出産までの流れまとめ!陣痛の間隔や時間は?いつ病院に行く?そのときパパはどうすべき?

臨月に入ると、赤ちゃんとの対面まであと少しです。

予定日が近づき、どのタイミングで病院へ行くべきか、陣痛がいつ始まるのか、不安になることもあるでしょう。

今回は、陣痛から出産までの流れや、ママの身体に起こる変化について解説します。

はじめて出産するママはもちろんですが、二人目以降のママも、出産までの流れをおさらいして落ちついて赤ちゃんを迎えられるように備えましょう。

陣痛とは?

妊娠後期に入ると、赤ちゃんを子宮の外に押し出すため、子宮の収縮が活発になります。

その際に感じる痛みを「陣痛」といい、出産までのあいだ周期的に繰り返します。

陣痛の種類

陣痛には、出産に繋がらない前駆陣痛と、出産に繋がる本陣痛の2種類があります。

出産前に慌てないように、前駆陣痛と本陣痛を見わけるポイントをみていきましょう。

前駆陣痛の特徴

前駆陣痛は「妊娠陣痛」ともいわれ、子宮頚管をやわらかくして、出産にそなえるための子宮収縮によって生じる痛みです。

前駆陣痛が始まるタイミングや症状には個人差があり、前駆陣痛を感じずに本陣痛が始まったという先輩ママもいます。

前駆陣痛の特徴

  • 痛みの間隔が不規則
  • 便秘や生理痛のような痛み
  • 下腹部付近に痛みを感じる
  • 歩いたり、身体を休めたり、姿勢を変えると落ち着く場合が多い

参照:パンパース「前駆陣痛とは?」
参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」、技術評論社「日めくりマタニティブック」

本陣痛の特徴

本陣痛は「分娩陣痛」ともいわれ、赤ちゃんを押し出すために一生懸命子宮収縮をおこなっている状態です。

ママにとってはツライ時期ですが、赤ちゃんに会える瞬間が近づいているサインと考え、前向きに乗り切りましょう。

本陣痛の特徴

  • 陣痛の間隔が規則的で徐々に短くなる
  • 痛みを感じる場所が、骨盤や腰回りに変わる
  • 陣痛の間に破水が起こる(陣痛が起こる前に破水するケースもある)

参照:パンパース「前駆陣痛とは?」
参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」、技術評論社「日めくりマタニティブック」

陣痛開始から出産までの流れは?


それでは、出産までの流れを確認しましょう。

日本産科婦人科学会では、1時間に6回以上(約10分間隔)規則正しい陣痛がきたタイミングを「分娩開始」と定義しており、分娩が始まると3つの段階を経て、出産が完了となります。

出産までの流れ

  • 分娩の前兆:前駆陣痛
  • 分娩第1期(開口期):陣痛が約10分間隔になってから子宮口が全開大になるまで
  • 分娩第2期(娩出期):子宮口が全開大になってから出産まで
  • 分娩第3期(後産期):赤ちゃん誕生から胎盤の娩出が完了するまで

参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」

出産までにかかる時間は??

分娩開始から出産までにかかる時間は、平均すると初産で10~12時間、経産で4~6時間といわれています。

それぞれの段階で、陣痛がどれくらい続くか気になるでしょう。

一般的に経産婦は、産道(赤ちゃんの通り道)がやわらかいため、初産婦に比べて陣痛の進み方が早く、分娩時間も短い傾向があります。

陣痛が始まってから、数時間で赤ちゃんが産まれたという妊婦さんもいるほどです。

ただし、お産の進み方には個人差があるので、あくまで目安として参考にしてください。

分娩第1期 初産婦 経産婦
10~12時間 4~6時間
分娩第2期 2~3時間 1~1時間30分
分娩第3期 10~30分 10~30分

参照:こうちプレマネット「分娩期」
参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」、技術評論社「日めくりマタニティブック」、朝日新聞出版「はじめての妊娠・出産辞典」

陣痛の間隔や持続時間は?

