【女優・加藤貴子の連載コラム】(第3回)夫の男性不妊

「赤ちゃんの部屋」で、妊活についての連載コラムを執筆させていただくことになりました女優の加藤貴子です。

第3回目は、まさかの男性不妊が発覚した際の、夫婦の意外なすれ違いについて。

この経験は、私たちを大きく成長させてくれました。

<連載コラムのバックナンバー>
第1回「朝の習慣」
第2回「食への気づき」

夫はぽかん、私は不安…

私は、42歳から不妊クリニックに通いはじめました。
それまでも、タイミング法で妊活はしていたものの、なかなか望むような結果が得られず…。

きちんと原因を知るために、不妊クリニックで精密検査を受けることにしたのです。

検査は夫婦で行いました。そうしたら夫の男性不妊が発覚したのです。
この診断を聞かされた夫は、ぽかんと無言のまま。

夫の場合、精子の数が少なく、運動率が10%と深刻ではありましたが、幸いなことに対策できることがありました。

お酒を飲んだら、休肝日を3日以上設ける。運動は、毎日45分間歩く習慣を作る。
また股関節や骨盤まわりを締めつけるような衣服や下着を避ける…など。

それでも呆然としている夫に、どう声をかけてあげればいいかわからず、とにかく「生活習慣を改善していこう」、それだけを伝えました。

いっぽう私は、ショックというよりも不安のほうが大きかったように思います。

そもそも夫は妊活に対して、それほど意欲的ではなく、どちらかというと受け身。

そのうえ男性不妊を突きつけられたら、さらに妊活への意欲がなくなってしまうのではないか…そんな思いがどんどん膨らんでしまい。

しかも追い打ちをかけるように、次の検診では、なんと夫の精子の運動率が、さらに低下していることが発覚したのです。

私の気遣いが逆効果だった!?

これは、私の著書『大人の授かりBOOK』を書き始めた頃に知ったことですが、夫は自分の不妊を知ったとき、「ショックは受けていなかった」というのです。

「じゃあ、なんであんなに呆然としていたの?」と聞くと、「普通に性欲があって射精できれば、妊娠するものだと思っていたからビックリしたんだ」と、意外な答え。

私は、彼が相当ショックを受けていると思っていたので、不妊についての話はタブーだと決めつけていました。

これが、かえって夫のプレッシャーになっていたようで…。

夫は、私が怒っているから、不妊についての話さえしないのだと思い込み、萎縮していたのだそう(苦笑)。

日に日に、私に申し訳ないという気持ちが強くなり、そうした心の抑圧が、数値悪化を招いていたのです。

正直な気持ちで向き合うことが大切

相手の気持ちを思うばかりに、かえって、互いに心の重荷を増やしていたんです。
誤解って怖いですね。

相手とどう向き合えばいいか、わからないときほど「単刀直入に話し合うことが大切」だとあらためて気づかされました。

心の負担こそ、妊活にとっては思いがけない大きな障壁となることがあるからです。

また我が家の場合、男性不妊が発覚したことで、夫がかえって妊活に意欲的になりました。

「自分にも原因があるのなら、きちんと対処しなければいけない」という気持ちが芽生えたのだと言います。

一見、危機的な状況に見えることも、ポジティブに働くことだってあるのです。

思いやりから、相手の気持ちをおもんばかるだけでなく、正直な気持ちで向き合うことが大切なのかもしれません。

実は夫婦間のコミュニケーションが、時として「一番難しいのでは?」と思うことがあります。

実際、私もとれていたようでとれていなかったこともありますし、お互いの甘えで、口に出さなくてもわかって欲しい、でケンカになることもありますし…。

でも妊活がきっかけで夫婦の絆を深めたり、コミュニケーションの壁を越えたり、溝を埋めることができたら、こんな素敵なことはないですね。

(編集協力/染矢真帆)

<加藤貴子さんのインタビュー>
44歳、46歳で出産した女優・加藤貴子さん「頑張りすぎない妊活とは?」

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