【助産師監修】妊娠初期症状はいつから?どんな症状?10の妊娠兆候まとめ

この記事の監修専門家
ははこぐさ治療室・院長
奥山麻理先生

助産師・看護師・鍼灸師。ははこぐさ治療室院長。ママズケア認定ベビーマッサージ講師。 妊婦さん、ママと赤ちゃんのサポーターとして、ベビーマッサージ教室や赤ちゃんのお手当て講座、お灸教室などを定期的に開催。

生理が予定日を過ぎても来ない…。
そういえば体調もいつもと違う気がする…。

もしかして、妊娠?

とくに妊活を意識している女性であれば、なおさらその可能性を考えますよね。

妊娠した際にあらわれる体調の変化を、妊娠初期症状と呼びます。

妊娠初期症状は具体的にどのような症状で、いつ頃あらわれるのでしょうか。

妊娠が考えられる10の症状と、生理前症状との見分け方など、妊娠初期症状について詳しく解説します。

妊娠初期症状ってどんなもの?

妊娠初期の体調の変化は、ときどき生理前の体調不良と似ていることがあります。

妊娠初期症状とは具体的に、妊娠してからいつ頃、どんな症状が出るものなのでしょうか。

1.おりもの

妊娠初期のおりものは、生理日前後のものと異なる特徴があります。

  • 白いまたは透明だが茶色やピンクになる場合もある
  • 無臭
  • 量が多い
  • サラサラになる

おりものの量が多く不快感があれば、おりものシートを敷いたり、下着をこまめに替えて清潔な状態を保ちましょう。
まれにおりものに膿のようなものが混ざっていたり、おりものと同時に強いかゆみを覚える場合があります。

膣炎や外陰炎の可能性が考えられるので、産婦人科を受診しましょう。

ピンクっぽいおりものは血液が混ざっている場合に起こります。
着床出血であることが考えられますが、流産で血液が外に出ていることも予想できるので、自己判断ではなく必ず医師に相談しましょう。

2.熱や咳、喉の痛みなどの風邪のような症状

熱や咳、喉の痛みなど風邪によく似た症状が妊娠初期に起こることがあります。
風邪だと思って病院を受診したら妊娠していた!という人も珍しくありません。

排卵期になると体温が上昇して低温期から高温期に変わります。
生理が終わると低温期に戻りますが、妊娠が成立している場合体温は高いままです。

そのため妊娠初期には倦怠感や身体がほてったような感覚があります。
また、ホルモンの影響を受けてアレルギー反応を起こし、咳やくしゃみなどを起こす場合もあります。

生理が予定日を過ぎても来ず、熱っぽさが続いたり咳やくしゃみといった風邪のような症状が出た際には、妊娠検査薬を試すか産婦人科を受診しましょう。
仮に妊娠しているのに気づかずに風邪薬を飲むと、胎児へのリスクが懸念されます。

3.便秘

妊娠初期に便秘に悩む妊婦さんが多くいます。

妊娠初期に便秘を起こす要因として、黄体ホルモン(プレゲステロン)と呼ばれる女性ホルモンの働きがあります。

黄体ホルモンは妊娠を継続させるために必要なホルモンですが、腸の働きを抑制することがあります。

そのため便秘になりやすいといわれています。

4.眠気

寝不足ではないにも関わらず、日中に眠気が襲ってきて仕事や家事など日常生活に支障が出ることがあります。
これも妊娠初期症状のひとつで、黄体ホルモンが身体の温度を高い状態で保つことが起因しています。
また、黄体ホルモンが分解されたときにできるアロプロゲステロンが、睡眠薬と同じ作用を起こすことも眠気の原因です。

黄体ホルモンは妊娠初期にもっとも活発になり、つわりの時期のひどい眠気(眠気づわり)はこのためです。

眠気が妊娠初期症状としてあらわれた場合、初期のうちはしばらく続く可能性があります。
あまりにも眠気がひどいなら日中に仮眠を取ったり、ストレッチや散歩などで気分転換をすることをおすすめします。

5.乳房に違和感がある

妊娠初期に胸の張りが起こるのも、先ほどご紹介した黄体ホルモンによって引き起こされます。
黄体ホルモンには乳腺を活性化させたり血液量を増やす働きも持っており、ホルモン分泌量が多くなることで胸が張ってくるのです。

生理前でも胸の張りを訴える人がいますが、妊娠している場合の胸の張りは生理前より強くより痛みを覚えることが多いです。

6.胃痛や胸やけ、消化不良感

生理が予定日を過ぎても来ず、胃痛が続くことがあれば妊娠の可能性があります。
胃痛や胃の不快感はつわりの一種でもあり、中には食欲が減退したり食べ物を受け付けない人もいます。