お産の経過とともに、陣痛の間隔や持続時間、症状がどのように変化するかみていきましょう。

分娩第1期(開口期)

陣痛が始まってから、分娩第1期はもっとも長丁場です。

少しずつ子宮口が開くペースが早くなり、赤ちゃんも一気に下がります。

陣痛の間隔が短くなると、痛みがくるたびに身体に力が入り、息を止めてしまいがちです。

しっかり呼吸法をおこなって、赤ちゃんにたっぷり酸素を送りましょう。

パパや助産師さんに腰や背中をマッサージしてもらったり、痛いところをテニスボールなどで押してもらうのも、陣痛を和らげる方法のひとつです。

あぐらをかいて座ったり、横になったりといろいろ試しながら、自分が楽になる姿勢をみつけましょう。

いっぽう、ママの身体のなかでは、陣痛が強くなるにつれて子宮内の圧力が上昇し、赤ちゃんの頭が子宮口を圧迫。

圧力に耐えきれなくなると卵膜が破れて羊水が流れ出し、「破水」が起こります。

ただし、陣痛が起こる前に破水する(前期破水)ケースもあるので、急に破水しても落ちついて行動できるように覚えておきましょう。

参照:こうちプレマネット「分娩期」
参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」、技術評論社「日めくりマタニティブック」、朝日新聞出版「はじめての妊娠・出産辞典」

分娩第2期(娩出期)

分娩第2期に入ると、いよいよ出産もラストスパートです。
分娩室へ移動して、医師や助産師、看護師の指示にしたがっていきみを開始します。

陣痛のタイミングに合わせていきみを繰り返すと、赤ちゃんの頭が見え隠れするようになります。

これを排臨(はいりん)といい、さらにお産が進むと、発露(はつろ)よばれる赤ちゃんの頭が膣から出た状態になります。

この段階になったら、スタッフが声をかけるタイミングでいきみをストップしましょう。

「ハッハッハッ」という短い呼吸に切り替え、いよいよ待ちわびた赤ちゃんとの対面です。

参照:こうちプレマネット「分娩期」
参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」、技術評論社「日めくりマタニティブック」、朝日新聞出版「はじめての妊娠・出産辞典」

分娩第3期(後産期)

赤ちゃんが無事に産まれると、先生がへその緒を切り赤ちゃんの健康状態をチェックします。

分娩時に膣の出口を切って産道を広げる会陰切開をした場合には、縫合をおこない、出血が治まるまで安静にするよう指示されるでしょう。

その間、ママの身体では、後産期陣痛(後陣痛)とよばれる軽い子宮収縮が起こり、胎盤がはがれてへその緒とともに出てきます。

後産期陣痛は、大きくなった子宮を妊娠前の大きさまで縮小させるための生理現象です。

授乳が始まってからも感じることがありますが、自然に落ちつくので心配する必要はありません。

出産後は約2時間ほど分娩台で安静にした後、入院室へ移動します。

参照:こうちプレマネット「分娩期」
参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」、技術評論社「日めくりマタニティブック」、朝日新聞出版「はじめての妊娠・出産辞典」

陣痛促進剤はどんなときに使う?

自然にお産が進むことがベストですが、母親や赤ちゃんにとって妊娠を継続することが危険な状況になった場合、「陣痛促進剤」を使って人工的に分娩を促進させるケースもあります。

    陣痛促進剤を使うケース

  • 前期破水
  • 微弱陣痛でお産が進まない
  • 分娩予定日超過
  • 妊婦高血圧症などハイリスク妊娠
  • 子宮内胎児発育遅延
  • 無痛分娩で子宮口が開かない場合

さらに、数日間陣痛促進剤を使っても効果があらわれず、自然分娩が不可能と判断されると緊急帝王切開に切りかえられます。

出産は、思うようにいかず、予期しないことが起きることもあります。

どんなことが起こってもあわてないために、知識として覚えておきましょう。

参照:こうちプレマネット「分娩期」
参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」

病院に行くタイミングは?そのときパパはどうすべき?

どのタイミングで病院に行くべきかは病院によって違いがありますが、目安を知っておくと安心です。

いつ病院に行くべき?

一般的には、次の2点が病院へ行く目安と考えてよいでしょう。

    病院に行くタイミングの目安

  • 陣痛の間隔が1時間に6回以上または「初産婦10分」「経産婦15分」になったとき
  • 破水したとき
  • ※陣痛が起きずに破水することもあります。
    破水したら、すぐ病院に向かいましょう。

陣痛の痛みで意識がもうろうとし、痛みの間隔を冷静に把握できない場合もあります。

その際は、遠慮せずにかかりつけの産婦人科へ連絡して、指示をあおぎましょう。
参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」、技術評論社「日めくりマタニティブック」

そのときパパはどうする?

