたままエスカレーターや階段を上り下りすると転落の恐れがあり、大変危険です。
赤ちゃんだけでなく周囲の方も事故に巻き込むおそれがあります。

駅構内の移動はエレベーターを利用しましょう。

ママ目線の駅情報サイト「ママすぱあと」

駅のエレベーターの場所がわからず、迷ったことはありませんか?

ホームや駅構内のエレベーターの設置場所は限られていて、慣れない駅ではなかなか見つからないこともあります。

そんな時に役に立つのが、駅構内の情報を教えてくれるサイトやアプリです。

「ママすぱあと」には、実際に駅を利用するママたちの口コミ情報が満載。

「ホームから出口まで、このルートならエレベーターでスムーズに移動できる」といった、ママ目線の有益情報が多数寄せられています。

その他、駅のバリアフリー情報や、ゆったりとした時間設定での乗り換え検索など、赤ちゃん連れのおでかけをアシストするコンテンツが並んでいます。

気になる周囲の目…電車でのベビーカー利用をみんなはどう思ってる?

駅や公共施設のバリアフリー化が進んだことによって、ハード面ではベビーカーを利用しやすい環境が整ってきました。

その一方で、「ベビーカーで電車に乗っていいのか」という話題は、ネット上や新聞紙面などでたびたび取り上げられています。

いま、ベビーカーで電車に乗るパパやママにとっての心配は、「周囲の人たちに受け入れられているのかどうか」でしょう。

電車やバスでのベビーカー利用について、社会はどのように受け止めているのでしょうか?

受け入れられつつある「ベビーカーでの電車利用」

日本民営鉄道協会では、毎年アンケートを元にした「駅と電車内の迷惑行為ランキング」を発表しています。

平成26年の「迷惑行為ランキング」では、第7位に「混雑した車内へのベビーカーを伴った乗車」がランクイン。
しかし、それ以降のランキングで、ベビーカーに関する項目は出てきません。

平成29年には、うれしかった行為として「ベビーカーを押して降車している人を周囲の人が手伝っていた」という回答が寄せられています。

社会全体としては、ベビーカーマークの制定などにより、少しずつ、ベビーカーへの理解が深まってきているのかもしれません。

ベビーカーを利用するパパやママを対象に行われた「ベビーカーと交通機関についてのアンケート」(あすぷろ委員会/平成29年7月29日~8月7日実施)では、44.20%のパパやママが「以前に比べると、電車・バス内でベビーカーをたたまなくて良くなったと思う」と回答しています。

ベビーカーを利用する側も、それを実感できているようですね。

ネット上では「ベビーカーOKだけど、マナーを守って」という声

ベビーカー利用に関して、ネット上ではどんな意見があるのかを調べてみました。

多数見られるのが、「ベビーカーの利用には理解をするけど、マナーを守ってほしい」という意見です。

一概にベビーカーNG!とは言わないけれど、迷惑になるようなことはやめてほしい。

ネット上では、ベビーカーを取り巻く人たちのそんな気持ちが見て取れました。

求められているベビーカー利用者のマナー向上

平成28年に行われた「ベビーカー利用に関するキャンペーン」の後、交通事業者には肯定的な意見とともに、ベビーカーを利用する人のマナー違反に関する意見も一定数寄せられているようです。

同じく、平成28年に行われた「ベビーカーマーク認知度調査」では、80%以上の人が「賛成・どちらかというと賛成」と回答する一方で、18.1%の人が「反対・どちらかというと反対」と回答しました。

ベビーカー利用に対する理解が少しずつ広がっている今、ベビーカーを利用する側のマナー向上も求められているといえるでしょう。

ベビーカーを持たずに電車に乗る方法「駅前レンタルベビーカー」

混雑した電車にはベビーカーを持ち込んでほしくない周囲の人たちと、周囲に白い目で見られてまでベビーカーで電車に乗りたくないパパやママ。

その両方の悩みを解決するシステムを普及させる動きがあります。

それは「駅前レンタルベビーカー」です。

電車に乗っている間は子どもは抱っこで移動。
目的地の駅でレンタルしたベビーカーで、街を周遊することができます。

現在、武蔵野市や金沢市など、全国の4つの自治体で実施されています。

横浜市では、子育て中のパパがレンタルベビーカープロジェクトを立ち上げました。

みなとみらい地区をレンタルベビーカーで周遊できるよう、活動しています。

今後、駅前レンタルベビーカーは、子連れお出かけの新たな選択肢となるかもしれません。

正しい乗車がカギ!ベビーカーで快適に電車に乗ろう


電車内でベビーカーを利用するべきかどうか。

そんな論争が巻き起こるたび、子育て中のママたちは「窮屈な世の中だな」と感じてしまうと思います。

でも、批判が向けられているのは、ベビーカーを使うことそのものではありません。

「周囲に配慮した操作」や「譲り合って利用しましょう」といったことができていない、マナー違反に対してです。

多くのベビーカーを利用するママたちは、マナーを守って乗車していると思います。

さらに、一人一人の意識を高めることで、ベビーカーを見守る目線はきっと優しくなっていくでしょう。

「相手を思いやって行動する」それは、人間関係においてとても大事なことです。

ベビーカーに乗っているお子さんの安全を最優先し、周囲への配慮を怠らなければ、きっと、気持ちよくベビーカーで電車に乗れるはず。

ぜひ、電車やバスのお出かけを、お子さんと一緒に楽しみましょう!