胃痛もまた黄体ホルモンが関係しており、子宮を大きくする傍ら胃の働きを抑制してしまうのです。
胃の働きが抑えられると消化不良になりやすいので、食事をする際にはよく噛んで食べるようにしましょう。

7.腹痛や下痢

妊娠していると思われる時期に下腹部に痛みを訴えた場合、子宮が大きくなろうとして起こる痛みであることが予想されます。
子宮内の筋肉が伸びていることで、締め付けられるような感覚に陥ります。

また、受精卵が着床した際に起こる着床痛でおなかに痛みを覚えることがあります。
着床痛の場合、おなかがチクチクするように痛むだけでなく、足の付け根も痛くなるようです。

生理が遅れている状態で下腹部痛がある場合は妊娠を疑いますが、まれにすでに妊娠していて流産しかけていることで腹痛が起きていることもあるのです。
通常の生理痛より痛みが強い、痛みが長期間続くということがあれば、すぐに産婦人科医に相談することをお勧めします。

妊娠初期の下痢や腹痛についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事をチェック↓


8.頻尿

妊婦さんは赤ちゃんの成長のためにたくさんの水分を必要とし、その水分を循環させるために腎臓が活発に働きます。

腎臓がどんどん体の老廃物をこしているので、いつもよりも多くのおしっこが作られています。
そのため、人によっては30分に一度はトイレに行くということもあります。

また、妊娠3ヶ月ごろまでは子宮が大きくなるにつれて膀胱を圧迫し、それがもとで頻尿気味になることもあります。
4か月頃になると子宮がお腹の上のほうにあがっていくため、頻尿感はおさまっていきます。

頻尿は妊娠初期に限らず、大きくなったお腹が膀胱を圧迫する妊娠後期にもあらわれる人もいます。

9.唾液や鼻水が多く出る

ホルモンバランスの影響で自律神経が乱れることにより、よだれがやたら多く出たり、鼻水がとまらないなどの症状が出ることがあります。
(よだれづわり、というつわりの一種としても知られています。)

10.気持ちが不安定になる

月経前と同じように、妊娠中はホルモンバランスが通常とは違います。

赤ちゃんを授かったことへの幸せを感じた次には、将来への不安や心細さにさいなまれることもあるでしょう。
優しく接してくれるパパに対して、なぜかどうしようもなくイライラすることもあるかもしれません。

体調の不安定で、初産ならなおさら不安がつのることもあります。

自分をせめたりせずに、できるだけリラックスしたり気分転換できる環境をつくりましょう。

妊娠初期症状は妊娠後いつ頃出るの?

妊娠初期症状は、妊娠後どれくらいのタイミングで出るものなのでしょうか。
それを知るには、まず妊娠がどのように成立するのかを見ていく必要があります。

妊娠が成立するのは2~4週目

最終生理開始日のおよそ2週間後にある排卵日あたりに性交渉を行い、精子が卵子の中に入ると受精卵になります。

受精卵は細胞分裂しながら卵巣から子宮に移動し、子宮の内膜に着床すると妊娠が成立します。

最終生理開始日が「妊娠0週」とカウントするので、妊娠が成立するのはだいたい妊娠2~4週といわれています。

この着床をきっかけにして、女性の体は妊娠を継続するためのホルモンを出し、通常時とはホルモンバランスが変わります。

そのため、妊娠初期症状は一般的に、受精卵が着床するタイミング以降、妊娠5週目前後に始まることが多いようです。

妊娠が判明していない人は…妊娠超初期症状ってどんなもの?

妊娠は排卵から約1週間後、妊娠2~4週で成立しますが、この時期はまだ妊娠検査薬はもちろん病院に行っても正しい判定ができません。
この時期のことを妊娠初期と区別するために「妊娠超初期」と呼ぶことがあります。
(医学用語というわけではありません。)

