【小児科医監修】赤ちゃんのうんちの色で健康をチェックしよう!注意したいことは?

「赤ちゃんのうんちが、見たことのない色だけど大丈夫?」
「病院に行ったほうがいいの?」
赤ちゃんのうんちの色は大人と違うので、びっくりするママも多いでしょう。

健康のバロメーターとしても大切な、赤ちゃんのうんちの色について、知っていると安心ですよ!

健康なうんちの色と、要注意のうんちの色をまとめました。

赤ちゃんのうんちの色で健康チェックできる?


赤ちゃんのうんちは、月齢によって、色も形状も変化します。
おむつ替えのときに、うんちの色を確認することは、赤ちゃんの体調や病気を知るのに役立つでしょう。

すぐにお医者さんの診察を受けたほうがいい場合と、問題ない場合があります。

注意したい赤ちゃんのうんちの色って?

赤ちゃんのうんちの色で気をつけたいのは、白と黒、赤です。

注意したいうんちの色

白いうんちや血便(黒・赤)は、病気の可能性がありますので、早めに病院で受診することをオススメします。

どんな病気があるのでしょう。
注意したいうんちの色別にまとめました。

白いうんち

白いうんちは、感染症か肝臓の病気などの可能性があります。
早期に治療する必要があるので、すぐに病院を受診してください。

感染症「ロタウイルス」

ロタウイルスは、生後6ヶ月~2歳の子どもに多くみられる、ウイルス性の感染症です。

急性胃腸炎による、脱水症状を引き起こします。

ロタウイルスの主な症状

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 白い便

参照:厚生労働省「ロタウイルス」

肝臓の病気「胆道閉鎖症」

胆道(胆管)が閉じていて、胆汁が流れない先天性の病気です。
肝臓から出る胆汁(黄色)が、うんちに混ざらないことで白いうんちになります。

胆道閉鎖症の主な症状

  • 黄疸
  • 白い便

胆道閉鎖症は、生後2ヶ月くらいまでの早期発見が重要です。
この病気を早く見つけるために、便カラーカードを使い、胆道閉鎖症のチェックができます。
(便カラーカードは母子健康手帳についています)

便カラーカードは、7段階のカラーチャートになっており、うんちの色が1~3の場合は、すぐに病院を受診するように推奨されています。

胆道閉鎖症、病院を受診する目安

  • 黄疸が良くならない
  • うんちの色が白い
  • おしっこの色が濃い黄色

参照:厚生労働省「胆道閉鎖症早期発見のための便色カード活用マニュアル」

黒いうんち

黒いうんちは、胃や十二指腸などの消化管からの出血による血便です。

肛門より口側にある内臓で出血があった場合は、タール状の黒いうんちが出ます。
便になるまでに時間がかかるため、血液が酸化し黒くなるのです。

赤いうんち

赤いうんちは、肛門に近い部分からの出血です。

赤いうんちでも、機嫌が良く哺乳がしっかりできている場合や、以下の場合などは心配ないでしょう。

【線状に、血が少量混ざっている】
便がゆるい状態が続くと、腸の粘膜が傷ついたり、腸のリンパ組織の影響で、便にすこし混じる程度の赤い粘液がつくこともあります。
これ自体には治療はなく、正常の範囲の反応なので、様子を見ることが多いです。

【便秘のときに、少量の出血がある】
赤ちゃんでも肛門が切れて、出血してしまうことがあります。
痛みや違和感で、排便のときに泣いてしまう場合もあります。
緊急性はないですが、続く場合は、医師に便秘の治療を相談してください。

【食事の影響】
トマトやスイカなど、赤い食べ物を食べたときに、赤いうんちが出ることがありますが、これは血便ではなく、未消化の食材です。

ただし、発熱をともなう場合は胃腸炎やあるいはほかの腸の病気の可能性があります。

細菌性胃腸炎

病原性大腸菌・サルモネラ菌・カンピロバクター菌などが原因で起こる、細菌性の胃腸炎です。

細菌性胃腸炎の主な症状

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 血便

参照:東京都福祉保健局「東京都こども医療ガイド」

腸重積症

腸の一部が、隣接する腸内にはまり込む病気です。
ウイルス感染などによって、腸管のリンパ組織が腫れ上がることや、腸の中にある腫瘤(しゅりゅう)などが原因になりえます。

腸重積症の主な症状

  • 血便
  • おう吐
  • 顔面蒼白
  • ぐったりしている・泣く

血便(イチゴジャムのようなうんち)が出たら、すぐに小児科を受診してください。

便がゆるく、赤い粘液が混じっているけど発熱もなく、元気に哺乳もできている場合があります。
その段階では腸重積症の可能性は高くないため、様子をみます。

ただし、発熱や嘔吐に引き続いて、哺乳する元気もなくなってきたうえで、血便(イチゴジャムのようなうんち)が出た場合は、すぐに小児科を受診してください。

参照:日本小児科学会「腸重積症」

健康な赤ちゃんのうんちの色は?


