認定NPO法人フローレンスを取材!親子のピンチに「病児保育に頼る」という選択

子どもが保育園に通い始め、お母さんもいよいよ社会復帰。そこで心配なのが、子どもの急な体調変化です。

夜から発熱が続いたり、保育園から迎えにきてほしいと連絡があったり。

お子さんが保育園に行けないときは、お母さんが仕事を休み、看病しているご家庭が多いのではないでしょうか。

そんなお母さんたちに、ぜひ知ってほしいサービスがあります。それが「病児保育」です。

今回は、訪問型病児保育を15年にわたり行なっている認定NPO法人フローレンス の病児保育事業部マネージャーである三枝美穂さんに、病児保育の内容や病児保育に対する想いを伺いました。

どんなときに利用できるの?フローレンスの病児保育とは

認定NPO法人フローレンスを取材!親子のピンチに「病児保育に頼る」という選択
病児保育事業部マネージャー・三枝美穂さん

ーー病児保育とは、どのようなサービスですか?

お子さんが病気のときに保育を行います。保育園や幼稚園に登園できないときにご利用いただけます。

病児保育は大きく分けると、施設型病児保育と訪問型病児保育の2つのスタイルがあります。

フローレンスは訪問型と施設型の両輪で病児保育のインフラ化を推進していますが、おもに本日は訪問型の病児保育についてご紹介します。

訪問型病児保育は、保育者がお子さんのお宅に伺い、保育を行います。

フローレンスの訪問型病児保育の特徴は、当日の朝8時までに予約すると、100%対応で専門の病児保育スタッフがご自宅にかけつけていることです。

さらに、当日キャンセルは朝6時まで無料。感染症のお子さんのお預かりでも追加料金がないことも、利用しやすい点であると思います。

また、普段過ごしている自宅での保育なので、お子さんがリラックスして1日を過ごせます。

保育者とお子さんが1対1なので、病気や体調に応じたきめ細やかな保育ができることもポイントです。

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ーーフローレンスが、病児保育を始めたきっかけを教えてください。

フローレンスの代表である駒崎が学生の頃、駒崎の母は双子のお子さんのベビーシッターとして働いていました。

ある日、母親から駒崎にこのような電話がありました。

「今日ベビーシッターのお宅に伺ったら、『駒崎さん、今までありがとうございました。これからは来ていただかなくても大丈夫です』と言われた」

聞くと、双子のお子さんが次々と高熱を出してしまったそう。お父さんは会社を休めず、頼る人が他にいなかったので、双子のお母さんは会社を1週間ほど休まざるをえませんでした。

その後お子さんたちの体調が回復し、1週間ぶりに出社したところ、双子のお母さんは上司から「もう仕事に来なくていい」と言われ、会社をクビになってしまったのです。

子どもが熱を出すのは当たり前のことなのに、なぜ働き続けられないのだろう。その話を聞いた駒崎は憤りを感じました。

そして、親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決すべく、「フローレンス」を立ち上げたのです。

これなら安心!15年積み重ねたサポート体制

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ーーこどもレスキュー隊員はどのような方々ですか?

私たちは保育スタッフのことを、「こどもレスキュー隊員」(以下、隊員)と呼んでいます。

隊員に応募できる条件は、次のとおりです。

<隊員に応募できる条件>

  1. 子育て経験が7年以上あること
  2. 保育士や幼稚園教諭の免許を取得しており、かつ実務経験が1年以上あること

上記2つのいずれかを満たしている必要があり、子育て経験をキャリアとして認めているのが特徴です。現在、20代から60代まで幅広い年代の隊員、約120名が在籍しています。

