離乳食を食べないけど大丈夫?6つの対策と進め方のコツ

生後5~6ヶ月になると、離乳食をスタートする赤ちゃんが多いでしょう。
離乳食は作るのも一苦労なのに、一筋縄ではいかないことが多いものです。

「頑張って作ったのに、赤ちゃんが食べてくれない」
「急に遊ぶばかりで、食べなくなった」

など、離乳食に関するママの悩みはつきないでしょう。

離乳食の進め方は、赤ちゃんによってさまざまです。
もし今、離乳食がうまくいかなくて悩んでいるならば、離乳食の進め方が赤ちゃんに合っていないのかもしれません。

「少しの工夫で、赤ちゃんが食べるようになった!」という声が多いのも事実です。

そこで今回は、赤ちゃんが離乳食を食べない原因と、その対処法、離乳食のコツなどを紹介します。

離乳食の意味を理解しておこう


離乳食は、母乳やミルクから大人と同じ食べ物を食べられるようにするための、ステップです。

「飲む」ことから「食べる」ことに移行するために、はじめは母乳やミルクと食感が似た液状のものからスタートし、少しずつ固形物に慣らすことが目的です。

離乳食は進み具合や月齢によって、

  1. 離乳食初期(ゴックン期):5~6ヶ月
  2. 離乳食中期(モグモグ期):7~8ヶ月
  3. 離乳食後期(カミカミ期):9~10ヶ月
  4. 離乳食完了期(パクパク期):11~18ヶ月

といわれており、1年ほどかけて食べ物の形状を変えながら、食べることを学びます。

この過程で、赤ちゃんは噛むことや食べる楽しさを覚えたり、唾液をしっかり分泌して消化機能を発達させたりと、大きな成長がみられます。

しかし赤ちゃんの成長は、心身ともにかなり個人差があるので、順調に離乳食を食べる子もいれば、なかなか食べない子もいるでしょう。

離乳食は、その子に合った方法で進めていくことが重要です。

離乳食を食べない理由とその対策は?


では、赤ちゃんが離乳食を食べない理由とはなんでしょうか。
ここでは食べない理由と、その解決策を紹介します。

原因1:離乳食の時期が早すぎる

厚生労働省や育児書などでは、生後5~6ヶ月を離乳食開始の目安としています。
しかしこれはあくまでも目安であって、赤ちゃんの状態によっては早すぎることもあるのです。

赤ちゃんは「哺乳反射(ほにゅうはんしゃ)」という、生まれながらにして持っている本能があり、だれにも教わることなく母乳を飲むことができます。

このときの舌の動きが、固形物を押し出すのです。

この反射は一般的に、生後4~7ヶ月で自然に消えていき、赤ちゃんが自分の意志で舌を動かせるようになってはじめて、離乳食を開始できます。

離乳食初期に、食べ物を出してしまうのは、まだ赤ちゃんの哺乳反射が消えていないからかもしれません。

解決策:離乳食開始時期を見直そう

赤ちゃんの口の中にスプーンを入れてみて、舌で強く押し出すようであれば、まだ離乳食の準備ができていない状態です。

赤ちゃんの成長には個人差があるので、慌てず、離乳食を中断しましょう。

また赤ちゃんの成長は驚くほど早いので、2~3週間後には、状況が変わっていることも多いです。
しばらく様子を見ながら、再開時期を遅らせましょう。

参照:和光堂「食べる機能を育てる」

原因2:おなかが空いていない

母乳やミルクを、離乳食開始前と同じように与えていませんか?

