軽い食感で、子どもも大好きなパン。主食としても使えるパンは、赤ちゃんも食べやすく便利な食材です。
「いつからパンをそのまま食べさせていいの?」
「どんな種類のパンを与えたらいい?」
と、赤ちゃんに与える場合は、慎重になるものでしょう。
離乳食にオススメのパンについて、選び方や保存方法などをまとめました。
おいしいパンの離乳食レシピも紹介します。
毎日の食事メニューに頭を悩ませているママ、ぜひ参考にしてください。
パンはいつから使える?
パンは、離乳食初期から食べられます。
10倍粥に慣れてきたら、パン粥からはじめましょう。
パンは炭水化物なので、ごはんやうどんと同じく主食になります。
時期別の使い方は?
赤ちゃんの成長に合わせて、調理しましょう。
月齢別の調理形態をまとめました。
- 初期(生後5~6ヶ月ゴックン期)
トロトロ
加熱 - 中期(生後7~8ヶ月モグモグ期)
すりつぶす
加熱 - 後期(生後9~11ヶ月カミカミ期)
そのまま(トースト不要) - 完了期(生後12ヶ月以上パクパク期)
そのまま(トースト不要)
参照:厚生労働省「離乳食の進め方の目安」
離乳食初期~後期は、プレーンな食パンがオススメです。
食パンのみみは固いので切り落とし、白くやわらかい部分のみを食べさせてください。
離乳食完了期になると、手づかみ食べも活発になります。
手で持って食べやすいスティック状にカットした、食パンやミルクパンがオススメです。
パンにはどんな栄養があるの?
パンには、身体を作る基本の炭水化物が豊富に含まれています。
炭水化物は、身体を作るための重要な栄養素です。
エネルギーの元となる炭水化物は、だんだん動きが活発になる赤ちゃんの成長には欠かせません。
ほかにも、以下のような栄養素が含まれています。
- たんぱく質:内臓や筋肉を作る
- ビタミン:身体の調子を整える
- カルシウム:骨や歯を丈夫にする
- 鉄分:血液を作る
主食として、十分に栄養を摂ることができます。
参照:厚生労働省「食品群の栄養成分的特徴」
パンを使う注意点は?
はじめての食材を、食べさせるときは食物アレルギーが心配です。
パンの原材料には小麦粉が使われており、小麦アレルギーを起こす可能性があります。
湿疹や下痢などの症状が出たら、お医者さんを受診してください。
はじめて食べさせるときは、ほかのはじめての食材と一緒に与えないでください。
そうすることで、アレルギー反応がでたときに、原因となる食材がすぐ判断できます。
はじめて食べるときは午前中に
パンをはじめて食べさせるときは、万が一アレルギーの症状が出たときのことを考えたいです。
平日の午前中など、病院に行きやすい時間にしましょう。
小さじ1口から食べさせよう
どの食材でも同じですが、はじめて食べるときは、少量からスタートしてください。
様子を見ながら、量を増やしていきましょう。
パンを選ぶポイント
離乳食に使うパンを、選ぶときのポイントを押さえておきましょう。
食パンがオススメ
市販のパンはさまざまな種類のものが売られていますが、離乳食初期には食パンをオススメします。
食パンは塩分や油分、糖分が控えめで、赤ちゃんにもやさしい味わいです。
離乳初期~後期にかけては、油分が多いパンのみみは使いません。
サンドイッチ用のパンを選べば、みみがないので便利です。
赤ちゃんの健康を考えて
イーストフードや乳化剤などの、食品添加物が入っていないものを選びましょう。
イーストなど天然成分を使っている、オーガニックパンがオススメです。
胃腸が未発達な赤ちゃんには、安全なものを選んであげたいですね。
パンを選ぶ際には、食品表示を確認してください。
離乳食に便利な保存方法は?
食パンが、余ったときはどうすればいいでしょうか。
パンは冷凍保存できるので、あまったら冷凍しましょう。
冷凍しても、味や栄養は変化しないので安心です。
- 調理していないパンの場合
1食分のサイズにカットして、ラップで包み、冷凍します。
食パンは、みみを切り落としておきましょう。 - ペースト状に調理したパン場合
お粥などに調理したものは、製氷皿などに小分けにして冷凍します。
解凍するとき
解凍するのは、簡単です。
- 常温で自然解凍する
- 冷蔵庫で解凍する
- 冷凍した状態で、トーストする
解凍してから、加熱して使いましょう。
お粥を作るときは、凍ったまますりおろせるので便利です。
おすすめパンレシピ
パンを使ったおすすめレシピを紹介します。
どれも簡単にできるレシピなので、忙しいときの時短メニューとしても使えますよ。
離乳食初期:ミルクパンがゆ
食パンをおかゆのように、とろとろに状態にしています。
はじめてパンを食べるときに、オススメのメニューです。
材料:
- 食パン1/4枚
- 粉ミルク100ml
作り方:
- 赤ちゃんが食べやすい大きさに食パンをちぎって、耐熱容器に入れる
- 耐熱容器にパンが浸る程度のミルクを入れて、約30秒加熱して完成
離乳食後期:バナナの蒸しパン
離乳食後期になると、食パンだけでなく蒸しパンも食べられるようになります。
バナナのほのかな甘みで、赤ちゃんも喜んでくれるでしょう。
材料:
- バナナ40g
- にんじん20g
- 蒸しパンミックス20g
- 牛乳大さじ1
- 卵大さじ1/2
作り方:
- 皮を剥いたにんじんを、すりおろす
- バナナを、5ミリ角に切る
- すりおろしたにんじん・バナナ・牛乳・蒸しパンミックス・卵を、ボウルに入れ混ぜ合わせる
- 混ぜ合わせたらシリコンスチーマーに入れ、電子レンジで約2分加熱して完成
*シリコンスチーマーがない場合は、蒸し器でも大丈夫です。
(蒸し時間15~20分)
離乳食完了期:おからの蒸しパン(バナナ&レーズン味)
おからを使った、蒸しパンです。
赤ちゃんの好きなフルーツを、入れてあげてもいいでしょう。
材料:
- 薄力粉25g
- おから25g
- 豆乳50cc
- 砂糖大さじ1
- ベイキングパウダー2.5g(小さじ1/2)
- バナナ20g
- レーズンお好み
作り方:
- ボウルにおから・薄力粉・砂糖・ベイキングパウダー・豆乳を入れて混ぜ合わせる
- 混ぜ合わせたら、シリコンスチーマー(2つ)に適量を入れる
- シリコンスチーマーに、それぞれバナナとレーズンを入れる
- 電子レンジで、約2分加熱して完成
*シリコンスチーマーがない場合は、蒸し器でも大丈夫です。
(蒸し時間15~20分)
離乳食完了期:スティックパン
食パンを焼いただけの、お手軽レシピです。
手づかみ食べの練習にもなりますよ。
材料:
- 食パン1/2枚
- プレーンヨーグルト小さじ2
- いちごジャム小さじ1
作り方:
- 食パンを、ほんのりきつね色になるまで焼く
- パンのみみを切り落とし、持ちやすいスティック状にカットする
- ジャムとヨーグルトを混ぜ、パンに付けて食べる。
*ペースト状のベビーフードと、一緒に食べてもおいしいですよ。
パンを使ったベビーフード3選
「忙しくて離乳食を作る時間がない」「お出かけするのにサッと手軽に食べられるものがいい」というママには、ベビーフードもオススメです。
Amazonでも人気のベビーフードを紹介します。
和光堂「チンして蒸しパン」

