産後クライシスの原因と対処法!先輩ママはどう乗り切った?

多くの夫婦にとって、ふたりの間に赤ちゃんが産まれることは喜ばしいでしょう。

しかし出産直後に、夫婦の仲が悪くなる「産後クライシス」に悩まされるケースが少なくありません。

先輩ママA

なぜだか子どもが産まれてから、パパさんの顔を見るとイライラしちゃう…。

ホントはイライラしたくないのに、もうなんでだろう。ツライな…

先輩ママB

「産後クライシス」という言葉は知ってたけれど、自分たち夫婦は仲良しだから大丈夫だと思っていたのに…!

先輩パパ

ママさんには気を遣って、育児もできる限り協力しているつもりなのに、どうしてママさんはイライラしているんだろう…

このようにママ自身がイライラしてしまうことに自己嫌悪を感じたり、ママの変化に戸惑うパパは多くいます。

お互いの気持ちがすれ違い、離婚に発展するケースもあるようです。

もちろん多くの場合、本人が望んで産後クライシスの状況になったわけではありません。
「こんなはずじゃなかった、どうすればよいんだろう」と、可能なら夫婦仲を改善したい人もいるはずです。

望まないすれ違いを避けるため、まずはこの記事で産後クライシスが起こる原因について理解しましょう。

そのうえで感情的にならず、産後クライシスと向き合う方法を紹介します。

産後クライシスとは


「産後クライシス」とは、「産後2年以内に夫婦間の愛情が、いちじるしく冷めてしまう現象」です。

NHKの情報番組が作った造語で、クライシス(crisis)は、危機・局面・崩壊を意味します。

産後クライシスの具体的なチェック項目

産後クライシスの状態は、具体的に以下の状態を指します。

  • ちょっとしたことでイライラする
  • 夫に対して嫌悪感を感じる
  • 手伝ってくれても腹が立つ
  • 出産後急に夫が嫌いになった
  • 夫に興味がもてなくなった
  • 夫婦の会話が減った
  • 産後「人が変わった」と言われたことがある
  • ヒステリックに怒ってしまう
  • 夫が敵のように感じる
  • 離婚や別居を考えるようになった

上記のポイントに当てはまったら、産後クライシスのリスクが高いといえるでしょう。

状態には個人差が大きいですが、多くの項目に当てはまるのであればより注意が必要です。

もちろん赤ちゃんが産まれたあとは、ママの心も体も疲れています。
「身近にいる夫の言動がイラつく!」と感じることは、誰にでもありますよね。

いちど上の表に照らし合わせながら、ふたりの関係を冷静に見つめてみましょう。

リアルなママの声まとめ

産後クライシスに悩むママの体験談をまとめました。

ママA

なんでこんなことで腹がたっちゃうんだろう。旦那がいるだけでイライラする。

ママB

産後クライシスで離婚するのすごくわかる。怒っている自分が嫌なのに、怒ってばかりだ。

ママC

旦那の一言ひとことにイライラする

ママD

産後クライシスについて出産前に勉強していたから驚かなかったけど、実際に産後は涙が止まらなくなったり、イライラしたなあ。

知っていたから、まだ対処できたと思う。

ママE

私たち夫婦産後クライシスだと思う。産前産後にされて嫌だったことを忘れられない。

私は子ども中心に生活しているのに、産前と変わらないのもイライラする。

前は大好きだったのに…

産後クライシスは離婚のリスクが高まる状態です

ちなみに厚生労働省が5年に一度行っている「母子家庭になった時期」の調査結果によると、離婚したときの子どもの年齢は0歳から2歳(死別・未婚の母除く)がもっとも多いという結果がでています。

産後早い段階で離婚に至るケースが増えており、産後クライシスは離婚に発展しやすい傾向にあります。

産後うつと産後クライシスは異なります

産後クライシス 産後うつ
時期 出産後2年以内 産後から3ヶ月目までになりやすい
病気かどうか ×
症状
  • イライラ
  • 旦那への嫌悪感
  • 旦那が敵に感じてしまう
  • ささいなことで怒りっぽくなる
  • 夫婦の会話が減る
  • 離婚や別居をよく考える
  • 疲労感、不眠
  • 不安や緊張、パニック
  • イライラ
  • 食欲の減退
  • 自分を責めてしまう
  • 自分が情けなく感じる
  • 希望や愛情がもてなくなる

産後クライシスは、産後うつと混同されやすいようです。

産後うつ病とは妊産婦が精神的に不調である状態を指すのに対し、産後クライシスは、出産後2年以内に夫婦間が不仲になってしまう現象を指します。

産後クライシスの時期には個人差が大きいです。

すぐ立ち直る夫婦もいれば、10年経っても産後の不満を引きずったままであったり、熟年離婚の原因になったり、などと長期化する場合があります。

産後クライシスが起こるのはなぜ?

