【助産師が監修】「胎動の基礎知識」いつからどんな風に動くの?ダウン症がわかるってホント?

お腹の中で赤ちゃんが動くことを「胎動(たいどう)」とよびます。

胎動はママのお腹の中で、赤ちゃんが生きている証拠です。
初めて胎動を感じた日は、ママにとっては妊娠中の大切な思い出のひとつです。

初めての妊娠だと、胎動はいつから感じるのか、胎動はどんな感じなのか、胎動が弱いなど、さまざまな疑問や不安が湧き出てくるでしょう。

そこで、胎動が始まる時期や胎動の感じ方、胎動に関する言い伝えなどを紹介します。

胎動とは?いつから感じる?

胎動とは、胎児が子宮の中で動くことを指します。

ママが胎動を自覚する時期は、妊娠17~23週(妊娠4ヶ月~5ヶ月)頃からです。
それ以前から赤ちゃんは動きますが、このころから活発に運動するようになります。

赤ちゃんが子宮内で手足を伸ばしたり転がるときに、子宮の壁にあたることでママが胎動を感じるのです。

30週前後になると、パパなど周りの人が触って胎動を感じたり、ママのお腹がぽこぽこ動く様子を観察できるようになります。

妊娠後期は、お腹が大きくなることで皮膚が伸びて薄くなることで、赤ちゃんの動きが外からでもわかるようになります。

胎動は赤ちゃんが元気に育っているサインであり、ママやパパと、まだ生まれていない赤ちゃんとのコミュニケーションにもなるのです。

胎動はどんな感じ?

胎動は赤ちゃんの動きによって感じ方が異なります。

胎動の種類には、どのようなものがあるのでしょうか。

ポコポコ

「ポコポコ」「ポンポン」など、お腹の内側からたたかれているような胎動は、赤ちゃんが手足を動かしていて、子宮の壁にあたったときに感じるものです。

妊娠中期ではこのような胎動は小さいのですが、後期に差し掛かると強くなることが多いようです。

胎動を感じ始めたばかりの時期では、「腸の中でガスが動いている」と思う方もいます。
妊娠が進むにつれ、これは胎動なんだという確信が持てるでしょう。

グルングルン

これは赤ちゃんが子宮の中で回転している際に感じる胎動です。

妊娠中期はまだ赤ちゃんが小さいため、子宮の中で動きやすいのです。
この時期に妊婦健診でエコー検査を受けていると、赤ちゃんが元気に回転する姿を見られるかもしれません。

妊娠後期に入ると、赤ちゃんが大きくなり子宮が狭くなってくるため、この動きは収まります。

ぐにゅ~

赤ちゃんがある程度大きくなってくると、伸びた手足が勢いよく子宮の壁を押すことで、お腹の内側から強く押されている感覚を覚えます。

赤ちゃんの発育が進むにつれて、この胎動は強くなっていきます。

ときには外からお腹が動いているのがわかり、赤ちゃんの足の形がくっきり現れることもあるでしょう。

出産が近づくと、通常赤ちゃんは骨盤に頭を入れて逆さまになりますが、その状態で足を延ばします。
そのため、赤ちゃんの足が肋骨や胃にあたって、痛みをともない不快な感覚を覚えることがあるのです。

ブルブルッ、ピクピクッ

「ブルブルッ」という赤ちゃんが痙攣しているような胎動を感じることがありますが、これは赤ちゃんがおしっこをしたときに、震えることで起きるものです。

お腹の中で、赤ちゃんは羊水を飲み、その羊水がおしっことなって出てくるのです。
羊水を飲むことで呼吸の練習をしているといわれています。

また、「ピクピクッ」という胎動は、赤ちゃんがしゃっくりをしている際に起こります。
赤ちゃんがお腹の中でしゃっくりをすることを聞いて、びっくりするママもいますが、横隔膜を動かすことで肺呼吸の練習をしているともいわれています。

おしっこもしゃっくりも、赤ちゃんが外の世界で生きていくために必要な行動なのです。

さらに、赤ちゃんの耳が発達してくると、お腹の中でも外界の音が聴こえるようになります。
大きな音が鳴ると、「ビクッ」赤ちゃんがびっくりするのが、胎動となって感じられるでしょう。

妊娠のステージによって胎動が変わる?