陣痛が進むと、ママはパニック状態になることがあります。

そのときに重要なのが、パパや家族のサポートです。

いざというときに慌てないよう、パパにもやってもらうことを伝えておきましょう。

ママの気持ちをリラックスしてあげる

ママは、陣痛の痛みと不安で、身体も気持ちも精いっぱいです。

やさしく声がけをして、ママの不安を和らげてあげましょう。

マッサージをしてあげる

陣痛が激しくなると、ママは身体に力が入ってしまいます。

肩をもんだり、腰や背中など痛いところをやさしくさすってあげながら、身体の緊張をほぐしてあげましょう。

汗をふいたり、水分補給を手伝う

汗をふいたり、水分を飲ませることも、ママにとってはうれしい気配りです。

してほしいことに耳をかたむけながら、やさしく寄り添うことで、ママの気持ちも落ちつくでしょう。

病院に行くまでにやっておくこと

病院へ行くタイミングは予測ができません。

病院へ向かうとき落ちついて動けるように、余裕があるうちにできることをしておきましょう。

ここでは、お産の進行にそってしておきたいことをまとめました。

分娩の前兆があったら

赤ちゃんが下がることで、子宮の圧迫がなくなり胃もたれが解消します。

逆に膀胱が圧迫され頻尿になったりと、前駆陣痛のほかにもさまざまな分娩の兆候があります。

このような身体の変化を感じたら、入院の準備を始めましょう。

    分娩の前兆があったらおこなうこと

  • 病院までの交通手段やルートを確認
  • 入院の準備
  • ママが不在時の家のことを、家族と話し合う

入院中に必要なものは以下の通りです。

ほかにも必要なものがあれば、自分でチェックリストを作っておきましょう。

病院によっても、必要な持ち物が変わることがあるので事前に確認してくださいね。

    入院時に必ず持っていくもの

  • 母子健康手帳
  • 健康保険証
  • 診察券
  • 携帯電話・充電器
  • 印鑑
  • 現金
  • パジャマ・下着
  • スリッパ
  • 身だしなみグッズ
  • メガネやコンタクト

参考:朝日新聞出版「はじめての妊娠・出産辞典」

本陣痛が始まったら

陣痛が規則的になったら、分娩開始の合図です。
病院へ向かう準備を始めましょう。

    本陣痛が始まったらおこなうこと

  • 陣痛の間隔をチェック
  • 病院に連絡する
  • 身支度をする
  • 家族に連絡する
  • 持ち物の最終確認

参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」、朝日新聞出版「はじめての妊娠・出産辞典」

陣痛の間隔をチェック

陣痛が規則的になってきたら、間隔をはかってメモしましょう。

スマホで簡単に計測できるアプリもオススメです。

参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」、朝日新聞出版「はじめての妊娠・出産辞典」

病院に連絡する

病院に連絡して、陣痛の間隔や痛みの状態を伝えましょう。

経産婦はお産の進行が速いので、早めに連絡をして、病院へ向かうことをオススメします。

身支度をする

陣痛が始まったばかりのときは、まだ余裕があります。

落ちついているうちに、食事をとったり、トイレへ行ったり、身支度をしておくとよいでしょう。

ただし、破水後のシャワーや入浴はNGです。
「入院前にきれいにしなきゃ」と、あわてて入浴しないように気をつけましょう。

参考:株式会社メディックメディア「病気がみえる」、技術評論社「日めくりマタニティブック」、朝日新聞出版「はじめての妊娠・出産辞典」

家族に連絡する

本陣痛がきたらパパや家族に連絡して、出産が近いことを伝えましょう。

病院へ行く手段や、申し送りすることを話し合っておくとスムーズです。

家族が付き添えない場合は、自分で運転せずに、タクシーを利用しましょう。

一般のタクシーだと断られる場合もあるので、事前に登録が必要な陣痛タクシーの利用がオススメです。

持ち物の最終確認

入院グッズはそろっているか、忘れ物はないか、持ち物の最終確認をしましょう。

準備ができたら、病院に行くまではできるだけリラックスして過ごしてくださいね。

陣痛がきてもあわてずに!

10ヶ月間のマタニティ生活も、いよいよクライマックスです。

出産が間近に迫るほど、陣痛に耐えられるか、無事に出産を乗り越えられるか、不安がつきません。

出産までの流れをおさらいしておくことで、いざというときにも気持ちにゆとりがうまれるはずです。

パパや家族とも共有しながら、無事に乗り切れるように頑張りましょう。

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