母乳育児をあきらめたくなったママへ

  • 「おっぱいをうまく吸わせられない」
  • 「(乳首が)痛い」
  • 「母乳が出ない(気がする)」

この3つは、「母乳育児に不安を感じるときの理由」トップ3です。
「お友だちにはできるのに、なぜ私にはできないのだろう」
「母親として自信をなくしそう」
「子供に拒否されているようで悲しい」

…そのように感じて、「こんなにつらいなら、母乳で育てなくてもいいのではないか。
ミルク育児にしよう」と母乳育児をあきらめるママは少なくありません。

赤ちゃんにとっても初体験

母乳で育てたいと思うのは哺乳類の本能なので、「母乳を吸わせたくない」と考える人はほとんどいません。

そのため、ミルク育児に切りかえるときには、言葉にしないまでも切なさを感じている方がほとんどなのではないでしょうか。

そんな「母乳育児をあきらめたくなった」ママに、少し立ち止まって一緒に考えてほしいことがあるのです。

私は、母乳育児をあきらめようかとギリギリのところで悩んでいるママに多くかかわります。
「自分は母乳育児がうまくできていない」と、確信している方がとても多い。

「○○のやり方も○○のやり方も、やってみたけれど無理だった」とあきらめている方が多いのです。

そんな方に、「○○と○○のやり方を何回やってみたの?」と尋ねると、ほとんどのママは「5回くらい」「10回くらい」と答えます。
その「数回」だけで、赤ちゃんに拒否されたように感じて、自信を無くしていることが多いのです。

初めての母乳育児であれば、赤ちゃんもママも初体験の練習中。
特に赤ちゃんにとっては、すべてが初体験です。

呼吸も、泣くことも、ウンチをすることも、汗をかくことも、おっぱいを飲むことも…、何もかもが初体験

初めからおっぱいを上手に飲めないのは当たり前のことなのです。
もちろんママも練習中なので、飲ませるときに支える手つきがぎこちないことや、上手にくわえさせられないこともあるでしょう。

おっぱいを吸わせようとして赤ちゃんがのけぞってうまく飲めないのは、戸惑っているだけかもしれません。
「ちょっと休憩」と思っているだけかもしれません。
うまく吸えないときに泣き出すのは、怒っているのではなく、「じれったいよ~」「あとちょっとだったのに~」と、もどかしく思っているのかもしれません。

首を左右に振って吸わないときは、「イヤイヤ」をしているのではなく、「わかんないよ~」「むずかしいよ~」と思っているのかもしれません。
数回頑張って、ママが「母乳育児は無理」とあきらめたくなる時、赤ちゃんは「もうちょっとでできそう」「もっと頑張りたい」と思っているタイミングなのかもしれないのです。

ママにも自信を

母乳育児をあきらめたくなるのは、「赤ちゃんに無理なこと」だからではなく、「ママも自信が持てないから」「ママも初体験だから」ということがほとんどなのではないでしょうか。

ちょっと、こんな考え方をしてみてください。
赤ちゃんが大きくなり子供になったころ、鉄棒で逆上がりの練習を数回がんばってできなかったら、「無理だからあきらめよう」とは言わないはずです。我が子が、水泳を頑張っていて「泳げない」と泣いているのを見て、「無理だからやめよう」とも言わないと思います。

「子供が頑張るそれとは違う。たかだか母乳育児なのだからミルクでもちゃんと育つよ」と思うとしたなら、それも事実です。
しかしそれは、逆上がりや水泳でも同じで、そんなことはできなくてもちゃんと育ちます。

なぜ逆上がりや水泳なら、「もっと頑張ればできるよ」と応援できるのに、母乳育児はすぐにあきらめたくなるのか。
それは「ママも初体験で自信が持てないから」に過ぎないのです。

哺乳類である私たちが、母乳育児をしたいのは当たり前の本能。

そして人類が誕生してからずっと、当たり前のように母乳を飲んでいのちがつながっています。

以下のリンクも読んでみてくださいね。「母乳育児を難しく感じさせる」社会的背景

哺乳類である限り、「母乳育児が不可能」なママはいないのです。絶対に。

母乳育児をあきらめたくなった時にちょっと立ち止まって考えてみてほしい。
「母乳育児についてよくわからず、不安だからあきらめたい」のか、「この子にはできないことだから」あきらめたいのかを。

そして、母乳育児を応援してくれる助産師に相談して、母乳育児の不安を解決しながら「わが子の力」を信じてほしい。

たかだか母乳育児、でも、されど母乳育児です。
私は、育児のスタートの母乳育児は、ママが育児の自信をつける機会であってほしいと願っています。

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