赤ちゃんを守る防災グッズリスト!避難先ではどうする?置き場所は?

地震大国の日本では、いつどの地域で地震が起こってもおかしくありません。
東日本大震災や熊本地震、さらには2018年6月の大阪府北部地震など記憶に新しいものばかりでしょう。

近年では、地震だけでなく、台風や土砂崩れなどの自然災害が増えています。

いざというとき、赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭では、どうしたらよいのでしょうか。

わが子を守るための準備、避難できる備えは整っていますか?

今回は赤ちゃんがいる家庭で必要な防災グッズや、その置き場、避難所での子どものケア方法について紹介します。

赤ちゃんを守るための防災グッズリスト

赤ちゃんを守る防災グッズリスト!避難先ではどうする?置き場所は?自然災害はある日突然、なんの前触れもなく起こることが多いです。

自然災害の発生を防ぐことはできませんが、自分自身はもちろん、かわいいわが子を守るために備えることはできます。

避難を強いられたときや、避難生活、ライフラインが途絶えた自宅での暮らしを想定して、必要な物資をあらかじめ準備しておくと、いざというときの安心材料になります。

もしも災害にあったときに、仕事や外出で家族がそれぞれ違う場所にいたときのために、集合場所を決めておきましょう。

お近くの避難場所を、あらかじめ把握しておくのも大切です。

また、赤ちゃんがいる家庭では、大人だけの防災グッズだけではなく、ほかにも必要なものがあります。

順番にみていきましょう。

常に持ち歩きたい最低限必要な防災グッズは?

災害が起こるときは、必ずしも家にいるとは限らないので、まずは外出中にも必ず携帯しておきたい防災グッズを紹介します。

  • 懐中電灯
  • 携帯ラジオ
  • 笛(ホイッスル)
  • 携帯充電器
  • マスク
  • 家族や親せきの連絡先がわかるもの
  • 避難用マップ

笛は、万が一、どこかで閉じ込められた場合に、自分の居場所を知らせるのに役立ちます。

また勤務先や外出先で被災した場合は、交通機関は使えないケースがほとんどです。

歩いて帰宅するときに、スマホを使うとバッテリーがなくなり、連絡手段がなくなることも考えておきましょう。

そんなときに、家族と合流できる集合場所までたどり着ける地図があれば、スマホを使わずに済みます。

できるだけ小さく軽量なマップを選び、ひとつのポーチにまとめるなどし、常にバッグの中にいれておきましょう。

毎日必ず使う「家の鍵」などと一緒にしておくと、入れ忘れを防げます。

自宅から避難することを想定した防災グッズは?

東日本大震災では、47万人以上の避難者がいました。

災害が起きると、自宅から避難をしなければならない可能性がでてきます。

場合によっては、貴重品や避難生活に必要な物資を集めている時間はありません。

一刻も早く、家を去る必要がでてきます。

そんなときのために、必要な防災グッズや身の回り品を、ひとまとめにしておきましょう。

  • 貴重品類
  • 避難用具
  • 生活用品(女性特有の生理用品などを含む)
  • 救急用具
  • 非常食品
  • 衣料品 など

消防庁が、それぞれのチェックリストを掲載しているので、参考にしましょう。

また掲載されているもの以外に、実体験で話題になった身近なグッズもあります。

被災経験者で「役立った」と話題になったもの。

  • ラップ
  • 簡易トイレ
  • ガムテープ
  • 油性マジック
  • 紙コップ

これらは、100均でも手に入るので、購入して防災グッズと一緒に入れておくとよいでしょう。
参照:総務省消防庁「防災マニュアル」

ライフラインが途絶えた自宅での生活に備えて貯蓄しておくべきものは?

