抱き癖がNGはウソ?新生児・赤ちゃんの抱っこはどうすべき?

赤ちゃんを抱っこしていると、「抱き癖がつく」という話を聞いたことがあるでしょう。

「抱き癖が心配で、泣いているわが子への対応がわからない」

「そもそも抱き癖ってなに?」

と感じているママは多いはず。

そこで今回は赤ちゃんの抱き癖についてまとめました。

そもそも抱き癖とは何なのか、いつからはじまるのか、対処の方法、抱くことの重要性について紹介します。

そもそも抱き癖ってなに?


抱き癖とは一般に、赤ちゃんがママに抱っこされていないと、ぐずったり泣き続けることを繰り返し、泣くたびに抱っこを求める状態をいいます。

「抱き癖」は、赤ちゃんの自立心を育てる欧米式の育児法から生まれた言葉のようです。

戦後、女性の社会進出にともなって、家事に仕事に忙しい女性の子育てを支援するためにできた言葉ともいわれています。

ママやパパが赤ちゃんの「抱っこしてほしい」という要求に応えることがクセになることから、「抱き癖がつくから、すぐに抱っこしてはいけない」という考えが広まったようです。

参照::日本母親支援協会「抱き癖について」

抱き癖はいつから始まる?

赤ちゃんは生まれてすぐの新生児期から、泣くことで不快や空腹を訴えますが、「抱っこしてほしい」と要求して泣く抱き癖は、生後3ヶ月くらいからみられるようです。

視力が発達する時期で、ママやパパを認識するようになるため、「ママ・パパに抱っこされたい」という欲求が芽生えやすいでしょう。

1~2歳ごろまでは抱っこが大好きな子どもが多いですが、自分でしっかり歩けるようになり、好奇心が芽生えると、自然に抱き癖は消滅していきます。

治す必要はないってホント?抱き癖の対処法と治し方

結論からいえば、抱き癖を治す必要はありません。

ある研究では、赤ちゃんの要求にこたえてたくさん抱っこしてあげたほうが、自立が早く、泣く頻度も少ないと報告されています。

抱き癖を恐れず、たくさん抱っこしてあげることが、抱き癖卒業への近道ということです。

逆にどうしても手がはなせない場合に、すぐに抱けないからといって、愛情不足やサイレントベビーになるわけではないので、ママのできる範囲で抱いてあげましょう。

サイレントベビーとは?

サイレントベビーとは、無表情で、感情がみえにくい、おとなしい赤ちゃんのことをいいます。

サイレントベビーのまま大人になると、コミュニケーション能力が低かったり、まわりに無関心であるなど、心身の発達に悪影響があるようです。

サイレントベビーの原因には、医学的根拠はありませんが、長期間の放置で、「泣いても誰もかまってくれないとわかると、自分を表現することを諦めてしまう」といわれています。

日ごろから愛情をもって接していれば、赤ちゃんはママの愛情をしっかりと感じられます。

抱き癖への対処法

家事に仕事に忙しいママは、抱っこしてあげたくても抱っこできない場合もあるでしょう。

周りに手伝ってくれる家族がいればよいですが、そうもいかず、「赤ちゃんが泣きっぱなしになる」「赤ちゃんの泣き声が気になる」などの悩みも見受けられます。

ママの顔が見えるだけでも安心するので、家事をしていてもママの顔が見えるように寝床の位置を調節してみてもいいでしょう。

家事をしながら抱っこができる抱っこ紐を活用するのもオススメです。

とくにおんぶ育児は、赤ちゃんの学びも多く注目されています。

また一時的に泣き止ませるために、バウンサーなどの育児グッズを利用してみるのも、一つの方法です。


抱き癖は悪いことなの?

抱き癖がついてたくさん抱っこすることで、赤ちゃんに悪影響はあるのでしょうか?