母乳やミルクをあげるタイミングや量によっては、そもそも赤ちゃんのおなかが満足している可能性があります。

おなかが空いていなければ、大人でも食べませんよね。

解決策:離乳食のタイミングを見直そう

離乳食初期の段階では、離乳食から必要な栄養をとることではなく、母乳やミルク以外の食べ物に触れてみることが目的です。

そのため母乳やミルクの量を減らす必要はありませんが、離乳食のタイミングを見直しましょう。

起床後の母乳を早めに与え、離乳食までの時間に余裕を持たせてください。

離乳食が2回食になるころには、食べ物はおなかを満たすものであるということを、少しずつ理解できるので、授乳の量を少しずつ減らすといいでしょう。

原因3:食べることに興味がない

赤ちゃんのなかには、食べ物に興味がなく、おもちゃで遊びたいという子もいるでしょう。
食事中目につくものに、興味を奪われてしまう好奇心が盛んな子もいます。

また離乳食は大変なので、離乳食のタイミングと両親の食事のタイミングをズラしている家庭もあるでしょう。

赤ちゃんも、みんなと同じタイミングで食べたいと感じているかもしれません。

解決策:食事環境を整えよう

離乳食を食べるときは、遊んでいたおもちゃは片づけて、視界に入らないようにしましょう。
食事と遊びのメリハリをつけることで、今は食べる時間であると認識しやすくなります。

また大人が食べている姿を見て、自分も食べたくなるというのはよくある話です。

大人の食事と同じタイミングで、楽しい雰囲気のなかで離乳食を進めると、食べる意欲も湧き、食事が楽しい時間だと思うようになるでしょう。

成長とともに好奇心が出てくると、遊び食べをするようになる子もいます。食べ物を手づかみして食べるという過程で多くの子どもに見られる行動です。

手づかみ食べ・遊び食べは、成長の証ともいわれ、そこから多くのことを学びます。
できるだけ怒らずに、見守りましょう。

原因4:スプーンやいすに違和感がある

今まで抱っこをしながらの母乳やミルクに慣れ親しんできた赤ちゃんは、スプーンや椅子の感触を苦手に思う子もいます。

またスプーンひとさじの量が多すぎると、食べるのを嫌がる場合もあるでしょう。

解決策:食べさせ方を見直そう

赤ちゃんがスプーンを嫌がる場合は、スプーンの素材を変えたり、ひとさじの量を減らしてみましょう。

どうしてもスプーンを受け付けない場合は、清潔にしたママの指先に離乳食をのせて、口の中に食べ物が入る感覚に慣れさせる方法もあります。

赤ちゃんが椅子を嫌がる場合、はじめのうちは、ママの膝に座らせて与えてもいいでしょう。

原因5:離乳食のかたさや形状が合っていない

離乳食の形状やかたさが赤ちゃんの成長段階に、あっていますか?

飲むことしかできない赤ちゃんには、噛んだり飲み込む機能がまだ十分ではありません。

また人間の本能として、はじめて食べるものに対する警戒心があるため、かたさやテクスチャーに違和感があると、吐き出してしまいます。

解決策:離乳食の作り方を見直そう

一般的には離乳食時期に応じて、以下のようなかたさ・形状が推奨されます。

時期 かたさの目安
離乳食初期 なめらかにすりつぶす ヨーグルトくらい
離乳食中期 舌でつぶせる 豆腐くらい
離乳食後期 歯ぐきでつぶせる バナナくらい
離乳食完了期 歯ぐきで噛める 肉団子くらい

あくまでも目安なので、赤ちゃんの咀嚼具合などに合わせて、ママが調節してください。

また食材によっては、つぶしても繊維がわずかに残ることもあり、食べない原因となりえるので、フードプロセッサーブレンダーなどを使って調理するのもオススメです。

原因6:味に飽きた

離乳食が進むにつれて使う食材も増えてきますが、離乳食の前半は、まだ食べられる食材が少ないでしょう。

そのため毎日同じようなメニューに、赤ちゃんが飽きてしまうことがあります。

解決策:味付けを変えたり、市販のベビーフードを利用してみよう

離乳食開始のころは10倍粥がメインです。
ある程度味になれてきたら、わずかに出汁を入れてみたり、ほんのりと味付けを加えてもいいでしょう。

赤ちゃんの味覚は大人よりも敏感なので、少しの変化にも気がつきます。

もしくは市販のベビーフードを利用するのもいいでしょう。

月齢ごとに、赤ちゃんが食べやすいように工夫しているので、すんなりと食べるようになるかもしれません。

原因7:体調が好ましくない

赤ちゃんの体調が好ましくない場合も、食欲がわかず、離乳食を食べないことがあります。

風邪のひきはじめや、風邪の後など、元気そうに見えても万全でないことも多いものです。

また新しい食材の消化がうまくできずに、便秘や下痢になることもあります。

赤ちゃんはまだ言葉で伝えられないので、赤ちゃんの機嫌をよく観察しましょう。

解決策:体調が悪いときはムリしない

体調がよくない場合には、ムリに離乳食を進める必要はありません。
いったん中断して、赤ちゃんの様子を見るようにしましょう。

とくに下痢をしているときは、脱水症状に注意し、水分をこまめに与えてください。

症状がよくならない場合は、かかりつけ医に診てもらってくださいね。

離乳食の進め方のコツは?