また家の中が安全でも、水道・ガス・電気などのライフラインが途切れることがあります。

そこで、日ごろから蓄えておきたいものは、飲料水や、缶詰などガスや電気がなくても食べられるもの、トイレットペーパーなどです。

こちらも消防庁が、チェックリストを掲載しているので、参考にしながら、日ごろから準備しておきましょう。
参照:総務省消防庁「防災マニュアル」

赤ちゃんのための防災グッズ12選

赤ちゃんを守る防災グッズリスト!避難先ではどうする?置き場所は?
赤ちゃんがいる家庭では、プラスアルファでどのようなものを、準備しておくとよいのでしょうか。

赤ちゃんのために、準備しておきたい防災グッズを紹介します。

日本では災害が起きた場合、救助や支援物資が届くまで、遅くとも3日程度といわれています。

とくに赤ちゃん用のグッズは、たくさん持って避難したい気持ちになりがちですが、荷物が増えると子連れの避難は大変になるので、3日分を基本にそろえましょう。

  1. おむつ
  2. おしりふき
  3. 粉ミルクと哺乳瓶
  4. ベビーフードと飲料水
  5. 抱っこ紐
  6. おもちゃ・おしゃぶり・絵本など
  7. 毛布やバスタオル
  8. ビニール袋
  9. 歯ブラシ(歯磨きナップ)
  10. 母子手帳・お薬手帳・診察券
  11. 赤ちゃんにつけるネームタグ
  12. 子ども用衣類の着替

1:おむつ

赤ちゃんを連れて避難する場合、真っ先に思いつくのがおむつでしょう。

とくに新生児はおむつ替えが頻繁なので、1日あたり10枚で用意するといいでしょう。

おむつが外れた子どもでも、おむつを持っておくと便利な場合があります。

仮設トイレは非常に混雑することが予想され、間に合わないことや、環境の変化からおねしょをする子どももいるためです。

防災バックに入れるおむつのサイズは、定期的に見直しましょう。

サイズアウトする前に、防災バックのおむつは使いきって、いつも「今のサイズ」があるように心がけるとよいですね。

2:おしりふき

おしりふきは、おむつ替えに必要です。

しかし、おむつ替え以外にも役立つので、準備しておきましょう。

お風呂に入れない環境でも、身体の汚れを拭きとるのに便利です。

3:粉ミルクと哺乳瓶

液体ミルクがあればかなり便利ですが、まだ販売されていないので、粉ミルクと哺乳瓶を準備しておきましょう。

衛生面が気になる方は、使い捨ての哺乳瓶でもよいですね。

ミルク育児をしているママは、もれなく準備していきましょう。

母乳育児をしていても、ママの精神的なショックで母乳がでなくなることもあるので、防災グッズに入れておくと安心です。

缶のタイプのミルクよりも小分けタイプやキューブタイプのものだと、かさばらず、衛生面も保てるのでオススメです。


4:ベビーフードと飲料水

離乳食期の赤ちゃんであれば、ベビーフード(レトルトの離乳食)を用意しましょう。

密封された使い捨て容器に、使い捨てスプーンがセットでついているものがオススメです。

離乳食のステップを進める前に、食べきればムダがありません。

賞味期限は定期的に確認しましょう。

5:抱っこ紐・おんぶ紐

災害発生時の避難は、素早い行動が大事で、足元も物が落ちていたりと危険なことがあります。

荷物も多いので、赤ちゃんや小さい子どもは抱っこ紐で、両手が空いた状態で移動したほうが無難でしょう。

ベビーカーは、移動しにくいので避けてください。


6:おもちゃ・おしゃぶり・絵本など

赤ちゃんや子どもが気に入っているおもちゃや、おしゃぶりなどは、意外と大切なグッズです。

避難先でストレスをためないため、災害のショックから落ち着きを取り戻すためにも、日ごろから使っているおもちゃを与えることは効果的とされています。

ただし避難所での生活は集団生活なので、音がでるおもちゃは避けたほうがいいでしょう。

7:毛布やバスタオル

毛布やバスタオルがあれば、防寒対策や、授乳ケープのかわりに使うことができ、便利です。

8:ビニール袋(レジ袋)

使用済みの汚物を処理するために使うので、多めにもっておきましょう。

おむつがなくなったときに、おむつ代わりに使うことができたり、ものを仕分けしたいときなど、なにかと重宝します。

9:歯ブラシ(歯磨きナップ)

