B型肝炎ワクチンの予防接種の副作用は?受けるべき?

B型肝炎の予防接種は、2016年(平成28年)より定期接種となりました。

2016年以前に生まれた赤ちゃんは任意接種だったため、受けてない子どももいるでしょう。その場合は、任意でも受けるべきなのでしょうか?

今回は予防接種を受けるべきかどうかも含め、B型肝炎という病気についてや予防接種のスケジュール副反応注意事項などをくわしくまとめました。

B型肝炎ってどんな病気?

B型肝炎とは、肝臓が炎症をおこす感染症のひとつで、B型肝炎ウイルスによってひきおこされます。

肝臓が炎症を起こすと、慢性肝炎・肝硬変・肝がんになる可能性があるのです。

日本では、100人にひとり(人口の約1%)が感染していると、推定されています。

どのように感染するの?

B型肝炎ウイルスは、血液や体液を通して感染する、感染力の強いウイルスです。

B型肝炎ウイルスを保有している女性の場合、出産時に血液を通して赤ちゃんに感染するリスクがあります。

このようにママから赤ちゃんに感染することを母子感染(垂直感染)といいます。

母子感染以外で考えられる感染の仕方は、輸血注射針の使い回しボディピアス針刺し事故性交渉のときに血液や体液を通して感染するケースです。

どのような症状なの?

B型肝炎を発症すると、発熱(微熱程度)食欲不振体のだるさ吐き気・嘔吐などの症状がみられます。

成人では黄疸があらわれることもありますが、赤ちゃんの場合、黄疸があらわれるのは10%以下です。

重症の場合をのぞくと、上記のような症状があらわれても、約1ヶ月で回復するのが普通です。

なんの症状もあらわれない不顕性感染と呼ばれる人も多くいて、気がつかないうちに感染源となっていることもあります。

まれに劇症肝炎をひきおこすこともあるようです。

その場合、急激に肝臓の細胞が壊されるため、意識不明におちいったり、最悪命を落とすケースもおこりえます。

赤ちゃんはキャリア化しやすいの?

キャリアとは、症状がおさまった後もウイルスが体内から排除されず、ウイルスを体内に保有した状態をいいます。

B型肝炎の場合、ほとんどが一過性の感染で、ウイルスがキャリア化することはありません。

免疫が低下する疾患を抱える人や、免疫が低下する抗がん剤治療を受けている人のように、免疫機能が低下している状態の方は、キャリア化する傾向があります。

免疫が不十分な赤ちゃんは、大人に比べるとキャリア化する確率が高いので、大人以上に注意が必要です。

キャリアになると、感染源となるだけではありません。

免疫が低下するような状況になったときに、劇症肝炎を再発したり、肝硬変肝がんに進行するリスクが高まります。

慢性化しやすいAタイプのB型肝炎

B型肝炎ウイルスには、遺伝子型AからJまで、さまざまなタイプがあります。

とくにAタイプのB型肝炎は、ウイルスの持続力が強く、蔓延化かつ慢性化しやすいといわれます。

最近になって、欧米やアフリカで多くみられた遺伝子型AのB型肝炎が日本にも広がってきました。

そのためB型肝炎ワクチンの必要性は、より高まっています。

B型肝炎ワクチンは2016年より定期接種になりました

日本では長い間任意接種だったB型肝炎ワクチンですが、2016年(平成28年)10月1日から定期接種になりました。

現在、1歳未満の赤ちゃんは、無料でB型肝炎の予防接種を受けることができます。

どんなワクチンなの?

B型肝炎ワクチンは、不活化ワクチンです。

不活化ワクチンとは、ウイルスの毒性を排除し、感染能力をなくしたものから作られるワクチンのことをいいます。

B型肝炎の感染を予防するだけではなく、B型肝炎が原因でおこる肝硬変や肝がんの予防も目的です。

乳幼児の場合は、1回の接種で0.25mlを皮下注射します。

接種回数と間隔は?

不活化ワクチンの場合、1回の接種では、十分な免疫が得られないため、複数回にわたって接種する必要があります。

B型肝炎ワクチンを定期接種として受ける場合は、1歳になるまでに3回受けることが推奨されています。

1回目と2回目の間は、27日以上の間隔をあけてください。
3回目の接種は、1回目から139日以上の間隔をあける必要があります。

定期接種として受けたい場合は、1歳になる前に3回目の接種を終了しておきましょう。

生後2ヶ月になったら、1回目の接種をなるべく早く受けるとスムーズです。

推奨される同時接種は?

1歳までに受けることをすすめられているワクチンは6〜7種類あり、それぞれ複数回の接種が必要です。

それらを全部単独で受けようとすると、接種回数は10数回におよび、接種の間隔もあける必要があるため、単独接種だと、1歳までにすべてのワクチンを接種するのが難しくなります。

そのため各種ワクチンの同時接種を、国は推奨しています。

効果や安全性は単独接種と変わらないため、B型肝炎の予防接種においても、同時接種が好ましいでしょう。

推奨される同時接種

  • 1回目:生後2ヶ月頃 B型肝炎・ロタウイルス・ヒブ・小児用肺炎球菌
  • 2回目:生後3ヶ月頃 B型肝炎・ロタウイルス・ヒブ・小児用肺炎球菌・DPT
  • 3回目:生後7〜8ヶ月頃 B型肝炎・DPT

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ママがキャリアの場合は?