抱き癖自体に科学的・医学的な根拠はなく、むしろ抱っこすることのメリットに関する研究が多いのが、現状です。

  • 知能が高くなる
  • 社会適応性が高くなる
  • 幸福度が高い
  • 自立がはやい
  • ストレスに強い子になる

などが立証されています。

抱き癖は、いつか自然にきえていくものです。
いっぽうで、抱っこすることのメリットは、わが子の将来に影響することが多いでしょう。

そのため赤ちゃんの抱き癖は、決して悪いことではないのです。
赤ちゃんが泣いて抱っこを求めてきたら、積極的に抱っこしてあげましょう。

参照:ハーバードメディカルスクール「The Benefits of Attachment Parenting for Infants and Children:A Behavioral Developmental View」

新生児を抱っこする意外なメリットを紹介!


赤ちゃんをたくさん抱くことで得られる効果は、数知れません。

ママに抱かれることで得られる安心感は、子どものすこやかな成長に必要不可欠な要素なのです。

ここでは赤ちゃんを抱くことのメリットを、簡単に紹介します。

たくさん抱っこすると自立心が育つ

近年、欧米ではアタッチメント・ペアレンティング(愛着育児)という育児法が話題を集めています。

アタッチメント・ペアレンティングとは、抱き癖という言葉が生まれた育児法とは真逆の考え方で、赤ちゃんの欲求に最大限応えることを推奨する育児法です。

つまり赤ちゃんが抱っこしてほしいときに、積極的に抱っこやスキンシップをとることで、赤ちゃんとママのあいだに信頼関係が芽生え自然に自立心が芽生えるといわれています。

たくさん抱っこされて育った赤ちゃんは、座る、立つ、歩く時期が早いという研究結果もでているようです。

アタッチメント・ペアレンティングは、抱っこの重要性以外に、

  • 分娩直後のカンガルーケア
  • 母乳育児
  • 添い寝
  • スリングのような一枚布での抱っこ
  • 赤ちゃんの欲求に応える
  • ママ自身の健康も大事にする
  • 友達の意見や育児書に流されない、自分の直感に従った育児

などが、赤ちゃんの心の安定に必要だと、提唱しています。

たくさん抱っこされた赤ちゃんは、泣く時間が少ない

たくさん抱っこされて育った赤ちゃんは、そうでない赤ちゃんとくらべて泣く頻度や時間が圧倒的に少ないようです。

1日の大半を抱っこされて育つアフリカのある民族の赤ちゃんは、抱っこされる頻度が少ない現代の赤ちゃんと比較して、泣く時間が半分程度であるという、研究結果があります。

赤ちゃんが泣くたびに、抱き上げることはママにとって負担でしょう。

ママがムリのない範囲で、その都度しっかり抱きしめてあげることで、赤ちゃんの抱き癖・夜泣きも落ち着くかもしれません。

参照:米国小児科学会「Nursing interval and maternal responsivity:Effect on early infant crying.」

たくさん抱っこされた赤ちゃんは、ストレスに強くなる

たくさん抱っこすることで、赤ちゃんの「ストレス克服能力」を育てられると、報告する研究があります。

赤ちゃんは2歳ごろまで、気持ちをコントロールすることや、ストレスへの対処法を急激に学ぶ時期です。

この時期の赤ちゃんをしっかり抱きしめることで、生涯にわたって、ストレスホルモンの分泌を制御できるようになり、情緒が安定します。

ストレス社会といわれる現代を生きる、これからの子どもたちにとって、とても大切な能力でしょう。

参照:サイエンス誌「Maternal care, hippocampal glucocorticoid receptors, and hypothalamic-pituitary-adrenal responses to stress」
参照:サイト東京学芸大学「感情制御の発達と母子の愛着システム不全」

抱き癖の心配は不要!できるだけたくさん抱っこしてあげよう


一昔前までは、当たり前のように「抱き癖」という言葉がまかり通っていましたが、実は医学的根拠がまったくないものでした。

それよりも抱っこすることのメリットが、とても大きく驚いたママも多いでしょう。

三つ子の魂百までという言葉があるように、赤ちゃんのころにたくさん抱きしめられた経験は、大人になるまで、心身の発達に影響を与えます。

赤ちゃんが抱っこしてほしいと泣いたら、抱き癖を気にせず、積極的に抱っこしてあげましょう。

大きくなったら、抱っこしたくても抱っこさせてくれないようになるので、抱けるときはしっかり抱きしめてあげてくださいね。

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