赤ちゃんの成長には個人差がかなりあるため、その子に合ったペースをママがしっかりと判断しながら、進めてください。

離乳食を進めるときのポイントを簡単に紹介します。

楽しい食事の雰囲気をつくろう

赤ちゃんははじめての経験ばかりで、離乳食ひとつとっても不安に感じているかもしれません。

食事は生きるうえでとても大切なことなので、食べる楽しさを今のうちから教えてあげてください。

食事のときは楽しい雰囲気を作るように心がけましょう。

ママがイライラしていたり、食べないからといって怒っていては、赤ちゃんの食欲はますますなくなってしまいます。

すこしでもたべられたら、しっかりと褒めて下さいね。
赤ちゃんはママの笑顔が大好きなので、食べる意欲につながることもあるでしょう。

ママがストレスをためない

赤ちゃんのストレスにならないように、またママもストレスをためないように、楽しい食事を心がけましょう。

うまくいかないことの多い離乳食ですが、あまり神経質にならず、「いつか食べられるようになる」と、割り切りましょう。

極端に体重が減少したり、ぐったりしていない限りは、食べないから病気になるのではと心配することもないでしょう。

手間のかかる離乳食が大変だと感じる場合は、市販のベビーフードを活用するといいですよ。

1歳ごろまで母乳だけでも大丈夫?


赤ちゃんは母乳が大好きです。

母乳育児をしていると、「離乳食をまったく食べずに、母乳やミルクばかり飲む」という赤ちゃんも多いようです。

「1歳ごろまで母乳しか飲んでいないけど大丈夫?」と心配する声も多くみられます。

賛否両論あるテーマですが、実際のところ、母乳だけでも大丈夫なのでしょうか?

母乳の質が落ちるは嘘

「母乳の質が落ちる」から、母乳だけでは栄養不足になるという意見を目にします。

2~3歳まで母乳を与えている母親の母乳の成分についての研究では、2年、3年経っても母乳の栄養価は1年目と変わらないと報告されています。

そのため母乳の質が落ちるということはないようです。

参照:J Trop Pediatr Environ Child Health「1年を超える母乳の組成」

6ヶ月ごろから補足的に離乳食をとりいれて

母乳自体は栄養たっぷりですが、赤ちゃんの成長に伴い、赤ちゃんが必要とする栄養素が増えていきます。
とくに6ヶ月以降は、鉄分が多く必要になるので、赤ちゃんは貧血気味になりがちです。

そのため生後6ヶ月ごろからの離乳食を厚生労働省や、WHO(世界保健機関)が推奨しています。

1歳前後まで母乳のみでは、栄養面で十分ではないかもしれません。

その子のペースによって、時期のずれはありますが、離乳食を始められそうなサインが見られたら、離乳食をスタートするのが好ましいです。

食べないのには理由があるはずなので、紹介した解決策を試しながら、試行錯誤してみましょう。
心配な場合は、医者に相談しながら、取り組んでくださいね。

参照:WHO「赤ちゃんは何歳まで授乳するだけで栄養補給できますか?」
参照:秋山こどもクリニック「乳児期の貧血」

離乳食を食べないのは小さなことが原因かも?赤ちゃんとの食事を楽しもう


頑張って作った離乳食を食べてくれないと、ママは心配になるものです。

けれど食べない理由は、案外ちいさなことが原因であることも。
少しの工夫で食べるようになるかもしれません。

赤ちゃんのすこやかな成長のためにも、本来食事は楽しい時間であるべきです。

手間がかかり、ママにとっては根気のいる作業ですが、できるだけ気持ちに余裕を持つようにしましょう。

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