横浜市青葉区で子育てママの活躍を支援するNPO法人「森ノオト」とは?独占インタビュー

横浜市青葉区にある、NPO法人森ノオトは地域に寄り添ったローカルメディアでの発信や、地域交流のイベント企画など、幅広く地域に貢献している団体です。

そんな「森ノオト」で活躍しているメンバーの、なんと9割以上が子育て中のお母さんです。

今回は自身も2児の母である、理事長の北原まどかさんにお話を伺いました。

「森ノオト」でやっている取り組みとは?

NPO法人森ノオト:北原まどかさん

編集部

「森ノオト」の取り組みについて教えてください。

北原さん

いろいろな事業を行なっているのですが、大きく分けると

  1. 情報発信事業
  2. 地域交流事業
  3. ものづくり事業

の3つです。

それぞれの事業を、簡単にご紹介しますね。

1:情報発信事業「森ノオト」の運営&ライター養成講座

ウェブメディア「森ノオト」の運営と、ライター養成講座を中心に行なっています。

「森ノオト」は地域に密着したローカルメディアです。

いまは情報があふれていますよね。
大衆向けに情報を発信しても、なかなか届かないし、響かないんです。

実際にだれかの意識を変えたり、行動を促進することは難しいけど、心をこめて発信した情報は身近なだれかの役にたつかもしれません。

そういう気持ちで運営しています。

2:地域交流事業「マルシェ」や「子育てツアー」など

地産地消の講座やマルシェの開催、地域の緑化・美化活動を行っています。

子育て中のお母さんたちと地元のお店をまわる「子育てツアー」や、子育て座談会の開催など、子育て関連の活動にも取り組んでいます。

3:ものづくり事業「アプリケ」運営

ものづくり事業では、寄付していただいた布でエコバッグや子供服などをつくっています。

ブランド名は、「AppliQué(アプリケ)」
「つぎはぎ」の意味です。

フランス語で「自分で自由自在に活用できる」という意味もあります。

事務所裏の活動拠点も、「アプリケ」をコンセプトに合わせるように、内装は端材を組み合わせてつくりました。

運営スタッフはスーパー主婦集団!

NPO法人森ノオトの工房スタッフ

森ノオトのスタッフは、元プロの記者・アナウンサー、デザイナーなど、多彩なスキルを持った人たちが集まっています。

「森ノオト」の運営スタッフの集まりはじめ

編集部

立ち上げ当初からこれまで、どのようにしてメンバーが集まっていったのですか?