ママがB型肝炎のキャリアである場合は、母子感染を予防するために、上記とは異なるスケジュールとなります。

  • 1回目:出生後12時間以内(抗HBsヒト免疫グロブリンと同時に接種)
  • 2回目:生後1ヶ月
  • 3回目:生後6ヶ月

ママ以外の同居家族にB型肝炎のキャリアがいる場合も、「初回接種を生後2ヶ月よりも前に、受けることが望ましい」といわれてます。

該当するご家庭がいる場合、医療機関に相談してください。

ママや家族がキャリアの場合は、定期接種ではなく、健康保険対象の治療行為の一環としておこなわれます。

いつから、いつまでに受ければいいの?

定期接種として受けられるのは、1歳の誕生日を迎える前までです。

1歳以降は任意接種となり料金が発生するので、できるなら1歳になる前にすませておきましょう。

医学的には何歳でも受けられるワクチンなので、受けていない人は、早めに任意で接種することをオススメします。

定期接種として採用されたのは2016年です。
2016年4月1日より前に生まれた子どもや、2016年4月1日以降に生まれたけど0歳の間に接種できなかった場合は、任意接種となります。

任意接種の場合も、定期接種と同じ間隔で、接種回数は3回です。

ただし10歳をこえると1回の摂取量は0.25mlから増えて、0.5mlとなります。

予防接種が受けられないケース

予防接種は、体調のよいときに受けるのが基本です。

次のようなときは、予防接種を受けることはできません。

  • 発熱している(37.5度以上)場合
  • 下痢嘔吐など急性疾患にかかっている場合
  • 医師により不適当と判断された場合

以下のような場合は、接種してもいいかどうか、必ず医師に相談してください。

  • 過去、ほかの予防接種でを出したり、アレルギー反応を起こしたことがある
  • 乾燥天然ゴム(ラテックス)、バナナ、メロン、キウイなどの果物に対してアレルギーを持っている
  • 免疫機能に異常がある疾患がある
  • 肝臓疾患、腎臓疾患、血液疾患などの疾患がある
  • 胃腸障害がある

B型肝炎ワクチンの接種費用と助成金


2016年10月1日以降、B型肝炎の予防接種は0歳児においては定期接種となっているので、料金はかかりません。

しかし1歳以降に受ける場合は、任意接種となり費用がかかります。

その場合の料金は、医療機関によって異なりますが、1回あたり6,000〜8,000円前後であることが多いようです。

母子感染防止や家族間感染防止のためのワクチン接種でない限り、B型肝炎の予防接種は健康保険の適用外であり、全額自己負担となります。

医療費控除は受けられる?

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が10万円を超える場合、税務署に申告することで、一定の所得控除を受けることができる制度です。

しかし任意の予防接種は、費用がかかったとしても、医療費控除の対象とはなりません

そのためB型肝炎の予防接種も、医療費控除の適用外です。

ただし母子感染や家族間感染を防ぐために治療の一環として医師から指示された場合に限っては、医療費控除と対象となります。

自治体からの助成金

2016年4月1日より前に生まれた子どもの場合、B型肝炎の予防接種は任意接種となりますが、自治体によっては助成金が出ることもあります。

助成のあるなし、助成の範囲(一部助成か全額助成か)は自治体ごとに異なるため、お住まいの自治体に確認しましょう。

自治体からの助成は申請する必要があるので、接種をする前に申請方法を確認しておくことが大切です。

B型肝炎ワクチンの副反応

ワクチン接種後には、副反応(あるいは副作用)が現れることがあります。

副反応とは、接種にともなっておきる、免疫付与以外の反応のことをいいます。

B型肝炎の予防接種後には、以下のような副反応がおこることがあるので、接種後数日は、赤ちゃんの様子に注意してください。

  • 注射した部位の腫れ
  • 発熱
  • 発疹
  • 吐き気
  • 下痢
  • 食欲不振
  • 倦怠感や脱力感
  • 関節痛や筋肉痛
  • 刺激に反応しやすくなる
  • いつもより機嫌が悪くなる

上記のような症状は、数日で回復します。

ただし極めてまれに重症のアレルギー反応である、アナフィラキシーショックをおこすこともあるので、様子がおかしいと感じたらすぐに病院で受診してください。

予防接種後に気をつけたいこと


B型肝炎ワクチン接種後には、以下のことに注意してください。

  1. まれに重いアレルギー症状が出ることがあるため、接種後30分は、安静に様子をみる
    (万が一に備えて、近くで待機することが望ましい)
  2. 接種当日は、激しい運動はさけ、赤ちゃんの健康状態や些細な変化をよく観察する
  3. 接種当日から入浴できるが、接種部分はこすらない
  4. 違う種類のワクチンを接種する場合は、1週間以上の間隔をあける

B型肝炎予防接種は受けるべき?

2016年10月より、B型肝炎の予防接種は定期接種となりました。

2016年4月1日以降生まれた赤ちゃんであれば、定期接種として予防接種を受けていることでしょう。

いっぽうで2016年4月1日より前に生まれた子どもたちは、当時任意接種だったため、接種しないままになっているケースもまだまだみられます。

B型肝炎の予防接種は、1歳未満において定期接種として受けられますが、1歳以上になると任意接種となり費用がかかります。

しかしB型肝炎は感染力が強く、赤ちゃんの場合、一度感染するとキャリアとなる可能性も高い病気です。

たとえ費用がかかっても、早いうちに受けておくことをオススメします。

B型肝炎は予防できる!接種していない場合は、今からでも接種しておいたほうがベター

WHO(世界保健機構)では、B型肝炎の蔓延を防ぐために、世界中の国に向けて、赤ちゃんが生まれたらすぐにワクチンの接種することを推奨しています。

ワクチン自体は、接種年齢の制限はないので、まだ受けてないお子さんは、かかりつけの小児科病院で相談してみてはいかがでしょうか。

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