フローレンスでは、保育スタッフは全て直接雇用しており、業務委託は行なっていません。

直接雇用することで、保育の質を高い水準で保つことができますし、感染症が流行する時期にも保育依頼にお応えできる環境を整えることができるのです。

隊員は入社後、デビューする前に、座学を1週間と実地研修を最低1週間受けます。デビューの合格基準に達するまで、何度も研修を受けるのです。

また、デビュー後も引き続き月1〜2回は研修を受け、親御さんから安心してお任せいただけるよう、病児保育のプロとして日々精進しています。

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ーー病児保育の1日の流れを教えてください。

朝お宅に訪問し、親御さんやおじいちゃんおばあちゃんとフォーマットに沿って引き継ぎを行います。

薬や食事、体調などについて引き継ぎを終えたら、お見送りをして保育スタートです。

午前中は、親御さんに代わって、かかりつけ医の受診に連れていくこともあります。

お家に帰ってからは、ご飯を食べさせたり、あらかじめ処方されたお薬を親御さんの代わりに与えたり、お子さんの体調を見ながらできる範囲で一緒に遊んだりします。

その後、お昼寝をして、おやつを食べさせ、親御さんの帰りを一緒に待つというのがベーシックな流れです。

体調の変化に合わせて、体温測定や水分補給を行うことも欠かせません。

午後2時の段階で1度、それまでの体温や食事の様子について経過報告を行います。親御さんはメールや会員専用サイトから、お子さんの保育の様子を確認することが可能です。

親御さんが帰宅されたら、1日の様子を報告し、その日の保育は終了です。

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ーー急に体調が悪化した場合、どのように対応されていますか。

事業部のなかに看護師スタッフのチームがありますので、隊員はいつでも看護師に相談することができます。

体調の変化が大きいときは、隊員から連絡を受けた事務局が親御さんに連絡します。隊員から直接親御さんに連絡しないのは、隊員にはできるだけ目の前のお子さんに集中してほしいから。

現場の隊員は保育に集中し、医療や事務のサポートは事務局が担う。このようなチーム体制をとることで、安心いただける保育が実現しています。

また、フローレンスはこの15年間で、5万件を超えるお子さんの病児保育を経験してきました。その経験の積み重ねで得た知識やノウハウを、研修を通して隊員に伝えています。

支援のバトンタッチで広がる、共感の輪

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ーーこのサービスを利用する方法を教えてください。

フローレンスの病児保育は会員制です。保育園の内定が出たら会員資格を得ます。4月は申し込みが集中しますので、ぜひ早めにお申し込みください。  

料金は、珍しいですが、共済型の料金設定をとっており、2階建構造になっています。

1つは、毎月必ずお支払いいただく月会費。

この月会費には、毎月1回・9時間(8:00〜18:30の間)までの保育料が含まれています。しかし、病児保育の利用がない場合もお支払いいただきます。金額は、お子さんの年齢や利用回数によって異なります。

もう1つは、2回目以降あるいは1回目に9時間を超える部分についての保育料で、1時間あたり2,000円です。

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ーー利用されている方からはどのような声が届いていますか。

病児保育を利用してくださる方のなかには、ひとり親の方も多いんです。

自分しか子どもを看る人がいない方にとっては、病児保育を利用したいけど、経済的な負担が大きい

そこで、先にご紹介した料金設定とは別に寄付による「ひとり親支援プラン」を用意しています。

ひとり親支援プランは、月会費は一律1,000円。1時間あたりの保育料も1,000円と、ベーシックプランよりリーズナブルです。

ベーシックプランとの差額は、企業や個人の方からの寄付によってまかなっています。ひとり親支援プランを開始して10年が経ちますが、多くの方に支えられて続けてまいりました。

先日、ご寄付いただいている方々向けの事業報告会で、ひとり親プランを利用されたお母さんにご登壇いただきました。

「経済的に安定しない時期に、寄付やサポートによって支えられたことが、精神的な安定にもつながった」と話してくださいました。

彼女は今、「次は自分と同じように困っている人を支えたい」と、寄付する側になってサポートしてくださっています。

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ーーこれからどのようなサービスにしていきたいですか?

子どもの病気は親子のピンチです。現状では、お母さんが仕事をお休みして看ているケースが多いように思います。

親御さんがお家にいる場合や、おじいちゃんやおばあちゃんが近くにいらっしゃる方はいいのですが、そうでない場合にお母さんにしわ寄せがいくのはちょっと違うかなと。

お子さんが保育園や幼稚園に行くのが当たり前であるように、病気の時はプロである私たちに預けても良いのではないでしょうか。

子どもは病気にかかることで免疫を獲得して大きくなります。病気は、発達や成長に必要なプロセスと考えています。

だから、お子さんが病気にかかっても親御さんは自分を責めないでほしいし、病児保育を利用することに後ろめたい気持ちを感じる必要はないと思います。

「大丈夫。私たちに任せて」と言いたいですね。

訪問型病児保育は現在、入会金30,000円の5%引き「赤ちゃんの部屋」をご覧になった読者さまだけに提供したいと思います。
フローレンスの病児保育は、入会枠が少なくなかなか入会できないというイメージがありますが、現在新年度に向けて入会枠を拡大して受付中です。

ーーありがとうございます。

(取材・文/伊藤みさき)

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