妊娠したかどうか確証が持てなくても、人によっては妊娠初期症状と似た症状があらわれることがあります。
そんな妊娠超初期症状とは、どのような症状なのでしょうか。

妊娠超初期症状…代表的なものは「着床出血」

妊娠2週~4週に現れる妊娠の兆候としては、着床出血と呼ばれる少量の出血があります。
すべての人にあらわれるわけではなく、10人にひとりの割合で起こります。

受精卵が着床した際に絨毛(じゅうもう)が生え、子宮内膜が傷つき出血することがあります。
着床出血は茶色っぽいものや真っ赤な鮮血など個人差があります。

また、

  • 胸の張り
  • 下腹部の痛み
  • 肌荒れ
  • 気分の落ち込み

なども起こります。

生理前の症状や風邪の症状とよく似ていることから、妊娠超初期にこれらの症状が起きても見逃される場合が多いです。

心当たりがあってもこの頃は妊娠検査薬が反応しないことがありますが、症状が当てはまれば判断材料になります。

みんなの妊娠初期症状エピソード

ここまで妊娠初期症状として代表的な10の症状をご紹介しました。
しかし、ひとくちに熱っぽい、吐き気があると言っても、感じ方や症状の出方は十人十色。

リアルな妊娠初期症状について、10人のママの体験談を集めました。

1.お気に入りの香水だけは大丈夫でした

生理予定日を一週間すぎたころから、風邪のようなだるさと眠気、そして胃がムカムカする感じが続いていました。
2.3日様子を見て、妊娠検査薬を試すと陽性。
その後すぐに産婦人科に行き、妊娠が確定しました。
すると一気に気持ち悪さが押し寄せ、一日中車酔いのような状態に。
洗濯物や冷蔵庫、ご飯の準備のありとあらゆる匂いがだめになってしまったため、ずっとマスクを着けて過ごしていました。
唯一、当時気に入っていた香水の匂いのみ大丈夫で、タオルに香水を吹きかけて持ち歩いていました。(SOSOさん)

2.悪阻がはじまってからは炭酸水とゼリーですっきり

私は、生理予定日あたりから妊娠初期症状がありました。
4週を過ぎたあたりからどんどんひどくなってきて、症状としては頭痛、下腹部の腹痛、吐き気、熱、関節の痛み。
風邪に似たような症状が多かったように思います。
悪阻が始まってからは本当に辛くて毎日のように吐いてしまっていたのですが、なんとか自分が食べられるものを探して少しでも食べるようにしていました。
私の場合は炭酸水とゼリーですね。
この2つであればなんとか胃に入れることができたので少しでも体調がいいときに食べるようにしていました。
悪阻の時は何をしていても基本的に気持ち悪かったですし、寝込むほどだったので辛かったのですが、少しでもすっきりできる炭酸などはおすすめです。(ゆうさん)

3.ひたすら我慢で乗り切った!

妊娠が分かったのは生理予定日でした。
私は生理予定日よりも2~3日早く生理がきてしまうのですが、その時は予定日まで生理が来なかったので、妊娠したかもという期待を持ちました。
市販の妊娠検査薬をためしてみると、陽性反応でした。
妊娠していることが分かってからは、妊娠5週目ごろからつわりがありました。
夕方になるとお腹が膨らんでくるような感覚がして、その不快感が毎日続き、妊娠7週目に入ると吐き気に変わりました。
症状が治まるような方法はなく、ひたすら我慢をして乗り切りました。(KAHOさん)

4.とにかくずーっとねむい

とにかく眠たくて眠たくて仕方ありませんでした。
普段なら夜中の2時まで起きていられたのに、妊娠初期は夜の9時にはあくびしっぱなしでした。
昼間も仕事中でもうとうとしていたくらいでした。
体調が悪いのかな?と思いましたが、生理が遅れている事に気付き妊娠判定したところ陽性で妊娠がわかりました。
主人と大喜びしましたが、妊娠3ヶ月までこの眠気は続きました。
妊娠を機に仕事を辞めたので、昼間はひたすら昼寝ばかりしてぐうたらな生活を送っていました。(ねむりママ)

5.下腹部がキリキリ…

生理が来なくて2週間ほど経ったときに、なんとなく下腹部がキリキリしてもしかしてと妊娠検査薬を試しました。
妊娠に気づいて1ヶ月ほどしてつわりが始まりました。
食べても食べなくても気持ちが悪くて、炊飯器のご飯が炊けた匂いやお風呂の湯気が気持ち悪かったです。
歩いていても吐き気をもよおすのでなるべく外出は避けていました。
そんな時期は、パイン飴など酸味のあるものを口にずっと入れるようにしていたり、氷をなめたりして耐えました。(クマさん)

6.食事をするたびに吐いてしまう

妊娠がわかってすぐの5週目から吐き気がありました。
最初は吐くことはなかったので呑気にしていたら、6週、7週と進むにつれて吐く回数が増えて行きました。
食事をするたびに吐くので常にお腹がすくし、体重もどんどん減っていきました。
寝ている間は吐かなかったので、寝る前に食べて栄養をとり、体重を減らしすぎないように気をつけました。
日中は何もしていないと気持ち悪くなるので、夫のゲーム機を借りてまぎらわせました。(AM00さん)