災害時のオーラルケアは後回しにされがちですが、長期間にわたって歯磨きができないと、口の中に細菌が繁殖し、病気にかかるリスクが高まります。

まだミルクや離乳食しか食べない子どもの場合は、歯磨きナップなどの使い捨てできるもので、拭きとってあげる程度でいいでしょう。

離乳食が終わっている子どもは、歯ブラシも忘れずに防災グッズに入れておきましょう。

歯が痛むと、避難所生活はさらにストレスがかかるので、注意してくださいね。

10:母子手帳・お薬手帳

母子手帳は、乳幼児の健康状態を医師が素早く把握するために、とても大切です。

子どもになにかあった場合、アレルギーの有無や、過去の病気などが明確であれば、治療もスムーズにおこなえます。

11:赤ちゃんにつけるネームタグ

ハイハイをしたり、一人歩きができるようになった赤ちゃんは、ネームタグがあると安心です。

集団で生活するため、すぐ隣に他人がいる状態です。

すこし目を離したすきに、子どもとはぐれる可能性もあるため、まだ話せない子どもにはネームプレートをつけておけば「〇〇ちゃんのママいますか?」などと声かけができます。

12:子ども用衣類の着替え

肌着や靴下をふくめた、衣服の着替えを用意しましょう。
子どもは代謝がよく汗かきで、食べこぼしなど服が汚れがちです。

シンプルで動きやすく、温度調整しやすい服が好ましいでしょう。

子どもの成長は早いのでサイズの見直しや、季節ごとの衣替えは定期的におこないましょう。

防災グッズを準備するときの注意

赤ちゃんを守る防災グッズリスト!避難先ではどうする?置き場所は?防災グッズの収納は、非常用持ち出し袋または両手があくリュックが便利です。

まずは防災グッズをそろえるところからスタートですが、準備するにあたって、気を付けておきたいポイントを解説します。

防災グッズを置いておく場所

防災グッズは、置き場所も重要です。

避難するときに、すぐ手の届く場所に置いておきましょう。

玄関などの出口に近い場所や、寝室のベッドの近くなどが好ましいです。

あまり使わないからといって、クローゼットにしまっていては、扉が開かなくなるケースもあり、いざというときに役に立ちません。

また車を持っている家庭では、車のトランクに積んでおくのもオススメでしょう。

過去の災害をふりかえると、車で生活した被災者は、多かったようです。

大人数で過ごす避難所生活に疲れたときにも、一時的な居場所として、プライバシーを守れます。

また赤ちゃんのおむつ替え・授乳など、他人の目がきになる場合でも、暑さ寒さをしのげるので、便利です。

ただしエコノミー症候群にならないように、注意してくださいね。

【エコノミークラス症候群とは】

食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。
その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。

【予防のために心掛けると良いこと】

予防のためには、

  1. ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う
  2. 十分にこまめに水分を取る
  3. アルコールを控える。できれば禁煙する
  4. ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
  5. かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする
  6. 眠るときは足をあげる

などを行いましょう。

複数用意しておくと、ベター!

また防災グッズは、複数のバッグに用意しておくと、より安心です。

ひとつのカバンに頼ると、万が一玄関に近づけないような事態が起きたり、防災カバンが家具の下敷きになったときに、すべてを失うことになります。

とくに赤ちゃん用品は代用できないものもあるので、「赤ちゃん用の防災バッグが持ち出せなかった!」という事態は避けたいもの。

家の中や車のトランクなど、数ヶ所に置いておくのが理想です。

100円均一をうまく活用しよう!

防災グッズを複数用意すると、費用がかさみます。

命はなにものにも代えられませんが、「いつ使うかもわからない備えにお金をかけられない」という人もいるかもしれません。

100円均一でも、防災グッズとして使える高品質な商品が安価で売られています。

家族一人ひとりに防災バッグを用意したい場合も、コストを抑えることができるので、利用価値は高いでしょう。

できるだけ身軽になるよう、優先順位をしぼろう

実際に防災グッズを用意していると、「あれもあったほうがいいかな」と思いつくので、荷物は増えがちです。

かわいいわが子のために、あれもこれも用意したくなりがちですが、荷物が多すぎたり重すぎると、避難の妨げになってしまうことも。

こうなってしまっては、本末転倒ですね。

自分の防災グッズとあわせて、どれくらいの量を持ち出せるのか、実際に荷物を詰めて優先順位をしぼることも大事です。

避難先での子どものケアはどうする?

