乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?予防できる?リスクを下げる対策は?

元気だった赤ちゃんが、眠っている間に亡くなってしまう病気があります。

それが、「乳幼児突然死症候群(SIDS)」です。

原因のわからない病気で、ある日突然発症するのが特徴です。

乳幼児期の死亡原因では乳幼児突然死症候群が3位で、発症頻度としてはおおよそ6000~7000人に1人、生後2~6ヶ月頃の発症がもっとも多いようです。

決して少ない数字ではありません。

とはいえ、親の日常生活を見直すことで防げるケースもあるといわれています。

今回は、乳幼児突然死症候群の予防法などを紹介するので参考にしてください。

引用:厚生労働省「死因順位」

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは


乳幼児突然死症候群とは、それまで元気だった赤ちゃんが、なんのまえぶれもなく、亡くなる病気です。

過去にかかった病気など、関係はありません。

発症するのは、生後2ヶ月から6ヶ月頃の赤ちゃんがとくに多く、まれに1歳頃にも発症するケースがあるようです。

2016年(平成28年)には、全国で109名の赤ちゃんが乳幼児突然死症候群で亡くなっています。

乳幼児突然死症候群は、日本だけでなく世界的にもみられます。

はっきりとした原因は、2018年現在、分かっていません。

乳幼児突然死症候群で共通しているのは、寝ているときに発症するです。

赤ちゃんが寝ている間に、亡くなる原因のひとつに窒息死があることから、「うつぶせ寝と乳幼児突然死症候群が関係しているのでは」ともいわれています。

参照:厚生労働省 「乳幼児突然死症候群について」

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因はあるの?


乳幼児突然死症候群の原因は、今の時点ではっきりとはわかっていません。

とはいえ、乳幼児突然死症候群で亡くなったときの赤ちゃんの様子には、ある共通点があるようです。

それらを踏まえて、予測される原因はいくつかあります。

  • 脳が未熟なために呼吸の指示がうまくできず無呼吸になる
  • 寝ている間、体温調節ができていない
  • 赤ちゃんの寝ている部屋やベッドに問題がある

上記が原因ではないかと、考えられています。
参照:厚生労働省「死因順位」

乳幼児突然死症候群にむけた対策のポイントは5つ


乳幼児突然死症候群の原因は不明ですが、ママやパパにちょっとした知識や注意力があれば、防げていたかもしれないケースもあるようです。

ここでは乳幼児突然死症候群のリスクを、少しでも減らすための対策を紹介します。

乳幼児突然死症候群が心配だけど、具体的になにをしたらいいかわからないママは参考にしてくださいね。

うつぶせで寝かせない

赤ちゃんをうつぶせにして、寝かせないようにしましょう。

うつぶせで寝ることは、無呼吸の原因になってしまいます。

仰向けで寝かせても、乳幼児突然死症候群を発症することもありますが、うつぶせで寝かせたときのほうが、発症のリスクが高まるといわれています。

睡眠中の窒息死や誤飲、けがなどの事故を防ぐためにも、うつぶせで寝かせないようにすることが大切です。

とくに赤ちゃんが自分で寝返りをうてない時期は、意識してうつぶせにならないように、大人が気を付けましょう。

参照:厚生労働省 乳幼児突然死症候群について

タバコを吸わない

妊娠中、子育て中は、ママはもちろんパパもタバコを吸わないようにしましょう。

厚生労働省も、禁煙が乳幼児突然死症候群の対策につながると提言しています。

妊娠中にタバコを吸うことは、お腹の赤ちゃんの体重が増えにくくなることで有名です。

受動喫煙もたばこを吸うのと同じように、血液中のニコチン濃度があがります。

両親が喫煙する家庭での、乳幼児突然死症候群の発症頻度は、喫煙しない家庭の約5倍とも…!

妊婦さんがタバコを吸わないことはもちろんですが、妊婦さんや、赤ちゃんのそばでタバコを吸わないように日頃から喫煙者に呼びかけることが大切です。

参照:厚生労働省「たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう」

できるだけ母乳で育てる

乳幼児突然死症候群の確率を少しでも減らしたいと考えるなら、できるだけ母乳育児にトライしてみましょう。

厚生労働省によると、母乳で育てられた赤ちゃんは、乳幼児突然死症候群の発症率が低いとされています。

母乳には赤ちゃんにとって、大切な栄養素や免疫力を高める成分がたくさん入っています。

赤ちゃんは、自分で飲みたい量を調節できるため、どんなときでもベストな状態で母乳を飲めます。

加えて、赤ちゃんは母乳を飲むために、アゴを使わなければなりません。

アゴあたりの筋肉が鍛えられることで、呼吸もしやすくなります。

母乳の出方には個人差があるので、なにがなんでも母乳育児にしないといけないわけではありません。

しかし、母乳が出るママは、できるだけ母乳で育てるとよいでしょう。

参照:厚生労働省

赤ちゃんの体温管理に気を配る

寝ている赤ちゃんの体温に気を配り、調節をしましょう。

乳幼児突然死症候群の死亡率が増える時期は、です。

多くのママが赤ちゃんの身体を冷やさないように、寝るときに厚着をさせたり、多めに布団をかけたりしがち。

着せ過ぎは、赤ちゃんが身体の熱を放出できない状態になり、体温が上がります。

体温が上がると、呼吸がうまくできなくなり、無呼吸におちいります。

赤ちゃんは、自分で「暑い」「寒い」などの意思表示ができなければ、暑いときに毛布を蹴飛ばすこともできません。

赤ちゃんが静かに眠り続けているときは、「着せ過ぎ」ではないか気がけましょう。

寝具や赤ちゃんの寝る環境を整える

赤ちゃんが寝る環境を整えることは、乳幼児突然死症候群の対策にもつながります。

赤ちゃんが寝る環境で、大切なことは以下のことです。

やわらかいものを寝る場所に置かない

やわらかい寝具は、赤ちゃんが顔をうずめてしまい、呼吸しにくい状況をつくるので使用しないようにしましょう。

ぬいぐるみやおもちゃも、呼吸の邪魔になる可能性があるので、ベッドスペースには置かないようにすることが大切です。

緩めのベッドメイキングをすると、シーツが赤ちゃんの顔にかかり呼吸がしにくくなります。

同じ部屋で寝ても添い寝はしない

赤ちゃんが寝るときに、添い寝をするのはやめましょう。

添い寝にはたくさんのメリットがありますが、乳幼児突然死症候群という視点ではリスクのあることです。

気づかない間に、大人が赤ちゃんに覆いかぶさってしまったり、赤ちゃんの頭や身体に肘が当たってしまったりすると、赤ちゃんを危険にさらします。

寝ているときのする無意識の行動が、乳幼児突然死症候群になる可能性をあげるケースがあるのです。

赤ちゃんが寝るまで、ママやパパがたくさん抱っこをしたり、子守歌を歌いながら胸を優しくトントンしたりしてくださいね。

赤ちゃんが眠りに入ると、ママも一緒に眠りたくなりますが、そこはぐっと我慢してベビーベッドで眠らせましょう。


乳幼児突然死症候群は普段の生活でも予防できる

年々、亡くなる赤ちゃんの数は減っているものの、毎年、乳幼児突然死症候群が原因で亡くなる赤ちゃんがいることも事実です。

はっきりとした原因がわかっていない、恐ろしい病気といえるでしょう。

とはいえ、乳幼児突然死症候群は、普段の生活でも予防できます。

ママだけが神経質になって、ストレスをためることがないよう、家族みんなで協力して赤ちゃんを見守ることが大切です。

自分たちにできる予防をして、少しでも発症する確率を抑えましょう。