【女優・加藤貴子の連載コラム】(最終回)自分を褒めると妊娠力が高まる

赤ちゃんの部屋で、「頑張らない妊活のすすめ」と題して連載コラムを執筆しています、女優の加藤貴子です。

最終回は、妊娠力を高めるうえで、もっとも重要とも言える“信じる力”の育みかた。

ナーバスになりやすいからこそ、自分を信頼する。

その方法を知っていると妊活は、ぐんとラクになるはずです。

原因追求より自己暗示

【女優・加藤貴子の連載コラム】(最終回)自分を褒めると妊娠力が高まる
「妊娠する力は、あなたにあります。私たちは、ほんの少し手を貸すだけ。」

これは、クリニックの先生の言葉です。

顕微授精、体外授精を勧めてくださった先生が、まさかこんなことをおっしゃるとは思いもしませんでした。

しかも、「妊娠する秘訣は、楽しく過ごして自己暗示」と続けるので、とても驚きました。

自分には赤ちゃんを育む力があると信じ切ること。そのためにも楽しく過ごすことが一番大切だというのです。

そんな先生の言葉を胸に刻み、日々の小さな喜びにも目を向けられるようになってきたら、ポジティブで明るい人たちとの出会いにまで恵まれ、彼らと過ごす時間が、心のよりどころになっていきました。

なかでも、あるハープ奏者の女性との出会いは、大きな支えに。

あるとき、彼女の自宅で、ちょっと愚痴をこぼしたことがあったんです。

そうしたらゲラゲラ笑いながら「嫌なことがあったときは、“加藤貴子は素晴らしい〜”って、言いながら笑っちゃうといいよ」って。

なんだかクリニックの先生の言葉ともリンクして、はっとしました。

それで自宅に帰ってから、試しに「加藤貴子はすばらし〜」と、口にしてみたんです。

さらに以前、舞台のワークショップで教わった、体を緩める動きに合わせて。
顔から火が出そうなくらい恥ずかしいほど、くだらなければくだらないほど、体がほぐれていくんです。

そうしたら、呼吸がどんどん深くなり、同時に悩んでいたことがす〜っとしぼんでいくように思えたんです。

まるで、魔法にかかったかのように。

以来、心が折れそうなときは、この魔法の言葉を口にすることが習慣になっていきました。

自分を許し、楽しむことから始めよう

【女優・加藤貴子の連載コラム】(最終回)自分を褒めると妊娠力が高まる
妊活がうまくいかないと、どうしてもその原因を知ろうと必死になってしまいますが、仮に原因がわかったとしても解決しないこもあります。

それどころか、かえって自分を責めてしまったり、後悔したり…。

「原因を知ることが、自分を裁くきっかけになるのなら、やめたほうがいい」と、夫もよく言っていました。

本当にそのとおりで、反省と後悔は妊娠の糧にはなりません。

妊娠の鍵を握るのは、いかに自分を、そして環境を許せるのか。

体を緩めながら「加藤貴子はすばらしい〜」と声に出すことは、この許すことにつながっていたのだと思います。

声に出すことで、自己暗示にかかりやすくなるのか、本当に「大丈夫、なんとかなる。きっと上手くいく」って思えるようになり、そうしたら、妊活のプロセスを少しずつ楽しめるようにもなっていったんです。

また、「加藤貴子はすばらしい〜」と私が言うのを、他ならぬ夫にうなずいてもらえたことも、すごく救いになりました。

こうして最初の顕微授精から20カ月後、念願の赤ちゃんを、この手に抱くことができ、いまは2児の母親です。

まさに山あり谷ありのドラマチックな日々でしたが、妊活の経験そのものが、人生の宝物。

子どもと同時に、かけがえのない経験と大きな教訓をも授かることができたのですから。

いつも温かい手を差し伸べてくれたクリニックの先生、看護師の方々、理解を示してくれた仲間たち。そして、家族と夫に心から感謝しています。

また、この連載を最後まで読んでくださった皆さま、ありがとうございました。

少しでも、妊活中の励みになれば幸いです。

<連載バックナンバー>

<インタビュー>
44歳、46歳で出産した女優・加藤貴子さん「頑張りすぎない妊活とは?」