最初は私ひとりで取材して記事を書いていたのですが、だんだんとマンネリ化しちゃったんです。

ルーティーンワークになってしまった記事は、読者にとっておもしろいわけがないですよね。

そう思い悩んでいた頃、道ばたで「いつも読んでいます」「私の活動を紹介してください」と声をかけていただくことが増えました。

たて続けに、森ノオトに関心をもってくださっている方と出会う機会があり、「一緒にやらない?」と声をかけたんです。

ライター養成講座でハイスキルな女性たちが集まる

それからライター養成講座の受講者を公募するようになり、料理のプロや、デザイナー、建築家など、多彩なスキルを持った女性たちが集まるようになりました。

なかには、記者やアナウンサー経験をもつ人たちが仲間に加わるように。

情報の質が低下している今、プロを経験した彼女たちが「森ノオトの情報は質が高い」と言ってくれるのは嬉しいですね。

「森ノオト」の立ち上げ背景とは

編集部

今の「森ノオト」になるまでの背景をお聞かせ下さい。

きっかけは、長女の出産です。

私のキャリアは、ローカル新聞の記者からスタートしています。

その後、雑誌の編集やウェブメディアの立ち上げを経験し、フリーランスの環境ライターとして全国をとび回っていました。

長女を出産後、すぐに保育園に預けて仕事に復帰。

「出産によってキャリアをおとしたくない」という気持ちが強くあったので、無理をすることもありました。

そのうち、「子育てをしながら今のスタイルで仕事を続けるのは難しい」と感じるように。

今までいろいろなことを経験してきたので、自分でもメディアを立ち上げられると思い、地元の工務店さんにスポンサーになっていただいて、「森ノオト」を始めました。

北原さん

たったひとりでのスタートをしたとき、娘はまだ、0歳でした。

市民ライターの育成は、女性活躍の一歩

NPO法人森ノオトのライター

編集部

現在、行っているライター育成講座についても教えてください。

参加者の大半は、子育て世帯の女性

ライター養成講座は、平日午前中に開講しています。

なかには、有給を取得して参加してくださる方もいますが、参加者の大半は主婦です。

子育てをしながら、受講している方も多くいます。

ライター活動は地域との関わりを深めることにつながるので、子育て中にこそ経験していただきたいですね。

編集部

取材や執筆のスキルを身につけることで、女性が活躍できるフィールドをさらに広げられるんですね。

北原さん

そうですね。
ライターとしてのスキルは子育てをしながら、伸ばせる分野です。
女性が子育てをしながら、活躍できるといいですね。

ライターを希望している方には、身近な大切な人にむけて書いてくださいと伝えています。

大切な情報を、しっかり伝えたいという思いがあるからです。

具体的には、下記を意識して書いてもらっています。

  • 事実と意見を分ける
  • 主観と客観を意識する
  • うらづけをとること

これらが重要だと考えています。

オリジナルブラント「AppliQué(アプリケ)」の想い

AppliQué

編集部

「AppliQué(アプリケ)」誕生のきっかけはなんですか?

「AppliQué(アプリケ)」というものづくりブランドが生まれたきっかけは、衣食住のエコロジーを考えるうえで、布を大切に長く使うライフスタイルを提案したい、と思ったからです。

取材先で、大量の布が破棄されることを知り、なんとかならないかと考えました。

古布はリサイクル率が高いのに、毎日大量に廃棄されています。

「この布を使ってエコバッグを作ったらいいのでは!?」 というアイディアから生まれました。

森ノオトの4つの方針から生まれたAppliQué(アプリケ)

NPO法人森ノオトの大きな方針は、以下の4つです。

  1. 「エコロジー」
  2. 「オーガニック」
  3. 「サスティナビリティ」
  4. 「ローカライゼーション」

これらの方針をもとに2016年からスタートしたのが「AppliQué」です。

AppliQué(アプリケ)は寄付布で運用

はじめは着古した洋服で作ろうとしていましたが、においやシミが気になり断念

困っていたところ、まちのミシン屋さんの紹介で、プレタポルテ(高級既成服店)用のきれいな布を大量に寄付していただけました。

早速エコバッグを作って販売を開始し、2017年10月には、アプリケ初の展示会を行なえたのです。

その様子を朝日新聞が取り上げてくださり、寄付が一気に増えて、大量の布が集まりました。

なかには「母の思い出の布です」と、大事な布を譲ってくださる方もいました。

工房はギャラリーを併設しており、作品をご覧いただけます。

北原さん

オムツ入れやマザーバッグなど、子育て中のお母さんたちに使っていただきたいグッズがたくさんあります。
ぜひお立ち寄りください。

子育てママへのメッセージ

NPO法人森ノオト:北原まどかさん

子育てをしていること自体が、社会貢献だと思います。

子どもの存在は、未来の宝物です。
子育ては未来を育むこと。
大きな仕事なんです。

それぞれ理想の子育てがあると思いますが、完璧になんかできません。

お母さんたちには、自分のことを認めて、自分のことを好きでいてほしいです。

そういうポジティブなエネルギーって、子どもに伝わるのではないでしょうか。

子育てをしていることに、誇りをもっていただきたいです。

プロフィール
北原まどか(きたはら・まどか)

NPO法人森ノオト理事長。
ローカル新聞の記者やフリーランスの環境ライターを経て、2009年11月に「森ノオト」を創刊。2013年にNPO法人森ノオトを設立。

現在は、ウェブメディア「森ノオト」の運営やライター育成講座の実施、エコバッグのものづくり事業など、幅広い事業活動を展開している。活動メンバーは9割が子育て中の主婦であり、自身も2女の母親。

<WEBサイト>
NPO法人森ノオト
AppliQué

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