赤ちゃんのうんちの色は、大人とは違います。
ぎょっとするような色でも健康な場合もあるのです。

健康なうんちの色

  • 黄色
  • 緑色
  • 茶色

うんちが緑色だとびっくりするかもしれませんが、心配ありません。
うんちが酸性になり、黄色い胆汁が酸化されて、緑色に変化したものです。

消化器が未発達のため、食べ物の色がそのまま出てくることもあります。

赤ちゃんのうんちの色で病院に行く目安は?


うんちの色が通常の色と違うときは、早めに病院を受診してください。

受診する際のチェックポイント

  • ウンチの状態・回数
  • おっぱいやミルクをしっかり飲めているか
  • 食欲はあるか
  • 発熱やおう吐などがないか
  • 赤ちゃんの機嫌

受診するときはおむつを持参するか、うんちの写真画像があるとスムーズです。
時間が経つとうんちは変色するので、直接うんちを持参するときは、色が変わる前に早めに受診してください。

赤ちゃんのうんちの色は母乳育児とミルク育児で変わる?


母乳と粉ミルクでは、うんちの色や固さに違いがあります。

固さ
母乳 濃い黄色 水っぽい
ミルク 淡い黄色 ペースト状

母乳のほうが水分が多いので、ミルクよりうんちがゆるいでしょう。
母乳育児の場合は、乳酸菌が生成されて酸性になります。
甘酸っぱいにおいが特徴です。

赤ちゃんのうんちの色は成長とともに状態が変わる


乳児のうんちは、成長とともに色や形状が変わります。

赤ちゃんの月齢別に、どのようなうんちになるのかみていきましょう。

生まれたての赤ちゃん(生後2、3日)

生まれたばかりの赤ちゃんの、うんちの色にびっくりしたママたちも多いようです。

赤ちゃんがはじめて出すうんちを胎便といいます。
胎便は、赤ちゃんが胎内にいたときに、ママから送られた栄養成分や羊水のカスなどです。

生まれて数日は、このカスを出し切るために、黒くて緑がかったうんちが出ます。

うんちの色 緑がかった黒色
うんちの状態 粘り気がありドロっとしている

新生児期~生後5ヶ月

胎便がすべて排出されたあとのうんちは、胆汁の色である、鮮やかな黄色や緑色をしています。
緑色は黄色が酸化したもので、正常なうんちです。

離乳食前は、ママのおっぱいやミルクだけなので、水っぽいうんちです。

ツブツブ状の、黄色の顆粒便になることもあります。
消化しきれなかった、母乳やミルクの脂肪分やカルシウムが、うんちに混じって出てきたもので心配はありません。

うんちの色 黄色・緑色
うんちの状態 ゆるゆるうんち

離乳食がはじまるころ(生後5ヶ月~)

離乳食がはじまると、うんちの色や状態も変化してきます。
うんちの色も茶色に近づき、形もできて水っぽさが少なくドロっとした状態です。

個人差はありますが、うんちの回数は減ってきます。

中には3日に1回などになる場合ありますが、機嫌が良く、しっかり栄養が取れて、身長・体重が順調に増えている場合は心配いりません。

うんちの色 淡い茶色・明るい緑色
うんちの状態 ドロドロうんち

離乳食がすすんできたころ(生後7ヶ月~)

離乳食中期に入り、離乳食の割合が多くなると、大人のうんちに近づきます。

形があり(有形便)、臭い茶色が健康なうんちなので、健康チェックもしやすくなるでしょう。

消化器が未発達なため、食べ物がそのまま出てくることもあります。

うんちの色 茶色
うんちの状態 固まりうんち

赤ちゃんのうんちで健康をチェックしよう!


赤ちゃんの、うんちの色について紹介しました。

おむつ替えは、健康チェックの大切な時間です。
毎日のうんちの色やにおい、固さなどを把握しておきましょう。

体調の変化にも気づきやすくなり、医師に相談するときにも役立ちますよ。

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