【助産師監修】赤ちゃんがビクッとする「モロー反射」とは?いつまで?対処法は?

モロー反射とは、低月齢の赤ちゃん特有の原始的な反射のひとつです。

突然ビクッとなる赤ちゃんに、初めて見たママ・パパはビックリするかもしれません。

モロー反射は、どんなときになるのでしょうか。

あまりに頻繁だと「いつ頃まで続くのかな?」と心配になることもあるようです。

また「モロー反射で赤ちゃんが起きたり泣いたりするときはどうすればいい?」
と対処に悩むママ・パパは、多くいるのではないでしょうか。

ここでは、モロー反射について詳しく説明しています。

モロー反射とは?


モロー反射とは、赤ちゃんが生まれつきもっている原始反射のひとつです。

赤ちゃんが光や音・振動などちょっとした刺激を受けたときに、身体をビクッとさせ、両腕を広げて伸ばす動作を、モロー反射といいます。

低月齢のうちにしか見られない、赤ちゃん特有の反射運動です。

原始反射は、赤ちゃんが自分の身を守ることや、運動機能を発達のために出る動作といわれています。

モロー反射以外の原始反射は、下記があります。

  • 自動歩行
    赤ちゃんを立たせるように支えて足を床につけると、歩いているかのように足を交互に出す動きをする
  • 把握反射
    手や足のひらに触れたときに、反射的に握りしめる
  • 吸てつ反射
    赤ちゃんが口に入ったものに吸いつく

参照:サイト:一般社団法人 日本小児神経学会「小児神経学的検査チャート作成の手引き 14.原始反射」

モロー反射はいつからいつまであるの?

モロー反射は、新生児期から生後4ヶ月の間にみられます。

脳機能が発達してくる、生後4ヶ月を過ぎると、モロー反射がなくなる赤ちゃんがほとんどのようです。

しかし、赤ちゃんの成長には個人差があり、早めになくなる子もいれば、4ヶ月を過ぎても反射がある子もいます。

3~4ヶ月健診で、反射の有無を診てもらえるようです。

参照:サイト:あいち小児保健医療総合センター「第2節 乳幼児の発育と発達」

モロー反射が激しくても大丈夫?


モロー反射が激しくても、赤ちゃんの様子がいつもと変わりがなく、元気で食欲があれば心配ありません

モロー反射には、赤ちゃんによって個人差があります。

敏感な子は、少しの音や振動でもモロー反射を起こすことがあるでしょう。

モロー反射で注意したいケース

ごくまれですが、下記の場合はモロー反射ではなく、点頭てんかん(ウエスト症候群)の可能性があるかもしれません。

  • 刺激がなくても赤ちゃんがモロー反射のような動きをすることがある
  • 1日に何回も見られることがある
  • 発作的に一定時間ごとにすることがある

具体的には、下記の症状が現れた場合はすぐに病院へ行きましょう。

生後3-11ヵ月時に覚醒直後や眠いときに突然、頭部を一瞬垂れたり、四肢を一瞬、縮める発作(てんかん性スパズム)が5-40秒毎に繰り返し続きます。

引用:サイト:難病情報センター「ウエスト症候群」

心配でそれどころではないかもしれませんが、反射の様子を動画に撮っておくと、医師へ伝えやすいです。

モロー反射で泣いたり起きたりするときの対処法は?


モロー反射で赤ちゃんが泣いたり、起きてしまうときの対処法を紹介します。

抱っこをする

モロー反射を起こして、赤ちゃんが泣いたり眠れないようなら、ママ・パパが抱っこしましょう。

赤ちゃんは外からの刺激で反射を起こすので、ビックリして泣いたり起きることがありします。

ママ・パパが抱っこすることで、赤ちゃんを落ち着かせ、安心させてあげてください。

おくるみで巻く

おくるみやバスタオルで包んであげると、さらに落ち着きやすいようです。

おくるみの巻き方を動画で説明しています。
簡単でわかりやすいので、ぜひチャレンジしてみてください。


しっかり抱っこして、赤ちゃんを安心させましょう。

刺激をなるべく減らす

赤ちゃんは外からの刺激で、モロー反射を起こしているので、なるべく刺激をなくしましょう。

  • 赤ちゃんが眠るところに風や、光が当たらないようにする
  • 寝かせる前に、ママの体温くらいにベッドを温めておく(湯たんぽや電気アンカが便利)
  • 添い寝で安心させる
  • 赤ちゃんの頭が下がらないようにする

また抱っこするときに、赤ちゃんの頭が急に下がると反射が起きやすいようです。

抱っこから布団に降ろすときや、沐浴のときなどは赤ちゃんの頭が下がらないよう気を付けてください。

モロー反射が見られない場合は?