妊娠初期、中期、後期と、赤ちゃんの大きさは異なるため、時期によって胎動の感じ方が変わります。

妊娠初期の胎動

妊娠初期(妊娠1~4ヶ月)は、まだ赤ちゃんが小さすぎるため、胎動を感じることはほとんどありません。

稀にこのころに胎動を感じることがありますが、この時期では赤ちゃんの力はまだ弱いため、「プクプク」「ポコポコ」といった、かすかなものでしょう。

また、胎動を感じたとしても1日数回、数日に1回など、頻繁に感じることはほとんどありません。

妊娠中期の胎動

妊娠中期になると、赤ちゃんが大きくなって筋力がついてくるため、胎動が感じやすくなります。
「ポコポコ」というかすかな胎動はもちろん、「グルングルン」という回転するような胎動も感じられるようになるのです。

また、このころから聴覚機能が発達してくるため、外界の音にも反応するようになります。

お母さんがお腹がトントン叩くと、赤ちゃんが中から叩き返してくることもあります。
「胎動遊び」「キックゲーム」といわれており、赤ちゃんとママの貴重なコミュニケーションになるでしょう。

妊娠後期の胎動

赤ちゃんがさらに大きくなってくると、狭い子宮の中で手足を伸ばすことで、「むにゅ~」というような胎動が感じられます。

お腹の皮膚に赤ちゃんの足の形がくっきり浮き上がってくることもあり、ママやパパにとっては驚きと嬉しさがこみ上げる瞬間でしょう。

臨月(妊娠36週以降)に入ると、赤ちゃんの頭が骨盤に入りこむため、活発な胎動は落ち着くことが多いのですが、出産まで(出産中も)赤ちゃんは必ず動きます。

39週にもなると、出産がそこまで近づいているという状態で赤ちゃんの生まれる準備がほぼ整っていることから、活発な胎動を感じないこともあるようです。

しかし、胎動の感じ方には個人差があります。
「いつもと違う感じがする」「極端に胎動が少ない」など、気になることがあれば、医師に相談しましょう。

ママの直感は重要です。診察してもらって、異常なければそれで安心ですよね。

胎動の位置は?

赤ちゃんの成長度合いや向きによって、胎動の位置は変わってきます。

胎動を感じ始めたころは、恥骨の上からおへその辺りで胎動を感じることが多いでしょう。

妊娠中期に入ると、赤ちゃんが子宮内を動き回るため、お腹のいろいろな箇所で胎動を感じます。

お腹の下の部分で胎動を感じることが多い場合は、逆子の可能性があります。

しかし、妊娠7ヶ月ころまでは赤ちゃんの3人にひとりが逆子であり、自然に治ることが多いので、あまり心配する必要はありません。

妊娠後期では、臨月になると胎動の感じ方が変わることがあるかもしれません。
それでもときどき回転したり、しゃっくりをするような胎動があります。

頭の位置が正常だと、下から上に向かって蹴られるような感覚があります。
反対に逆子の場合は、下の位置で胎動があることが多いようです。

出産が近づいている時期に逆子だと、ママは心配になるかもしれません。
しかし、妊娠後期は妊婦健診の回数が多くなるため、医師に相談できる機会が増えます。
不安を感じたら医師に相談するとよいでしょう。

胎動で性別やダウン症がわかる?

