赤ちゃん返りとは?いつまで続く?親子が安心できる上手な対処法8つ

妹や弟が産まれたり、環境の変化によって起こる、上の子の「赤ちゃん返り」に悩む人は多いでしょう。

「下の子のお世話で手がいっぱいで、イライラする」
「ついイライラして、どう対処していいかわからない」

といった意見もあります。

ここでは、赤ちゃん返りとはなにか、その原因と対処法について紹介します。

>>すぐに対処法をチェックしたい人はこちら

赤ちゃん返りとは

赤ちゃん返りとは?いつまで続く?親子が安心できる上手な対処法8つ赤ちゃん返りとは、ある程度いろいろなことができるようになった幼児期の子どもが、まるで赤ちゃんに戻ったような振る舞いをすることです。

これを「幼児退行」ともいいます。

赤ちゃん返りは個人差が大きい

赤ちゃん返りは、一般的に1歳~4歳、5歳ごろまでにおこりますが、そのあらわれ方には個人差があります。

赤ちゃん返りをする子もいれば、赤ちゃん返りをしない子もいるでしょう。

環境の変化や兄弟の出産がきっかけなることが多いですが、一人っ子でも赤ちゃん返りが起こることもあります。

また、一度収まった赤ちゃん返りがぶり返すケースもあるようです。

赤ちゃん返りは大切なステップ

子どもは「甘え」と「自立」を繰り返して成長するものなので、赤ちゃん返りは大切なステップでもあります。

赤ちゃん返りを通して、なにもできない自分を受け入れてもらうことで、「自己肯定感」を育むのです。

成長と逆行するような赤ちゃん返りに、イライラしたり不安になるママも多いでしょう。

しかし赤ちゃん返りをする子どもを見て、不安や焦りを感じる必要はありません。
順調に心が成長している証なので、正しく対応することが重要です。

赤ちゃん返りの行動ってどんなの?

赤ちゃん返りとは?いつまで続く?親子が安心できる上手な対処法8つ赤ちゃん返りとはどのような行動をいうのでしょうか。
赤ちゃん返りの具体例を紹介します。

赤ちゃんのマネをする

  • 赤ちゃん言葉
  • 指しゃぶりを始める
  • 下の子が泣き出すと同時に泣き出す
  • オムツを履きたがる
  • ベビーカーに乗りたがる
  • ウソ泣きをする

など、赤ちゃんのマネをしたがることがあります。

まるで赤ちゃんに戻ったように、急に甘えん坊になったりするので、わかりやすいでしょう。

自分でできることをしない

  • 着替えを自分でしない
  • トイレができない
  • 食事を自分で食べない

これまでできていたことができなくなるので、焦るママが多いようです。

騒いだり癇癪(かんしゃく)を起こす

  • なんでもかんでも「できない」と駄々をこねる
  • 少し注意しただけで必要以上に泣きわめく
  • 思い通りにならないと癇癪をおこす
  • 赤ちゃんのお世話をしていると泣き出す

少しの出来事で、必要以上に騒いだり大泣きすることがあります。

イヤイヤ期と混同しがちですが、注意深く観察しているとイヤイヤ期が強い自己主張であるのに対し、赤ちゃん返りは甘えです。

スキンシップをしたがる

  • ベタベタくっついてくる
  • 抱っこをせがむ
  • 離れない
  • おっぱいを欲しがる
  • 触りたがる

ママやパパに必要以上にくっつこうとします。
子どもによっては、ママやパパが赤ちゃんと触れ合うのを阻止しようと独占状態になることもあるようです。

自己主張が増える

  • 「アレしたい」「コレ欲しい」が増える
  • 大人同士の会話を遮る

自分に注目してほしいという気持ちから、自己主張が強くでることもあります。

機嫌が悪くなる

  • 物を投げる
  • 叩く・引っかくなど暴力的になる
  • 反抗的になる
  • 怒りっぽくなる
  • 下の子にいじわるする

ママやパパが赤ちゃんのお世話をしていると、露骨に機嫌が悪くなる子どももいます。

身体的反応

  • アレルギーの発症
  • 食欲低下
  • おねしょが増える
  • 夜泣きする

日々のストレスから、身体的な反応がでることもあります。

このように、赤ちゃん返りの症状は子どもによってさまざまなので、すぐには赤ちゃん返りと気が付かず、叱ることもあるかもしれません。

赤ちゃん返りは、赤ちゃんの不安のあらわれです。
きちんと対応しないと、赤ちゃん返りが悪化したり、不安を抱いたまま大きくなると心身の成長の妨げにもなりかねません。

こういった行動が見られたら、赤ちゃん返りの可能性を疑いましょう。

わが子の赤ちゃん返り体験談

赤ちゃん返りとは?いつまで続く?親子が安心できる上手な対処法8つ先輩ママにとって赤ちゃん返りは、どのようなものだったのでしょうか。

SNSで見つけた、赤ちゃん返りの体験談を紹介します。

赤ちゃん返りのあらわれ方はそれぞれ違いますが、苦労しているママや、不安に感じているママが多いようですね。

子どもが赤ちゃん返りする理由は?