モロー反射がとても弱かったり、まったく見られない場合は、小児科に相談しましょう。

稀ですが、核黄疸の可能性があるかもしれません。

核黄疸は、新生児特有の生理的黄疸とは異なります。

生理的黄疸は生後2~3日ごろから現れ、生後1週間ほどで自然に消えていくものです。

対して、核黄疸は新生児期の黄疸が消えずに残ってしまいます。

核黄疸は治療が遅れると、脳にまひをもらたす可能性があるため、早期発見が大切です。

モロー反射が少ない・弱い、というのは、症状でいうと第一段階の初期にあたるので、気付いたらすぐに小児科で相談してください。

また、核黄疸から別の疾患に発展する可能性もあるのです。
赤ちゃんの様子を見て、モロー反射が全くないと感じたら、病院で相談してみてくださいね。

参照:サイト:公益社団法人 日本産科婦人科学会 「新生児管理」

モロー反射をする時期が長い場合は?


モロー反射は、首がすわる時期に自然になくなります。

しかし原始反射が消えているはずの、1歳近くになってもある場合は、脳性麻痺のサインかもしれません。

脳性麻痺とは?

脳性麻痺とは、妊娠中から出産後1ヶ月までに赤ちゃんになんらかの原因で脳に障害が生まれ、手や足の運動や姿勢の異常が起こることです。

ほかにも、脳性麻痺は核黄疸の治療が遅くなり発症することがあります。

参照:サイト:公共財団法人日本リハビリテーション医学会「脳性麻痺リハビリテーションガイドライン第2版」

脳性麻痺の症状ってなにがある?

脳性麻痺の症状は、赤ちゃんの体が反り返ったり、手足が固くなるなどがあります。

ほかにも、首すわりや寝返り・ハイハイが遅いことから、赤ちゃんの脳性麻痺が発覚するケースもあるようです。

日ごろから赤ちゃんの成長記録をつけておくと、病気の早期発見につながります。

赤ちゃんの成長記録をつけるメリットは、健康管理だけでなく、あとで見返すと夫婦にとっても楽しい思い出にもなるので、ぜひ実践してみてくださいね。

発達障害ではない?

モロー反射が長く続くからといって、発達障害とは限りません。

しかしモロー反射などの原始反射は、赤ちゃんの成長をみるための目安になります。

あまり長く続いて不安に思うほどなら、検診のときや、かかりつけの小児科で相談しましょう。

本当にモロー反射?心配になったら相談しよう


本当にモロー反射かどうか心配になったら、生後3~4ヶ月健診で相談しましょう。

健診で心配なことを相談することで、子育ての不安が軽くなります。

自治体と小児科で受けられるので、早めに調べておきましょう。
あらかじめ相談したい内容をまとめておくと、健診がスムーズに済みます。

自治体の3ヶ月健康診査

ほとんどの自治体では、生後3~4ヶ月の赤ちゃんを対象に「3~4ヶ月児健康診査」を無料で行っています。

お住まいの市区町村によって内容は異なりますが、身体計測や小児科診察、個別相談を受けられる自治体が多いようです。

細かい日程などは、お住まいの自治体ホームページを確認してください。

費用は無料です。

個別相談のときに、赤ちゃんの気になることを相談しておきましょう。

小児科の3ヶ月健診ってなに?

小児科では予約をして都合のよい日に3ヶ健診を受けられます。

費用はかかりますが、個別にじっくり相談したい方にオススメです。

小児科以外に産婦人科でも実施している病院があるので、チェックしてみてください。

今しか見られないモロー反射を楽しもう


モロー反射は、低月齢の赤ちゃん特有の動作で、かわいらしいものです。

この時期にしか見られない特別な動作なので、動画に撮っておくのもよい思い出になるでしょう。

赤ちゃんの成長は個人差があるので、必ずいつ終わるとは決まっていません。

心配しすぎず、赤ちゃんが刺激に敏感な場合は、ママ・パパが抱っこして安心させてくださいね。

しかし赤ちゃんの反射の様子がいつもと違う、元気がないなどれあれば、医師に相談しましょう。

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