胎動で性別や、ダウン症の有無がわかるという言い伝えがあります。

性別の判断

「男の子と女の子で胎動が違う」というのを耳にしますが、どのような違いがあるのでしょうか。

胎動が激しいと男の子、控えめだと女の子

胎動が多くて激しい場合は男の子、逆に弱い胎動だと女の子という説があります。

ほかにも、お腹の左側で胎動が感じることが多いと男の子右側だと女の子という噂もあります。

しかし、胎動で性別が判断できるという根拠はないようです。
実際に、胎動が激しくなかったけれど男の子だった、よく動いていたけれど女の子だったという体験談を耳にします。

胎動で性別がわかるという迷信は、「男の子は元気」「女の子はおとなしい」という、それぞれの性別のイメージが反映されているのかもしれません。

また、昔はエコーなどの医療機器が発達しておらず、生まれるまで性別を判断できなかったため、胎動やお母さんのお腹の形から性別を想定していたそうです。

性別の予想がたまたま当たることで、話が広がって迷信として今も残っているのかもしれません。

胎動が弱いとダウン症?多いと発達障害?

「胎動が弱いとダウン症の可能性が高い」という話を、聞いたことがある方もいることでしょう。

ダウン症を発症している赤ちゃんは、筋肉の力が弱いことから胎動も弱くなるという考えからきています。

しかし、これもまた迷信で、医学的な根拠はありません

この迷信を聴いて、「胎動が弱くて、もしかするとダウン症かもしれない」と心配になる方もいらっしゃるでしょうが、胎動の強弱とダウン症との関連性はないのです。

なお、胎児のダウン症の可能性は、エコー検査や母体血清マーカーテストなどで検査できますが、確実にわかるわけではありません。

また、「胎動の頻度が逆に多いと発達障害かもしれない」という噂もありますが、これも医学的根拠はありません

妊娠中は胎児を心配する気持ちから、インターネットなどでさまざまな情報を調べることがあります。
とくに初めての妊娠の場合、このような情報を見つけてはすぐに信じてしまう方もいます。

基本的に胎動で病気や障害がわかる訳ではないということを、頭に入れておきましょう。

胎動を感じないときの原因と対処法

今まで毎日赤ちゃんが元気に動いていたのに、急に胎動がなくなったということがあります。
赤ちゃんは常に動いているわけではなく、20~40分おきに寝たり起きたりを繰り返すのです。

胎動を感じないからといって、すぐに心配する必要はありません

集中していないと、胎動を感じない時もあります。
「あれ?胎動は?」と気がついた時に、リラックスして胎動に集中した状態で、おなかをつついたり、動かしたりしてみてください。

1時間~2時間たっても胎動が感じられないときや、極端に胎動が少ない場合は、受診しましょう。

胎動が長時間感じられない場合、考えられる原因として「胎児機能不全」があります。

胎児機能不全

胎児機能不全とは、赤ちゃんの呼吸や循環器系にトラブルが発生し、低酸素状態になることをいいます。

胎児機能不全が起こる原因として、下記のケースが考えられます。

  • ママが心臓病や糖尿病などの合併症をわずらっている
  • 胎盤剥離(たいばんはくり)や前置胎盤(ぜんちたいばん)など、胎盤の働きが低下している
  • 何らかの原因でへその緒がうまく機能していない

胎動が長時間ない場合は、なんらかのトラブルが発生している可能性があります。

この場合、不安な気持ちはママにとってストレスになり、よくありません。
すぐに安心するためにも、一度病院で診てもらいましょう。

なお、胎動はママがリラックスしているときに感じられることが多いようです。

もし胎動をしばらく感じていないと不安になったら、横になるなどして身体を休めてみて、胎動があるか確認してみてください。

胎動を感じ始めたら妊娠線クリームを使おう


胎動は赤ちゃんが動くことで、感じられます。
赤ちゃんが成長している証といえますね。

胎動を感じ始める時期は、赤ちゃんがどんどん成長し子宮が大きくなっていきます。
妊娠線クリームを使いはじめる目安
と考えてもよいでしょう。

普段から肌を柔らかく保ち、皮ふが伸びやすい状態にすることが、妊娠線予防のポイントです。

産後もキレイなママでいるためにも、今からのケアが大切ですね。

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