7.生理予定日に出血

生理予定日頃、出血がありました。
いつもの量ではなく、かなり少ない量でうっすらピンク色でした。
生理が始まったと思っていましたが、2日ぐらいで出血は止まりそれと同時に胸がチクチク痛み始めました。
妊娠2ヶ月頃だと思います。
空腹だと気持ち悪くなり、でも食べても気持ち悪いので体調の変化を感じていました。
おかしいと思い検査薬を使うと陽性反応が出ました。
ずっと船酔いしているような気分で、つわりがなくなるまではどうする事もできず辛かったです。(ナナさん)

8.つわりが陣痛のときまで続いた

私の場合、最初は比較的穏やかで、少しのつわりも妊娠2カ月、3カ月位までは赤ちゃんができて嬉しいと言う喜びの方が勝っていました。
ただそれからつわりの症状が重くなり、しかも陣痛の時まで続いて本当に大変でした。
ほかは生理前と似た症状で、生理前との違いはいつもある肌荒れがなかったことくらいです。(あきママさん)

9.いつもは食欲旺盛なのに…

主人の実家でのお正月もあけて、我が家に帰りほっとした頃のことです。
何となく体がだるく熱っぽさもあり、さらに私のとりえでもある”食欲”がない。
きっと気を使いすぎて軽い風邪でもひいたのだろうと思っていたのですが、10日たっても全く治らずおかしいと思っていました。
そんな時、友達から遊びに行こうと誘いがあり「風邪気味で無理かも…」と断ったら、「妊娠じゃないの?」と冗談半分に言われました。
私はその可能性を想像もしていなかったので、まさかぁとは言ったものの一応妊娠検査薬で調べてみました。
ばっちり陽性でした。(アムロさん)

10.カレーのにおいが変わった!

妊娠7週目入ってすぐ、カレーのにおいが何故か美味しくなさそうなものに変わりました。
次の日カレーは二口位でお腹いっぱいに。
それからは食べれるものが減っていき、匂いがダメで作ることも出来なくなり、最後はキッチンを見ただけで吐き気がするようになりました。
定番のご飯の炊ける匂いが一番ダメでした。
5ヶ月頃につわりが治まるまで、パンをいつも横に置きちょこちょこ食べるようにして乗りきりました。
梅のおにぎりと、酸っぱい炭酸も役に立ちました。(ノンノンさん)

みんなのつわりエピソードが見たい人はこちらの記事がチェック↓

妊娠初期症状と生理前の症状を見分ける方法


妊娠初期症状(妊娠超初期症状)の多くは生理前の体調変化とよく似ていることから、妊娠していても見逃してしまうことがあります。

妊娠している場合、生理前のときとはどのような違いが出るのでしょうか。

つわりのような症状が出たら妊娠の可能性あり!

妊娠初期はちょうどつわりが始まる時期です。
つわりの症状のひとつに、嗜好の変化があります。
今まで食べられたものが急に受け付けられなくなったり、逆に好みでなかった食べ物を無性に食べたいと思うようになったら、妊娠初期の段階かもしれません。

他にも食欲が急激に増えたり、頻尿になったり、吐き気を催すようになったりなど、今までにはなかったつわりのような症状が出たら妊娠を疑いましょう。

生理前とは違った症状があるなら、基礎体温の変化と一緒に判断材料にしてみてください。

妊娠の可能性に敏感になる

毎日基礎体温表をつけている方は、高温期が続くことで妊娠を疑うこともあるでしょう。

高温期が16日以上続いたら妊娠の可能性が十分にあります。

産婦人科で妊娠検査(尿検査と血液検査)を受けることも可能ですが健康保険が適用されないため、その前に一度妊娠検査薬で自己診断してみるといいでしょう。

ただし、妊娠検査薬で陽性反応が出るのは、妊娠5週目以降です。
生理予定日から1週間後を目安に使ってみるのもよいでしょう。

フライング検査をすると正しい反応が出ませんのでご注意ください。

このとき陽性反応が出たら、子宮外妊娠や稽留流産などの異常を早期発見するためにもなるべく早めに産婦人科を受診することをおすすめします。

薬を定期的に服用している方は、妊娠の判明が遅れると薬が胎児の成長に影響する可能性もあります。
妊娠初期症状と思われる症状が出たり、排卵日あたりに性交渉を行った際には注意しましょう。

兆候があっても難しい妊娠判断


妊娠初期に起こる10の兆候と生理前の症状との違いをご紹介しましたが、違いがあらわれても判断するのは容易ではありません。
兆候がまったくなかったのに妊娠していたというケースもあります。

上記に当てはまる兆候があってもなくても、生理予定日を過ぎても生理がなく心当たりもある場合には、妊娠検査薬を試すか産婦人科で妊娠検査を受けるようにしましょう。
早めに妊娠が判明することで、ママ自身と赤ちゃんの安全性が確保できますし、将来に向けての準備も早く始められますよ。

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