子育てアドバイザーとは?日本子育てアドバイザー協会に取材してみた!

「子育ての悩みを誰に話していいのかわからない」
「どこへ相談したらいいの?」

これは、子育て中のママであれば、誰もが感じたことのある悩みではないでしょうか?

今回は、子育てアドバイザーとして多くの人材を発掘し続けている、NPO法人日本子育てアドバイザー協会を取材しました。

協会を運営する小谷野公代さんと、実際に資格を取得して活躍している森田由紀さんに、それぞれの視点でお話をうかがっています。

子育ての悩みを相談したいという人はもちろん、アドバイザーとして活躍したい人や、社会の役に立つことをはじめたいと考えている人は、ぜひご覧ください。

子育てアドバイザーとは?どんな資格?

NPO法人日本子育てアドバイザー協会小谷野公代さん森田由紀さん

編集部

子育てアドバイザーとは、どういう資格で具体的にどのようなことをするのか教えてもらえますか。

子育てに不安を抱えているパパやママに対して、聴き手として寄り添うのが、子育てアドバイザーです。

悩んでいる方の話を聴いて「これでいいんだ」と安心感をもってもらい、親がホッとできるようにする支援です。

子育てにはみんなが同じ一律的な正解がなく、それぞれのご家庭でハウスルールを作るといいのです。

どうしても迷いがちになる子育てですが、どのルールも間違いではないことを知ってもらう活動をしています。

子育てアドバイザーは何を学ぶの?

子育てアドバイザーは、妊娠期間から思春期までの基礎知識を学び、親の心理を学びます。

その後、カウンセリング技法などを学ぶのです。

修了後は認定テストを行い、合格者に認定子育てアドバイザーの資格を授与します。

子育てアドバイザーになる人はどんな人?

当初は、保育士や幼稚園の先生、助産師など、子育てに関して専門性のある人をターゲットとして考えていました。

しかし「お父さんやお母さんたちの子育て経験を生かしてもらいたい」という想いから、カリキュラムは誰もがやさしく、楽しく取り組めるように工夫しています。

子育てアドバイザーは全国にどれくらいいるの?

編集部

2019年6月時点では、どのくらいの子育てアドバイザーがいるのですか?

小谷野さん

全国で、約4,000人の子育てアドバイザーがいます。
アドバイザーの資格は2~3ヶ月で取得できるので、育休中に資格を取る人もいますよ。

資格を取ったらどんな仕事があるの?

編集部

子育てアドバイザーを取得した人たちは、どのような活動をされているのですか?

協会から派遣される仕事と、自分で資格を活かして自主活動する方法があります。

協会から派遣される仕事

協会から派遣される仕事として、以下の3つがあげられます。

  • 講師として講義、講演をする仕事
  • 雑誌などに掲載するライターの仕事
  • 子育て相談を受ける仕事
小谷野さん

また、個人で活動する仕事として、イオンなどの商業施設や子育てサロンなどで、子育ての悩みについて相談を受けることもあります。

自分で活動するとは、具体的にどんなこと?

NPO法人日本子育てアドバイザー協会講義
認定子育てアドバイザーの資格をもって、ライターをしたりセミナー講師になる方もいます。

なかには、独立してNPO法人を作ったり、自宅を保育園や子育て支援サロンにして、地域のお母さんたちが集まる場所として提供している人もいますよ。

小谷野さん

森田さんは「産着を手作りする会」のコーディネートもしていたんですよ。

森田さん

そうですね。
立ち上げ当初にお手伝いしていました。

日本財団に協力してもらい、産着を手作りする取り組みを紹介するイベントをおこなったこともあります。

編集部

森田さんは、どのくらいの経験を経て独立しようと思ったのですか?

森田さん

独立してNPO団体を立ち上げたのは、比較的早かったと思います。

協会の「子育て支援は親支援である」という考えにとても共感していて、子育て世代の働き方を作ろうと考えました。

現状では、アルバイトではなくフルタイムでもない働き方というのがむずかしいんですね。

そこで、これまでのキャリアや自分のスキルを活かし、社会に貢献できる働き方を考え、自分の次の学びにつながげるためのコミュニティを立ち上げ、7年間活動していました。

子育てアドバイザーになるきっかけとは

編集部

どのようなきっかけで、子育てアドバイザー養成講座を受講する方が多いのでしょうか?

保育士など、仕事のプラスアルファとして資格を取る人と、資格の取得を「何かのきっかけにしたい」と考えている人がいます。

受講のきっかけは、さまざまですね。

どちらの場合であっても、人として親としての学びの原点であるように感じています。

子育てアドバイザーに向いているのはどんな人?

子育てアドバイザー

編集部

どんな人が子育てアドバイザーに向いているのでしょうか?

