【漢方薬剤師が教える】卵巣嚢腫を漢方でケア

皆さんこんにちは。

タクヤ先生こと杉山卓也です。

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)は、妊娠時に卵巣が大きくなって、茎捻転(けいねんてん)を起こし、危険な状態に陥ることもあります。

「茎捻転」とは卵巣を支える靭帯が大きくなった嚢腫の重みでねじれるものです。

今回は卵巣嚢腫の予防、ケアについてお話していきます。

卵巣嚢腫の分類


卵巣嚢腫とは、卵巣実質部に液状の成分が溜まって腫れを起こしている嚢胞性の(良性)腫瘍のことです。

卵巣にできる腫瘍としては75%ともっとも比率が高く、ごく一般的に見られるものでもあります。

特徴としては嚢腫の中にある液体の内容により3つに大別されます。

  • 漿液(しょうえき)性→黄色透明の水溶液でもっとも多く見られるタイプ
  • 粘液性→白〜褐色で粘性の高い水溶液
  • 成熟嚢胞性奇形腫→毛髪、皮下脂肪、皮膚、組織、骨、歯など胎児期の三胚葉から形成される

多くのケースは無症状の事が多いです。

しかし、内分泌と関連性が高くなるケースでは、月経異常が見られ、その他では下腹部のしこりお腹の張り、腹痛や腰痛


漢方による予防やケア法


原因としては

臓器の機能低下、エネルギーや血液の不足

生殖、内分泌系の機能低下症

外部からの邪(ウイルスや菌、冷えなど)の侵入

月経や産後の老廃物の排泄不全

などが考えられます。

漢方の表現に言い換えると下記になります。

気血不足十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

腎陽不足八味地黄丸(はちみじおうがん)

風寒湿の侵入疎経活血湯(そけいかっけつとう)

瘀滞竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

漢方薬を用いていくことで改善の期待が持てます。

良性の腫瘍であるとはいえ、できるということは、必ず体の代謝や機能に問題が起きているわけです。

放置せずに原因に対応した漢方薬を用いたり、生活の見直しが必要です。