価格(税抜き) | 269円(2018年7月編集部調べ) |
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対象月齢 | 9ヶ月~ |
やわらかくおいしい蒸しパン、手づかみ食べや、おやつとしても人気です。
ホウレン草を混ぜたりと、アレンジをきかせるのもオススメです。
蒸しパンだけでなく、コーンパンやココアパンもあります。
キユーピー「野菜&くだものスプレッド」

価格(税抜き) | 150円(2018年7月編集部調べ) |
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対象月齢 | 12ヶ月~ |
パンに塗るだけで、緑黄色野菜を手軽にとれるスプレッドです。
素材の甘みを生かして作られており、砂糖は使用していません。
にんじんとりんご・トマトとりんごの2タイプがあります。
カネ増製菓「かぼちゃとにんじんのやさいパン88g」

価格(税抜き) | 160円(2018年7月編集部調べ) |
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対象月齢 | 10ヶ月~ |
フリーズドライのにんじん粉末・かぼちゃ粉末を加えたパンで、幼児食としても人気です。
カネ増製菓の商品は、卵を使用していません。
添加物もほとんど使用されていない、赤ちゃんにやさしいパンです。
低脂肪乳を使用した、ミルクパンもあります。
離乳食メニューの幅も広がるパン
離乳食にオススメの食材、パンについて紹介しました。
「いつものおかゆに赤ちゃんが飽きてしまったな」と感じたら、パン粥を食べさせてみませんか。
いつものお粥とはちょっとちがった味わいになり、赤ちゃんも喜んで食べてくれるかもしれません。
離乳食メニューの幅も広がるでしょう。