産後は、とくにママの生活が大変になり、夫婦のすれ違いも起きやすい時期です。

だからこそ一度すれ違いの原因を冷静に見直してみましょう。

ママに起こる変化

ママは出産後、生活が一気に変わります。

体調が万全ではないなか、子ども中心の生活を送るため、心身ともに疲れがちです。

子育てママのリアルな日常について、人気漫画家のホリカンさんが現在記事を連載中です。

先輩ママが感じた育児の大変さを、4コマ漫画にまとめてありますので、ぜひお読みくださいね。

産後のホルモンバランスの変化

産後の女性の体は、ホルモンバランスが乱れやすく、産後クライシスの原因ともなりえます。

産後は、妊娠中におなかの中で胎児を育てるために生成されていた女性ホルモンが急激に減少するので、ホルモンバランスが乱れることが多いです。
ホルモンバランスの乱れは、イライラ頭痛などの心身不調をもたらします。

ホルモンバランスを自分でコントロールすることは難しいですが、時間とともに落ち着いていきます。

男性が理解しにくいホルモンバランスの変化による心身の不調も、産後の夫婦関係に影響するでしょう。

子育てへの精神的な不安

子育てがはじまると、「この方法であっているのか」「うまくいかない」など不安に感じることも増えるようです。

毎日子育てに追われる中で、漠然した不安を抱くこともあるでしょう。

とくにはじめての育児であれば、不安になるのは仕方ないことです。
不安や悩みごとを発散したり、相談できる相手がいればいいですが、一人で抱え込むことで悪循環に陥りやすくなるでしょう。

不安な状態が続くと精神的に不安定になりやすく、不満を抱いたりやイライラしやすくなります。

子ども中心の生活で心身ともにヘトヘトに

赤ちゃんのお世話は24時間体制のため、心身ともに疲れます。

夜泣きでまとめて眠れない、何時間も赤ちゃんを抱っこしている、不慣れなお世話で追われているなどで、自分の時間を持てないママも多いでしょう。

体調がすぐれないなかでの子ども中心の生活に、ヘトヘトになるママも多いようです。

パパがママの変化をうまく理解していないケースも

パパが妻の思いに寄り添えず、困っているケースもあるようです。

パパとママの感覚がずれているのも原因のひとつでしょう。

実際に妊娠するのはママなので、パパはどうしても親の自覚を持ちにくい面があります。

育児や家事が、出産後どれだけ大変なのか実感していないパパもいるでしょう。

夫婦のコミュニケーションを意識的にとらない限り、気持ちのすれ違いは起きやすいです。

自分の感じていること、困っていることを具体的に言葉にして伝えて、お互い今の状況を理解しあえると、すれ違いは起こりにくくなります。

産後クライシスの対処法

産後クライシスは、ママに子育ての負担が偏りがちななか、夫婦のすれ違いが原因で起こるケースが多いです。

そのため対処法として、次の4つが大切です。

大変な子育てをママひとりで背負うのは難しいです。
夫婦でママの負担の重さを理解し、減らす方法を考えましょう。

その過程で、すれ違いのないよう話し合うことが大切です。
パパがよかれと思ってしたこと=ママのしてほしいことでなく、関係がよりこじれてしまうこともあります。

お互いのしてほしいこと、できることを話し合い、コミュニケーションを深めましょう。

なかには、ふたりで解決できないこともあります。
周囲頼ったり、甘えるのも賢い選択です。

ママの肉体的な疲れを減らす

ママのからだを大事にすることが、円満な夫婦関係につながります。

育児でママだけが疲れていては、不満ストレスがたまっていき、夫婦の関係もうまく進みにくいです。

イライラが溜まっているときは、以下のような方法で休息時間をつくりましょう。

  • 子どもを預ける
  • 夫婦で育児の担当を分ける
  • ママの睡眠時間を確保する

パパも仕事があり大変ですが、父親として、産後のママのからだをいたわれるといいですね。

先輩ママ

入浴やおむつかえなどパパにもできることいっぱいあるよ!

