フランス・パリの電車利用とベビーカー事情

公共交通機関でのベビーカーのマナーについて、日本ではたびたび議論されています。

東京のように交通機関が発達したパリでは、ベビーカーで電車移動するときは、どのような感じなのでしょうか。
そして公共交通機関でのベビーカーのマナーについて議題にのぼるのでしょうか。
気になるフランスの電車利用とベビーカー事情についてお話します。

バリアフリーが全く進んでいないパリの公共交通機関

まずパリの地下鉄やRERと呼ばれる電車を乗るときに、気になるのはバリアフリーが進んでいないので、結構な長さの階段を上り下りしなければならないということ。
ベビーカーを持ちながら階段を上り下りするのは、かなり大変な作業です。

ママひとりで移動しなければならないときは、必ずといっていいほど、誰かが手伝ってくれるのですが、それでも、エレベーターやエスカレーターのない駅を利用するのは、正直、躊躇してしまいます。

パリでは地下鉄ではなく、移動が楽で、ベビーカー専用スペースのあるバスを好むママが多いように思います。
またフランスは車社会なので、子どもが小さければ公共交通機関を利用するのではなく、車移動するママも多いです。

ベビーカーを折りたたむ人は基本的にいない

それでも、車のない人などは、ベビーカーで電車移動しなければならないこともあります。
そのときは、ベビーカーを折りたたむのでしょうか。
答えは「No」です。

ベビーカーで移動する人は荷物も多く、ベビーカーを折りたためない。
子どもがベビーカーで寝ていると起こせないという事情もあるからです。

ベビーカーのマナーは話題にはならない

それでは、フランスではこのようにベビーカー移動する人たちへのマナーは議論されるのでしょうか。

筆者は10年フランスに住んでいますが、ベビーカーのマナーについて話題になっているという話を聞いたことがありません。

フランスでは、子ども連れのベビーカー移動は仕方ないことという考えが根底にあるからだと思います。

実際筆者もベビーカーで電車に乗るときに、一緒に持ち上げて助けてくれる人がいたり、席を譲ってくれる人が必ずいます。

一度子どもが電車の中で大泣きしてしまって、どうしようっと焦っていると、周りにいた人たちが「大丈夫よー。もうすぐ着くからね」と優しく子どもに話しかけてくれるということがありました。
そのときは精神的に助けられたことを記憶しています。