【医師監修】摂りすぎ注意!葉酸の副作用について

葉酸は、妊活中・妊娠中のママが不足しがちな栄養素として有名です。
食べ物からだけだと、なかなか必要量を摂取しにくいので、葉酸サプリを活用する機会もあるでしょう。

一方で葉酸サプリには、ママや赤ちゃんのからだへの副作用があるのかどうか、心配になるママもいますよね。

この記事では、葉酸サプリによって副作用が起こる可能性がどれほどあるのか、また副作用を避けるために気を付けたいポイントについて紹介します。

安心して赤ちゃんを迎えるために、葉酸の副作用について、正しい知識をつけましょう。

ママの強い味方である葉酸を摂るには、サプリが不可欠?


葉酸はホウレンソウなど、葉物野菜に多く含まれる栄養素です。
赤血球に作用して、全身の細胞に栄養や酸素を送り、細胞を活性化させます。

葉酸は人間のからだに欠かせない栄養素のひとつですが、妊活・妊娠中のママには、葉酸がとくに不可欠なのです。

妊活・妊娠中のママには葉酸が必要です

葉酸は、赤ちゃんがほしいママ、妊娠中のママにとって非常に重要です。

葉酸は全身の細胞を活性化するために必要なので、新しい命を宿すママのからだを健康に保ってくれます
貧血を防ぐ効果もあるので、鉄分不足になりがちな妊婦さんに嬉しいですね。

また次のような作用があるため、赤ちゃんが健康に産まれてくるためにも、葉酸は重要なのです。

  • 流産防止
  • 胎児の先天性奇形を予防

葉酸を必要量摂るには、サプリが手軽!

たしかに葉酸はママのからだにとって大事ですが、実はママのからだが必要な葉酸の量は、意外と多いのです。

葉酸の推奨量
通常時(男女とも) 240μg
妊活中 640μg
妊娠中 480μg
授乳期 340μg
参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」報告書
1─6ビタミン(2)水溶性ビタミン

 

大量の葉酸を日々の食事だけから摂るのは、なかなか大変です。
そのうえ葉酸は、調理するときに失われる割合が高い栄養価なので、思ったほど葉酸を摂取できていないケースも多くあります。

そこで手軽に葉酸を摂取できる、サプリメントを使うママが多くいるのですね。

葉酸サプリに副作用はあるの?症状は?


葉酸サプリは、不足しがちな葉酸を手軽に摂るのにピッタリです。

しかしサプリメントを服用すること自体に抵抗があり、ママや赤ちゃんのからだに副作用が及ぶのではないか、と心配になるママも多いでしょう。

そもそも葉酸サプリの副作用は存在するのか、また起こるとしたらどのような症状がみられるのか、解説します。

そもそも葉酸の摂りすぎによって、副作用は起きるの?

葉酸サプリは服用量を守れば、副作用を起こすことはありません。

ただし摂取すべき目安量を大きく超えて葉酸サプリを服用した場合、からだから余分な葉酸を排出しきることができず、母子のからだに悪い影響を及ぼすリスクがあります。

厚生労働省は、18-29歳の女性が1日に摂ってもよい葉酸の上限量を、900μgと定めています。
服用しているサプリに含まれる葉酸の量を確認して、上限量を超えないように気を付けましょう

ちなみに食品から葉酸を摂るときは吸収率が悪いため、食事で葉酸を過剰摂取する心配はありません。安心しても大丈夫なようです。

参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」

葉酸を摂りすぎたことによる副作用の症状は?

あまりにも大量の葉酸を服用すると、母子のからだに副作用が出るケースがあります。

ママへの副作用

1日あたり900μgの上限量を超えて葉酸を摂りすぎると、ママが葉酸過敏症になり、次の症状を訴えるケースが報告されています。

  • 貧血
  • 腹痛
  • 睡眠障害
  • 呼吸障害
  • 吐き気
  • 発疹、かゆみ、蕁麻疹(じんましん)

たとえママが貧血になったとしても、原因が葉酸の摂りすぎではなくビタミンB12欠乏症による「巨赤芽球性貧血」である可能性もあるため、適切な治療が遅れることも問題です。

また葉酸をとりすぎると亜鉛の吸収力が落ち、亜鉛不足になりがちです。

亜鉛不足に注意!

