新米パパ必読!『新しいパパの教科書』を読めば育児が楽しめる

「イクメン」という言葉が流行り、パパが育児を積極的におこなうことが当たり前の時代になりました。

それと同時に、どんなふうに育児をしたらいいのかわからないと、戸惑うパパも多くいるようです。

NPO法人ファザーリング・ジャパンが出版した『新しいパパの教科書』には、育児のノウハウだけでなく、パパになるための心がまえ、パパ友づくりのコツなどが載っている新米パパ必読の本。

今回、ファザーリング・ジャパンの代表理事、安藤哲也さんに、この本を出版したきっかけや「笑っている父親」になるためのコツをお聞きしました。

イクメンの基本がわかる本

安藤哲也さん
NPO法人ファザーリング・ジャパン 代表理事・安藤哲也さん

ーー『新しいパパの教科書』は育児のスキルだけでなく、パパとしての心がまえについても載っていて、すごく実用的な本だとおもいました。

ありがとうございます。

2013年に出版したこの本はプレパパ(これからパパになる人)と、3歳くらいまでのお子さんをお持ちのパパに向けてつくりました。

私の娘が生まれた20年前は、育児本はママ向けのものばかりでパパ向けの本は見当たりませんでした。

新しいパパの教科書

私が立ち上げからかかわっているNPO法人「ファザーリング・ジャパン」では、会員数も増え、パパ育児のノウハウもたくさん集まってきたので、会員である編集者の企画で一冊の本にまとめることになったのです。

★『新しいパパの教科書』の内容構成

マインド  → 子育てに対する意欲を高める
  
知識    → 子育てに関する知識・情報を学習する

スキル   → 子育てに役立つ技術を習得する

ネットワーク → パパ友ネットワーク作りのコツを知る

ーーパパの育児って、実際どんなサポートすればいいのかわからないという人もけっこういますよね。

そういう方は、育児を「子どもに直接になにかをすること」と考えがちなんですね。

生活用品を買いにいったり、洗濯したり、掃除をしたり、料理を作ったりすることも立派な育児。

子どもの年齢によってもちろん育児の内容は変わってきますが、パパ育児の中心になることは「家族全体のサポート」です。

じつは「イクメンの仕事」って、やるべきことがいっぱいあるんですよ。

おむつ替え

産後ケア

ーー育児とは家族全体のサポート。その考えをもとに『新しいパパの教科書』が作られていますね。

家事のほかには、ママの幸福感や自己肯定感を上げるのもパパの仕事。

私はこれを「間接育児」と呼んでいます。

母親の気持ちが安定していることは、子どもの成長にいちばん大切なこと。

ママにとってパパは一番身近にいる頼れる人なので、パパが仕事ばかりで育児をしてくれないと、ママはどんどん追い詰められていってしまいます…。

そして産後うつになったり、夫婦仲が悪くなって離婚してしまうというケースも少なくありません。

ファザーリングジャパンとは?

イクボスプロジェクト
ーーところで、NPO法人「ファザーリング・ジャパン」は、どんな活動をしている団体なのですか?

「父親であることを楽しもう」というメッセージを社会に浸透するため、セミナーや講演、本の出版などの活動をしています。

私は現在55歳で、自分の父親に料理を作ってもらったり、絵本を読んでもらったり、そういう日常的な育児をされた記憶がほとんどありません。

お祭りにでかけたり、釣りにいったり、そういうイベントにでかけたのは覚えていますけど。

私と同世代の人たちは、「育児と家事は母親の仕事」という価値観のなかで育ってきたと思います。

私自身は妻と共働きでやってきて、育児と家事もシェアしてきたんですけど、そのなかでモヤモヤすることがよくありました。

たとえば娘が体調を崩したとき、私が会社を休んで看病すると、上司から「なんで父親がそんなことをするんだ、母親の仕事だろう」と言われたことも。

「父親は仕事、母親は家事」という線引きをされることに違和感があったのですが、北欧の育児事情を知ると男性でも育児休暇がとることは珍しいことではなく、父親が子育てをすることは当たり前だと知りました。

日本も、父親が育児に参加するようになればもっといい社会になるのではと思い、2006年に「NPO法人ファザーリング・ジャパン」を立ち上げたんです。

現在、会員数は350名くらいに増えました。

ーー団体を立ち上げた当時と現在を比べると、社会の変化をどう感じていますか?

20年前とは、かなり違いますね。

「イクメン」という言葉が流行して、男性の育児参加が当たり前になっただけでなく、女性が出産したあとでも、キャリアを継続しやすい社会に変化しているのも感じます。

ファザーリング・ジャパンでは最近、「イクボスプロジェクト」という活動に力を入れています。

仕事をしながら育児も積極的にしたいと思っているパパたちのために、「定時退社」や「育休取得」をしやすい環境づくりのため、会社のトップにいる人から意識をかえていこうとさまざまな企業で講演やセミナーを開催。

働くパパたちの「仕事と生活の両立」を実現するには、経営者や管理職という企業のボスたちの意識改革が必要となります。

イクボスプロジェクト
http://fathering.jp/ikuboss/

笑っている父親を目指すために

ーーでは最後に、これからイクメンを目指す人たちに向けてメッセージをいただけますか?

この『新しいパパの教科書』に書かれてあることを全部してくださいとは、私はおもっていません。

タイトルはわかりやすく「教科書」としていますが、「参考書」程度におもって読んでください。

「父親」という役割は、いつか終わりがきます。

だから育児を義務感でやってしまうのは、もったいないこと。

夜泣きで睡眠不足になったり、子どもの看病のため仕事を休んだり、大変なこともたくさんあるので、最初から「笑っている父親」になれなくて当然。

100世帯の家族があったら、100通りの育児があります。

「こんな風に工夫したら私たちは楽しかったよ」という私たち団体の育児経験を本にシェアしているので、それぞれに合わせてアイデアを取捨選択していただけたら嬉しい。

そして自分なりの「笑っている父親」を目指していってください。

(取材・文/「赤ちゃんの部屋」編集部)

NPO法人「ファザーリング・ジャパン」

『新しいパパの教科書』(学研プラス)

アンケートに答える

居住形態を教えてください。

読み込み中 ... 読み込み中 ...