赤ちゃん返りとは?いつまで続く?親子が安心できる上手な対処法8つなぜ子どもが赤ちゃん返りをするのでしょうか。
赤ちゃん返りの理由について解説します。

「もっと構ってほしい」という気持ち

赤ちゃん返りの原因としてもっとも多いのが、下の子の出産です。
なかには、母親が妊娠中から赤ちゃん返りが始まる子もいます。

これまでママとパパを独占していたのに、下の子に愛情をそそぐ姿を見て、ママやパパの愛情や興味が自分から離れたと感じるのでしょう。

親の関心を自分に向けるため、赤ちゃんと同じような行動をするのです。

上の子のケアもしっかりしてあげたいけど、産まれたばかりの赤ちゃんのお世話は24時間つきっきりなので、ママの体力にも限界があります。

パパに協力してもらいながら、上の子がさみしい想いをしなくて済むようなルール作りが必要でしょう。

よその子を見て恋しくなる

きっかけとしては、下の子の出産だけでなく、よその赤ちゃんとママの姿を見て、おっぱいが恋しくなることもあるでしょう。

一人っ子の場合は、

  • 近しい友人に赤ちゃんが産まれたこと
  • 公園や児童館などで自分より小さな子どもがママに抱かれる姿を見たこと
  • 授乳する姿をみたこと

などが引き金となることも考えられます。

子どもが自分の赤ちゃん時代を恋しく思えるのは、立派に成長した証です。
「もうお姉ちゃん(お兄ちゃん)なんだから!」と、突っぱねるのではなく、優しく受け入れるよう心がけましょう。

環境の変化によるストレス

また環境の変化などによるストレスが原因で、赤ちゃん返りがおこることがあります。

たとえば、

  • 保育園・幼稚園に入園
  • 引っ越し
  • 災害
  • 好きな人との別れ
  • ママの仕事復帰

などがあげられます。

子どもは、新しい環境に順応する力を持っていますが、本人が気づかないところでストレスを溜めているかもしれません。

保育園や幼稚園で楽しそうにしていても、自分がお兄ちゃん・お姉ちゃんになってうれしい反面、どこかで不安を感じることもあるでしょう。

環境の変化などで不安なのかなと感じたら、思う存分甘えさせるというのも、よい方法ですよ。

赤ちゃん返りした子どもへの対処法8つ

赤ちゃん返りとは?いつまで続く?親子が安心できる上手な対処法8つ赤ちゃん返りをした子どもへは、どのように対処したらいいのでしょうか。

1.子どもとのスキンシップを増やす

子どもの気持ちを受け止めるには、スキンシップが有効でしょう。

言葉がわからない赤ちゃんでも、ママやパパの愛情を感じられるのが、スキンシップなのです。
実際に、スキンシップによって分泌される「オキシトシン」というホルモンは、愛着や信頼感を与えるという研究もあります。