亜鉛は赤ちゃんがおなかの中で成長するときに、細胞分裂の助けとなる重要な栄養素です。
また女性ホルモンの分泌を促進し、卵胞を育てるので、ママが赤ちゃんを産むうえでも助けになります

亜鉛の吸収が葉酸の摂りすぎによって阻害されないように、注意しましょう

赤ちゃんへの副作用

国民生活センターは、妊娠後期に上限を超えて葉酸サプリを服用していた場合は、飲んでいなかった場合と比べ、子どもが3.5歳の時点で喘息を発症しているリスクが1.26倍高いと報告しています。

葉酸を摂りすぎたからといって、必ずしも子どもが喘息を発症するわけではありません。

それでも生まれてきた赤ちゃんが、ツライ思いをする可能性を少しでも減らすために、葉酸の摂りすぎには注意したほうがよいですね。

参照:国民生活センター「胎児の正常な発育に役立つ「葉酸」を摂取できるとうたった健康食品 」

副作用を避けよう!葉酸サプリを摂るときの注意点4つ


葉酸の副作用はママにも赤ちゃんにも、大きな影響を及ぼします。

でもポイントさえ守れば、副作用を気にすることなく、安心して葉酸を必要な分だけ摂取できますよ。

葉酸サプリを服用するときに気を付けたい、4つのポイントを紹介します。

1.高品質のサプリを選びましょう

サプリメントはママが口にするものなので、安全性を確かめるため、発売・製造元を確認することが重要です。

購入しようとしているサプリメントが、原料の選定や品質の管理・試験にこだわっているものかどうか、事前に確認しましょう。

このサプリは大丈夫…?迷ったら購入前の調査が◎

現在葉酸サプリには、たくさんの種類があるので、どれがよいのか悩むママも多いでしょう。

特定のサプリに特化して紹介したサイトは沢山あるので、先輩ママたちの口コミも参考にしながら調査するとよいですね。

「赤ちゃんの部屋」でも「ベルタ」・「ディアナチュラ」・「ネイチャーメイド」など、さまざまな葉酸サプリを紹介しています。

葉酸サプリの種類について悩んでいるママは、ぜひチェックしてください。

2.葉酸の含有量・オススメの服用量をチェック

葉酸による副作用は、基本的に葉酸の摂りすぎが原因で発生しています。

サプリメントを飲むときには、葉酸がどれほど含まれているのか、確認したうえで指定された量だけ飲みましょう。

海外の製品は安全面と内容量に注意!

基本的にはサプリメントのパッケージで指示されている服用量を守れば大丈夫ですが、海外のサプリを服用する場合は注意が必要です。

海外では推奨されている葉酸の摂取量が日本と違う事例も多いです。
たとえばアメリカでは1日に摂取すべき葉酸の目安が日本の2倍ほどなので、海外のサプリメントに書いてある目安量は、鵜呑みにしないように、注意しましょう。

