【女優・加藤貴子の連載コラム】(第5回)自分とも夫とも仲良くなるヒケツ

「赤ちゃんの部屋」で、妊活についての連載コラムを執筆させていただいています、女優の加藤貴子です。

第5回目は、自分を受け入れること。そして、夫婦の絆を深めるコツについて。

自分も相手も責めず、どんな瞬間も夫婦で乗り越える。そこから得られる充足感と安堵は、何にも代えがたい心の支えになります。

楽しむ、感覚を取り戻す


妊活中は、どうしてもナーバスになりがちです。私の場合、3回流産したこともあり、強い不安と焦りから、次第に思考が暴力的に。

赤ちゃんを抱いている女性に嫉妬心をいだいてしまったり、なかなか妊娠できない自分を責めてしまったり。

そのうち、妊活がうまくいかないことを、すべて夫のせいにして「この人じゃなかったら、うまくいくかもしれない…」なんて、危険な考え方にまで陥ったことも。

どうすれば妊娠できるのか、私の何がいけないのか。藁にもすがる思いでクリニックに通っていました。

そんな私に先生は、屈託のない笑顔で「もっと、楽しんでください」と言うんです。

当時は、「楽しむ=不安も恐れもなく笑って過ごすこと」だと考えていたので、先生の言葉をすんなり生活に反映することができませんでした。

けれどクリニックへ行くたびに、先生から「楽しんで」と言われるので、「楽しむってなんだろう?」と意識するようにしてみたら、私が楽しく過ごすことは、自分を裁かないということだと、少しずつわかってきたんです。

どんな感情を抱いても、それを良い・悪いといった尺度で判断をしない。分析しない。ただ、観察して受け入れる。

これが、できていなかったから、私は苦しみのループから抜け出せなかった。

そんな抜け道を得たら、自責の念や後悔にとらわれる代わりに、日常のちょっとしたできごとに感動したり、嬉しさを覚えるようになって。

楽しい瞬間って、こんなにもあったのかと、目の前のキリが晴れていくように、心がふっと軽くなっていきました。

夫婦喧嘩を長引かせないコツ


それでも、イライラする日もあります。
夫婦喧嘩もします(笑)。

喧嘩がヒートアップして、家を出ていこうとしたことも何度となくありました。でも、そのたびに夫が、私を全力で阻止するんです。

「まだ話は終わっていない」と。

いま思えば、夫のこの対応にすごく救われていたなって思います。

妊活はギリギリのところで頑張ってしまうから、夫婦の関係はもろくなりやすく、少しの亀裂でも修復できないほどの大きな溝になり得る。

このことを、誰よりも夫が理解をしてくれていたから、私がどんなにひどい言葉を吐いても、喧嘩がヒートアップしても、いっしょの空間にいることを、大切にしていたんだと思います。

事実、どんなに喧嘩をしても一緒にいれば、時間が経つにつれ、「コーヒー飲む?」とか、ささいな言葉を交わすようになり、自然と関係が修復。

そのたびに家を飛び出さなくてよかったと胸をなでおろしていました。

妊活は、夫婦で育むものです。
女性ひとりで頑張れるものではありません。

夫婦で、”いま”ときちんと向き合いながら、どんなときでも寄り添う意思を大切にすることが、健全な関係を築く秘訣なのかもしれません。

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