上の子の赤ちゃん返りが始まったら、

  • 抱きしめる
  • 頭をなでる
  • キスをする

ことを意識して、積極的にスキンシップをとり、ママ・パパと上の子との信頼関係をつくりましょう。

参照:岡山理科大学大学院理学研究科「幸せホルモン?オキシトシンが母から子に与える影響」

2.褒め言葉で声掛けをする

どんな小さなことでも、「よく頑張ったね」「〇〇してくれてありがとう」など、褒め言葉や感謝の言葉を積極的にかけましょう。

こういった言葉は、認めてもらっているとか、きちんと見てくれているといった気持ちになり、情緒が安定します。

しかし、子どもが赤ちゃん返りをするとついつい、「もうお姉ちゃんなんだから頑張って!」などと言ってしまいがちです。

家では赤ちゃん返りで甘えていても、幼稚園や保育園で頑張っていることや、日常の些細なお手伝いでも構わないので、積極的に声をかけましょう。

3.ママと二人だけの時間をつくる

下の子が生まれて赤ちゃん帰りがはじまった場合は、夫や近くにいる親族の協力、一日保育などを利用して、ママと上の子の、2人だけの時間をつくりましょう。

下の子が産まれるまでは、ずっとママの愛情を100%独占していたので、上の子はその100%を欲しがります。

たまには、下の子を預けて「一人っ子タイム」をつくり、上の子だけを構う時間を作りましょう。
上の子の欲求を満たすことで、気持ちが落ち着くこともあるようです。

とくに下の子が小さいと、上の子を祖父母に預けがちですが、ほかの人がどれだけ愛情をそそごうと、子どもにとってはママの代わりになる人物はいません。

ママに思う存分甘えられる時間をつくって、上の子の不安を解消しましょう。

4.子どもの行動や言動を怒らない

赤ちゃん返りによる行動は、ついつい怒りがちですが、頭ごなしに叱っていては逆効果でしょう。

子どもは「ママを困らせよう」としているわけではなく、

  • ただただ自分に関心をもってほしい
  • なにもできない自分でも受け入れてほしい
  • 下の子に嫉妬している

ゆえの行動なのです。

そのため「お兄ちゃんでしょ!」「もう〇歳なんだから!」などと責めては、赤ちゃん返りがさらに悪化するかもしれません。

実年齢よりももっと年下の子がいると思って接するくらいがちょうどいいです。
3歳ならまだ2歳になったばかりのころを思い出しながら、幼稚園児ならまだ未就学児だと思って接してみましょう。

5.ママの負担を減らす

赤ちゃん返りに限ったことではありませんが、ママはできるかぎり負担を減らして、気持ちに余裕をもつようにしましょう。

とくに下の子が小さい場合、ママは夜中の授乳などによる寝不足で、健康を損ないがちです。
ところが赤ちゃん返りは「ママ」をターゲットに甘えてくることがほとんどで、ママに育児の負担が集中します。

子どもの心身の健康には、ママ自身の心身の健康が必要不可欠という研究もあります。
ママがストレスを溜めて、イライラしたり病気になると悪循環に陥りるでしょう。

そのため、

  • 自分なりのリフレッシュ方法を見つける
  • 家事などをヘルパーに頼む
  • ときには子どもと離れる時間を確保する

など、ほんのひと時でもいいので、ママがリラックスできる時間をつくるといいですね。

参照:国立精神・神経センター精神保健研究所「養育者の精神的健康と子どものパーソナリティの発達 」


6.ママと一緒に下の子のお世話をする

赤ちゃんのお世話を、上の子と一緒におこなうのもオススメです。

一緒にお世話をすることによって、上の子は自分がお兄ちゃん(お姉ちゃん)である自覚が芽生えやすく、嫉妬心がなくなります。

またお世話を手伝ってもらうことで感謝や褒めの言葉もかけやすいでしょう。

赤ちゃんが泣きだしたときに、「どうしたらいいかな?」と上の子に聞くと「抱っこしてあげて」と自ら答えたというママの体験談もありました。

赤ちゃんのお世話は大変で余裕のないことがほとんどですが、上の子にもできることを手伝ってもらうことで、ママの負担も軽くなり、赤ちゃん返りも改善するでしょう。

7.ママの胸元はできるだけ空けておく

ママの胸元は、子どもにとって一番落ち着く場所なので、赤ちゃんだけに独占させないようにしましょう。

子どもはお腹の中でも生まれた後も、ママの鼓動を聞いて、成長してきました。
抱かれたときに聞こえる胸の鼓動は、子どもにとって安心感そのものでしょう。

とくに下の子が小さいと、赤ちゃんを抱っこしている時間も多いかもしれません。

いつでも抱きしめてあげられるように、ママの胸元はできるだけ空いている状態にしておくと、嫉妬や不安が和らぐこともあるでしょう。

8.上の子をしっかり立てる

上の子のお世話を優先的におこなった結果、赤ちゃん返りがマシになったという意見もありました。

どうしても何もできない赤ちゃんのお世話を優先にしがちでしょう。
そんなママの態度に上の子は嫉妬や不安を覚え、赤ちゃん返りにつながります。

優先するといっても、なんでもかんでも上の子の要求をきくという意味ではありません。

たとえば、

  • 同時に泣き出した場合は上の子を先になだめる
  • お風呂上りの体を上の子から先に拭く

など、小さなことで構いません。

上の子のこともちゃんと見ていると、伝わることが大切です。

赤ちゃん返りは成長に必要なステップ!やさしく受け入れよう!

赤ちゃん返りとは?いつまで続く?親子が安心できる上手な対処法8つ赤ちゃん返りは、下の子の出産や環境の変化がきっかけでおこることが多く、多くのママが経験しています。

赤ちゃん返りはいっけん、ただのわがままに見えて、実は「もっと構ってほしい」という気持ちのあらわれです。

怒ったり、「もう〇歳なんだから!」と諭すのは、逆効果となりえます。
子どもの不安や欲求をできる限り満たすように、やさしく受け入れましょう。

上の子のさみしさや不安感・嫉妬の気持ちを取り除いて、安心感を与えられたら、赤ちゃん返りは次第になくなり、子どもの自信へとつながります。

赤ちゃん返りをふくめ子育ては大変ですが、ママ・パパは自分の健康も考慮しつつ、対処法を参考にしながら、赤ちゃん返りを乗り切りましょう。