また外国語で指示が書いてあると、必要な注意事項を読み飛ばすこともあります。

海外の製品を購入するときは、服用すべき量をとくに注意して調べるとよいですね。

3.水と一緒に服用しましょう

薬を飲むときは、かならず水と一緒に服用することを徹底しましょう。

ほかの飲料と併せて服用すると、成分の吸収が妨げられる恐れがあるので、おすすめできません。

4.サプリに含まれるほかの成分も、摂りすぎに注意しましょう

葉酸サプリには、葉酸以外にもたくさんの栄養素が含まれています。

葉酸サプリを摂りすぎると、葉酸以外の栄養素も過剰摂取する危険があることを、ぜひ覚えておいてくださいね。

鉄分

葉酸サプリのなかには、ビタミンA(鉄分)も配合されていることが多いです。

ビタミンAは粘膜を強く保つので、免疫力が低下しがちなママの健康を維持するために役立ちます。

どちらもママに不足しがちなので、多くのママにとっては嬉しいポイントでしょう。

しかしビタミンAも摂りすぎると、副作用の症状が現れるケースが報告されています。

とくに妊娠初期には、胎児の奇形・先天異常につながる危険性も指摘されているので、過剰摂取しないよう気を付けてください。

合成添加物・保存料

葉酸サプリのなかでも、原材料にはさまざまな違いがあります。
合成添加物や保存料が多く含まれているものはなるべく避けて、天然素材を使っているものを選ぶとよいでしょう。

葉酸サプリとの飲み合わせで気をつけるべきポイントは?


ママが食事で気をつけねばならないポイントは、たくさんあります。
摂るべき栄養素が多すぎて、食べ合わせや飲み合わせをいちいち考えるのも疲れる、というママもいるかもしれません。

葉酸サプリとの飲み合わせで、副作用を起こしたり、効果を半減させるものはあるのか、紹介します。

葉酸サプリ同士の飲み合わせはあるの?

葉酸サプリはビタミン剤の一種なので、飲み合わせを特別心配する必要はありません。

ただし複数のサプリメントを併用すると、過剰摂取のリスクが高まりますし、添加物も多く摂ってしまいがちです。

サプリメントで葉酸を摂取するなら、飲むサプリを1種類に限定したほうがよいでしょう。

ルイボスティーと一緒に飲むのはNG?

「ルイボスティーと葉酸は飲み合わせが悪い」という声もあるため、ルイボスティーと葉酸を同時期に摂ってもよいのか、心配になるママもいるかもしれません。

しかしルイボスティーは、葉酸の摂取に悪い影響を及ぼさないので、安心してくださいね。

通常のお茶に含まれているカテキンを大量摂取すると、葉酸の吸収が阻害されるといわれています。

でもルイボスティーにはカテキンが含まれていないので、安心してルイボスティーを飲んでも大丈夫なのです。

持病薬と葉酸サプリの相性は?

ほかに処方されている持病薬があるときも、葉酸サプリに悪い影響を及ぼすのではないか、心配になるかもしれません。

とくにフェニトインなどのてんかん薬を飲んでいるママは、葉酸サプリとの相性が気になるでしょう。
実はてんかん薬が体内の葉酸を減らすので、てんかん薬を飲んでいるママは摂取する葉酸の量を増やさねばなりません。

てんかん薬の服用も、葉酸の摂取も、どちらもママにとって大切です。
医師の指示を守って、適切な服用の方法を知りましょう。

カフェインと葉酸サプリの相性は悪いの?

コーヒーなどに多く含まれているカフェインには、葉酸の吸収を妨げる働きがあります。

さらにカフェインには利尿作用があるので、水に溶けやすい葉酸も一緒に、尿として体外へと排出されるリスクが高まります。

葉酸とカフェインは、相性が良くないようですね。

アルコールと葉酸サプリの相性は?

アルコールにも、カフェインと同様、葉酸の吸収を妨げる働きがあります。

またもともと体内にある葉酸を減らしてしまうので、葉酸サプリとの相性はよくないといえるでしょう。

アルコールは妊活中・妊娠中のママに、ほかにもさまざまな影響を与えるので、お酒を飲みたいママはくれぐれも気を付けてください。

適量の葉酸を摂って、赤ちゃんの誕生を待ちましょう


葉酸はママにとって大事な栄養素です。
注意すべきポイントさえ守れば、葉酸サプリで簡単に必要な量の葉酸を摂取することができます

ママの身体を健康に保ち、赤ちゃんの健やかな誕生を楽しく待ちましょう。