赤ちゃんを守る防災グッズリスト!避難先ではどうする?置き場所は?無事に避難できても、慣れない生活を強いられることとなり、大人でもストレスに感じます。

避難先では、子どもの心のケアをおこなうことも、大人の重要な役割です。

もちろん大人でも、精神的にしんどいこともあるので、できる範囲でかまいません。

できるだけ安心感を与えよう

不安なのは大人も子ども同じですが、子どもたちは親の言動で安心感を得られます。

できるかぎり、子どもたちに寄り添い、スキンシップの時間を増やすよう心がけましょう。

とくに赤ちゃんや幼児はまだ言葉が話せないので、ストレスを感じやすいです。

親がしっかり抱きしめて、やさしく声をかけるだけで「自分は安全だ、守られているんだ」と感じることができ、気持ちが落ち着きます。

3歳以上の子どもがいる場合も、子どもの疑問にはきちんと答えてあげましょう。

子どもの恐怖心や疑問を吐き出せて、それを受け止めてくれる存在がいることが、とても重要です。

場所が変わっても生活リズムを整えるよう努力しよう

子どもたちは避難場所の普段と違う環境や恐怖体験で、興奮状態にあるでしょう。

避難生活はしばらく続くことになるので、できるだけ普段の習慣を保ち、生活に慣れるように心がけましょう。

食事や歯磨き・睡眠時間を、いつも通りに保つことは、子どもたちが日常の感覚を取り戻すために役立ちます。

また子どもたちのお気に入りのおもちゃを与えたり、遊ぶ時間を積極的に設けることはとても重要です。

被災して遊ぶ気持ちになれない」と思うかもしれませんが、子どもたちにとっては、遊びが生活そのものなので、自粛させる必要はありません。

被災地の映像や画像を見せないように気をつけよう

子どもや赤ちゃんは感受性が強く、ニュースなどで報道される被災地の映像や、画像から大きな衝撃をうけることがあります。

また過去の映像でも「今起こったこと」としてとらえ、泣き出す子どももいます。

子どもの情緒が不安定になるので、不安になりそうな映像は見せないようにしましょう。

気になる被災状況や情報集めは、大人だけが把握しておけばいいものです。

子どもたちは、大人が適切な対応をすることで、自分で心の状態を回復する力を持っています

大人は子どもの様子を、あたたかく見守ってあげてくださいね。
参照:参照:ユニセフ「災害時の子どもの心のケア」

あらゆる想定をしておこう

赤ちゃんを守る防災グッズリスト!避難先ではどうする?置き場所は?地震や災害が起こるときは、家にいたり、就寝中を想定する人が多いです。

しかし災害は明け方や夜中だけでなく、日中でもいつでも起こりえるものです。

そのためあらゆる想定をしておくことが大切です。

  • 子どもを保育園に預けている時間に震災が起こったら?
  • 仕事中に震災が発生し、子どもと連絡がとれないときはどうする?

このようなことを、事前に対策を考えておく必要があります。

  • 勤務先に通勤用の防災グッズを準備しておく
  • 職場から園または自宅までの地図を持っておく
  • 職場の近くにレンタカーやレンタサイクルがあるかを調べておく
  • いざというときに助け合える人間関係を築いておく

このように、万が一のときの選択肢を、できるだけたくさん用意しておきましょう。

子どもが大きい場合は、家族が離れ離れになったときの集合場所を決めておくなど、事前の話し合いも有効です。

明日かもしれない?自然災害からわが子を守るために、シミュレーションをしながら準備しましょう!

赤ちゃんを守る防災グッズリスト!避難先ではどうする?置き場所は?子育て世帯が準備しておくべき、防災グッズを紹介しました。

ほかにも、普段から気を付けておきたいことは、赤ちゃんのまわりに倒れやすい家具がないかの確認です。

また、避難した場合は、非常時の衛生環境食料不足ストレスなどから、赤ちゃんや小さな子どもはすぐに体調を崩してしまいます。

自然災害後の混乱のなかで、二次・三次被害をできるだけ防げるよう、あらゆる場面を想定しておきましょう。

日本にいる限り、地震などの災害は身近なものです。

決して他人事ではないことを肝に銘じて、防災グッズを定期的にみなおしましょう。