  • 人の話をしっかり聴ける人
  • 肯定的に考えられる人
  • 優しい表現で話せる人

これができる人が、アドバイザーに向いているといえるでしょう。

これらは、経験と学びによって誰でもできるようになります。

小谷野さん

女性でも男性でも、おじいちゃんでもおばあちゃんでも、子育てアドバイザーとして活躍できます。
高校の校長先生だった人や、今現在20代と50代の親子で受講する方もいますよ。

資格取得で「考える力」が身に付く

編集部

養成講座を受講した人たちには、どのような変化が見られますか?

認定アドバイザーの資格を取得するのは、あくまでも入り口であって、そこから自分のやりたいことや想いが出てくる人が多いですね。

子育て支援でありながら、自分の中で目覚めて変わっていく、自分で考える力が身についていきます。

森田さん

独立してNPO団体を立ち上げたのは、比較的早かったと思います。

人のために何かをしたいと考えている人が多いので、どういうことが子どもの幸せにつながるのかということを教えてもらえる場でもあると思います。

具体的にどんな相談が多い?

編集部

具体的に、相談される内容でよくある内容を教えてください。

小谷野さん

子どもの年齢によって、悩みの内容は変わります。
乳幼期は、授乳や排泄に関する成長発達の悩み、幼児期はしつけがうまくいかないことや友達関係などですね。
学童期になると、成績に関する悩みが増えてきます。

森田さん

悩みに対する答えは、自分の中にあることが多いと感じてます。
結論や答えを求めているのではなく、ただ話を聞いてほしいこともありますよね。

相談にのる側の心構えとは?

編集部

相談にのる際は、どのような心構えが必要ですか?

まずは、相手の話を聴くことが大切です。

子育ての経験がある場合は、つい自分の体験談を話しがちですが、相手の話しをよく聴いたうえで、受容・共感・ねぎらの言葉をかけることが重要です。

一人ひとり悩みが違うので、知識的なことはアドバイスはしますが、親御さんの気持ちに対してはしっかり耳を傾けます。

小谷野さん

アドバイザーに相談することで、親御さんの気持ちを整理するきっかけになっているのだと思います。

子育て支援は「親支援」協会の想いとは

NPO法人日本子育てアドバイザー協会小谷野公代さん

編集部

活動するにあたり、どのような思いで取り組んでいるのかお聞かせいただけますか?

小谷野さん

子育て支援といえば、保育所や施設を作るなど、子どもに対する支援をイメージするのではないでしょうか?
私たちは、子育て支援は親支援と考えています。

森田さん

親が元気でなければ、子どもも笑顔になれません。
まずは親を支援して、子育てに対する迷いや悩みに寄り添うことが大切だと思います。

子育て支援は、親支援になります。

親になると迷いや悩みがあって当然かもしれません。

人と比べて悩むこともでてきます。

しかし結論をいうと、すべての育児が正解なんです。

  • このままでいいんだ
  • 人と違ってもいいんだ
  • 誰かにSOSしていいんだ

と思えると、自然とストレスは減り、笑顔になれますよね。

親が笑顔でいれたら、子どもにも笑顔がみられるようになります。

このように親への支援が、そのまま子どもへの支援につながると考えています。

編集部

赤ちゃんの部屋の理念と共通しますね。
なんだかうれしいです。

小谷野さん

悩みがあれば、周りの人が寄り添って支えられる社会にしたいと思っています。

森田さん

子育て中の親御さんをサポートすることはもちろんですが、子ども達に、命の大切さや周りへの感謝について伝えたいです。

人の命や生き方については、学校では教えてもらえないので、ここでの学びが役に立つのではないかと考えています。

多くの経験をすることで、人生の選択肢を増やせると思います。

子育てアドバイザーになりたいと思う方へのメッセージ

NPO法人日本子育てアドバイザー協会小谷野公代さん森田由紀さん

編集部

最後に子育てアドバイザーになりたい人や、興味を持っている人へのメッセージをお願いします。

子育てアドバイザーの資格は、養成講座で学ぶことで誰でも取得できます。

自分の子育て経験を活かしたい人はもちろん、いま子育て中の人は、自身の子育てに活かせますよ。

小谷野さん

子どもの人生の土台作りや、自分ならではのハウスルールを作るのにも役立つでしょう。

森田さん

子育て中の親御さんをサポートすることはもちろんですが、子ども達に、命の大切さや周りへの感謝について伝えたいです。

人の命や生き方については、学校では教えてもらえないので、ここでの学びが役に立つのではないかと考えています。

ここで学ぶことは、子どもの人生とともに親の人生を豊かにすることにもつながると思います。

【プロフィール】
小谷野 公代

NPO法人日本子育てアドバイザー協会。コンセプチュアルディレクター。
株式会社キンダーネットワークの代表取締役でもあり、子育てに悩む方の聴き手を増やす取り組みをしている。

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森田 由紀

NPO法人日本子育てアドバイザー協会の生徒として受講し、子育てアドバイザーの資格を取得。
その後、NPO法人代官山ひまわりを立ち上げ、子育て世代の新しい働き方をつくる。
現在は、渋谷区議会議員として活動中。

<Webサイト>
NPO法人日本子育てアドバイザー協会
http://www.kosodate.gr.jp/

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