先輩ママ

とにかく睡眠不足がツライから、寝かせてほしい…

先輩ママ

洗濯や皿洗い、掃除をしてくれるだけでも、助かるんです。

ママのココロの疲れをとる

忙しいなかでも、夫婦でうまく生活するにはママが余裕を持つことが大切です。

肉体的な疲れはもちろんですが、育児中のママは24時間自分の時間を持てず、精神的な負担が大きくなることがあります。
産後うつという言葉があるように、産後のママは精神的にツラくなる人も多いです。

気持ちに余裕がないと、お互いに良好な関係をきずけません。

ママがイライラせず生活するためには、以下のようなことが大切です。

  • イライラの原因を冷静に考えてみる
  • 友人や知人の夫と比べない
  • 自分の趣味の時間を作る

忙しくストレスフルな生活のなかでも、意識して心を落ち着ける時間を作りましょう。

夫婦のコミュニケーションをとろう

夫婦がうまく共同生活するためにコミュニケーションは不可欠です。

コミュニケーション不足は、夫婦のすれ違いをうみます。

ママもパパも不慣れな日々において、以下のようなコミュニケーションを意識すると、認識のずれを修正することができるでしょう。

  • 嬉しかったこと、助かったことを伝える
  • してほしいことを具体的に話す
  • してほしくないことを冷静に伝える

言わなくても分かってほしい気持ちにもなりますが、きちんと言葉で伝える努力も大切です。

意識して出産前以上に対話を心がけましょう。

まわりを頼る

まわりの助けを借りるのもオススメです。

多くの夫婦にとって一番の味方が実家でしょう。

家庭や子育ての状況により異なりますが、次のような、ママの負担を減らす手伝いをしてもらえることも多いようです。

  • 休日に子どもをみてもらう
  • 授乳後数時間育児を代わってもらい、睡眠時間を確保する
  • 夕飯を一緒に食べて、家事を減らす
  • 上の子がいる場合は、上の子のお世話をお願いする

ただ、夫側の家族には「気を使うからより疲れる」というママもいます。
ママの意思を尊重するのがよいでしょう。

とくに実家が近い人は相談するとよい方向に進むことが多いようです。

しかし、実家が遠いという人もいるでしょう。
そういった場合は、一時預かりや、家事などを手伝ってくれるヘルパー、ベビーシッターなどを利用し、時間を有効に活用すするのもいいでしょう。

産後のママは体調が思わしくないうえに、育児に追われ、睡眠時間や自分の時間も確保できず、心身共に弱くなりがちです。

少しでも自分のために使う時間がもてるように、まわりの人に頼りましょう。

先輩ママ

ほんとヘロヘロだったから、母親来てくれて助かったよ

先輩ママ

産後食事の時間がとれなくて、体調不良に。実家に帰ってバランスのよい食事を食べたらよくなりました

専門家に相談するのも◎

実家が遠い人や夫婦の関係に長い間悩んでいる人は専門家に相談してみましょう。

「頼る人がいない」との悩みも、プロの意見をもらうことで別の視点が得られ、悩みが解消することもあります。

どこに相談すればいいかわからない場合は、以下を参考にしてみてください。

保健師などが出産や女性の健康についての悩み相談を、電話や面談で受けてくれます。
自治体によって窓口が異なるため、住んでいる地域をチェックしてみてくださいね。

日本助産師会による相談窓口です。
助産師が出産や子育てをはじめとする相談を、電話などで受けてくれます。
都道府県ごとに窓口があるので、お住まいの地域に相談してください。

ハードルが高いと思わず、こうした窓口を気軽に利用してみてくださいね。

子育ての大変さをパートナーと共有しつつ、夫婦の関係を見直しましょう

産後クライシスは、ホルモンバランスの乱れによる心身の不調や精神的な不安、子ども中心の生活による睡眠不足や疲労など、産後のママの生活が急激に変化することで起こります。

またパパには体の変化がなく、家庭によっては産後の家事や育児など妻側の大変さを理解できていないケースも多いため、夫婦間にすれ違いが起きやすいのも理由のひとつです。

ママはなるべく冷静に伝え、パパは寄りそったサポートを心がけると、産後クライシスになりにくいです。

相手を思いやり、コミュニケーションをとって、いい夫婦関係をきずいてくださいね。

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